斬る?違う、粉砕だ   作:優しい傭兵

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第四話

帝都大広場―

 

初めてのナイトレイドとの対峙。

リュウVSナイトレイド。

一人対七人。圧倒的にこっちのほうが不利なのは明白である。ただでさえあっちには全員帝具使い。それに対して俺はか弱い男の子(どこが?)乱暴にされそうで怖いです~。( ´∀` )

おふざけもここまでにしよう。

だが、なんで俺を狙う?俺を狙う理由がわからない、ただの神様に送り込まれたチート使いですがなにか。

 

作者「ニートの間違いだろ」

 

だまらっしゃい!血流操作で愉快なアートにすんぞ。

 

俺を狙うナイトレイド。その狙う理由は、少し前に遡る。

 

 

 

―約五時間ほど前―

 

「いや~。今日も稼げた稼げた」

 

このお方、先ほどリュウから金を盗んだ金髪巨乳こと、レオーネである。この女性もナイトレイドの一人。身に着けている帝具は【百獣王化(ひゃくじゅうおうか)・ライオネル】。ベルト型の帝具。装着者自身を獣と化し、身体能力を飛躍的に向上させる他、五感も強化される。また、装着時には獣の耳のようなものが生える。

 

「さて、今回のことをみんなに報告するか」

 

今回のこと、それはリュウのことである。ザンクの話を聞いた時に不信に思う点があった。それは…。

 

なんで帝具持ちのザンクに帝具持ちでは無いリュウが勝てたのか?

帝具の素質上、普通の人には倒せない、なぜなら?強すぎるからだ。帝具持ち同士が戦うとどちらかが死ぬと言うくらいだ。勝てるはずがない。そう思ったレオーネ。

 

そしてここで一つ、レオーネの頭に浮かんだ。

 

【これは私たちの敵になるのではないだろうか?】

 

ナイトレイドの最終目的は大臣の排除。だがそれにはかなりの人と時間と金がいる。今だって帝都に蔓延るダニを排除している段階である。大臣の排除がいつになるかわからない、だがいつかはそれを達成しなければならない。帝都でも苦しめられている人は五萬といる今の世の中、彼女たちがやらなければならないのだ。

だが、帝具無しのリュウが帝具持ちに勝ったという事実が出た今。これは早急に手を討たねばならないと感じたレオーネ。これからのナイトレイドにとって危険分子を多く増やさないためにも。

 

それから少しして、ナイトレイド全員にその事を話した。

 

 

 

「……という訳だ。全員頭に入った?」

 

全員集合したナイトレイド。その中にも手配書に載ってあるアカメ達も例外じゃない。ほかにも、帝具持ちでは無いがかなりの強さを持っていると思われるタツミ。帝具・クローステイルを持っているラバック。第一話で出てきたパンプキンを持っているマイン。

そしてそれを束ねる元将軍のナジェンダ。

 

「まさか彼奴がそんなにやばい奴だったとわね……」

 

マインが小さく呟く。彼女が一番その力を近くで見たのだ、怪しく思うのは当たり前である。

 

「またやばい奴が出てきたねぇ。エスデスといい、ブドー将軍といい、これ以上めんどくさくなるのは嫌なんだが」

緑色の髪をしたラバックはそう愚痴を漏らす。

 

「けどそれは本当なのか?ザンクを倒したってのは」

巨漢の大男、ブラートは疑問を問いかける。彼は元は帝都の軍人だが帝都の腐りきっていた事がわかり革命軍に寝返ったのだ。

帝具は悪鬼纏身(あっきてんしん)・インクルシオ。鎧の帝具。凶暴な超級危険種タイラントを素材として作られ、並の人間が装着すれば死に至るほど甚大な負担がかかる。しかしその性能は絶大かつ汎用性に優れ、高い防御力は当然ながら灼熱の大地から極寒の環境にも対応可能。

 

「確からしい。帝都の一部ではデストロイヤーを言われるくらいだ。これは確実な証拠になるだろう」

椅子に座る片腕が義椀のナイトレイドのボス・ナジェンダ。彼女も帝都の将軍だが帝都の真実がわかり革命軍に入った。実力はそれなりのもの。だが今は帝具を持っていない。

 

