「夢ではないのだな?再開できる日を楽しみにしていたぞ……リュウ!」
(いや……本当に夢であってほしいんすけど……)
(てかなんでこんな所でエスデスがでてくるんだよぉぉぉぉお!?)
まさかの超展開…。危険種探しに来たのに会いたくない奴と会っちまったよ!!どうやったら空から落ちてくるんだよ!スカイダイビングでもしてたのかよ!
作者「説明しよう!エスデスは自分の愛用のペットで使用している危険種を使って月をみながら散歩のところ人影が見えたから例の危険種かと思い接近してみたらその人影がリュウだったと言う事なのだ!」
説明乙。
チェルシーside
「リュウ遅いなぁ~。何かあったのかな?」
一人になったチェルシーは先ほどの場所の岩肌にもたれ掛かり、飴を舐めていた。
ボッチですね。
「………っ!?殺気?隠れないと……」ドロン
ボーとしていた時、誰かは分からないがとてつもない殺気を感じ、ガイアファンデーションで姿を岩に変え、近くの岩肌と同化した。
そこに現れたのは、フードを被ったあの男であった。
「ドクターの忘れ形見も全滅…。一応てっぺんまで行って見るか…」
その男は普通の人間とは思えない速度で山を駆け上っていく。
(なによさっきの奴…。普通の人間とは思えないスピードで走っていったけど…。リュウも戻ってこないし、なんだかキナ臭くなってきたわね……)
その頃のリュウは…………………。
リュウside
「会いたかったぞリュウ…。あの時はよくも逃げてくれたな………」
「むぐぐぐ!!?」
一瞬で捕まり、エスデスのその素晴らしき巨乳に溺れかけていた。
(な、なんという巨乳!けしからん、実にけしからん!!だが俺は許そう!俺はどんな胸でも愛せるからな!!ってかどんだけデカイんだよ!レオーネといい勝負だぞ!いや……少しだけエスデスの方が上か?)
「っくしゅん!」
「レオーネ?風邪か?」
「んにゃ……誰かが私の噂をしているような……」
「?」
「ってか…なんでここにエスデスさんが!?」
「最近、帝都周辺を脅かす危険種の排除だ。………ん?ところでお前はなんでこんな所に?」
「っ!!」
「………………」ジー
(やべぇ!怪しまれてる!なんて答えれば……………そうだ!)
「腕試しだ!危険種がいい相手になるかと思って!!」
「なるほど…。お前もそのクチか……」ジロジロ
ん?なにやら俺の体をジロジロと見てくる。どしたの?(゚ー゚*?)オヨ?
「確かに……前見た時よりレベルアップしている。体つきも一回りよくなった。ちゃんと鍛錬しているんだな?偉いぞ……お前はまだまだ伸びるぞ?」ナデナデ
「まじで?いや~」デレデレ
(ってかそんな事言ってる場合じゃねーーー!なんとかして此処から逃げないと!)
「危険種は一通り掃討してしまったぞ。迷惑な奴らだったが……………」
ガシッ!ギュッ!
「ングゥ!?」
「こうしてお前と巡り合えたのだ……。運命と言うのはわからん……」
「んーーーー!?」
(やめて死ぬーー!おれの第二の人生おっぱいで窒息死!?嬉しいけど嬉しくねーーー!)
逃げられませんでした!
ザッ。
「っ!今日は邪魔者が多いな…。今隠れた奴…出て来い!出てこなければ問答無用で攻撃する!!」
エスデスはレイピアを抜き、何もない場所に言葉を飛ばす。なにをしてるのか分からなかったが、そこからフードを被った男が出てきた。
「上手く隠れたつもりだったのに…やるじゃん。さすがは帝国最強と言われるだけあるな。しっかし……あんたと鉢合わせるとは、こりゃ今回の『おもちゃ遊び』は終了だな?」
おもちゃ遊び?
危険種があふれかえった理由を知っているようだな?拷問室まで案内してやろう……」ニヤリ
「生憎そうゆう趣味はねーんだわ。終わりついでに!あんたにはデッカイおもちゃを片付けてもらうとするかぁ!!帝具・【シャンバラ】!発動!!!」
男が叫んだ瞬間、俺とエスデスを中心に半径7メートルくらいの大きな円が出てきた。
「なんだこりゃ!?」
瞬間、俺とエスデスの前から男が姿を消した…。いや、言い方を正しく言うならば……【男の前から俺たち二人】が消えたのだった……。
俺たち二人が姿を消した後、男はフードを外しニヤリと笑みを浮かべた。
「さぁて、次は何をして遊ぼうかな~?」
この男の名前は『シュラ』。帝具。シャンバラの使い手であり、帝都の悪の根源であるオネスト大臣の『息子』であった。
-リュウ・エスデスside-
みなさん。夏と言えば?
