名前とかどこかで誰かと被ってたりするかなー…
単純に考えたりしてるけど、割と多そうな名前…
戦闘書くって、最後の最後に本当の本当にちょこっっっっとだけ書きました。
後半ラストまで茶番?っぽいのが続きますが…
「対戦ゲームの空き時間」にでもどうぞ!
「あのさ、公園出る前からずっと思ってるんだけどさ…」
「何かしら?」
「……手を放して欲しいです」
確かに振りほどこうとはしていなかったものの、まさかあれから10分近くの間手を握られっぱなしになるなんて思ってもなかった。
後ろでは桜と冬樹がニヤニヤしているに違いない。
「若葉さんだいたーん」
「秋人お前空気読めよ!」
桜はフフフっと、小さく笑いながら、冬樹ははぁと、ため息をつきながら、秋人と若葉にちょっかいをだすが、若葉までもがはぁとため息ついでに「わからない人ね」とつまらなそうに手をとぼいてくれた。
そんなやりとりをしていても、若葉は足を止めずどこかへ向かい続ける。
前を歩き続ける若葉はどこか必死そうで、今は付いて行くだけでもいいかなと思えていた。
さっきまでは何が何だかわからない、というか、今もわからないのだがね。
と、思っていたのは秋人だけだったらしく、後ろから桜の声が飛んでくる。
「若葉さーん、だいぶ歩いたけど、結局今どこに向かってるの?」
「あなた達が助かる場所よ」
「ほー、これから何か起こるの?」
「……想定外な事は色々起こってるけどね」
ちらりと、秋人ではなく、その後の2人を一瞥する。
この2人が想定外なのか?
疑問を口にする前に若葉が立ち止まる。
道いく途中に見えたのは赤ポスト。
まだあるもんなんだなーと少し感心していたのだが、
今目の前でそれをぶち壊したのが若葉さんです。
「ぇ?」
本日3度目の小さな「ぇ」
いや、疑問形になったのは今日初か。
ん?いや今どうやって壊したの?
いやいやいやいや、ちょっと待って?
「お前何してんの!?」
「何って、鍵を取り出しただけだけど?」
「鍵って…いやそれ以前にどうやって粉々にしたの!?」
「それは言えないわね」
秋人は手の振りが物凄く激しく上下させながら、おかしいだろ!と声を上げ続けていた。
後ろの2人は未だにほえ?と現実が見えてないのかなこの2人は…
「騒がしくしないで、必要なことだからそうした。反省はしないわ」
もちろん後悔もね、と付け加えながら。
「いやだとしても……」
そう続けようとしたが、秋人を見ないでくるりと方向を変え、再び歩き出した若葉に、「何も無かったかのように付いていく2人」を秋人は思いっきし止めた。
「二人とも待って!?目の前で起こったことに少しは驚こう!?」
「なにか起こったか?」
「どしたの秋人?」
だが、二人ともして頭の上に?が浮いてるかのような反応を返す。
少し前で立ち止まる若葉は「本当に気が付かないのね…」
と意味ありげに小さくつぶやいたが、秋人はそれどころではなかった。
「今若葉が何したか見てたろ?ポスト壊れたぞ!?」
「おいおいどうした秋人よ」
「若葉さんは赤ポストに触っただけだよ?壊れてなんかないよー」
は?
「ほらこれ見ろ……よ?」
壊れたはずの赤ポストは、そっくりそのままそこにあった。
何度瞬きをしたかわからない。
目の前で壊されたはずの物が、最初から何も無かったかのようにそこにあるのだから。
「……どうなってんの?」
怪しげな視線を若葉へと向けると、若葉はそんなのお構い無しに前へ歩き出した。
「モタモタしてないで行くわよ」
「……」
またしても、若葉からは何も説明は無かった。
ーーーーー
「わ…若葉さんあとどれくいなのー?」
あれから更に数10分、あとどれだけ歩けばいいのかさえ教えてもらえずに、若葉の後を付いてきたが、そろそろ限界のようだ。
それは桜だけではなく冬樹も同様の様だ。
「若葉さんそろそろ、教えてくんねぇか?さすがにこのまま説明なしってのも…」
「……そうね、でも足は止めないでちょうだい」
若葉は足取りはそのままで、一呼吸置いてから話し始めた。
「秋人君含む7人が10年前に世界中に発表されたのは今更よね?」
「あぁ、でもなんの7人なのかは知らないけどな」
秋人がそう答えると、後ろのふたりもうんうんと頷く。
「その7人は、この世界を守るために生まれてきたような人間よ」
「ぇ?」
疑問形をまさか連続で使うことになるなんてな……
いやそうじゃなくてだ。
「は?」
……言い方の問題じゃねぇよ冬樹。
「言った通りよ、この世界を守る1人に秋人君も選ばれたってわけ。でも10年前のあの発表自体は全く別の意味で行われたものよ」
「…意味がわからないんだが?若葉の言ってることと、10年前の発表は違うってことか?」
「えぇ、政府は世界を守るとか知らないのだし」
そもそもと、さらに続ける。
「貴方達が異特と呼ぶ組織は、7人の存在がこの世界に現れるのを見逃さない為の物で、今日が終わるのと同時にアイツらは動き出す。だから今の内に私に付いてきて欲しいってこと。あ、この説明だと私が異特の人間かと思うかもしれないけどそれは秋人君が忘れてるのが原因だから秋人君のせいにしてね、私は悪くない」
チラッと秋人を見て、ふんっ、とでも言いたげに若葉はまえに向き直した。
すると、今度は桜が疑問を投げる。
「じゃあじゃあー、10年前の発表はどういう意味だったんだ?」
さっきの若葉が言う違う意味での発表について、だ。
「あぁ、それはね」
「1人の人間が2つの異能を、それもこれまでに無い異能が発見されたから、かな?」
ゆっくりと、そう答える女の子の登場が、辺りの空気をガラリと変えた。
ーーーーー
今歩いてるのはビルの建ち並ぶちょっとした都会のような場所だ。
裏路地を歩き回っている中ソレは現れた。
室外機の上からヨッと、声を出し降りて、一礼。
青髪のショートヘアに黄色の星の髪飾り。
赤色の瞳は少し透けていて綺麗なくらい。
白地のTシャツに黄色のシャツ、赤色のスカートに、何故か運動靴。
そこまで決めといて、ちょっと残念じゃありませんか?