話を聞いた全員は険しい顔になり、顎に手を当てリュウをどうするか考える。

そんなん時、タツミが声を上げた。

 

「なぁ!そのリュウってのを仲間に入れることはできないのか?」

 

予想外の答えをだしたタツミ。それもいいかもと考える者もいるが、それはマズいと思う者もいる。

 

「はぁ!?お前馬鹿か!?帝具持ちを倒した奴が仲間になる訳ないだろうがぁ!これ以上男が増えたら俺のハーレム計画が崩れるだろうが!」

タツミの胸倉をつかんで大泣きしながら叫ぶラバック。彼は大の女好き。特にナジェンダに恋をするほど、だがそれでは足りないのかマイン達にもモテるようになりたいとかなんとか。

 

「なんでそうなるんだよ!仲間になったらこっちの戦力が何倍にもなるはずだ!」

 

タツミの意見もわかる。リュウが入れば革命軍はかなりの戦力を手に入れることになる。なんたってチート使いだ。あんなことやこんなことが自由にできるのだ。

 

言い方が生々しいな……。

 

「でも、そう簡単に入ってくれるでしょうか?」

眼鏡をかけた長髪の女性、シェーレ。彼女も殺し屋の一人。帝具は万物両断・エクスタス。なんでも両断できるハサミの帝具。その強度いえ、防御にも使える。

 

「だけど試す価値はある。無理な場合は私が葬る」

 

そして最後にでたこの少女、アカメ。ナイトレイドの切り札とも言われている。

帝具は一斬必殺(いちざんひっさつ)・村雨(むらさめ)日本刀型の帝具。斬られると傷口から呪毒が入り、即座に死亡する。

 

「いや殺したらダメだろ」

タツミの華麗な突っ込み。

確かにな、俺はまだ死にたくないしな。

僕はしにましぇ~ん!(笑)

 

 

「よし、確かに試す価値はある。全員出動だ!作戦内容はリュウのナイトレイドへの勧誘。まずは全員で奴の実力を測るんだ。ザンクを倒した程の男だ。できるなら仲間になってもらうように取り計らうんだ。無理の場合は我らのすることに首を突っ込まないように話をつけるように、アカメ。この作戦はお前が指揮れ、油断はするなよ」

 

「ん、わかった」

 

 

小さく頷くアカメ。その目は先ほどのボーっとしていたような目つきではなく完全に戦いをするときの目つきになった。

 

「ま。私もなんとかして話をつけるわよ、彼奴には助けてもらったからお礼も言いたいし」

マインが髪をいじりながら言う。

 

「俺はなんとかして仲間になってもらうように頑張るぜ!」

力強くガッツポーズをするタツミ。よほどリュウが気になるのだろうか…。

 

「熱い男なら俺が優しく招きいれるぜ」

顔を赤らめながらつぶやくブラート。ついでに言おう。彼はゲイである!←これ重要!テストに出るぞ!

 

「決まりだな!ナイトレイド出動!」

 

__________________________________________________________

 

で、今に至る。

 

やれやれ、俺もとうとうモテ期到来?いやぁ嬉しいね。お母さん見てるか?俺もとうとうモテモテだよ!

 

 

「でも人数が多いな…。勝てるかな?」

 

「ターゲット捕捉。ボスの言われた通りにまずは彼奴に実力を測る。行くぞ!」

 

アカメの声と同時に七人が一斉に動き出した。

最初に近づいてたのはレオーネとラバック。

 

レオーネは獣化し、ラバックは糸の帝具・クローステイルを構え高速で接近してきた。

レオーネを見た瞬間、リュウの瞳から涙が出てきた(血涙)

 

「あーーー!てめぇはあの時の巨乳!俺の金返しやがれ!」

 

「やぁ少年。あの金は私の借金につかったからもうないぞ」

 

「ファッキュウ!借金あるくせに金パクるんじゃねえよ!そしてなぜ俺を襲う!?」

 

「テストだよテスト!訳は後で話すから今は私と戦いな!」

 

「だが断る!」

 

レオーネも突き出した正拳突きをバク転で回避し、そのまま後ろ歩きで交代するが俺は大広場の入り口まで少しの距離があるのに【何かに引っかかった】。

 

