絶対ナル拒絶者<リジェクター> (凍結) 作:NowHunt
遅れてすいませんね
気分のらないと書こうと思わないんですよ
あれから3日経って俺の身にいくつか不思議な事が起こった。それは俺の五感と身体能力がかなり強化された
例えば俺の視力はもともと0.8だったが、今は測定したら1.8ある
聴力も敏感になった。わずかな音も聞き取れる。
身体の強化だが、まず、普段は体力なんて無いに等しいが、ある程度運動しても全然息が切れない。
他にもいつもなら重いはずの荷物を持っても重くない
だけど、あの時の雨の感触が消えた現象は全く起きない。本当にあれは何だったんだ?
まあ、今はいい。土日と修学旅行の代休が明けて今日から学校だ。
さて、奉仕部はどうしようか?もうあそこには俺の求めている本物はない
今更あいつらに何言われたって、俺の心はずっと閉ざしたままだろう。
これまでもぼっち、そしてこれからもぼっちだ。何も変わらない、変わるはずもない
俺は朝早くに家を出た。
自転車で走りながら、これからどう動くか考えていた。
まずは平塚先生に話をしよう。それで退部の許可貰おうか。あの人ならわかってくれると思う。生徒の話をきちんと聞いてくれる人だからな
ん?なんだ、この匂いは・・・・・・
匂いの発生源を探って横の廃ビルを見た。廃ビルだしゴミとかあるのだろう。深くは考えないことにしよう
授業40分前に学校に着いた。俺は早速だけど職員室に向かう。
職員室の廊下に平塚先生を見つけた。
「平塚先生、おはようございます」
「ん?おお、比企谷か。珍しいな、お前がこんなに早くここにいるとはな」
「お話少しいいですか?」
俺の目は今かなり腐っているだろう。何せこれからの話は平塚先生にも迷惑がかかるのだから
平塚先生も俺の周りの空気を感じとったっぽい
「あ、ああ。あそこで話そうか。あまり他人には聞かれたくなさそうだからな・・・・・・」
指されたのはいつもの生徒指導の部屋だ。先生に続き、俺も入った。
「単刀直入に言います。奉仕部を辞めたいです」
ついに言ってしまった。先生はいつもの顔で
「ふむ、どうしてだ?」
「それは・・・・・・俺の欲しいものがあそこには無いからです。・・・それにあの2人には失望しました。俺の行動を理解していると思ったのに、あいつらは何もしたかったのに、いや何も出来なかったのに、俺に尻拭いをさせて俺を否定した・・・・・・。もう・・・あそこには行きたくないです」
俺の思いを明かした
先生は目を細めて
「そうか・・・・・・、すまないな、比企谷。私は良かれと思って奉仕部に入部させたが、結果としてお前を深く傷つけてしまった。本当にすまない」
平塚先生は頭を下げてきた
「いいえ、先生は悪くないです。それで、俺は退部していいですか?」
「構わん、だけど条件が1つある」
「条件とは?」
「最後に雪ノ下と由比ヶ浜と話をしてこい。期間はいつでもいい。何を言ってもいい、お前の言いたいことを・・・・・・な。
それが出来たら退部を認める。それまで部活は休んでもいい。ま、そもそもの話、比企谷は入部届を出してないからな」
男前な笑顔で言う。だけど、その笑顔は寂しげだ。気を使わせないようにしているのか
本当にこの人はカッコいい。
でも、心のどこかで俺は先生も信じることが出来ない。
やはり修学旅行での出来事のせいで人との心の距離がもっと長くなった。最近は少し縮まったと思ったのにな・・・・・・
「ありがとうございました。俺はこれで」
「ああ、授業遅れるなよ」
会釈して教室に向かう
教室に入る。一瞬由比ヶ浜と目が合った気がしたが、無視することにした。
だって俺のこと必要ないんだろ?
授業が終わり、放課後
いつあいつらと話をするか。まだ、心の整理が追いついてないし、しばらく時間を取るか。そうしよう
あれから3日経った。
やっぱりあの廃ビルから変な匂いがする。というか、匂いの強さが増していく。ものすごく不快な匂いだ
教室では誰かからの視線を感じる。恐らく由比ヶ浜辺りだろう。
あいつ俺に何をして欲しいんだ?お前らは俺を見限っただろ
謝って欲しいのか?なぜ俺を否定したお前らごときにそんな労力使わないといけない
もう・・・・・・疲れたよ
だから、今日で全て終わらせよう
奉仕部と完全におさらばするかどうか迷ってます。
ここまできたら、完全におさらばしそうですけど