やはり俺がチート部隊の隊長をするのは間違っている   作:サラリーマン

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なんか最近書く時間が取れないです。
そんなわけでしばらくの間、更新頻度が落ちると思います。
更新が遅くなっても終わりまではしっかり描き切るつもりなんでよろしくお願いします。


文化祭編
文化祭1


新学期【しんがっき】 新しく始まる学期。また、学期の初め。 我らが先生、グーグル大先生より。

新学期の意味を調べた理由?『舟を編む』に影響されたんじゃない。影響されたんじゃない!大事な事なので二回言いました!っと俺は新学期初日の朝に総武高の職員室に来ていた。

 

「失礼します。2-Fの比企谷です。水沼先生に用があり参りました。」

 

どうぞという声を聞いてから職員室に入り、職員室の奥の方にいる担当の水沼先生にシフト表を渡し、来た道を戻り職員室を出る。

 

「あ、比企谷」

 

振り返ってみるとそこに那須と熊谷がいた。

 

「よう那須、熊谷。お前らもシフト表の提出か?」

「そうだけど、お前らもって比企谷もシフト表の提出に?」

「ああそうだぞ」

「珍しいね。いつも放課後に防衛任務を入れてる比企谷隊が日中にシフトを入れるなんて。なんかあるの?」

「めぐりさんが文化祭実行委員の仕事があるからシフトは日中に入れてくれって」

「「ああ~」」

 

これから文化祭の準備が始まるがめぐりさんはすでに生徒会の方で忙しいらしい

 

「じゃあ比企谷は文実になったりすんの?」

「さあどうだろうな。まあできるだけめぐりさんを手伝うつもりだけどな」

 

めぐりさんは俺たちのオペレーターだからな、と続けると、那須と熊谷は軽く笑う。

 

「なんかあったら声かけてね」

「ああ、その時はよろしく頼む」

「またね比企谷」

「おうじゃあな」

 

職員室に入っていく二人を背に俺は自分の教室を目指した

 

***

 

始業式から数日後のLHRに文化祭の実行委員を決めることとなった。

 

「えーと文化祭の実行委員やりたい人はいますか?」

 

ルーム長の声が教室に響く。しかしその声に反応して手をあげる者はいない。…俺以外。

 

「じゃあ男子は比企谷君にお願いします。女子でやりたい人はいませんか?」

 

結局俺は実行委員になることにした。理由はめぐりさんの手伝いをするため。それに俺がある情報を聞いたからだ。その情報を提供してくれたのはセクハラエリートという妖しい人ではなく、某MぐりさんやA辻といった信頼できる筋からの情報なのだ。なんでもうちのクラスのある人が文化祭のクラスの出し物で演劇をしたいらしく、そのためにクラスの過半数に根回しし、多数決となっても勝てるようにしたらしい。まあそこまではいい。ここからが問題なのだ。演劇をしたいと言ってるのは海老名さん。そしてその海老名さんが台本を考えるというのだ。ここでさらに情報提供者を紹介しよう。T川隊のK近さんだ。彼女もまたMぐりさんやA辻と同じように俺が海老名さんにオペレーターの先輩として紹介した中の一人だ。彼女は6割ほど完成した台本を見せてもらったというのだ。その内容は口にするのもおぞましい(そこまでは言っていない)ものだったという。そんな最悪の演劇を回避するために俺は文実を選んだのだ。

 

「比企谷、お前どうした?文実に立候補するなんて。」

「めぐりさんの手伝いをするなら文実の方が都合がいいからな」

「ふーん」

 

千種は何も疑問に思わなかったようだ。菊地原の耳は心音で隠し事を見抜けるというが千種の耳は菊地原より精度が悪いのか、はたまた今は意識していなかったからか分からないが俺が何か隠してることは気づかれなかったようだ。じゃあ何も知らずに死地に赴くクラスの男子たちに敬礼っ!!

 

***

 

放課後になり会議室に向かう。ちなみにうちのクラスの女子の文実は葉山のカリスマ(

笑)によって相模という生徒に決まった。会議室に入るともうすでに半数くらいの人が集まっていた。その中には楓子さん、荒船さん、犬飼さん、奈良坂、歌川とボーダーのメンツもいた。楓子さん以外は一か所に集まっていたので、そこに向かおうとしたがその途中で楓子さんに呼び止められた。

 

「あらハチさんも文実になったのですね」

「ええ。こっちの方がめぐりさんの手伝いがしやすいですからね」

「ねえ楓子。この子は?」

 

楓子さんと話していた女性が聞いてきた

 

「比企谷八幡。私たちの部隊の隊長ですよ」

「楓子たちの隊長さんってあの噂の子連れ隊長だよね。へぇ~この子がそうなんだ。私は竹宮琴音。B級の桐ケ谷隊のオペレーターやってます」

 

桐ケ谷隊…確か聞いたことあるぞ

 

「今B級ランク戦で破竹の勢いで勝ち上がっているっていう桐ケ谷隊ですか?」

「うんそうだよ」

 

確か、男一人と女二人でチームで男の方は陽乃さんと同じように弾丸を切るって噂になってたと思う。

 

「比企谷八幡です。よろしくお願いします」

「うんよろしくね」

 

そこで会議室の扉が開き雪ノ下が入ってくる。雪ノ下は俺を見つけるとにらんでから空いている席に座った。

 

「ねえ比企谷君。君あの子に何かしたの?すごいにらんでたけど」

「向こうが勝手につっかかってきてるだけなんで気にしないでください」

 

そこでまた会議室の扉が開き、今度は先生と生徒会の人たちが入ってきた。その先頭を歩いているめぐりさんは俺たちに気付くと小さく手を振ってきた。俺はそれに返すと楓子さんと竹宮さんに一言言ってから2年生の場所の空いている席に座った

 

 

全員が座った頃合いを見計らいめぐりさんが話し始めた

 

「生徒会長の城廻めぐりです。それじゃあさっそくなんだけど実行委員長を選びたいと思います!誰かやってくれる人はいませんか?」

 

やはり手をあげる者はいない。俺もめぐりさんの手伝いをするために文実になったがさすがに実行委員長はめんどくさすぎてやる気にならない。すると一人の女子生徒が小さく手を挙げた。

 

「あの~うちみんながやらないっていうならやってもいいですけど」

「本当?えっと」

「2年F組の相模です。あんまり前でるのとか得意じゃないですけど。うちもこの文化祭を通して成長したいっていうか」

 

「なあ比企谷あいつが実行委員長で大丈夫なのか?」

「今なら俺も未来視のサイドエフェクトが使える気がする」

「奇遇だな。俺もそう思う」

 

奈良坂がこんなこと言うなんて珍しいな。けどまああんな上っ面だけの言葉聞けばみんなそう思うか。あのめぐりさんもほかの立候補がいないから相模に決めようとしてるがその声にはいつものほんわかさが全然ないからな…はぁどうなっていくのかねこの文実は…

 




水沼先生は三雲修の通う学校の水沼先生の双子の姉です
竹宮さんは誰かわかるかな?
正解は覚えてたら次回!

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