遅くなった理由を上げるなら資料集めです。あと学業。嘘です。FGOでルーズリーフに『水着ネロ』って書いてガチャ引いたら出て喜んでただけです。
後悔はしてない( ー`дー´)キリッ
とりあえず14時間目。ごゆっくりご覧ください
椎名転校初日。俺は夕食の卓を叩いた。
「これより会議を始めます。議題は『椎名ましろ当番の担当を交代制にする』です!」
今日の俺の活躍といえば世界を救うレベルで忙しく、サインを求められても明日にするレベル。
それだけ今、議題に挙げられてることも構わず俺が作った飯を頬張っている椎名ましろが疲れる人物だということだ。
もうそれはそれは疲れた。今日一日を思わず振り返ってしまうほどに・・・。
朝飯を食べる暇が無かった俺らはコンビニで朝食を買っていくことにした。さっき携帯で時間を確認したら遅刻決定していたから仕方ない。早く学校に行きたいけど仕方ない。
是非もないよねっ!(釘宮VOICE)
まずいまずい。釘宮病患者が沸いてしまう。
確かに釘宮さんは良い声してると思うが(特にシャナ)そこまで夢中になるか?というのは毎回思うことだ。某微笑動画だと釘宮さんが出るだけで「くぎゅううううううう」が流れるのはどうかと思う。
そんな思考にふけていると椎名がバームクーヘンを食べていた。
「・・・何してるんでせう?」
「バームクーヘンを食べてるわ」
「んなこと知っとるわ!」
「純は理不尽ね」
「何で俺が怒られてるんですかね!つーかそれちゃんと金払ってるんだろうな!?」
首を傾げる椎名。少し可愛いと思った俺を絞め殺したい。
「つまり・・・?」
「そこにあったから食べた」
「お前は社会を知らないのか!」
金っていう概念もないのかコイツは!
目の間で起きた犯罪に頭を抱えていると袋を破る音。差し出される真新しいバームクーヘン。
「食べる?」
「何事も無かったかのように新しいバームクーヘンを開けるんじゃない!買え!金を払え!」
「持ってないわ」
「なおさら手ぇ出してんじゃねぇよ!お前は逮捕願望でもあるのか!?」
「あるわけないでしょ。それより私捕まるの?」
「誰かコイツに日本国憲法を叩き込んでください!」
万引きすら知らないよこの箱入り娘!椎名のご両親ちゃんと育ててあげなさいよぉ!
「お疲れね」
「おたくのおかげでな!」
店長さんが知り合いじゃなければ俺と椎名は仲良く刑務所行きだった。マジでありがとう店長・・・。
これまだ朝8時の話なんだぜ?逆によくもったと褒めて欲しいところだ。
その後もコイツは俺の学校生活を狂わせ今に至る。
唯一の救いはクラスが違うこと。・・・と思ってたんだが授業中だろうと俺のクラスに来ていた。理由はお腹が減った。バームクーヘンが食べたかったからだと。
知るかっ!
たった一日ではあるものの、俺は耐えきれず会議を発足させたのだった。
参加者は住人全員。当たり前だ。住人全員やるべきだこれ。
「・・・つーか美咲先輩は何でパソコン持ってるんすか」
「ん?引きこもりの住人がいるからに決まってるじゃないか」
「は?引きこもり?」
今、この食卓に住人は全員集合している。俺にみやび、仁さん、美咲先輩。千尋先生、最後に椎名。やっぱり全員いる。
「美咲先輩。それは幽霊か何かですよ。きっと疲れてるんです。今日は早く寝ましょうね」
お袋にも今のところ住人が増えるなんて聞いてないしな。いる訳がない。
「赤坂まだ引きこもってるの?」
「・・・え?」
千尋先生も知ってんの?マジで?知らないの俺だけ?