「へ?」

 

後ろに視線を向けると背中に月光によってキラキラと光る銀色の糸が張り廻られていた。それも一本ではない、何本も何十本も交差し俺の逃走を阻むように、まるで蜘蛛の巣に引っかかった蝶を逃がさないように。

 

「レオーネ姉さんが戦えって言ってるんだ。おとなしく戦ってもらうぜ」

 

レオーネの背後に両手の指先から糸を出しているラバック。なるほど、こいつの仕業か。

 

「仕方ない。やってやるよ!」

 

ここにきてのリュウの初めての戦闘態勢。

 

「喰らえ!私の鉄拳!」

拳を握りこっちに走ってくるレオーネ。

痛そうだから喰らいたくありません!

 

「無駄ァ!」

 

某帝王のスタンド、ザ・ワールドがレオーネの拳を軽く受け止める。

 

「さすがザンクを倒しただけはあるな。どんどん行くぞぉ!」

 

レオーネの戦いの本望がやる気を出したのか連続でラッシュを繰り出してくる。

 

「ふんっ。ラッシュの速さ比べか?」

おっと、DIO様になりかけてた。

 

『無駄無駄無駄無駄無駄無駄!』

 

だが普通の人間がスタンドに敵う訳もなくワールドのラッシュのスピードについてくこれないと思っていたが…。

 

「いいぞ楽しくなってきたぁぁ!」

 

スタンドのラッシュに対抗してきた。ワールドの素早いラッシュを自分のラッシュの攻撃で相殺する。

だが最強のスタンドのワールドに敵う訳もなく、いくつかはレオーネの体に直撃する。

ふん。無駄無駄。ザ・ワールドは最強のスタンドだ!

 

「くっ!なんだよその能力…。ずるいだろ…」

 

「ずるくねえよ!俺を騙して金を取る方がずるいだろ!」

 

レオーネの愚痴に突っ込みを入れる。いやでもこの野郎のには金を払わせる!絶対にだぁ!

 

「レオーネ姉さん!避けてくれ!」

 

レオーネの背後から声をかけたラバック。その手には糸で纏わせた身の丈程の槍。その槍がラバックの手から放たれ俺の胸に向かって飛んでくる。

しかぁし!俺はここでやられはせぬ!今から使うのはもちろん、あの技だ。

 

「行くぞ!ザ・ワールド!時を止まれ!」

 

その瞬間、時が止まった。スタープラチナの時と違い、今回の時を止めれる時間は11秒。時間が止まったことを確認した後、ゆっくりレオーネとラバックに近づく。

 

「1秒経過」

 

ゆっくり近づき、飛んできていた槍も静止している状態。その槍をワールドのパンチで粉々にする。

 

「2秒経過」

 

近くにいたレオーネの体を軽く殴る。時間が止まっているので殴られた反動で体が吹っ飛ぶはずだが少し立っていた位置が変わるだけ。時間が動き出した時に攻撃のダメージは体に襲い掛かる。

 

「3秒経過」

 

俺の近くに張り巡らせていたクローステイルの糸を手刀で斬り裂く。かなりの数の糸が俺の近くに設置されていた。少しでも早く動いていたら切り刻まれていたな。

 

「4秒経過」

 

ラバックの手に装着してあるクローステイルの本体を手刀で粉々にする。

 

「5秒経過」

 

帝具を壊したことを確認したこと後にラバックの体を殴り飛ばす。レオーネの時と同様、時間が動き出せばダメージが体に襲い掛かる。

 

「まだ時間がある…。でもほかの奴らまでの距離が遠すぎるな、これで一旦止めようか。『そして時は動き出す!』」

 

「ぐぁっ!?」

 

「げへぇっ!?」

 

時が動き出した瞬間、レオーネとラバックの体が後方に吹っ飛ぶ。そのまま飛んでいき大広場を囲っている階段に直撃し、そのまま気絶する。

 

「安心しろ。軽めにしておいた」

 

今回は仕事じゃないからな。殺しはしない。

 

 

「な、なんだよ今の!?姉さんとラバックが吹っ飛んだ!?」

 

タツミは驚きの声を上げる。これがザ・ワールドの能力。今は秒単位でしか時を止めれないが、いつかはもっと長く時を止めて見せよう!

