鎧なんて飾りです。   作:C-WEED

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どうも、お待たせしました。気付いたらUAもお気に入りも随分と増えて……ありがとうございます。レポートとか一通り済んだのでしばらくはちょくちょく更新できるんじゃないかと思います。

楽しんでいただけますように。

8/8 黒祇式夜様、誤字報告ありがとうございます。
3/3 不死蓬莱様、誤字報告ありがとうございます。


第九話

 メタスタシアの件からしばらく経った。あれから海燕さんとは仲良くしている。ルキアとも仲直りした。

 

 今日もいい天気です。

 

 ところで俺は眼鏡のことが特別好きって訳じゃない。だってただの装飾品だもの。まぁ眼鏡が本体って人も居るとは思うけど。

 しかし、特別好きではない、と言いつつ咄嗟に眼鏡について延々と語れるというのはどうなんだろう。俺は眼鏡フェチなのか? 自分ではそんなつもりはないんだが。心の奥底では……ってやつ? 正直、銀蜻蛉で眼鏡を買ったこともないし伊江村三席も伊勢副隊長も観察していない。というか銀蜻蛉の眼鏡なんぞ高くて買えやしない。

 

 何の話かと言えば、ヨン様への言い訳のために語った眼鏡の話が変な形で広まり、俺が眼鏡フェチであるという噂? というか偏見が生まれてしまった。

 

 その弊害というか影響かはわからないが、五番隊内で眼鏡をかける女性隊士が急増。なんだこれ。

 自分の黒歴史を皆が知ってる上にそれがよく話題に上がるって感じだろうか。いたたまれない。胃が痛くなりそう。

 

「おはようございます副隊長」

 

「おはよう」

 

 この子も

 

「おはようございます!」

 

「ああ、おはよう」

 

 今の子も

 

「おはよう本田君!」

 

「おはよう雛森」

 

 雛森も皆眼鏡。五番隊が眼鏡集団になりかけている。ああ、胃がキュンキュンする。これは警告だ。これ以上はいけないと、そろそろストレスが閾値に来るぞ、という警告だ。

 

「良い、眼鏡だな。よく似合ってるよ……」

 

 これが自然発生的な眼鏡着用であったのならば、ただのイメチェンだとわかるようなタイミングであったのならば、あるいは俺も可愛いとかそういうことを思い、もしかしたら口に出していたかもしれない。

 

 だがしかし。

 あんなに眼鏡について語った後だ。からかわれているとしか思えない。いや、普段の雛森を考えればそんなことないんだろうけど。むしろ気遣ってくれるだろうし。

 頭ではわかってるんだけど、体が、特に胃が、ストレスを訴えている。

 今も、俺の言葉が嬉しかったのか知らないが、可愛らしい感じで照れている。だが眼鏡だ。

 

 なんか眼鏡が嫌いになりそう。身から出た錆? 知らないな。俺を追い詰めたヨン様が悪い。

 

 

 

「おお、正勝! 偶然だな」

 

「お、ルキア……偶然か?」

 

 五番隊の隊舎前。こんなところに居れば俺が現れてもなんらおかしくない。むしろ当然と言える。

 

「ぐ、偶然だとも! わ、私は偶然通りがかっただけだからな!」

 

「へぇ、そうなのか。暇なのか?」

 

 暇なんだろうな。わざわざこんなとこに居るんだもの。ところで眼鏡してない女の子っていいよね。我が幼なじみはよくわかっている。こんなことで申し訳ないが今好感度が上がっている。

 

「そんなことは! ……いや、暇だ」

 

「正直で結構」

 

「正勝は……これから時間はあるか?」

 

 今日は仕事が早く終わったから後は飯食ったりするだけだ。

 

「まぁ、そうだな。暇だ」

 

「ならば、その……か、買い物に、付き合って欲しいのだが」

 

「お安いご用だ。何買いに行くんだ?」

 

 買い物、買い物ねぇ? 俺が付いていったってなぁ、って所はあるけど。何か選べってこと?

 

「眼鏡を……選んで欲しいのだ」

 

 ……あー、まじか。ルキア……お前もか。幼なじみたるお前もそっち側だったか。あっ……閾値越えた。

 

「正勝は、眼鏡に造詣が深いと聞いた。自分では、眼鏡のことはよく分からないからな。教えて欲しい」

 

 造詣が深いだなんて。

 何かの間違いだと言えればどれだけ良いか。でも残念。眼鏡について長々と話してしまった事実は消えちゃくれない。女の子と買い物。なのに今一つ心が踊らない。せっかく誘って貰ったと言うのに既に帰りたい。

 

 

 

 頑張った。俺頑張ったよ。どこかから飛んでくる視線も、胃も痛かった。強がってプレゼントとか言って奢ったけど、結果として財布も痛くなった。まぁちゃんと選んだから喜んでは貰えたと思う。

