やはり俺がチート部隊の隊長をするのは間違っている   作:サラリーマン

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検定は終わったんですがテストがあるのでまた更新が遅れます


職場見学6

俺と楓子さんと謡と材木座の四人で比企谷隊の作戦室で昼食を食べて食堂に戻ると、テニスコート侵略事件の主犯三…さん…縦ロールと那須と熊谷がにらみ合っていた。

…なにこれ。

近くにいた奈良坂に事情を聴いてみると

 

奈良坂 「あのバカがお前がずるしただの言い出して那須と熊谷がキレた」

八幡 「そうか」

 

奈良坂から事情を聴いた俺は那須と熊谷に声をかける

 

八幡 「那須、熊谷お前らが怒る必要ないぞ。俺がボーダーから抗議すればいいだけだからな」

三浦 「あんたボーダーに頼って恥ずかしくないわけ?」

 

縦ロールはアレで煽っているつもりなのだろうか?

 

八幡 「別に何とも思わないな。せっかく使える手札があるんだ。使わなきゃ損だろ」

三浦 「あんたせこい手を使ってA級一位になったんでしょ。あんたもあんたのチームメイトもくずだね」

 

今の言葉を聞いた瞬間俺の中で何かがはじけた。俺は素早くトリガーを起動し弧月を出し縦ロールの首に当てる。俺から見て縦ロールの右には頭めがけて弓を引き絞っている謡と左にはイーグレットを縦ロールの頭に押し当てている楓子さんがいる。二人とも殺気が全開だ。

 

八幡 「口を閉じろよ雑魚が。」

 

縦ロールの首に弧月を当てながら続ける

 

八幡 「別に俺はな俺自身を馬鹿にされることはいいんだ、慣れてるからな。けどな…俺のチームメイトやボーダーの仲間を馬鹿にするのは許さねぇ。もしまたするようなら…殺すぜ」

 

殺すのところで俺も殺気を出す。言い終わると俺は弧月を縦ロールの首から離した。楓子さんと謡はまだ縦ロールに武器を当てたままだ。

 

楓子 「さっきハチさんは自分のことは馬鹿にされてもいいと言いましたけど私たちの隊長を馬鹿にするならそれ相応の覚悟をもってくださいね」

 

楓子さんと謡が武器を下ろす。それと同時に縦ロールは崩れるようにしりもちをついた。周りを見ると近くにいたやつらのほとんどが地面に座り込んでいた。…覇王色の覇気使うとこんな感じなのかな…

ちょうどそのとき、自隊の作戦室で昼食を食べていた嵐山さんたちが戻ってきた

 

嵐山 「…なんだこの状況は…」

 

この状況を見て嵐山さんはこうつぶやいた。それから嵐山さんに事情を説明する。

 

嵐山 「そうか…相手に非があるとはいえさすがにやりすぎだ。たぶん罰が与えられると思うがお前達が怒った理由も理解できるから俺から上の人には軽くしてもらえるように頼んでおく。」

八幡 「迷惑かけてすいません」

嵐山 「気にするな。この話はもう終わりだ。さあ職場見学に戻るぞ」

 

周りを見てみると座っていたやつらも立ち上がっていた。

 

嵐山 「いろいろあったみたいだが職場見学の続きをするぞ!午後の案内はランク戦のブースからだ!それじゃあついてきてくれ!」

 

嵐山さんはみんなを先導して歩いて行った。

 

 

 

ランク戦ブースに着くと嵐山さんが使い方を説明する。擬似ネイバーとの戦闘訓練の時は部屋数と時間の関係で一部の生徒しか体験できなかったが、今回は部屋数が多いので交代しながらなら全員が体験することができる

 

嵐山 「最後にここではチーム戦もすることができるが操作が難しいためチーム戦がしたいときには近くにいるボーダー隊員に声をかけてくれ!以上だ。始めてくれ!」

 

まず各クラスのトップカーストの連中がランク戦ブースに我先にと入っていった。それからところどころ空いているところにカーストの低いやつが入っていって、すぐにブースが埋まった。ボーダー勢は嵐山さんの説明で分からなかったやつに教えていて忙しそうにしていた。…俺?俺は見てる。誰も話しかけてこないし…別に寂しくねーし!

