不健全鎮守府   作:犬魚

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IFエンド準備中…【二回目】
ボチボチしか書けないだらしない書いてる人ですまない

【登場人物】

提督(メガネ男子)
眉毛でも整えるかとゾッてたら失敗した

鈴谷(ビッチ)
自称誰もが羨むメインヒロイン様、ポジティブさとタフネスさは提督も一目置いている




提督と鈴谷と真のエンディング?

「ヘイヘーイ!誰もが羨む超絶美形メインヒロイン鈴谷様が遊びに来てあげましたよぉ~」

 

「ナニが超絶美形メインヒロイン様だ、死なすぞ」

 

蒸し暑さと線状降水帯と夏の海域作戦が同居するたった一度の2023と言う夏、その、素敵な夏に…ハジけるビッチ臭を纏い……………牝が立っていたッッ!!

 

「何の用かは知らんが、早々に俺の前から去るがいい、俺は今メガス●アを読むのに忙しい」

 

「遊びに来たって言ったじゃん」

 

「消えろ、俺はキサマのようなビッチとは遊ばない、何故ならおばあちゃんからビッチとは遊んではいけないと言われて育ったからな」

 

「おばあちゃんっ子かよ、っーか鈴谷ビッチじゃねーし」

 

こやつめ、一度は見逃してやると言っている提督の慈悲がわからんとはな、救えん奴よ…

 

そんな救えん奴こと鈴谷はクッソマジアッチィーとか言いつつ執務室にズカズカ入ってくると、まるで我が家のように執務室の冷蔵庫を開けてペットボトルのバヤ●ースを取り出して口をつけて呷った

 

「ブハァ!うんめぇ〜…」

 

「うんめぇ〜…じゃねーよ、ナニ直飲みしてくれてんだテメーは、汚染されたからもう飲めなくなちまったじゃねーか」

 

「汚染とかゆーな、え?ナニ?テイトクは間接KISSとか気にするタイプですか?」

 

「ハァ…ビッチの体液が混ざったバヤ●ースなどバヤ●ースじゃない、バヤ●ース風味の強力媚薬だ」

 

「だからビッチじゃねーし!っーかなんなのその能力!サキュバスかよッ!」

 

古来より淫魔の体液には強烈な催淫効果があると聞く、その威力たるや屈強な女騎士や気高き姫騎士、高潔なる聖女すらほんの数滴で濡らすのはもはや常識…

 

「そのバヤ●ースはキサマにくれてやる」

 

「なんかムカつくけどくれるってなら貰うし、ってかサミー子は?休み?」

 

「休みだ、なんか豆買いに行くとか言ってたな」

 

「ふ〜ん」

 

鈴谷は大して興味なさげに相槌を打ちつつ、菓子棚から袋菓子を取り出してお客様ソファーに座った

 

「で?ナニして遊ぶ?鈴谷K●F98めっちゃ練習してきたから、ハッキリ言ってテイトクとかもうザコだから」

 

「やかましい、キサマとは遊ばんと言ったろーが」

 

「ハィー?この超絶美形メインヒロイン様に今なんか言いましたかー?」

 

「ナニが超絶美形メインヒロイン様だ」

 

「ってかテイトク」

 

「なんだ?」

 

「こないだIFエンドについてボシューとかしてたじゃん?」

 

「メタいことゆーな、それがなんだ?」

 

ボシューしましたよ、えぇ、まだボチボチ書いてますよ、えぇ、次回からIFエンドするって言いましたよ、えぇ、謝りたいと感じていますよ?えぇ

 

「そんでまぁ、鈴谷さぁ、IFエンドのリストってのを入手したワケじゃん」

 

「リストだぁ?いったいなんのリストだよてめ―――っ!!」

 

「………………IFエンド、それはIF(もしも)である」

 

鈴谷はスーッ〜…と立ち上がり、右手で顔を覆った

 

「つまりッッッ!!IFとは真のエンドに辿り着く資格の無い負け犬の結果ッッッ!!ありえない結末ッッ!!妄想!!夢!!…………そこにラインナップされた時点で永遠の敗北者に決定されたも同然」

 

「…お、おぅ?」

 

ナニ言ってんだコイツ?イカれているのか?

 

「つまりはそこにラインナップされなかった鈴谷こそ最後の勝利者である真のメインヒロイン!フフッ…書いてる人より読んでる人の方がよくワカっているじゃん!!フフッ…ハハハ……ハァーッハッハッハ!」

 

な、なんてポジティブ…ッッッ!!なんと言う前向きな考えッッッ!!自分をメインヒロイン様であると信じて疑わない強固にして確固、決して揺るがぬ()ッッッ!!

 

我以外負け確ヒロイン也…

 

そこまでかッッッ!!鈴谷と言うビッチは俺の想像を遥かに超えた“怪物(モンスター)”だったのか…ッ!!

