そんなワケで何事もなかったように再開ですわ
【登場人物】
提督(メガネ男子)
異世界に行って大魔王を倒して帰ってきた異世界帰り、好きな魔法はラナルータ
ラングレー(ロック)
よくロック道を踏み外してドラッグに溺れる、よく見たら美少女、成長性E
もういくつ寝るとクリスマス、今年も駆逐艦や海防艦のバカガキどもに素敵なプレゼントを支給するべく街のトイザ●スへ行き、思わず生つばゴックン!な領収書を頂いた帰り、とりあえず執務室に行く前に缶コーヒーでも買って喫煙すっか!と考えた俺は自販機コーナーへと向かい…
………信じられぬもの見た
「よ…ヨォ!テイトク!」
ロックのカケラをも感じない最近久々に現れたであろう正統派美少女…
初めて買ったギターを買ったその日にケンカで壊したロッケンローラーはもういない…
USS Langley………かつて荒削りながらも若さと情熱だけはあったアツきロッケンローラーだったもの…
「MERRY Xmas!」
「ら…ラングレェ…」ポロポロ…
「なんで泣くんだよ!!」
「…わかるってばよ、オマエの辛さ、俺にはスゲーわかるってばよ」ポロポロ…
たしかにお前の“ロック”は売れなかった、ハッキリ言って売れなかった、モモタスのLIVEと互角か、ちょい下回るかぐれーだった…
でもお前には“ロック”があった!誰よりもアツい“ロック”が!!
「それがなんだ!?今のお前のその姿は!アイドルかッッ!アイドル気取りかッッッ!?」
「ウルセェェェェェェ!!アタシだってワカってんだよ!!」
「ラングレェ…」
「ハハ…笑えよ!!ほら!笑えよ!羽なんか付けて美少女前面押し出し中の推しの娘なアタシを!笑えよ!ナァ!?」
ラングレーはナニがMerryだよFucKーッ!と腰の羽をムシって地面に叩きつけた
「アタシもちやほやされてェんだよォ!!悪りぃかよ!!」ポロポロ…
「ラングレェ…」ポロポロ…
思い返せば今年の春、ロッケンローラーである自分に自信を失い、自暴自棄になってヘル・ヴィジ●ンのマッドカクテルに手を出したりして荒れていたラングレーくんはMAJORの同僚、ホーネットくんの勧めでcute&girlyなアイドル路線へ道を踏み外した…(第918回 提督とLangleyと赤い夜 参照ですわよ!)
だがその急な路線変更はアイドル道をなめているとアイドル道の求道者、モモタスにより戒められ、ラングレーくんはまたギターを手に取ったハズだったが………
「アーッハッハッハッハ!ブザマなアタシを笑えよ!どうしたぁ?ほら、パンツ見るかよ?美少女のパンツだぜ!」
「クッ…!目を、目を覚ませ!!