 

それからしばらくしてブースに空きが出始めた時に俺は声をかけられた。

 

明日葉 「比企谷チーム戦のやり方教えて」

八幡 「面倒だから他を当たれ」

明日葉 「倉崎先輩、めっちゃ見てるけどいいの?」

 

楓子さんの方を見ると、めっさ笑顔でこちらを見ていた。目が合うと楓子さんの口が動く。「は・た・ら・け」と…

 

八幡 「よし千種妹!チーム戦だったな!お前のチームは何人だ!」

明日葉 「あたし、お兄、川崎さんの三人」

八幡 「相手のチームは!」

明日葉 「一人」

八幡 「…は?お前らの相手って誰だ?」

明日葉 「比企谷」

八幡 「…俺はアレがアレでアレだから無理だ。」

川崎 「あれって具体的に何?」

八幡 「え~とほら使い方わかんないやつに教えたりとか」

霞 「お前さっきまでボーっとしてたろ。それに嵐山さんと倉崎先輩の許可はもう取った」

 

楓子さんを見る。今度は笑顔でうなずかれた。

 

八幡 「はぁ…何本勝負だ?」

明日葉 「三本でいいよね?」

霞 「いんじゃねーの」

川崎 「そうだね」

明日葉 「じゃあ三本で」

八幡 「わかった。まずはチーム戦の仕方だけ説明するぞ」

 

それからチーム戦の仕方を説明し、俺もブースに入った。ブースに入るとすぐに転送された。

 

***

 

川崎と剣を打ち合わせながら千種の狙撃を警戒する。千種妹は転送位置が悪く転送直後に俺が殺した。

今は千種の居場所を特定するために隙を見せつつ川崎の相手をする。しばらく川崎と剣を打ち合わせていると右斜め後ろから狙撃が飛んでくる。それを頭をずらして躱し、川崎にとどめを刺す

打ち合っていた剣を剣の腹でそらし、少し体勢が崩れたところで横腹に蹴りを入れ、完璧に体勢を崩してから首を飛ばす。それから、狙撃が来た方向を頼りに千種を探した。

 

***

 

アナウンス 『模擬戦終了 3対0 勝者 比企谷八幡』

 

ブースから出ると対戦した三人が寄ってきた。

 

霞 「比企谷、お前弧月以外使ってないだろ」

八幡 「あっ、バレた?」

川崎 「え、ほんとなの?」

八幡 「三人とはいえ素人相手にトリガー何個も使うなんてさすがにアレだからな」

明日葉 「くーつーじょーく!!…よし決めた!お兄、川崎さんボーダー入ったらチーム組もっ!」

川崎 「そうだね。このまま負けたままってのも気に食わないし」

霞 「まあまずはボーダーに入れるかってことだけどな」

明日葉 「お兄盛り上がっているときにそういうこと言わないでよ。だからごみぃなんだよ」

霞 「いやいや現実見ることちょー大事でしょ。なんなら現実見えすぎて現実に絶望するまであるぞ」

八幡 「まあ落ち着けよ。千種妹と川崎は戦闘訓練のタイムもあるしたぶん落ちることはないだろう。千種はまあ…がんばれ」

霞 「わ~お。世間が俺に冷たいです。」

明日葉 「あはは!お兄マジウケる。これからよろしくね川崎さん」

川崎 「沙希でいいよ。」

明日葉 「ならあたしのことも明日葉でいいよ。じゃあ改めてよろしくね沙希」

川崎 「よろしく明日葉」

 

女子二人がなんかいい感じになった。これを見て俺は

 

八幡 「…若いっていいな」

霞 「お前も同じ年でしょ」

 

俺のつぶやきは千種にツッコまれた。

 

雪ノ下 「ちょっといいかしら」

 

後ろから雪ノ下に声をかけられ、俺と千種が振り向く

 

八幡 「なんだよ」

雪ノ下 「私とも模擬戦しなさい」

八幡 「だってさ千種」

霞 「いや比企谷でしょ」

八幡 「ここには俺と千種がいる。雪ノ下は誰と模擬戦したいとしっかり言ってないからな」

雪ノ下 「屁理屈言わないで頂戴。私はあなたに模擬戦をしなさいと言ったのよ。屁理屈谷君。」

八幡 「千種。ここに屁理屈谷なんて変わった名前の奴いるか?」

霞 「いや、いないな」

雪ノ下 「貴方たちは私を怒らせたいのかしら」

霞 「怒らせる?そりゃ無理だな。お前が勝手に一人で怒るだけだろ」

八幡 「千種お前のどこのアロハシャツのおっさんだよ…」

雪ノ下 「千種君貴方はさっきから何なのかしら。あなたの隣にいる腐った人と同様にあなたも腐っているのかしら」

霞 「さすが戦闘訓練一位さん。一般人とは違った狭い心をお持ちなようで」

雪ノ下 「いいわ。比企谷君と戦う前にあなたから相手をするわ。」

霞 「…ぼく、弱い者いじめはよくないと思いまーす。というわけで比企谷あとよろしく」

八幡 「千種…雪ノ下、お前は嵐山さんの許可は取ったのかよ」

雪ノ下 「さっき千種君たちと戦っていたのだから問題ないでしょう?」

八幡 「問題しかねえよ。さっき嵐山さんが出したのは千種たちと戦う許可だ。お前と戦う許可じゃねえ。俺と戦いたいなら許可取ってからにしろよ」

雪ノ下 「貴方そう言ってもうすぐ時間なのをいい事に逃げる気なのでしょう」

八幡 「そういうことじゃねえよ。正式な手順を踏めって言ってんだよ。」

 

