モッ...モリアさんは最強なんやで(棒読み)   作:ニルドアーニ四世

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だいぶ休めましたので更新を再開致します。お待たせして申し訳ありません。モリアさんの出番のないところはショートカットで行きますのでご了承ください


救われた灯火 1

 

 

 

 

 

 

白ひげは海兵達を薙ぎ払い突き進むと彼の背中を守る様に海賊達が集まった。するとセンゴクは素早く執行者にエースを殺す様に命じた。海賊達が彼の名を叫ぶと白ひげは処刑を止めようとしたが、大きく吐血をして膝をついた。誰もがエースは処刑されると思った刹那、マリンフォードへ怒号が響いた。

 

「やめろォォォォォォォォォッッッッッ!!!!」

 

頭から出血し、ボロボロのルフィが叫ぶと執行人の二人がバタリと倒れた。するとルフィの周囲にいた海兵達も次々と気を失っていく。

 

「覇王色の覇気...まだ制御すらままならぬ。だが奴はこの戦場からは逃れられない。ドラゴンの息子という存在だけならまだしも、覇王色まで持つとは...。」

 

ただでさえドラゴンの息子という強力なカードを得れば革命軍のボスを潰せるかもしれないのだ。ルフィを人質として単独で呼び寄せて捕らえればいい。最低でも有害因子として海軍が始末するだけでも十分な収穫である。

 

「野郎共ォォ!!!!麦わらのルフィを全力で援護しろォォォッッ!!!!」

 

王の資質を持つ事を知った白ひげはルフィを援護するよう指示を出した。海賊達や一部の囚人が海軍を抑え始め、ルフィを優先に進ませ始めた。

 

 

 

やがてルフィの側にいた革命軍のイワンコフの派手なアフロの中から両手が巨大なハサミになっている男が現れて、刃を開いて地面を削り、そして上へ放り投げ処刑台までの道を作った

 

「...便利な能力だな。」

 

その上をルフィが単独で登り始めると海軍は大砲で的にしようとしたが、隊長達が処理をした。ルフィが半分程登ったところで頭上から何かが落ち、土煙が舞った。ルフィが走りながら何かを見ると祖父であるガープが立ち塞がっていた。

 

「じいちゃん!!! そこどいてくれよ!!!!」

 

「どくわけにいくかルフィ!!!!わしゃァ海軍本部中将じゃ!!!!ルフィお前を敵と見なす!!!!」

 

二人は拳を振り下す刹那、ガープの脳裏に幼き頃のエースとルフィとの思い出が過ぎり拳への力が緩んだ。そして静かに目を瞑るとルフィの拳を受け入れた。

 

ガープは処刑台までの通路から落ちると地面へ激突した。そしてエースとセンゴクの立つ処刑台へ登りつめた。密かにハンコックから貰ったエースの手錠の鍵を差し込もうとすると一本の光が鍵を貫いて破壊した。

 

「私が逃すと思うか?」

 

センゴクが突然巨大な大仏に変化し、全身は金色に変化してルフィ諸共殴り潰そうとした。ルフィは全身をゴム風船の様に膨らませて、海楼石により生身となったエースを血を吐きながら庇った。

 

「ん?あの処刑人...手から何かを...。」

 

処刑台はセンゴクの拳の力に耐えられず砕けるとルフィと生身のエースへ向けて一斉に砲撃をした。一斉砲撃による爆炎の中に炎が現れて3人の人影が地面へ降りた。

 

 

(あの鍵...蝋の能力者。かなり応用力の効く“テゾーロ”の下位互換のようなところ...欲しいな。生きていたら部下へ勧誘しよう。)

 

 

モリアは処刑人が作ったと思われる鍵を見て仲間へ加えたいと考えた。そして海賊達の様子を確認すると大いに歓声が上がっていた。

 

 

(だが実に厄介だ。“白ひげ海賊団”の士気が尋常なく上がっている...。早急に手を打たねば滅ぼされるのはこっちだな。)

 

 

「...士気(エース)削る(殺る)か。」

 

モリアは冷たく呟くと地面へと潜り込んでその場から姿を消した。そしてルフィとエースにより蹴散らされた海兵の後方へ現れた。ルフィはモリアの襲来に慌て始めるとエースは静かに弟を庇う様に前へ立ち塞がった。

 

 

 


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