モッ...モリアさんは最強なんやで(棒読み) 作:ニルドアーニ四世
11年前(モリアが記憶を失って3年後)
〜レニス島〜
「貴様らが“白ひげ海賊団”だな...。」
記憶を失って3年たったモリアは白ひげ海賊団の拠点を見つけだし、単身で現れた。
「何だてめ...モッ...!モリ...『バタン...。』
否定しなかった事から本物であると突き止めたモリアが覇王色を剥き出しにして歩き始めるとモリアを止めようと迫り来る海賊達が覇王色の間合いに差し掛かると次々と倒れていく。
「貴様らでは俺を捉えられぬ...。」
モリアがどんどん先へ進むと前方からマルコを横に連れた“白ひげ”が薙刀を片手で持ち地面を突きながら歩いてきた。来襲者が七武海でも名のある方の男だと理解してもなお王者として余裕の表情で笑った。
「グラララララ...。おめぇ...七武海の影小僧じゃねぇか...俺に挑みにでも来たか?」
「愚問だな...挑むのではない...
殺しに来たのだ。」
モリアがそう言い放つと硬化した二人の拳がぶつかり合うと二人の拳の間の大気に亀裂が入り天が割れた。
二人は互いの力量を感じると互いに間合いを取るとモリアの腕は痛みでビリビリと痺れていたが白ひげは何ともない様だった。おそらくモリアは肉体で上回り、白ひげは覇気で上回った。その二つを差し引いた結果モリアの方が劣っていると理解しつぶやいた。
「やはり持っていないわけないか...。」
「グララララ...“王の資質”。生意気な...。」
“白ひげ”は世界最強の海賊。そしてこの“新世界”では覇王色の覇気を持つ男はざらにいる。海賊の頂点に立つ男が王の資質を持たぬわけがなかった。
「貴様が海賊の頂点と呼ばるる男...。貴様に勝てば均衡は崩れはするものの、俺が頂点に立つ器と強さがあるという事に等しい...
故に喧嘩を売らせて頂いた。」
「グララララ...おめぇみてぇなハナッタレがこの俺に勝てるとでも思ってんのか?」
「二度言わせるな。勝つ気はない...殺すのだ。」
白ひげは薙刀を振るうがモリアは軽々躱し、間合いを詰めた所で武装色の覇気で白ひげの腹を殴ろうとすると白ひげは空いている右手で殴り返してモリアを軽く吹き飛ばした。
モリアは指に影を纏い地面を削ってブレーキをかけて勢いを殺すと白ひげは目の前におり、薙刀でモリアを真上から叩き落とす様に振り落とした。すると激しい土煙が舞うと側にいる部下達は歓声をあげた。
「まだだ...。この程度でやられる様なタマじゃねぇ。」
“白ひげ”はまだモリアが薙刀で叩き潰す程度では倒せぬことを理解していた。そして土煙が晴れると右手で薙刀を力任せに掴んでいるのが見えた。
「貴様も俺を過小評価しておるがな...。」
モリアはグィッと引き薙刀を自分の身体に引き寄せると自分の左脚を武装色で硬化し、真上に蹴り上げると薙刀の先端の刃のついた棒は折れ、宙をクルクルと舞い地面へ突き刺さった。
白ひげの武器を機能停止にさせた瞬間モリアはほんの少しだけ油断をした。その刹那に白ひげはモリアの顔を右手で掴むと力任せに地面に叩きつけ、右手を白い光で覆うと地面に亀裂が入り土煙が激しく舞った。
「“
ちなみに白ひげは50〜60代で身体能力は落ちていますので全盛期ではありません。