笑っているところを見ると仁さんは知っているらしい。
最後の頼みでみやびを見る。涙目で「幽霊なんていないよね?ね?」とこっちを見ていた。
ああ、みやび。やっぱ俺の味方はお前だけだよ・・・。
少し泣きそうになってしまいながらも問いただしてみる。
「赤坂って誰です?」
「赤坂龍之介。ここのもう一人の住人よ。引きこもりで仕方なーく学生寮から連れてきたの」
「・・・それっていつから」
「私たちが来た時から」
「ガッデムッ!」
結構最初じゃねぇか・・・。大家の姫矢さん初耳だよ・・・。
「飯はどうしてたんです?俺もみやびも用意してませんでしたよ?」
「確か龍之介はカップ麺食べてたような・・・」
なん・・・だと・・・。
「まさか・・・」
俺の一平ちゃん収納スペースを見てみる。見るからに減っている、俺の大好きな一平ちゃんが。
あまりの怒りに美咲先輩からパソコンを取りチャットでぶつけみる。
美咲『赤坂テメェ・・・!』
『その喋り方、姫矢純か。はじめまして、だな』
美咲『んなことはどうでもいい。とりあえず一平ちゃん返せや!』
『家賃も食費も払っている。問題ないのではないか?』
美咲『あるんだよ!あれは俺の私物みたいなもんだぞ!』
『最近食していないのだから賞味期限がまずいだろう。だから俺が食べた』
美咲『アンタって人はぁぁぁぁッ!』
『食されないよりマシだろう。他に何か問題が?』
「コイツ・・・ッ!」
俺はこういう理論的な人間があまり好みじゃない。まぁ、俺の周りにそういうタイプがいなかったから、というのもあるだろうが。
美咲『・・・まぁいい。次からお前の分も作ればいいんだろ?』
『いや一平ちゃんだけでいい』
美咲『黙って食え』
話は終わりだとばかりに美咲先輩にパソコンを返却する。
「それで?話って何よ」
この空気を破壊したのは、缶ビール6缶目に突入した千尋先生だった。
「・・・俺最初に議題言ったはずなんですけどね。やっぱ酔っ払ってません?」
「酔っ払ってないわよ」
なら何故そんなに顔が赤いのか。今までの記憶と照らし合わせると完全に酔っ払ってるようにしか見えない訳だが。
「で?」
「で?、とは?」
「早く話を続けなさいよ」
「聞いてない、もしくはすでに覚えてない人に言われたかないわ。議題は『椎名係の当番制』です」
「あー、無理無理。あんたに決定ね」
「即決!?理由はもちろんあるんでしょうね!」
「当たり前よ。まず上井草に出来ると思う?」
「無理でしょうね」
「なんだとー!いくらこーはいくんでも堪忍袋の緒が切れたんだよー!」
今のところお世話されてるに等しい人間が唐突に人に世話をするなど到底無理な話だ。
「失礼な事考えてるな!」
「美咲先輩少しうるさい。仁さんじゃダメなんですか?」
「三鷹だと餌にされちゃうかもしれないじゃない。だからダメ」
「あー・・・。確かに毒牙にかかるかも・・・」
「純お前何気なく失礼だぞ」
「赤坂は・・・引きこもってるから無理か」
『その通りだ。俺に世話をさせるな』
「なんでお前は会話してんだよ!」
『なんでだろうな』
こいつ・・・。まさかこの家に盗聴器でも仕掛けてやがんのか?人の家に?失礼な。
『失礼したな』
「お前はエスパーかっ!」
人の考えを読むんじゃない!
