モッ...モリアさんは最強なんやで(棒読み) 作:ニルドアーニ四世
〜サニー号〜
「影は数年前ある男に奪われました...。この海で彼に勝てる者は数える程しか存在しないでしょう...。」
“ヨミヨミの実”を食べたアフロの骸骨“ブルック”が自身に影のない理由と影を取られた者が太陽の光に触れると身体が消滅すると話した
「何言ってんだよ水クセェ!だったら俺が影を取り返してやるよ。」
麦わら帽子をかぶった青年、“モンキー・D・ルフィ”がブルックの話を聞いて、影を奪った犯人から取り返すと答えた。ブルックが感動していると船内の壁からヒョコンと小さなオバケが現れた。ブルックが悲鳴をあげるとオバケに弱いメンバー達も悲鳴をあげた。
***
〜スリラーバーグ〜
“Aエリア”
<城内>
モリアは“スリラーバーク”にいる幹部と副官を集めて殲滅対象の“麦わらの一味”がスリラーバークの近くに来るのを待っていた。オバケを出せる“ホロホロの実”の能力者のペローナには偵察を任せていたのだ。そして城の窓からは短い金髪の容姿の整った巨人族の“巨雷兵”ディルゴが待機していた。モリアが逃がした天竜人の奴隷だったが、恩義を果たすために配下となった。すると項垂れているペローナへオバケが次々と入っていくと、ムクリと立ち上がった。
「モリア...。正面の門から南西の方角に“麦わらの一味”の船を発見したぞ。何か可愛い動くアフロガイコツが乗ってた。あいつは私にくれ...。」
「構わない...。ディルゴは南西に船を引け。アブサロムはスリラーバークを透明化。そしてリディアナはスリラーバークに“霧”を撒け。」
アフロガイコツをモリアは何かの能力者かと思いすぐに許可をした。ペローナの部下は皆可愛い(ペローナにとって)動物達のゾンビであり、唯一の例外がアルフレッドである。それはさて置きモリアは部下達に指示を出した。
「「「了解!」」」
***
数時間後
〜サニー号〜
“麦わらの一味”のサニー号はスリラーバークの外壁を閉じられ、外部へ逃げられないようにされた。門を突き破って逃げるように伝えるとブルックは海面を高速で走り、スリラーバークへ上陸した。だが船長の“麦わら”のルフィが興味を持った。そしてスリラーバークへ乗り込もうとした瞬間に突然勝手に船の錨が沈んだ。
ハッチが空いたが、誰もそこにはいなかった。そして獣のような声が微かに響き渡ると突然“泥棒猫”のナミは身体をベロッと舐められた。ナミは気持ち悪さと恐怖で悲鳴をあげた。
「ガルルル...。好みの女だ。」
「どうしたナミさん!」
そして“黒脚”のサンジがナミに何が起こったのか尋ねるとナミの背後から何者かが飛んできた。目を凝らして見てみると声をあげた。
「
「おい!何で浮いてんだ⁉︎」
空中を泳ぐそうに飛んでくる若く美しい人魚に目をハートにしたサンジは発狂しながら、身体をくねくねさせた。そして他のメンバー達も人魚に目を見開いて驚いた。先日
「あら浮気かしら...。その美少女...
光のなく黒く虚な瞳をしたリディアナは腰から細長く鋭い包丁を抜き、ナミへ向かって突撃した。するとアブサロムはナミから少し離れて声をあげた。
「おい!リディアナ!やめろ!」
ナミの首を落とそうと包丁を振りかざそうとした瞬間、リディアナの包丁が止められた。三本の刀を腰に差した男がリディアナの前に立ち塞がった。
「血の気の多い女だな...。」
(この人魚...。なんて力だよ。一瞬でも気を抜いたら押し負けそうだ。)
ゾロは身体の線の細く女性からは考えられぬほどの力を感じた。そしてリディアナは意外そうな顔をしてつぶやいた。
「“海賊狩り”のゾロ。腕と力はまぁまぁいいわね...
“
リディアナが力を加えるとゾロが押し負けて船の外壁へぶつかり、壁を突き破って船内へ飛ばされた。すると“悪魔の子”ニコ・ロビンが動いた。
「“
リディアナの身体から六本の腕が現れ、関節を決める寸前まで身体を押さえ込まれた。
「確か貴方は“ハナハナの実”の能力者だったわね...。油断してたわ。」
「“クラッチ”。」
関節技を決められたリディアナの身体は霧のようにファッと舞い消えると、やがて蒸気が集まり、再びリディアナが現れた。
「...ッ!...“ロギア”。」
「その通り...。私は“スチスチの実”を食べた
リディアナはモリアが天竜人の倉庫から盗んできた悪魔の実の一つを食べたのだ。そして彼女の力で霧を覆わせ、スリラーバーグが陽の当たる場所でも通る事が出来るようにしたのだ。船長のルフィが“ギア2”とつぶやき身体から蒸気を放出させ、リディアナへ向けて攻撃を繰り出した。
「“ゴムゴムのォォ...ガトリングッッ!”。」
そして“ゴムゴムの実”の力で血流を激しく流し、身体能力を著しく上昇させ、さらにゴムの反動を利用し素早く攻撃に繰り出す原理である。
「無理よ。今の貴方じゃ蒸気には触れる事すら出来ない。」
覇気を纏わなければロギアのリディアナの実態は捉えられないのだ。そして攻撃の対象をルフィに切り替えると“サイボーグ”フランキーが声をあげた。
「だったら炎はどうだ蒸気女!“フレッシュ・ファイア”!」
「きゃっ!」
自身の身体を改造した人造人間“フランキー”が口から炎を出すとリディアナは予想外の攻撃に炎から回避するのが遅れてしい、リディアナの右腕が少し焦げてしまった。
「フランキー!てめぇ!」
「スゥーーパァ...『グホッ⁉︎』」
「“黒脚”!なにしやがる⁉︎」
美人に惚れやすい性格のサンジは決めポーズをしているフランキーを蹴飛ばした。
「麗しきレディに手ぇだすんじゃねぇ!しかもマーメイドだぞ!マーメイド!」
サンジが抗議をするフランキーに対して怒っている背後でアブサロムはリディアナに触れて二人は透明になった。
「大丈夫か⁉︎クソッ!サイボーグか...。リディアナ!一旦引くぞ。お前じゃ相性が悪い。この程度の火傷くらいホグバックならすぐに治せるはずだ!」
「はーい!アブサロム様❤️。」
リディアナは担がれて幸せそうにお姫様だっこをされて船医のホグバックの元へ走って退いた。そして意気揚々キメ顔で振り返ったサンジは消えたリディアナへ向けて叫んだ。
「待ってよォォ!愛しのマーメイドォォ。」
サンジやリディアナの強さを感じた麦わらの一味はしばらく動けなかった。そしてその中最も頭のいいロビンがとある結論に達した。
「“影”、アブサロム、そしてホグバック...。マズイわ...。恐らくブルックの影を奪った男は元4億8000万ベリーの“ゲッコー・モリア” 王下七武海の一人...
人は彼を“死の錬金術士”と呼ぶ...。」
事前に伝えておきますがかなりの御都合主義が入ってしまいます。作者の実力、勉強不足のせいです。申し訳ありません...