 

 そう言えばルキアって貴族のご令嬢じゃん。副隊長の給料舐めんなとか言っちゃったわ。ルキアが使えるかは別にしても、資産的には副隊長の給料なんて鼻で笑えるやん。……良いけどさ。

 

 なんか海燕さん達も眼鏡買いに来たとか言ってたし。きっついわ。眼鏡見るたびに胃がキュンキュンしてくるのに。怖くて十三番隊に近づけなくなりそうだ。

 

 一応ルキアには俺の前では眼鏡かけないで欲しいって言ったけど……他の人にも言った方がいいのかな? 俺のストレス回避の為にも……。

 でも純粋に必要だからかけてたりとか俺の件と関係無く眼鏡かけ始めた子もいるだろうし……そもそも俺の件が原因で眼鏡をかけ始めるなんて自意識過剰も甚だしいのかもしれない。俺が勝手に結び付けただけで実際に聞いてみた訳じゃないし。

 

 ……寝るか。

 

 

 

 例の茶室で。

 ホンダムまでもが眼鏡を装備していた。しかし胃はキュンキュンしなかった。驚きは時に胃痛に勝るらしい。

 ……違うな。夢の中だからだ。

 

 眼鏡を角に引っかけ、どこか誇らしげに正座するホンダムに対して俺は何も言えなかった。あの時俺は何と声を掛ければ良かったのだろうか。未だに答えは出ていない。

 

━━━━━

 

「海燕殿、お聞きしたいことが」

 

「何だ?」

 

「先日小耳に挟んだのですが、正勝が眼鏡好きというのは本当ですか?」

 

 私が質問をした途端、海燕殿の表情が曇る。何か不味いことでも聞いただろうか? ……いや、特に問題はない筈だが。

 

「どうかしたのですか?」

 

「……何でもねぇよ。で、本田が眼鏡好きかって質問だったか?」

 

「はい」

 

「……うーん、まぁ、そうなんじゃないか?」

 

 やはりそうなのか。ならば、私も眼鏡をかけた方がいいのだろうか? だが五番隊では眼鏡需要が一気に増えているとも聞く。私が眼鏡をかけた所で大して目立たないのではないだろうか。

 

「お前も眼鏡を買う口か?」

 

「いえいえ、まさかそんな」

 

「隠さなくても分かってるっての。あの時だって長々と本田に抱き付いてただろうが」

 

 バレていたか。なら、良いか。

 

「……そのつもりでいますが、迷っています。自分で選んで大丈夫なのか……」

 

 自分で選んだ眼鏡をかけて正勝と会ったら、正勝は喜んでくれるのか。問題はそこである。もし正勝の好みに合わなかったら……。

 

「なら 「いい考えがあるわ朽木さん!!」 ……俺が話してる途中だったんだがな」

 

「清音殿」

 

「副隊長に頼むのも案としてはありよ。でもね、こういう時は「いい考えがあるぞ朽木!!」 ……小椿ィ!!」

 

「朽木、困った時は我らが浮竹隊長に相談だ! 浮竹隊長なら間違いない!」

 

「あっずるいわ小椿! 私だって浮竹隊長に相談するのは考えてたんだから!」

 

 ……賑やかだ。ってそんなことを考えようとしてたのではない。眼鏡をどうやって選ぶかだ。どうしたものか、小椿殿の言うように浮竹隊長に相談してみようか。いやしかしわざわざこんなことのために隊長の手を煩わすなど……。

 

「って違う違う! 私が提案したいのは、本田副隊長に選んで貰うことよ!」

 

 今何と? ……正勝に選んで貰う? 成る程、最適解とはこういうものを言うのかもしれない。だが。

 

「なるほどな、いいじゃねぇか」

 

「お前にしてはいいこと思い付くじゃねぇか!」

 

「小椿うるさい。で、どうかしら朽木さん?」

 

「良い考えだと思います」

 

「なら 「ですが」 ……?」

 

「その、それだと、一緒に、選ぶのですよね? ……何というか、その、恥ずかしいと言いますか……」

 

 ああ、駄目だ。想像したらもう……。

 

「朽木さん」

 

「はい?」

 

「行きなさい。今のあなたなら、大丈夫よ」

 

 何か言う前に既に背中を押されていた。

 

「ちょっ……清音殿!?」

 

「ほらほら! 不安なら影から見守っといてあげるから!」

 

 

 

 結局、押し切られるような形で五番隊の隊舎まで来てしまった。少し離れた所で海燕殿、清音殿、小椿殿が見守っている。

 

 正勝が出てきた。話し掛けなくては。

 

「おお、正勝! 偶然だな」

 

「お、ルキア……偶然か?」

 

 流石正勝。痛いところを突いてくる。だがそこはどうでもいいのだ。

 

「ぐ、偶然だとも! わ、私は偶然通りがかっただけだからな!」

 

 押し切る。それしかない。

 

「へぇ、そうなのか。暇なのか?」

 

「そんなことは! ……いや、暇だ」

 

「正直で結構」

 

「正勝は……これから時間はあるか?」

 

 無いと言われてしまったら……考えてもしょうがない。次だ。問題は次なのだ。

 

「まぁ、そうだな。暇だ」

 

 よし……!

