モッ...モリアさんは最強なんやで(棒読み)   作:ニルドアーニ四世

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海軍の策 2

 

 

 

 

 

 

 

「始めるぞ!!!行けぇパシフィスタ!!!!」

 

金太郎の様な男が指示を出すと一斉に手や口から光のビームを放った。すると海賊達は地面に当たったビームからの爆発により次々と犠牲を出していく

 

「後方の敵に構うな!!! 一気に広場へ攻め込むぞォッッッ!!!!」

 

白ひげの一言で海賊達はより一層激しく攻め立てる。するとセンゴクが戦局を大きく揺るがす手を打った。

 

「全員直ちに氷上を離れろッ!!!! 海賊達を決して上げるなッ!!!!」

 

その一言で海兵達は続々と氷上から要塞へと撤退していく。モリアは白ひげ海賊団を背に引き返す海兵達を逃がす為に一歩も動かず前線に残った。

 

「全ての映像が切れた時点で“包囲壁”を作動!!!その後すぐにエースの処刑と共に敵を一網打尽にする!!!!」

 

センゴクは海兵らに指示を出した。モリアは包囲壁と聞いて己の考察が正しかったと確信しつつ、海賊らを抑え込んだ。

 

「後方に構うな前へ進めッ!」

 

白ひげは後方からのパシフィスタを相手にして時間をかけるのではなく、海兵が引くのを追う方が賢明だと考えた。“包囲壁”というワードを聞いて海軍の意図を見抜いたのかもしれない。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

〜モビーディック号〜

 

 

 

 

 

 

 

「スクアード...無事だったか。さっきてめぇに連絡を...。」

 

未だに傘下の海賊達が後方にモビーディックに一人で残っている白ひげは背後からの気配を察知し振り返ると“大渦蜘蛛”スクアードがいた。彼は巨大な日本刀を手に白ひげへ詰め寄りながら謝罪した。

 

「あぁすいませんオヤッさん...後方の傘下の海賊達はえらいやられ様だ...。」

 

白ひげの横へ着いたスクアードは後方からパシフィスタに襲われる傘下の海賊達を見て口を開いた。

 

「持てる戦力は全てぶつけて来る。後ろから追われるんなら望む所だ。俺も出る!! こっちも一気に攻め込む他にねぇ...。」

 

白ひげはここがピンチではあるが戦局を大きく揺るがす状況であるためこちらからも仕掛けなければならないと言った。

 

「そうですね...俺たちも全員あんたにゃ大恩がある...白ひげ海賊団の為なら命も要らねえ!!」

 

スクアードは大太刀から鞘を外し、その刹那白ひげはスクアードに腹を剣で貫かれた。白ひげはスクアードの行動に目を疑い、その様子を見ていた白ひげ海賊団達の時間が止まった。モリアはその瞬間を静かに見据えると冷たく無慈悲に言い放った。

 

「“白ひげ海賊団”とはいえ所詮は人...。終いには己の欲望(エゴ)の為にしか動かぬ...。」

 

 


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