 

渾身のどや顔を輝かせていると、背後からとてつもない殺気がした。

後ろを向くとバカでかいハサミが俺の首めがけて両断しようとする。ここで俺の秘儀!発動!

 

「すみません」

 

「謝るくらいならするんじゃねぇぇ!秘儀!ブリッジ避け!」

 

背中を限界まで反らし、まるでブリッジのような形でハサミの両断を回避する。

だがそんなことをしていると遠くから光の弾丸が飛んできた。

 

「うおぉぉ!?その幻想をぶち殺おぉぉぉす!そげぶ!」

 

俺の右手に宿っている力・『幻想殺し(イマジンブレイカー)』。この能力は異能の力だったらどんなものでも打ち消す。普通の弾丸ならまだしも光の弾丸だ。しかもエネルギーたっぷりの。異能には間違いなし!

 

「ちっ。外したか」

 

遠くからその弾丸を飛ばしたのはもちろんのこと、マインである。相棒・パンプキンを構え軽く舌打ちをする。

 

「あぁ!君はあの時のピンクちゃん!」

 

「だれがピンクちゃんよ!マインよマイン!」

 

「悪い悪い。ってかいきなり撃つな!殺す気か!」

 

「そんな訳ないでしょ・・・たぶん」

 

「たぶんだと!?この野郎、ぶっ飛ばすぞ!」

 

マインに向かって怒鳴り返すがマインはそれを無視しこちらを攻撃してくる。

迷いなしにだ。

 

「だぁぁぁ!めんどくさい!ベクトル反射!」

某学園都市の能力者の頂点に立つものが持っている能力『一方通行』。これはあらゆる運動(ベクトル)の向きを変えることができ、それを反射することができる。それを使いマインの放った攻撃をすべて反射し、マインに向かって飛んでいく。

ここでアク○ロリータって思った奴出て来い。愉快なアートにしてやりからよォ。

 

「きゃぁ!」

 

マインの近くに着弾し、その爆風によってマインは体勢を崩す。

しかし、それを黙ってみている者はいない。

先ほどハサミで襲ってきた女性、シェーレである。

 

「奥の手!エクスタス!」

エクスタスの奥の手、鋏(エクスタス)。金属部分の発光により、強烈な目くらましを行う。

それを完璧に喰らった俺は………。

 

「あああああああ!目がああああああああ!目がぁぁぁぁぁぁ!」

 

こうなる訳だ。少しの間、目が使えなくなるわけだから回りがよく見えなくなる。

 

「とどめです。すいません」

ハサミの刃の部分を大きく開き俺を真っ二つにしようとしてくる。が、それでやられる俺ではない。

 

「時を止まれ!ザ・ワールド!」

 

またまた時は止まった。

だが目がやられたおかげで視界が悪いので、時を止めていられる時間の中の7秒を目を治すのに専念した。

 

「7秒経過」

やっと目が見えてきた。まずはシェーレの体を軽く蹴り飛ばしておく。

 

「8秒経過」

次に取った行動は、できる限りマインに近づくことだ。まだ時を止めれるのだからこれを有効に使おう。

 

「9秒経過」

宙に浮かびながらマインに近づく。マインは先ほどの爆風で地面に体が倒れている状態。懐から数本のナイフを取り出しマインの服に突き刺す。これでこの子は動けないはずだ。

 

「10秒経過。心配だな。ダメ押しにもう一本」

残ったナイフを取り出し服に突き刺す。これでOK。

 

「11秒経過。時間だな、『時は動き出す』」

 

「きゃあ!」

 

「えぇ!?う、動けない!?」

 

先ほど通りにシェーレはそのまま吹っ飛び、マインは服にナイフが刺さっているので身動きが取れない。

 

「これがザ・ワールドだ!」

 

バァァァァンッ!