海!!アヒャヒャヘ(゚∀゚*)ノヽ(*゚∀゚)ノアヒャヒャ
その通り、見上げれば蒼い空。そして白い雲。周りを見ればどこまでも広がっている青い海!!こんな時は水着を着て思いっきり泳ぎたいですね~。そしてビキニを着た可愛い子ちゃんをナンパして……ふっへっへ…ジュルリ……。おっと涎が…。
そう!俺たちが飛ばされたのは…………可愛い子ちゃんが一人も居ないどこかしらない南国の島だった!!!
「な……なんじゃコリャァァァァァアアアア!!??」
確かに青い空だし白い雲!周りを見ればどこまでも広がっている海!でも何が起こった!?俺たちさっきまで夜の山にいたのに!どうやったらカンカンに照っている南国の島に来るんだよ!ドラ○もんでもびっくりだよ!
「エスデスさん……俺に痛みをくれ……」
「リュウ…そんな趣味だったとは……やはり相性抜群だな……私達……」
「いや違うから!!」
俺はドMではない。絶対にだ!
「さっきの奴の仕業で俺たちに何かの暗示を掛けたのかもしれない!だったら、痛みを与えたら目を覚ますかもしれねぇ!!」
「分かった……行くぞ!」
「おう!バシッときついのをいっぱ……………んん!!?」
お母さん…。俺、今日を経てファーストキッスを奪われました………。
強いビンタが来るかと思い、目を思いっきり瞑った瞬間、唇に柔らかい感触があった。それはなんなのか分からないから目を開けた。そしてすぐに目に入ってきたのは、エスデスとの距離が零距離になっていたのだった………。
そう、口付け、接吻、キスであーる。
「ん…………。違うな、感覚がリアルすぎる。潮の香りや海風。気温、湿度、全てが本物だろうな………」
あんたはなんでキスしたのにそんなに冷静なの!?俺なんか初キス奪われたんだぞ!!
「恐らく……さっきの奴の能力だろうな…。別の場所に飛ばされたか?」
「空間操作ってこと?」
「恐らくな。帝具の中には失われた国の秘術も使われているものもある。時間や空間も操るものもな」
帝具もそうとうチートじゃねえか……。
ん?時間も操るって俺のザ・ワールドみたいな?はたはキングクリムゾン?そんなのがあるのかよ。オソロシィ!
(空間操作など……帝具の中で五本の指に入るほどの性能……。あいつは何者だ?)
オネスト大臣のムースーコーです★
「とりあえず辺りをみておくか……」
「へ?」
エスデスが地面に手を置いた瞬間、その足元から氷の柱が現れた。
ズガガガガガガガ!
「ヴえぇぇぇぇぇぇえ!?」
このいきなり氷の出てくる能力なんなんだよ!?もしかしてこの人の帝具か?
「って!辺り海じゃねーか………」
右を見ても、左を見ても。海、海、海。
ってことは此処は無人島?
「これはまた綺麗な景色だな。……まるでデートしているみたいだな。私達」
ナニヲイッテルノコノヒト……。
「落ち着いてるなぁ……」
「帝具の力は人の創造を絶する。思考柔軟にしないとやっていけんのだ」
「あ……確かに」
一々、色んな帝具みて驚いててもキリが無いしな……。
「話を戻すが………」
「はい?」
「まるでデートみたいだな!この状況は!」
「だー!近いしデカイし暑苦しいーーー!」
なんでこの人は抱きつきたがるんだー!おっぱい気持ちいいから悪くないけどー!
ズズゥン………。
「「?」」
傍からみたらイチャイチャしているようにしか見えていない時、海の浅瀬から約20メートルほどの危険種が現れた。あれ?あの危険種どっかで見た事あるような………。
(あ!あの危険種!スタイリッシュの変身後にそっくりじゃねえか!あの時はみんなで頑張って倒したけど……俺たち二人で倒せるのか……?)
