創造世界が終わる頃   作:雨風日傘

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お盆休み?日程はズレる物です。
嘘です。ごめんなさい、本当に。
忙しかったり若干逃げたり、思いつかなかったり…ねぇ?
そして、相変わらずのグダグダ、笑っちゃいますねぇこれ。
ちゃんと思いついてる場面まで全面カットしたいレベル…
いや?やりますとも。

ではでは、「24時間テレビのCMの合間」にでも、どうぞ!

(長いな今回のこれ…)





第6話

カチッ、カチッ、っといつもの音で意識が覚醒してくる。

きっともう少し右に手をやると目覚まし時計に触れられるのだろう。

 

……アレ?なんか忘れてない?

 

 

 

「だから重いって!」

 

ガバッと、秋人は一人、はぁはぁとある意味全力での起き上がりを見せると、次は辺りを見渡す。

いつの間に自分の部屋に戻ってきたのだろうか。

そして……

 

「なんでお前らも俺の部屋で寝てんの……?」

 

ベッドには桜と若葉が二人寄り添って静かに寝息を立てていて

 

「ぐおーぐはー」

 

床では大の字で冬樹がうるさく寝ていた。

 

「んで俺がソファーですか……」

額に手を当てて、ヤレヤレといった感じでため息をひとつすると、昨日のことも思い出してきた。

 

「そうだ!星咲にでけぇの落とされて……その後3人が乗っかってきて……それから?」

 

それから、どうやってここまで戻ってきたのか記憶に無い。

ましてや、この3人も一緒に同じ部屋ということは……

 

「冬樹が三人おぶってここまで来た……?」

秋人しか住んでいないこの家+鍵のありかも知っていて、なによりあの場から一番近くにあるも3人の中ではここが近い。

だが、疑問は残る。

「星咲は見逃してくれたのか…?」

ふむぅ……と朝から頭を悩ませていると、んー、と桜が起きたようだ。

 

「おはよー秋人~」

ふぁぁ、とあくびをひとつすると、アレ?と、ようやくこの状況に気がついたようだ。

 

「なんで私秋人の部屋で寝てるの!?それに若葉さんと冬樹までいるし!お泊まり会だったっけ!?」

 

朝一から元気で何よりです。

ともあれ、桜も起きたことだしと、秋人は冬樹を軽めに蹴って起こそうとする。

 

「桜も若葉のこと起こしてやってくれ、とりあえず話をしたいから」

 

ゴツン、机の足の角に冬樹の頭が当たってしまった。

 

「いった!?なんだ、秋人の机か、おやすみ」

なんて悲しい慣れなのだろうか……

いやそうじゃなくて。

 

「起きろよ冬樹」

 

「おぉ…悪いな、いつもみたく頭打ったと思ったらいつもの場所だったから安心しちまってよ」

 

お前は俺の机の角に頭をぶつけても安心できるのか……変態だな……

 

「若葉さんおきてー!」

ゆさゆさと、体を揺らしてると若葉も、ん……と目を擦りながら起き上がる。

女子の寝起きってなんかドキドキするな……

桜はよく寝ちまうから慣れてたけど、人が違うとまた違って見えるもんだ。

そんな関心を抱いていると、若葉がなんとなく察したのだろうか、ぷいとそっぽを向いたままに秋人に挨拶してきた。

 

「おはよう変態さん、私の寝顔をみて何を想像してたのかしら、今にもそのニヤついた顔を鈍器で殴り倒してあげたいわね」

朝から罵声を浴びる趣味など、全くない秋人は起きてそうそう、2度目のため息をこぼす。

 

床では寝転がったままの冬樹が笑い転げてこちらも本日2度目の角に頭をドーンとしていた。

 

 

ーーーーー

 

「それで、なんで俺らは無事で、4人で俺の部屋で寝てたんだ?」

秋人がとりあえず3人にリビングに来てもらい、冷蔵庫に入っていたお茶を入れて4人で椅子に腰掛けたところだ。

昨日の事なども話しておく必要があるし、若葉の事も聞かなきゃならない事は沢山あった。

 

「死んじゃったかと思ったのにねー!」

手を広げて危なかったーとか、熱かったー、とか言ってる。

 

「俺は秋人の上に乗っかっちまっててその後ツッコミを入れたところまでなら覚えてんだけどな……」

どうやら秋人と同じで、そこから先の記憶は無いみたいだ。

 

「私もなぜ生きてるかまでは分からないわね」

若葉もまた同じ意見。

どうやら全員がなぜ生きていて、ここに居るのかが分からないいた。

幸いにも今日は学校も休みだったという都合が良くて、午前中をこうして過ごせている。

一旦そこで皆黙り込んでしまった為か、桜が気分転換にでもと、こう言った。

「テレビでもつけてみよかっか」

桜がリモコンはどこだ~と、わざわざ声に出しながら探すと若葉がはい、と手渡した。

えいや!

だからなぜ声をだす…

 

すると、慌ただしいニュースキャスターが繰り返しお伝えします。

と、なにやら焦っていた。

 

「昨日行われた異能特別調査を経て本日「七影帝」の創設者である、「神田 創善」さんがコメントを発表するとのことです!10年前の異能特別調査の7人との関係性が注目を浴びています!」

 

「何か騒がしいわね」

鬱陶しげに言うと、別のチャンネルを回す。

だがどの番組も「七影帝」の「神田 創善」のことで溢れかえっていた。

 

「昨日の異能特別調査……か」

あの施設に入る前、時の止まった世界で会った少年。

一人になった公園での若葉との出会い。

そして、星咲明との出会い。

 

そして、あの少年の言葉。

秋人が気づいてないだけで、もう始まっている。

その言葉の意味が今では何となく、わかり始めている。

 

