モッ...モリアさんは最強なんやで(棒読み)   作:ニルドアーニ四世

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ちょっと繋ぎ入ります...


影の侵食 1

〜新世界〜

 

 

 

とある海軍基地

 

 

 

 

「んで...俺はこいつを殺せばいいんだな。可能であれば捕らえるっていう前提で...。」

 

モリアは七武海としての任務を与えられていた。それはとある海賊団の殲滅ないし、壊滅である。モリアは手配書の男に目を向けた。長く整った緑色の髪をした色白で華奢な男だが、彼は大海賊時代史上最強のルーキーとして名高い男である。海軍としては若い芽は積んでおきたいが、新世界の大物達による覇権争いのせいでこの海軍基地には実力者は出払っているが、比較的近くの港にいるルーキーをみすみす逃すわけにはいかないのだ。そこで急遽モリアが討伐することになった。モリアは筋を通す男でなおかつ影さえ存在すれば瞬間移動することも可能であるため、うってつけだとして選ばれた。

 

 

 

 

***

 

 

 

“奇術師”リンダ

 

 

懸賞金4億2000万ベリー

 

 

 

***

 

 

 

 

「ハッ!そして我らはこれよりモリア様を近くの港まで護送させていただきます!」

 

敬礼をしている海兵がモリアに船に乗るように促した。だがモリアはそれを拒否した。

 

「いや、さっさと狩ってくるわ...。あと“様”は付けなくていい。」

 

モリアが足元の影の中にゆっくりと沈むように入りこむとその場から消えた。そしてモリアはリンダのいる港のとある船影から姿を現した。少し見渡すとそれらしき海賊旗が見えたので跳躍して乗り込んだ。すると船番をしているモブ海賊がモリアを見つけると声をあげた。

 

「誰だおめぇ⁉︎ モッ...モリアだァッ‼︎ 」

 

「なんで七武海がこんなとこにッ⁉︎ 」

 

モリアの突然の来襲に次々と戦闘態勢に入った。そして銃や刀を持ってモリアの行動を待っているとモリアは口を開いた。

 

雑兵(貴様ら)に用はない...。」

 

モリアが目を鋭めた刹那に次々とクルー達は気絶をした。すると臆病そうな男を除いて皆が倒れた。ただ一人残った男は倒れた仲間を見ながら冷汗をかいている。そしてモリアを見るとゆっくりと歩いて間合いを詰めた。

 

「はっ...“覇王色”の覇気...。」

 

そうつぶやくと同時にモリアに首を片手で掴み、持ちあげられた。男はモリアの手から逃れようと手首を外そうと両手に力を加えるがビクともしない。

 

「リンダはどこにいる?」

 

モリアがそう尋ねるが、男は首を振る。どうやら話す気は無いようだ。モリアが落胆した。そして右手に力を加えて男の首の骨を破壊して殺そうとすると港に強者の気配を感じた。その気配は船に跳躍して飛び乗ると声をかけた。

 

「おいおい...七武海様がどうしてここにいるんだい?」

 

モリアは男の顔を見ると手配書通りの長い緑色の髪をした男が立っていた。するとモリアは男を投げ捨てると、男は激しく噎せた。

 

「わかんだろ?てめぇを狩りに来た。」

 

 


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