グサァ!!(目突き)
「ウッギャアアアアアアアア!!目が!!目がァァァァァァァァ!!」
ラングレーくんは目がァァァァァァァァと叫びつつ背後の壁に激突して後頭部を強打してピヨった…
「ボディが甘めぇぜ!」
メリメリィ!!(お腹パンチ)
「ウゲェ!!」
追撃の悶絶ボディブローを喰らってうずくまり、光る吐瀉物を吐いたラングレーくんだったが、そのままKOとはいかず、膝ガクガクでも立ち上がった…
「…な、なんで今、お腹殴った?」
「すまない、隙をみたらつい…」
「ついで殴んなよッッッ!!ついで!!DVカレシかッ!!」
「すまない、本来なら葵花を叩き込むところだったが………つい」
「だからついじゃねーよ!!っーかアオイバナってなんだよ!?」
たぶん相手が鈴谷だったらキメていただろう、しかし相手はロックを捨てたとは言え元はロッケンローラーのラングレーくんだ、俺の中の良心がきっと無意識のうちに手加減を選んでしまったのだ
「っーかアタシみたいな美少女に目突き→腹パンとかよく躊躇なくできるのな、サドかよ」
「サド様じゃない、提督だ」
モチロン、提督だって鬼ではないし理由なく美少女を痛めつけることに喜びを感じたりはしないのだよ
「ま、いいや…とりあえずアタシはちやほやされてーからよ、ロックとかもうどーでもイイんだよ」
「ダセェやつだな、ラングレェ…今のお前、ダサすぎだぜ…」
「クッ!」
「ガッカリだぜ、まぁ…そんなダサ坊になっちまったラングレェくんは好きじゃなくなったね、さて、提督はフレッチャーくんにおっぱいを揉ませてくださいと頭下げに行くか」
「いや!そっちのがダセーだろ!!」
「ハァー?じゃ、ラングレェくんが揉ませ…………ハハッ、ソーリー」
「ナニがsorryだコラァ!!」
ラングレーくんは汚い英語を交ぜつつ俺の胸ぐらを掴み、取り消せよ!!とスゴ味を出してはみたが、だが今のラングレーくんでは提督のメタルハートには響かないのでラングレーくんの腕を掴んで捻りあげた
「イダァァァァァァァァァ!!痛い!!ちょ!痛い!!」
「やめてよね、本気でケンカしたら、ラングレーくんが提督に敵うはずないのだよ」
「んだとコラァ!!」
たしかに、ラングレーくんはMAJORの資質はあるやもしれない、だが………アイオワ、サラトガ、ホノルル、アトランタ………ホンモノのMAJOR LEAGUERは誰もが提督を震撼させるアメリカンサイズをお持ちなのだ
そんなMAJORの怪物の中でもフレッチャーくんは群を抜く怪物、まだ駆逐艦という本来ならばJr.リーグーでありながらその隠しきれない
かつてこのフレッチャーくんのMAJORからの移籍に際して各資材5桁を積むという破格の契約交渉があったのだが………アレはTOUGHな
「Fuck!離せよ!!」
「いけないなァ、サンタ美少女がFuckなんて汚い言葉を使っては…」
「ウルセーな!ナニがXmasだよ!ナニがメリクリだよ!やってられっか!!」
ラングレーくんは腰のエンジェル・フェザーを勢いよく毟り取り地面に叩きつけた
「だいたいテートク!!テメーごときのお腹パンチで内臓イッちまうようなヤワな腹筋じゃあ………“ロック”は歌えねえんだよ」
「ラ、ラングレェ…!お前…っ!」
誰かが言った…
ROCK’N ROLL IS DEAD!!ロッケンロールは死んだ…って
だがしかし、今、俺の目の前にいるのは………あれはイカれたジャンキーの目じゃない、強くてキュート、何かに飢えているロッケンローラーの目だ
「やっぱラングレェは変わっちゃいねぇ……変わってなんかいないぜ、オマエ」
「ヘヘッ…!」
ラングレーくんはまるでイタズラっ子のように鼻の下をかき、心配かけちまったなと照れ臭さそうに笑い、俺はそんなラングレーくんをアツく抱きしめてその身体を持ち上げて勢いよく腰を落とし、自らの片膝にラングレーくんの両膝を叩きつけた!!
「ダブルニークラ●シャー!!」
ガゴォ!!(ダブルニークラ●シャー)
「ウッギャアアアアアアアア!!!アタシのダブルニーがァァァァァァァァ!!」
ダブルニーを破壊されたラングレーくんは地面を転げ回り、壁に勢いよく激突して動かなくなった…
「…………さて、タバコ吸いに行くか」
後日、ラングレーくんはギター買い直したいからお小遣いくれとやってきたので顔面めり込みパンチした
まだ本調子とはいきませんが、とりあえず次は年末
地道に書いていたifエンド、年末ワイド特番でひりだしますわ