「神田創善って確か異能特別調査を取り仕切ってるとこの人だよな?」

秋人の問いかけに冬樹が答える。

 

「あぁ、七影帝のトップであり、この世界で最大限の権限を持つ男であって

 

「その男が、あと少し過ぎた頃、この世界を守る為に動き出す」

 

 

再び世界は、止まった。

 

 

ーーーーー

 

 

「やぁ、2度目だね」

1歩1歩をゆったり踏みしめながら冬樹と桜が座るその後ろをあの時の少年が歩いている。

 

2度目だから、なんて理由ではないがあまり驚くこと無くそれを受け入れていた。

 

「そんな怖い顔しないでよ、赤元秋人、茶でも出してゆっくりさせてくれればそれでいいから」

ソファーへとダイブして足を交互に折って遊ぶ少年に、秋人は警戒の二文字を忘れてしまいそうになる。

 

「どういうことだよ、昨日といい今日といい、唐突な出現だな」

ソファーの背もたれ部分で相手の表情は見えない。

が、ニヤニヤしているのだろうと想像はついた。

 

「さっそく星咲明と初対面を果たしたから僕は嬉しいんだよ、他の5人も昨日は色々あったしね」

ニヤニヤどころか、少年は声を出して笑う。

だが秋人は笑えない。

 

「何も反応してくれないのは非常につまらないよ?」

 

まぁいいかと、独り言を呟くと今度は起き上がり、秋人、桜、若葉、そして冬樹の順番で見渡してふっと少し笑う。

 

「君達7人は必ず出会う、それぞれがそれぞれの願いを、想いを、君達はぶつけ合う。この世界の導き手として、守る者として、必ず」

 

今まで、というよりは、2回しか出会っていない存在は、何回かしてきた会話の中で1番真剣にそう言った。

 

ーーーーー

 

「おいこら」

パシンと、とてもいい音が頭上で響いた。

 

あれ?

 

「何寝てんだよそれも突然」

起き上がり見渡すと3人から変なやつを見る視線を向けられていた。

 

(そうか…昨日と違って今は動かなかったから…)

少年との短い会話を思い出して、納得がいく。手を挙げ悪い悪いと秋人はあくびをしてみせる。

「いや、悪いちょっと疲れて?たからな」

 

言い訳にもなってないが、果たしてどんな風に俺は突然目の前で寝たように見えたのだろうか、若干気にはなる。

 

「まぁいいけどよ、それより創善がテレビ映るぞ、気になるんだろ?」

 

テレビに映るのは長机に椅子が1つ、沢山の報道陣のフラッシュを浴びてはいるが、極めて静かな異様な場面だ。

その椅子に腰掛ける1人の男が、神田創善(かんだ そうぜん)

 

威厳のある顔付きに、整えられた少し長めの黒髪。

テレビ越しだというのに感じ取れる異常なまでのオーラ。

割とゴツイ感じの体つきで背も高そう。

 

そんな男が一人ぽつんと座ってるのはどことなくシュールだった。

 

 

「お待たせしました。それでは神田創善様、どうぞ。」

 

一人、会場に入ってきた人がそう言うと、神田創善はマイクに声を通す。

 

「7人の者達よ、争え、思いの丈をぶつけあえ、「ただし、誰1人欠けることなく」我が元へ集え、以上」

 

 

……………………は?

 

一言だけ、そう言うと神田創善はその会場を出て行った。

 

 

 

ーーーーー

 

神田創善が居なくなった会場は騒然としていた。

てんやわんやとしていた。

というか、なんかもう必死に動き回っていた。

 

そして、秋人は呆然としていた。

 

「昨日、星咲明と出会いさえしなければ、貴方もっと状況を知った状態で今日を迎えられたのよ……」

ごめんなさい、と右手で左手の肘を抑える若葉は下を俯く。

 

「神田創善は争えって……でも全員で俺の前に集まれって……わけわからんぞ」

一体何をさせたいのか、さっぱりだ。

 

「ねぇ…秋人ならさっきの創善さんと直接話せるんじゃない?7人って秋人も含まれてるんだし…」

ごちゃこちゃの現状でも桜は考えてくれていた。

何か知ってる節のある若葉が黙り込んでしまい、こんな状況でもこの場では話せないということだ。

 

「……会ってくんねぇよあの人は、それより若葉さんが話を出来る場所に移ろう。」

最初の方は何を言ってるのかイマイチ聞き取れなかったが、冬樹が若葉を見る。

 

部屋の位置取りとか一切話してなかったが、今若葉の背中に広がるはリビングの窓だ。

 

カーテンが開けているので外から丸見え、逆に中からも外が丸見えの状態だ。

 

 

冬樹の目に映ったのは……

 

 

「昨日ぶりだね、皆さん☆」

 

窓をガラガラと開けて足音をあえて立てたと、存在を示す為だけに。

手帳片手にニコっと笑う星咲明が、そこに居た。

 

 

 

 

 

 




あーっはっはっはっ。
言いたい事は分かりますとも、えぇ。
まぁ簡単に言うと。
成り立ってねぇ、唐突、意味不明、誰?
以上です!
いや違うだろ。
ダメダメですね。
伏線がどうとか……
ところでこの話の世界観皆様お分かりでしょうか、物凄い心配です……
なんせ俺の妄想と想像の世界なので言葉足らず、表現足らずなのです。
一応1話目が今の世界ができた理由です。
というか、一話目が一番上手く書けてたと思う今日この頃です。
次回はいつになるか言いません。
が、次回で「必ず」秋人の能力を出します。
それから、「何故」星咲明が秋人の家にたどり着けたかが分かります。
彼ら彼女らは今後どうなるのか…(どうしよ)

本当にこんなグダグダすぎる展開にお付き合い頂きありがとうございましたm(_ _)m
では、また次回……

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