「純はわかりやすいからな」
「仁さんもわかりやすいですよ!」
ヤバイ喉が痛くなってきた。朝からツッコミ入れ続けてたからか。
これを考えるとツッコミ役も足りてない。ボケ多数に対してほぼ俺1人だからな・・・。みやびは相手にそう言うタイプじゃないし。
「とりあえずましろはあんたに任せたわ、姫矢」
「頑張れこーはいくん!」
「よかったな、純」
『姫矢純のこれからの活躍にご期待ください』
「よくねぇし打ち切り漫画みたいなこと言ってんじゃねぇよ!」
結局、冷蔵庫に貼られた係表には不動を示す赤マグネットで姫矢純の名前が椎名係の欄に。
どうしてこうなったの・・・。
「純くん」
「ん?ああ、みやびか・・・」
「だ、大丈夫?」
「これが大丈夫に見えるんすかね・・・」
「ごめんね、私がましろちゃん係になればよかったのに・・・」
「いやたぶんみやびじゃキツいと思う。体力ある俺がこうなんだし」
「えっと、だったらこれは?」
椎名係の欄に穂高みやびと書かれた赤いマグネットが追加される。
「これなら負担もだいぶ軽減されると思うんだ。どうかな?」
「・・・泣いていい?」
「どうしてそうなるの!?」
「いやもう姫矢さん感動しちゃって・・・」
みやびちゃんマジ天使・・・。ガンガン俺の好感度ゲージを上げていきやがる。
惚れてまうやろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
・・・すでに惚れてたわ。何やってんだろ俺。
とりあえず感謝しとかんと。
「ありがとな、みやび」
「うん!」
ヤバイこの子本当に可愛い。天井に頭が突き刺さるぐらい可愛い。
胸を抑えて膝をついてしまう。
「じゅ、純くん?大丈夫?」
「大丈ぐふっ」
「本当に大丈夫なの!?」
大丈夫です。至って健全。これが男子高校生クオリティ。絶対に違う。
俺は何事も無かったかのように立ち上がり穂高隊員に命令を下す。
「穂高隊員。初仕事だ。今すぐ椎名ましろをお風呂に入れるのだ!」
「りょ、了解です!」
敬礼した後、椎名の部屋に向かっていくみやび。
アイツを好きになってよかったかもしれん。この思いは一生届かないだろうが。
思わず苦笑してしまう。自分の虚しさに。
「何黄昏てるんだ後輩?」
「仁さん」
「ドクペあるか?」
「ありますよ。・・・どうぞ」
「サンキュ。・・・随分とデレるようになったな」
「自分でもびっくりですよ」
お互いドクペのプルタブを開く。俺は基本的に風呂上がりに飲む派なんだがまぁ、いいか。
「デレデレしまくりやがって。気持ち悪かったりゃありゃしなかったぜ」
「それは失礼しましたね。仁さんも美咲先輩のストーカーのし過ぎで吐きそうになりますよ」
「そりゃあ悪かったな。・・・なぁ、純」
「なんすか」
「ましろちゃんのことどう思うよ?」
「昨日の今日ですよ。まだ判断しづらいです。でもあえて言うなら・・・」
「言うなら?」
「最悪、ですかね。アイツは俺の生活をどんどん乱していく」
「本当にそう思ってるか?俺には少し楽しそうに見えたが?」
「んなわけないでしょう。アレを楽しいって言うなら俺は完全にドMだ」
「違いねぇや」
頬が緩む。
「でもな」
「?」
「みやびちゃんもましろちゃんも取られないようにしろよ?」
最後にそう残し2階へと消えていった。部屋に戻ったのだろう。
何を言ってるんだあの人は。まるで俺がすでに椎名に惚れてるかのような言い方しやがって。
それにみやびが誰のものになろうが俺には関係ない話だ。1番はみやびが彼女になってくれるのがいいけどたぶんならないだろう。みやびに彼氏ができる。それはつまりみやびが自分で選択した答えなのだ。なら俺が「アイツと付き合うのはやめろ」とか言うのは筋違いなわけだ。
俺は仁さんが残した空気に耐えきれずドクペを一気飲みする。
いつもの杏仁豆腐風の甘さが薄く感じた。
ところで読者諸君(誰だそれ)の中には現代電子遊戯部、通称ネトゲ部がどうなったか気になる人達もいるだろう。
実のところ問題点は解決し、引き続き栄光ある陣代高校の部活の一つとして活動中だ。
どうやって解決したのか?顧問は誰なのか?英騎と玉置はどうなったのか?