ん?まてよ。あいつがあの時打った注射はこの危険種の何かだったのか。と言う事は……ここは無人島に見えるけど、元はスタイリッシュの実験で作った新型危険種の隠し場所ってことか?
『ゴァアアアアア!』
ドシンドシン!
「ぎゃー!こっちに走ってきたーー!」
「邪魔者は容赦せん………」
エスデスが俺の目の前に立ち、両手を合わせた瞬間、俺たちの周りに何百という数の氷の鋭い氷片を 展開された。
「貴様のような奴は串刺しのし甲斐がある!『ヴァイスシュナーベル』!!」
ズドドドドドドドドド!
『ヴォオオオオ……』
ズズゥン……。
その鋭い氷片を危険種に向かって放つ。その攻撃は危険種の手足、体中に突き刺さり地面に倒れた。
(すんげぇ……一瞬で倒しやがった………)
『ヴオォォォ…………』ググググ……
「ほぉ?意外とタフだな。面白くなってきた……」
「エスデスさん。思ったんだけどあいつの頭部の部分。どうみても脆そうじゃないか?」
この危険種はあのスタイリッシュの変身後にそっくり。あいつも変身した後、頭部の額近くに本体の体が設置されていた。目の前に居る奴もまた同じ形である。
「うむ。私と同じ意見だ。やはり気が合うな!『グランホルン!!』」
ビュン!!
氷の柱の中間部分から、巨大な氷の氷柱が飛び出す。
『……ッ!』
危険種はそれをすぐに察知し、軽く右に避けた。
「しぶといな…「(ビュン!)」ん?」
「うおおおおお!」
俺はその氷柱の上を走っていき、危険種へと接近していった。
「リュウ!?」
俺はエスデスの声に耳を傾ける事もせず、手に天鎖斬月を構える。
(頭の部分がもしかしたら弱点か…。スタイリッシュの時は吹き飛ばしたから分からなが……一瞬で決めてやる!!)
接近し、残り数メートルの距離で足に力を込め大きく飛び上がる。
「はぁっ!!」
『グゴアアアア!』
人なんて簡単に握りつぶせる程の巨大な手がこっちに襲ってくる。だがしかし………。
ジャキキキキキン!!
『ギュアァァア!?』
その手を粉々に斬り刻んだ。
「残念!月牙…………天衝ぉ!!」
ズバァァァァン!
黒い斬撃が刀身から放たれ、危険種の頭部に直撃。そのまま体を真っ二つに斬り裂いた。
ドシィン……。
「見事だ。しかし……かっこいい所を見せて惚れさせようと思ったのに、逆にこっちが惚れるとはな…………っ!?」
ドガァァン!
『ぎゃああああ!!』
「え!?まだ居たの!?」
いつの間にか危険種がもう一匹出現しており、エスデスの作った氷の柱にタックルを喰らわしていた。
「まかせろ……相応しい死を与えてやる」パチンッ
氷の柱から飛び降りたエスデスが指をパチンと鳴らした。次の瞬間、俺は自分の目を疑った。超能力とか催眠術でもなかった。だって見てはい。そうですか?とは言えない事が怒ったのだ。エスデスは普通の指を鳴らした。大抵のことには驚かないつもりだったけどこれは度肝を抜かれた。指を鳴らした直後、エスデスの背後に直径60メートルを超えた巨大な氷塊を展開させたのだ。
「『ハーゲルシュプルング!』」
エスデスはその氷の氷塊を押し、危険種を氷塊の下敷きにした。危険種はモロにその攻撃を喰らい氷塊に押しつぶされ、それ以降動く事はなかった。
「おいおい……こんなの俺のチート並だぞ……?」
普通の帝具使いとは一味も二味も違う。素早くかつ、豪快な戦い方であった。
(これが……帝国最強の実力……。俺たち、いつかはこいつと戦うんだよな……)
見た感じ、無から氷を作り出している。もしかしたらこれはその一部分なのかもしれない。エスデスの中では今見せたそれ以上の攻撃力を持った技を持っているのかもしれない。
(俺たち……この人の勝てるのか………?)
戦いを見ている時、俺はその力の恐ろしさと激しさを見ている時、手に持っていた天鎖斬月をずっと力強く握り締めていた。
今回も読んでいただきありがとうございます!
そして新しく評価をしてくださった
一永さん
ありがとうございました!!!
これからもよろしくお願いします!!
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