 

「ならば、その……か、買い物に、付き合って欲しいのだが」

 

「お安いご用だ。何を買いに行くんだ?」

 

「眼鏡を……選んで欲しいのだ」

 

 正勝は、何とも言えない表情をしていた。何かしてしまったのだろうか。

 

 

 

 どうせなら良いものを買おうと、他愛のない話をしながら銀蜻蛉へ向かう。

 

「ところで何で眼鏡を? 視力落ちたのか?」

 

「いや、その、なんだ……さ、最近眼鏡が流行っているようでな。私もそれに乗っかってみようと思ってな」

 

「……ふーん」

 

 また、何とも言えない表情をしている。納得がいっていないのだろうか。確かに私の性格を考えれば流行に乗るというのは少し奇妙な話か……? だが、正直に言ってしまうのも……。

 困った末に、海燕殿達の方を振り返ってみる。何か良い知恵を……ん? 海燕殿達が見当たらない。

 

「どうかしたか?」

 

「いや、何でもないのだ」

 

 一体どこに? 見守って下さる筈では無かったのか。俄に不安が……いや、落ち着け。正勝と買い物に来ただけなのだ。何を恐れることがある? 大丈夫だ、問題ない。

 

 と、少し離れた角の所から小椿殿が顔を出した。続いて清音殿、海燕殿も。……いつも顔を出しているのも変な話だな。まあこれでますます安……!?

 

 海燕殿に少し遅れて顔を出したのは……見間違いでなければ……いや、私が間違える筈がない。

 

「兄様……!?」

 

 兄様は、ただこちらを見ている。

 

「ルキア?」

 

「す、すまん、何でもないから気にしなくていいぞ!」

 

「お、おう」

 

 何故兄様がこんな所に……というかまさか、付いて来るのか……?

 

 少し進んで振り返る。

 

 海燕殿、清音殿、小椿殿……兄様。建物の陰から覗く顔ぶれに変化は無い。付いて来ておられる。別に悪いことをしているつもりはないのに、言い知れぬ緊張感が襲ってくる。

 

 ど、どうする? 兄様は一体何をお考えに…………いや、現状見ておられるだけのようだ。ならば、特に問題はない筈。

 

 

 

「どうだ? に、似合うか?」

 

「うん、いいじゃないか。それにするか?」

 

「……そうだな。これにしよう」

 

 店に入って早一時間。私の眼鏡選びは難航した……というよりは私がすぐに決めなかっただけなのだが、あまり時間を取らせ過ぎるのも悪いのでこれに決めることにした。

 勿論これまでに正勝が見繕ってくれた品が気に入らなかった訳ではない。ただ、すぐ決めてしまったらこの時間がすぐ終わってしまう。それが嫌だったと言うか……。

 

「じゃ、買ってくるから待っててくれ」

 

「ま、待つのだ正勝。私の買い物なのだ、私が」

 

「いいっていいって! プレゼントだよ」

 

「しかし……」

 

 値段は決して安くない。そう簡単に買えるものでも無いだろうし、私もちゃんとお金は持ってきている。プレゼントという響きは非常に、非常に魅力的だが、選んでもらってその上買ってもらうなど……。

 

「値段か? ……副隊長の給料を舐めてもらっちゃ困るぜ。このくらいなんてことないさ。それとも、俺からのプレゼントは嫌か?」

 

「い、嫌な筈が無かろう! しかしだな」

 

「はいはいわかったわかった後でな」

 

 

 

「ほら、大事にしてくれよ?」

 

 正勝から眼鏡の入った箱を受け取る。

 結局、支払いは正勝が行った。……そう言えば、初めてのプレゼント、というやつではないだろうか。これは……絶対に大切にしなければ。

 

「ありがとう、勿論、大切にする」

 

 早速、かけてみようか。試着の時に見てはいるだろうが、改めて見てもらってもいいだろう。

 

「そうだ、ルキア」

 

「どうした?」

 

 箱を開け、眼鏡を取り出す。

 

「買っておいて何だが、できればその眼鏡、俺の前ではかけないで欲しい」

 

「……は?」

 

 どういうことだ? お前に眼鏡は似合わないとか、眼鏡に失礼だとか、そんなことだろうか。このタイミングで言われるのはさすがにきついというか……。

 

「それはどういう「ちょっ、押すなって!」……」

 

「おや、海燕さん達じゃないですか。建物の陰に隠れて、誰かの尾行ですか?」

 

「おいおい本田、そ、そんなことあるわけないだろ」

 

「そ、そうそう」

 

「うんうん」

 

 海燕殿達の存在がバレてしまった。……兄様は?