なんていろいろ疑問に思っているだろう。
これまでに一事件あったんだがそのすべての始まりは金曜日。ネトゲ部消滅まであと3日というところで起きた。
クラス委員で遅くなってしまった俺は(たぶん)最下位でネトゲ部に入った。
「すまん、遅れた」
と、お通夜ムード。俺が遅刻しただけでなんなんでしょうこの空気。
「えっと・・・。遅れたことに関しては謝る。何かしてほしいことがあるなら何でもする」
「「「ん?」」」
「今純何でもって・・・」
「へ?」
「キリト・・・。あんたは今自ら棘の道に入ったのよ」
「ちょっ、待っ」
「私は素晴らしい後輩をもったのだな。嬉しいぞ、キリト君」
「待って。待ってくれ。あれは言葉のあやってやつでな?そんなテンプレに乗ることないんじゃない?」
「「「問答無用ッ!」」」
「やめっ、ちょっ、待っ、アッー!」
「「「ふぅ・・・」」」
「何がふう・・・だ、この野郎・・・」
俺の制服は乱れてる。ワイシャツなんてくしゃくしゃに。ズボンのベルトも外れかけている。
「純の腹筋すごかったな。俺も運動しようかな」
「どうせ三日坊主でネトゲに戻ってくるわよ」
「シュヴァインの言う通りだな。我々ヲタクにそんな精神力はない」
「いやマスターもう少し自信持とうよ。だって精神力なかったら俺らゲームし続けてないじゃん」
「確かに・・・」
「何納得しかけてんだおたくらは!俺を散々汚しやがったくせに!」
「いやただくすぐっただけだろ」
「うっせぇな!汚されたことには代わりないわ!」
ああもう。姫矢さんお婿に行けねぇよ畜生・・・。
「ついでにだがお通夜ムードだったのは君の遅刻のせいではない」
「だったら何で俺はくすぐられたんだ!?」
「そっちの方が勘違いしやすいだろう!」
「誰を勘違いさせるつもりだ!教師に聞かれてたら即廃部コース決定だぞ!?」
「そこは親のコネを・・・」
「今すぐご家族に謝れぇ!」
「大丈夫だ。私が出した課金の金は全て親のだからな」
「甘やかされすぎだ!少しは自立しろ!」
「君だって遊ぶお金は親から貰っているだろう!」
「今俺が遊ぶためのお金は自力ですよ!バイトしてんの忘れたのか!」
「この子・・・できる子・・・!」
「やかましい!少しは働いて日本の経済を豊かにしやがれ!」
「なぁ、純」
「なんだよ」
「もしかしてこの前のオフ会の金も・・・?」
「あたりまえだろ」
「この子・・・できる子・・・!」
「お前もかい!」
「バイトして自立・・・。この子・・・できる子・・・!」
「しつけぇな!つーか瀬川もかよ!」
「わ、悪かったわね。でもバイトなんてやってたらLAできなくなるでしょ?」
「「うんうん」」
「お前ら本当に真性だな!」
と、一通、通知が。なんだよ・・・。
『天々座理世 すまない。ヘルプだ』
なんだよリゼか。ヘルプ?何かあったのだろうか?まぁ、そこは直接聞くとして。
「話ずれまくったけどお通夜ムードだった理由聞いてなかったな」
「アコ・・・。玉置さんが来てないんだよ」
「部活に・・・ってわけじゃないよなぁ」
そういやオフ会のとき学校に来てない引きこもりとか言ってたな。今その状態に戻ってるのか。
逆に学校に来てたのが奇跡、って感じか。
「んじゃ解散か?俺今用事できたっぽいし」
「用事?あんたに用事なんてできるの?」
「できるわ。案外姫矢さんは暇人じゃないの。じゃあな」
部室をあとにしようと扉を開くと誰かが胸に飛び込んできた。
「ん?みやび?」
「純くんた、助けて・・・」
「どういうこ━━━」
「ふははは逃がさないよみやみや━━━!」
「ちょっ美咲先輩ストッグハァッ!」
アメフト選手を思わせるタックルを喰らい部室に戻される。なんつー馬鹿力だこの人・・・!
てかなんだこれ。目の前にあるこの2つの山は。指でつついてみる。柔らかい。手のひらで感じてみようと試そうとしたその時━━━
「純くんのエッチ━━━!」
「ぶへらっ!」
翌日。
「・・・来ない」
「・・・来ねぇな」
玉置が学校に来る時はホームルーム前、絶対に英騎のところに来ていた(ついでに玉置は隣のクラスだ)。けど今は開始5分前。
「こりゃあ今日の部活もなしかな」
「かもな。一応顔出しとく?」
「つっても俺今日もバイトなんだけど」
「忙しいんだな」
「まあな。でも一応部活だし顔出しはしとくか」
「じゃあクエストどうする?」
「とりあえずお前らのレベル上げを傍観することになるだろうな。やだなー。他の人のRPG見るほどつまらないものはないっつーのに」
「・・・来ない方が良くないか?」
「・・・もういい。俺もやる」
「レベマがやることじゃねぇよ!」
「傍観するよりはいいだろ!」
「うるさい!」
「「はい!すみませんでした!」」
瀬川に怒られる俺ら。
「瀬川はどうす・・・なんでもないです」
部活の話しようとしただけじゃないか。睨まなくても・・・。
「何?文句あるの?」
「いや別に」
これ以上は関わらない方がいいらしい。
と、周りからの囁き声が聞こえてきた。
『また姫矢が女子と関わってるよ』
『彼女いるのに別の女の子と関係作るとか最低・・・』
・・・はい?えっ、何。姫矢さん彼女いないよ?君たちは何を言ってるのさ。
思考停止してる肩が叩かれる。
「純。なんかドンマイ」
「・・・泣いていい?」
高校生活開始1ヶ月目にして初めてクラスでの立ち位置が最低なのを知った俺でした。
放課後になった。結局玉置は来なかった。部活行く意味あんのかなーと思いながらもログインし集合地点に集まると・・・
アコ『皆さん、こんにちは』
「・・・は?」
「これ・・・アコよね?」
「夢じゃなければ」
「学校休んでネトゲか・・・。いいな」
「おいぃ!?そこでギルドリーダーのおたくが休んだらダメだろ!?」
いや俺もそうしたいけどさ!
