モッ...モリアさんは最強なんやで(棒読み)   作:ニルドアーニ四世

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海賊としての格 1

 

 

 

 

 

 

 

〜スリラーバーク〜

 

 

 

 

 

「皆さん!どうしてここへ⁉︎ 」

 

スリラーバーグへ上陸した麦わらの一味はブルックと城へ向かう森の中で再会した。ブルックは門を突き破って脱走しなかったことに驚いた。

 

「おめぇはもう俺の仲間だろ。」

 

ルフィがブルックへそう言い放った。ある意味傍若無人なルフィは自分の興味や関心などを優先し、人の言う事など聞かないのだ。

 

「先ほど会ったばかりの貴方達に死んでくれとは言えません。私の影を取り戻す事ですら不可能に近いのに...。」

 

「うるせぇ!モリアって野郎をぶっとばせばいいんだな。」

 

ブルックはルフィ達を巻き込むまいと帰るように言うが、ルフィはブルックの言葉を聞かずブルックの手助けを無理やりする気なのだ。

 

「何を言っ...

 

「あぁなったルフィはもう止められねぇ。諦めろ。」

 

サンジはブルックの肩を持ちモリアを倒すのに協力する気のようだった。そして他のメンバー達はナミ、“狙撃の王様そげキング”ことウソップ、そして“わたあめ大好き”チョッパーはモリアにビビっているが、それを除いたメンバーは腹をくくったようだった。

 

「貴方達...本当に良い人達ですね...。是非ともお力をお貸しください..,。」

 

「作戦はあるの?ただ闇雲に突っ込むのなら全滅よ。」

 

ブルックはうっすら涙を浮かべ“麦わらの一味”を頼ることにした。そしてロビンは冷静にブルックに疑問をぶつけた。確かに(モリア側)に“ロギア”のリディアナ、そしてその上司と思われるアブサロム、更にその上に君臨するのが“王下七武海”ゲッコー・モリアなのだ。まともにぶつかり合えば“麦わらの一味”とブルックは全滅するのが目に見えていた

 

「...えぇ。ここの地下にモリアに影を奪われた人達が地下で捕らえられています。彼らに反乱を起こさせ、そしてその混乱に乗じてモリアを倒すのです。」

 

ブルックは7年前モリアとアブサロムの留守の時を狙って影を取り返す為にスリラーバークへ乗り込んだ事があった。自分の入れられたゾンビを見つける事ができず、情報だけを掻き集めたのだ。そこで地下に囚われた強者の香りのする人達が幽閉されているのを見つけたのだ。やがてアブサロムが帰ってきたのに気づき、素早くスリラーバークから脱出したが、アブサロムの透明化により船を見失ってしまったのだ。

 

「ちょっと待て。じゃあ何でおめぇは海にいたんだ?」

 

「私は弱かったからです。影は持ち主が死んだら影は消滅します。だから彼は強者を光の当たらない地下で幽閉しています。」

 

事実、モリアはスリラーバークに迷い込んだり、戦闘を仕掛けた海賊の内弱いと思った者から影を奪い地下で管理せずに森へ野放しにしたのだ。勿論逆らわぬようにディルゴを森へ住まわせ監視をさせていた。

 

「何でそいつらは逃げねぇんだ!だって自由じゃねぇなんてあり得ねぇだろ。」

 

「それが彼の強さを物語っているのです。モリアは政府の命令や独自に“新世界”の猛者達を次々と捕らえ地下へ幽閉しています。彼らは“逃げない”のではなく、“逃げられない”のです。」

 

支配される事を嫌うルフィはモリアと管理される者に腹を立てたが、ブルックは静かに反論した。すると“麦わらの一味”の周囲を取り囲むように海賊達が現れ、リーダー格らしき女性“求婚”のローラが口を開いた。

 

「話は聞かせて貰ったよ。私達はずっとこの森でチャンスを待ち続けた。私達にも協力させて。」

 

ルフィ達はローラの頼みを受け入れる返事をすると森の奥から何者かの足音が森へ響くと同時に薄暗い森へ威厳のある低い声が轟いた

 

「実にくだらぬ...。海賊なら海賊らしく力強くで奪いに来い。それがこの海における絶対的で唯一のルールだろ。」

 

 

 


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