と、そこで陽乃さんの声がした

 

陽乃 「受けてあげなよ八幡。嵐山君の許可は私が取るからさ」

雪ノ下 「姉さん…」

八幡 「陽乃さん。…もしかしてめぐりさんもこっちに来てたりします?」

陽乃 「もうすぐ来ると思うよ!」

八幡 「なにがあるんすかこれから…」

陽乃 「まだ内緒だよ!それより早く雪乃ちゃんと戦って、格の違いを見せてあげて」

八幡 「はぁ…了解です。ほら早くやるぞ。時間もないし、1本勝負だ」

 

そう言い、ブースに入った。

 

 

ステージに転送される。しばらくその場にとどまっていると雪ノ下が馬鹿正直に正面から斬りかかってきた。

 

八幡 「おせぇ」

 

ボーダーの猛者と戦ってきた俺からしたら雪ノ下の剣速はそれこそ蚊が止まって見えるほど遅かった。俺はその攻撃を片手で弧月を握って止めた(・・・・・・・・・・・・)。そのまま雪ノ下の首を斬る。

 

アナウンス 『雪ノ下 緊急脱出(ベイルアウト) 勝者 比企谷八幡』

 

ブースから出ると陽乃さんと雪ノ下が向かい合っていた。

 

陽乃 「これが格の違いだよ、雪乃ちゃん」

 

雪ノ下は何も言わずに陽乃さんの前からいなくなった。

 

川崎 「比企谷、雪ノ下の剣をつかんでたけどどうやったの?」

八幡 「あれは柔法って言って俺が楓子さんから教わった技だ。」

??? 「あの時は八幡君大変だったよね。いつもよりふうちゃんが痛覚の設定あげて腕が切れるごとに悲鳴あげてさ」

川崎 「比企谷大変だったんだね…って生徒会長!?」

 

途中から話に交じってきたのは総武高の生徒会長でもあり、比企谷隊のオペレーター城廻めぐりさんだ。

 

八幡 「めぐりさんお疲れ様です」

めぐり 「八幡君もお疲れ!」

 

そこで嵐山さんの声が響く

 

嵐山 「全員ブースから出たな?これでランク戦の体験は終わりだ。最後にスペシャルイベントの紹介をする!まずは比企谷隊!前に出てきてくれ!」

 

嵐山さんの言葉を聞き後ろに行こうとしていた俺は両脇を陽乃さんと楓子さん、後ろを謡とめぐりさんに囲まれ陽乃さんと楓子さんに両腕を組まされ連行された。

 

嵐山 「最後のイベントは比企谷隊VSボーダー連合のチーム戦だ。連合チームのみんなは前に出てきてくれ!」

 

総武高生のところから那須・熊谷・奈良坂。さらに出入り口方向から加古隊の加古さん・黒江。柿崎隊の柿崎さん・照屋・巴。それに仁礼と各隊のオペレーターが出てきた

 

嵐山 「今出てきたもらった戦闘員八人に加え、俺たち嵐山隊から俺と木虎と佐鳥が加わる!」

 

今までで一番総武高生がざわついた

 

***

 

八幡 「作戦は敵の数が多いんで合流優先で楓子さんが狙撃で支援する形で行きます」

陽楓謡 「「「了解!」」」

八幡 「めぐりさんはまず合流地点の選出をお願いします。」

めぐり 「了解!」

八幡 「それじゃあ今回も勝ちましょう」

陽楓謡め 「「「「うん(はい)!」」」」

 

それから謡が近くにあった椅子を近づけその椅子の上に上がり、手を前に出す。その上に楓子さん、めぐりさん、陽乃さんの順に手を重ね、最後に俺が重ね、全員が重ね終わると手を引き拳を合わせる。これは俺たちのランク戦前の儀式みたいなものだ。それからマップへの転送が開始された。

 




最後の手を合わせるやつが分かりづらかったらsao2期のopを見てください。アスナとスリーピングナイツがやってるあれです

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