身長はまぁ高い方かな?胸は割とデカイなおい。
「初めまして、私の名前は星咲 明「ほしさき あかり」です☆」
顔を上げ、笑顔ではにかむ星咲明は、秋人を見て更に口端を緩めるように笑うと、やったー!と手を挙げて喜ぶ。
「やっと会えたよ~、私以外の選ばれし人に!」
あはっ、やった、うれしー!とジタバタが止まらない彼女に、4人はただただ唖然するだけだった。
ーーーーー
「……えっと、星咲さん?」
「なんですか!秋人君!」
「ごめん、俺は君を知らなかった…」
「いいよいいよ~私は10年前から6人の名前と顔を覚えてどこで見かけても良いようにってしてたら覚えてただけだもん」
それよりもっと、さらに続ける。
「秋人君は一体全体、「何の異能持ち」なのかな~?」
星咲明は、興味津々に秋人に触れてみたり背丈を比べてみたり、よく分からない行動をしている。
すると、今度は若葉が声を上げる。
「貴女、何のつもり?」
「君は誰かな~?」
若葉の声に星咲はニヤニヤと反応を返す。
少し気に触ったのか、若葉は苛立ちを含めて返事を返す。
「貴女とは縁もゆかりも無いただの一般人ってとこかしら」
「そっか~」
ふーんとだけ反応を示すと、やはり秋人の周りをウロウロし始める。
そして2週ほどした所で星咲は少しだけ距離をとる。
「うーん……よくわかんないや」
「……いや、俺も君がよくわからないんだけど」
それもそうだね!と返事をすると、星咲はくるりとその場で一回転すると、トンデモ発言を繰り出す。
「やっぱ少しだけでも戦ってみないとわからないね~」
「ぇ?」
もうこの返しいい加減やめようかしら……
本日5度目のぇ?ですよ……
だが実際、そんなこと言ってる場合では無かったのだ。
「行くよ?秋人君、死なないでね?」
「ちょっまっ…」
星咲明はニィっと笑うと、どこから取り出したのだろうか。
右手には手帳を持っていた。
「手初めに、軽く行くね?」
栞を挟んであるページをゆっくり開くと、それを読み上げる。
「ファイアーボール♪」
火の玉が4つ、星咲明の背後を飾るように浮かび上がる。
すると右上の火の玉が唐突に秋人目掛けて飛んで…
「そうはさせない」
若葉が秋人の前に出て、「壁を創る」。
火の玉が壁にぶつかる事で、爆風が辺りを駆け抜ける。
防いだとはいえ、1発でこれかよ……
路地裏とあって、直線上であったのが助かりでもあった。
「別に君に防いで欲しかったわけじゃないんだけどなぁ~」
不満そうに星咲はそれでもニヤっと笑う。
「……えっと何が起きてるのか全然わかんないんだけど」
「同じく……秋人説明……は無理だなお前もわかってなさそう…」
「察しが良くて助かるよ……」
目の前で急に戦闘を始めた2人はジリジリと火花を散らす。
そして、当事者であるはずの秋人は、正直まったくついていけてないのだった。
星咲明……
星が咲くと明るい……
そのまんまですね、はい。
なんか、名前に合わせてワンポイントアクセサリーってやつを、つけると忘れないらしいので入れてみました。
ぶっちゃけどうなんすかね……
服とか調べながら想像しながらなのでなんとも……
顔の特徴?アハハは……
勉強あるのみですね、ラノベ読んでんだから解れよ!
……ごもっともです。
次回は戦闘を多めに、書き……たい……なぁ。
ありがとうございましたm(__)m