決まった。これこそ完璧なジョジョ立ち。見ているか全世界のジョジョファンのみんな、オレはいま完璧なポーズを決めたのだ。

 

「さて、次は誰だ?」

 

そして俺の目の前に現れたのは、銀色の鎧を身に纏った男・ブラートだ。

 

「俺の名前はブラートだ。兄貴かハンサムって呼んでくれ」

 

「おう、俺はリュウだ。よろしくなハンサム」

 

「おぉ!いい気分だ。さて!どっからでも掛かって来い、リュウ!」

 

かなりの熱血タイプのようだ、だが俺はこうゆうのは嫌いじゃない。ノリのいい奴は大好きだからな。

だがリュウがこいつがゲイだという事に気付くのは、少し先である。

 

「カッコいいな。なら俺もカッコよくなるぜ!変身、雷電!!」

かなりカッコいい(ダサい)ポーズを決める。その瞬間、青白い雷が俺を包み込む。雷が止んだ時に出てきたのは、全身がサイボーグのボディ、高周波ブレードを身に付けたメタルギアの登場人物、雷電の姿となった。

 

「どうだ。こっちもカッコいいだろ!」

 

「おぉ!お前のも中々カッコいいな。これは楽しくなりそうだぁ!」

 

ブラートはインクルシオの副武装の槍、『ノインテータ』を構え、俺に向かって走ってくる。

 

「速さなら負けないぜ!」

足に高周波を流し込み、いつもの走るスピードの数倍のスピードで駆け出す。

これなら100mでボルトにも負けないぜ!

 

「早いっ!ぬおおお!」

 

腕の力を限界まで搾り出し、俺に向かってノインテータを叩きつける。

 

「っ!」

 

当たる瞬間に右に避ける。地面に直撃したノインテータ。その瞬間、地面に大きな亀裂が出来、2メートルほどのクレーターが出来た。

 

「たぁ!」

 

背中にある鞘から刀を取り出しブラートの胸に斬りかかったが見事に弾かれた。

 

「むぅ…。硬いな」

 

「俺の帝具を甘くみるなよリュウ!」

 

槍を大きく振り回し俺に攻撃してくる。上からの振り下ろし、下からの斬り上げ、横からの薙ぎ払い、体を捻っての斬り落し。そのあらゆる攻撃を刀で軽く弾き返す。

 

「中々強いなリュウ。俺も燃えてきたぜ!」

 

「俺もだハンサム!ワクワクしてきた。だけどそっちには後二人もいるんだ。少しだけ本気で行かせて貰うぜ!」

 

背中にあった鞘を左腰に移動させ、手に持っていた刀を納め足に力を入れブラートに向かって走り出す。

 

「なら俺も行くぞ!」

 

槍を構えなおし俺の攻撃に備えるブラート。だが、この技はとめる事が出来ない。

なぜなら【早すぎるからだ】!

この世界に来て、はじめて考えた俺の技。

 

「抜刀術…活人剣!」

雷電さん。活人剣の名前借りました★さーせん

 

鞘についてある銃を撃つときに使うトリガー部分を引く。その瞬間、鞘に入ってある火薬が爆発しその衝撃で収めた刀が物凄い勢いで飛び出す。それに合わせてリュウは刀の柄を掴みその飛び出した速さを利用し、ブラートの鎧の胸の部分に斬撃を叩き込む。

 

ガァァァァンッ!

 

お互いがすれ違った瞬間、ブラートは糸の切れた人形のように地面に倒れた。

 

「安心せい…。峰打ちじゃ」

言いたかった台詞第13位!低いな…。

 

「さて、そろそろ幕引きかな?」

 

最後はナイトレイドの切り札、アカメ。

 

「タツミ。お前はここにいろ、帝具使いのみんながやられたんだ。帝具を持っていないお前が行ったらすぐにやられるぞ」

 

「わかったよ…。確かにあの兄貴を倒すほどだ、多分俺じゃ勝てない」

 

「そんな悲しい顔をするな。私がなんとかしてあいつが仲間になれるか試してくる」

 

村雨を抜きゆっくりと俺に近付いてくるアカメ。俺はすぐに分かった。

 

「あんたがこの中で一番強そうだな」

 

「ナイトレイドのアカメだ。よろしく頼む」

 

「あ、ご丁寧にどうも。俺は「リュウだろ?私達全員知っている」さいですか……」

 

名乗る前に言われた。こやつ…やりおる…。

 

作者「なんのこっちゃ」

 

 

雷電の姿から元に戻る俺。あの姿結構キツイんだよなぁ~。

 

「では行くぞ」

 

「そろそろ俺倒れそうなんですけど……」

 

「問答無用」

 

さすがアカメ。人とは比べられない理不尽さ!そこに痺れる憧れるぅ!