 

「いや、別に怒ってるとかじゃないので安心してください」

 

 辺りを見た感じでは、おられないようだ。……良かった、のか?

 

「で、何でこんなとこに?」

 

「あー、えっと、あれだ! 俺らも眼鏡を見に来たんだ」

 

 海燕殿、その言い訳は苦しいのではないでしょうか。買いに来たならさっさと店に入るべきです。

 

「……そうですか。良い眼鏡を見つけてくださいね……」

 

 だが意外にも正勝はその言い訳を信じたらしい。……いや、あえて見逃したのか?

 

「ルキア、折角だし海燕さん達の眼鏡を選んであげたらどうだ?」

 

「正勝はどうするのだ?」

 

「あー、名残惜しいが急ぎの用を思い出した。悪いがここで解散だ。すまん、またな」

 

 そのまま、正勝は去っていった。呼び止める間もない素早さだった。

 

「ご、ごめんね朽木さん、邪魔になっちゃって」

 

「いえ、お気になさらず。見守って下さっていたお陰でなんとか落ち着いていられました。ただ……」

 

「どうしたの?」

 

「先程、正勝から、俺の前では眼鏡をかけないで欲しい、と言われまして……。どういう意味なんでしょうか?」

 

 何かに傾倒する者は、一定の好みの範囲から外れる者には非常に厳しいという。私は、正勝の好みの範囲から外れてしまったということなのだろうか?

 

「本田は何考えてんだ?」

 

「わかりませんねぇ」

 

 しばらく考えていた清音殿が口を開く。

 

「朽木さん、それはきっと、俺の前では本当のお前を見せてくれ、って言う意味よ」

 

「は?」

 

「えっ」

 

「ど、どういうことですか?」

 

 私や海燕殿達の困惑を他所に、清音殿は鼻息荒く続ける。

 

「別に、普段からかけるなとは言われて無いんでしょう? きっとその眼鏡は、ルキアは俺のものだ! 的なニュアンスを含んでるのよ。そうに違いないわ!」

 

 そうなのだろうか? 正勝が……そんな大胆なことを? 想像できない……。

 

「私の目に狂いはないわ! 安心しなさい!」

 

 清音殿は自信満々だ。……信じても良いのだろうか。確かに、そうだったら良いとは思うが……。想像したら顔が熱くなってきた。

 

「自分は恋人居ない癖に」

 

「小椿うるさい!」

 

 不安になってきた。

 

━━━━━

 

 眼鏡ショッピングから数日、相変わらず眼鏡は俺のストレスを煽る。眼鏡が増えた五番隊を辞めたくなってきてる俺がいる。半分冗談です。

 

 今日は六番隊に書類をお届けに伺っております。そう、済まぬさんの所。書類届けるのなんて副隊長の仕事じゃない? 確かに。でも眼鏡だらけの集団の中に居るよりは遥かにましと言うものだろう。

 

「失礼します。五番隊副隊長、本田正勝です。書類を届けに参りました」

 

「入れ」

 

「はい」

 

 いつ見てもイケメンだなぁ。ヨン様とはまた違うかっこよさというか、クール系だね。羨ましい。いつも冷静っぽいし。まぁそれはどうでもいいか。

 

「確認をお願いします」

 

 無言で書類を手に取り、目を通す済まぬさん。絵になる。この人も眼鏡似合いそう。うん? 何考えてんだ俺。首を振って気を取り直す。もうなんか色々と眼鏡に侵略されてるね。くそが。

 

「確認した。下がるが良い」

 

「はい、それでは失礼します」

 

「……待て」

 

 帰ろうとしたら呼び止められた。何だ? 書類に不備が? それは俺の所為じゃないんだが。

 

「何でしょうか」

 

「……ルキアは、貴様にはやらん」

 

「は?」

 

「……下がれ」

 

「はぁ」

 

 何だってんだいきなり。別に何も手なんか出してないし。言いがかりは止めていただきたい。

 

 ……シスコンなら仕方ないか。




読んでいただきありがとうございました。楽しんでもらえたなら幸いです。

前回の話を上げた時も、前々回も、勿論今回も、私はさっさと原作に進みたいと思って書いていました。まぁ結局こんな感じになったんですけど。

次回をお楽しみにしてもらえますように。

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