創造世界が終わる頃   作:雨風日傘

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いやー日本語って難しいです……
小さな頃からの妄想世界を描いた(描けてる?)つもりです
1話なんて「とにかく上げてみたい!」ってノリですのでつまらないと思いますw
初投稿ってやつですね、処女作とも言いますね。(同じこと?)
「時間潰し」と思って、どうぞ~


第1話

「この世界もここまでか、次は8回目、ここまで来るのはどんな人かな~?」

つまらなそうな声で少女は、隣に立ったままの女性に話しかける。

「どうせ近い内に誰か来るでしょう」

小さめな声だが、しっかりと少女の耳に届く。

ヨッと、手を地べたに付けて力強く立ち上がると空を見明げた。

「近い内、か…そうだね~眠ってるだけでいいもんね~」

どこか寂しげな声で少女は言う。

雲一つ無い満天の星空の下、彼女ら2人はそんな他愛の無い話をしている。

これまで既に6回、いや、今この目覚めで7回目の夜を過ごしている。

少女、名は「セーラ」

女性、名は「アーラ」

2人は今日1日を思い出す。

7日目の今日は非常につまらなかった。

こんなくだらない世界を守ろうとやってきた存在は大して強くなかったからだ。

きっと他のところ、ここ以外の六つの場所も大差無いのだろう、そんな事をセーラとアーラは感じていた。

「にしても、私達の所よりも、「クラム」のが終わらせるの遅いってのも意外だよね~」

 

「相手が強いのか、遊んでいるかのどちらかでしょう」

 

「きっと遊んでるんだね~、私達も遊んであげればよかったのかな?」

 

「遊んであげてたんじゃないの?」

 

アハハっと、セーラは笑う。

アーラは笑顔を見せてくれるセーラを見て微笑むのだった。

そんな感じに時間をつぶしていると、待ちくたびれたその瞬間はやってきた。

どうやら、ここ以外の場所で行われていた戦いも、幕を閉じたようだ。

7回目の今の世界が揺らぎ崩れ、終を迎え始めた。

「それに、私達に勝てるのはあの人くらいだから」

小さな、しかしハッキリとしたその言葉と共に、少女に手を差し伸べた。

「それもそうだね~」

その手をとり、前を歩き始めた少女に微笑みながら二人一緒に歩き始める。

次なる世界へと……

 

ーーーーーーー

 

「また、私のせいで…」

崩れていく7度目の世界を見て俯く。

世界が終わった今、ポツリと声が漏れた。

「皆の事を、私は忘れてはならない…」

世界が終わるのを防ごうと、勇敢に立ち向かった彼ら彼女らを決して忘れまいと心に刻む。

何を思い、何を感じ、何が為に戦い、そして敗れたのか…

 

今となってはたった1人しか、それを知らない。

もう二度と、そんな悲しい物語を創っては成らない。

 

「次は必ず…たどり着いて倒す…創造主よ…」

7度目の時よりも、いや、毎度重なる度に今度こそと願うその意志を強く強くしてきた。

 

8度目の世界構築が始まる。

7度目のあの世界はもう無くなった。

きっと次の世界が最後だ。

もう失敗は許されない。

今度こそ絶対にと、願い祈るその両手に想いを込めて、一滴の涙を流した

 

 

ーーーー

 

 

神様は世界を7日で創ったそうだ。

だが、1日に一つの世界を創り上げていたとするなら?

7日間というのは今現在を持って正しく終を迎えたのだから…

創っては破壊して創っては破壊して……

 

7日間という長い長い時を経て、では8日目は?

 

仮に7日間かけて創ったとされる世界の次の日、8日目には何をしたのだろうか。

 

8日目とされるこの世界は、何を意味するのか。

 

創造世界が終わる頃、彼ら彼女らは一体、何を見るのだろうか。

 

「ここまでおいで、我が子達よ」

 

8度目の、いや、8日目をここに記そう。

 

たった1人しか知らない物語はもう要らないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




リアルでは基本異能ラブコメとか好きなのですが、キャラの髪型、髪色、服装、口調、顔の形等々、作者の脳内でしか現せてない部分が多々(というか、すべて)あります……
勉強ですね、はい。頑張ります……

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