 

作者「すこし黙ろうか?」

 

さーせん。

 

「葬る!」

 

やめてくれぇぇぇぇ!俺死にたくないよぉぉ!

 

アカメの横斬りを二つ目の秘儀・リンボー避けで躱す。素晴らしいねこの技。さすがだよパトラッシュ!←馬鹿です

だが、そんな事を言ってる場合じゃない。アカメの鋭い斬撃は下手をすればスタープラチナより速いかもしれない。スタンドを出して居ない今の俺じゃ下手すりゃ首が飛ぶ。

 

「なら、卍・解!!」

 

何も持って居ない状態で卍解する。その姿はもちろん某死神代行の卍解…。着ている死神の服、死覇装は上から下まで漆黒の黒の色、そして手に持っている刀は黒の刀。全てが黒色で染められている。柄も鍔も刀身も。そして最後には鍔には【卍】の形をしている。

 

「天鎖斬月!」

ちなみにモデルはまだ破面の時の姿な。

 

(中々の闘気だ…。確かにタツミを戦わせなくてよかったかもな)

 

お互い刀を構え戦闘態勢に入る。リュウもアカメもこれまで感じたことのない緊張感を。

 

(強いなこの子。ザンクやさっき倒した奴らとは比べ物にならないな)

 

(デストロイヤーと言われるのも頷ける。ザンクを倒したのも単なる偶然ではないのかもな)

 

そして、二人同時に動き出した。

 

ガァァァァァァァァァン!

 

村雨と天鎖斬月が交わる。その瞬間、凄まじい剣圧により先ほどの戦いで出来た岩が吹き飛ぶ。

 

「ぬぅ!」

「くっ!」

 

二人もこれは予想外。お互いはこう思った。【ここまで強いとは】。だがそれは嬉しいことでもあった。二人とも暗殺や殺しなどの以外の仕事でこんなに強い奴と戦えるなんて。

二人は自然に笑みがこぼれる。

 

さて、さっさと終わらせようか。

 

一旦後退し、すぐさまアカメに斬りかかる。だがその程度の攻撃はアカメには効かない。軽く防がれたのだ。

 

アカメもやられっぱなしは好きではない。アカメの反撃。

 

ギャギャギャギャギャギャギャリィン!

 

 

二人の剣撃の速さは剣を学んでいる奴らとは比にならない程のスピード。

しかしそれもそれなりのデメリットがある。速ければ速いほど体力が無くなる。だからお互い一つの結論に至った。

 

((次で終わらせる))

 

今回の出来事はリュウをナイトレイドに勧誘するという名目である。いくら楽しい戦いでもこれ以上の戦いは望まない。

 

「うおぉ!」

「はぁぁ!」

 

これが最後の一撃。二人の刀は交わることなくそのまま振り下ろされる。

 

その刀はお互いの頸に向かって振り下ろされる。

アカメの村雨に少しでも傷が付けば即死。

リュウの天鎖斬月に斬られたら一瞬にして頸が飛ぶ。

 

己の力を込めた刀はそのまま振り下ろされる。

 

後、数センチの所。

 

勝ったのは―――――――――――――――-。

 

 

 

 

どちらでもなかった。

 

二人の頸は繋がったまま。二人の刀はお互い同じ考えだったのか、刀は頸に当たる寸前に止められていた。寸止めである。

 

二人は軽く笑った後、自分の刀を下ろした。

 

「さすがだアカメ。俺もさすがに死んだかと思った」

 

「殺しはしない。今回は勧誘が目的だからな」

 

「まぁ大体話しは見えるよ。改めて聞こう。その勧誘ってのは?」

 

 

大きく息を吸うアカメ。そして強い意志が籠もった言葉でこうリュウに伝えた。

 

 

「ナイトレイドに入らないか?リュウ」




ザ・ワールドは最強なのです。なのです!←大事な事なので二回言う。

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