「とりあえず英騎。聞け」
「あ、ああ」
ルシアン『アコ?学校休んで何してるんだ?』
アコ『明日のオフ会に向けて準備をしていたんです』
「オフ会?おい、御聖院。そんなのあったか?」
「先輩を付けろ先輩を。それとオフ会なんて企画してないぞ?」
「英騎と瀬川は?」
「してないぞ」
「私も」
「俺もないし・・・。詳細を聞け」
「了解・・・っと」
ルシアン『誰とだ?俺たちの知ってる人か?』
アコ『ゲーム内でならルシアンも会ったことあります』
ルシアン『つまり現実じゃ知らない人?』
アコ『はい』
「本気・・・?」
「こいつぁマジだぞ。英騎。そのアバター名をとりあえず聞け」
「お、おう」
ルシアン『俺が知ってる人?誰だ?』
アコ『猫姫さんです』
「なっ・・・」
「ん?ルシアン知り合いか?」
「猫姫さん・・・。俺が告白したネカマ・・・」
「あの人か!思い出したぜ!英騎だけじゃなく他の人もメロメロにしてるネカマか!」
そういやんな人いたなー。完全に忘れてたぜ・・・。
「それだと危ないわね・・・。止めないと」
「何だかんだ言ってお前面倒見いいよな」
「うっさい」
誉めたのに、何故。
自分の立場の低さはここでもだったらしい。
・・・泣こう。
部室の角で体育座りしてよう。
しばらくそんな状態が続いていたのだが・・・。
「ああそうかよ・・・」
ん?
英騎のそんな声が聞こえて振り向くとキレてる西村英騎君が。
「ちょっ、待ちなさいよ西村!」
出ていっちゃったよ。
「・・・俺がしょげてる間に一体何が」
「あんた西村のネトゲに対する心得って知ってるわよね」
「ああ・・・。現実とゲームは違う、だよな」
「それをアコに言われたのよ」
つまりは。玉置に危険だ、やめろと言ったけど「旦那とか言ってるけど現実とネットは別なのでは?」とか言われて逆ギレしたのか。
・・・自業自得なのでは。
しゃあねぇか。
俺は自分のアバターを『アコ』に向かせる。
キリト『一応聞いておきたい。どこで、何時に待ち合わせだ?』
アコ『・・・明日17時に駅です』
キリト『わかった。じゃあな』
そう残してログアウトする。
「あんたアコを放っておくの?」
「ぶっちゃけ今回の件はマジで俺らじゃ解決できん。アイツらの仲の話だからな」
俺にできることはない。
俺は部室を後にする。
・・・そういや最近美術部という名のアニメ制作部行ってねぇけど大丈夫だよな?
そんなこんなで14時間目でした。
今回は電撃文庫2作の合作的なやつでしたね。次回はヤンデレ覚醒の時・・・!
今回のサブタイトルの元ネタはネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?です。もう少しひねりを入れんか俺。
と、上記の通り次回は(も?)こいつです。がっこうぐらし!エグゼイドは設定考えてる途中でして・・・(予想外のストーリー進行だったため)。しっかりがっこうぐらし!とエグゼイドが噛み合うようにしたいと思います。
それではまた次回!今度はどんな隣に現れるのでしょうね・・・?