絶対ナル拒絶者<リジェクター> (凍結)   作:NowHunt

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その1

 

俺は雨の中独りで歩いていた

 

その日は千葉に季節外れの台風が直撃してひどい雨だ。風もある。なのに俺は傘もささずに、ただ独りで歩いていた。行く場所もなく、通行人こら変な目で見られながら、だってその方が無理矢理でも頭が冷えるから

 

冷やした頭でずっと考えていた

 

あの時何故俺の行動が否定されたんだ。俺は海老名さんの依頼をこなしたじゃないか

 

第一由比ヶ浜が後先考えずに戸部の依頼を受けたのがそもそもの間違いだったんだ。由比ヶ浜の空気を読むという特技は飾りなのか?お前は戸部の告白は失敗することがわからなかったのか?俺でもわかったぞ、本当に馬鹿だな

 

人の気持ちを考えろ?

 

あの時由比ヶ浜は俺にそう言った

 

そう言うが、お前は俺の気持ちを考えてくれたことがあったのか?

 

 

 

雪ノ下はいつか言ってくれた

 

今はあなたのことを知っている

 

と、あの言葉は俺にとってかなり嬉しい言葉だった。

 

そして、雪ノ下は俺のやり方を理解していたんだろ!!なのに雪ノ下、お前は・・・・・・

 

あなたのやり方嫌いだわ

 

と、言った!!

 

雪ノ下、お前には本当に失望したよ。何もやらずに、いや違うな、何も出来ずに全部俺に投げつけた。そして挙げ句の果てに俺を否定か・・・・・・

 

 

 

 

あの2人は海老名さんの依頼にも気づけないほど馬鹿だったんだな。どっちも頭お花畑かよ

 

 

 

 

もういいや、あいつらなら俺のことをきっとわかってくれると期待したが、するだけ無駄だっただけだな。

 

いつもそうだ、期待するだけ無駄ならもう誰からも期待しない。信用出来る人がもし現れても俺は拒絶する。

 

だから俺は雪ノ下さんみたいな仮面を被り続ける、理性の化け物と言われた俺なら出来るはずだ。

 

そうだよ、今まで生きていた中で学んだろ、比企谷八幡。

 

人は簡単に裏切ると

 

 

 

 

 

 

そんなことを考えている最中

 

 

 

 

 

雨にあたりながら俺はふと見た

 

 

 

空に浮かんでいるシャボン玉なみの大きさの黒い玉を。

 

 

今は台風だ、当然風も強い。だが飛ばない、それどころかその黒い玉は俺の心臓辺りに入った。

 

 

 

え?

 

 

 

 

 

 

それはそうとしか表現が出来ない現象だった

 

 

 

俺はあわてて心臓を触る。・・・特に異常はないか

 

苦しいというわけでもない

 

別にどうでもいいや

 

すぐに死ぬわけでもないし

 

 

 

 

 

 

その時ふと気づいた、

 

あれ?雨の感触がない、あれから全然濡れていない

 

どういうことだ?まさか・・・・・・

 

 

 

「お前のせいなのか?俺に何をさせようとしている?」

 

そう呟きながら自分の胸に触れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして俺こと比企谷八幡は<拒絶>の力を不本意ながら手に入れた

 

 

 

 




皆さん絶対ナル孤独者を知っていますか?

SAOの川原礫さんの作品です

バイターとは接触ないので最初はオリジナルで進めたいと思います

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