 

「まさかここまでとはね…」

 

大したやつだよ、オマエは…

 

俺はまるでイタズラっ子のように鼻の頭を掻き、ゲラゲラと笑う鈴谷のお腹にそっと手を置きスゥー…っと息を大きく吸い込み通●拳を叩き込んだ

 

ドンッ!!!(通●拳)

 

「おごぉ!!!お…ぉぉ……おごぇあ…っ!!」

 

鈴谷は誰もが羨むメインヒロイン様にあるまじき光る吐瀉物を吐きつつその場で両膝を折りかけたが耐えた

 

「え…?ナニ?え………?鈴谷なんかした?って今のガチの通●拳だったよね?鉄拳チ●ミでも見開き使う系のガチのやつ…」

 

「通●拳を受けてまだ倒れないか、大したタフネスだ」

 

「や、質問に答えろし!」

 

「やかましい、ナニが真のエンディングだ、ナニがメインヒロインだ、キサマはなんだ?ビッチだろう?」

 

「ビッチじゃねーし」

 

「ビッチはメインヒロインにはなれない、これは既に常識」

 

「だから!!ビッチじゃねーし!!鈴谷バリバリの清純派だし!!」

 

「やかましい、たまたま清純派の棚に置いてあるだけだろーが、オマエに相応しい棚は援交とJKの棚だ」

 

「ハァー?鈴谷援交とかしませんケドー?こう見えてめっちゃ一途に尽くすタイプなんですケドー?」

 

「ガハハハハ、一途ときたか!ガハハハ!」

 

「笑うなァ!!」

 

これを笑わずにナニを笑うか!!ハハッ、ウケる

 

「鈴谷よ、オマエ、リストに名前が載っていなかったと言ったな?」

 

「言いましたけど?」

 

「リストに名前が載っていないと言うコトは、むしろオマエへの需要がないとは考えなんだか?」

 

「は?んなワケねーし」

 

絶対的とも言える自分への自信、これが超絶ポジティブたる所以か…

 

「大したやつだ、ガハハハ!」

 

「そーよ!鈴谷は大したやつよ!ガハハハ!」

 

「いいだろう、尻を出しなさい」

 

「尻ね!そんなの軽い軽………って!!出すかッ!!!ヘンタイかッ!!」

 

「ヘンタイじゃない、提督だ」

 

「ってか、なんで尻?おかしくね?」

 

「おかしくない、ア●ルならセーフと言うように、古来よりサキュバスはア●ルが弱い」

 

「や、聞いたコトねーし、ってか鈴谷サキュバスじゃねーし」

 

前の穴で精気を絞り尽くすのを得意とするサキュバスだがア●ルでは精気を吸収することが出来ず弱体化する事は近年の研究で確証されつつある、これが正式に立証されればダーウィンの進化論ほどではないが学会でセンセーションを巻き起こせるだろう…

 

「まぁいい、俺はキサマがメインヒロインだとか負け確ヒロインには興味がないのだよ」

 

「ハァー!?」

 

「ゴメン、興味がないから」

 

「ふざけんなよテメー!チ●ポついてんのかコラァ!」

 

鈴谷は俺の胸ぐらを掴みオォン?とイキってきたので俺の胸ぐらを掴む鈴谷の肩をガッチリと掴み、鈴谷の身体を勢い良く持ち上げ………

 

「大●山落としーッ!!」

 

「グハァ!!!」

 

俺の大●山落としを受けた鈴谷はウッギャアー!とか言いながら床を転げ回った

 

「い、いきなり…大技はヒドくない?」

 

「ヒドくない、何故なら俺は提督だからだ」

 

「あと、女の子が大声でチ●ポとか言うのはいけない」

 

「うるせぇし」

 

しかしベッドの上ではチ●ポと言っても問題ない、いや、むしろ推奨されると言っていいだろう

 

「わかったらさっさと消えろ、そろそろ俺の怒りゲージもギチギチに貯まってきたところだ」

 

「ハァ?鈴谷の怒りゲージは既にバクハツしてるっーの!」

 

「今こそ汝が右手にその呪わしき命運尽き果てるまで…」

 

俺の右手にパワーが集中すると同時に鈴谷は即座にバックステップで右手の射程から脱出してみせた、なるほど、この技の危険性を即座に回避行動に移るとは大したやつだ…

 

「高き銀河より降りたもう蛇遣い座を宿すものなり…」

 

「ちょ!詠唱やめて!それマジやめて!!」

 

「なんだ?ビビってんのか?あ?」

 

「は?ビビってねーし」

 

「されば我は求め訴えたり」

 

「だから詠唱やめろし!!それガード不能じゃん!!鈴谷の頭が壁にメリ込むやつじゃん」

 

「ガード不能なら避ければいいのでは?避けれるものならなァ」

 

「は?避けれるし、メインヒロイン様にスネークバ●トとか当たらねーし」

 

「そっかそっかぁ~!当たらねーかぁー!そっかぁ~、ガハハハハハハ」

 

「そんなん当たり前じゃん!ウケる、ガハハハハ!」

 

俺と鈴谷はまるで小粋なジョークのように和やかに笑い、笑顔が空間に溢れた

 

「 喰らえ、その毒蛇の牙を以て」ニコォ…

 

「は?」

 

 

 

【同日同時刻、たまたま愛犬の散歩の為に執務棟の外を歩いていた朝潮型駆逐艦 朝潮は後にこう話した…】

 

 

えぇ、突然でしたね、なんかこう………ドンッ!って音がしたんですよ、近くに雷が落ちたみたいな……音と、衝撃が…

なんだろう?と思う前に執務棟の壁が壊れるのがワカりました、えぇ…執務棟の壁は鉄筋コンクリートです、それが何の前触れもなく…

それで、壊れたコンクリート片に交じって人みたいのが落ちてきたんですよ、えぇ…3階からコンクリートをブチ抜いて落下してきたワケです、普通なら死んでいると思います

 

ですが、これは鈴谷さんの話ですよね?

 

頭からダラダラ血を流しつつコンクリートの瓦礫の中から立ち上がったと思ったら、急にダッシュですよ、えぇ、執務棟の入口方向に走っていきました、えぇ、速かったですね、たぶんオリンピックなら金メダルだと思います

その後はどうなったか…?さぁ?私はそのままワンタの散歩に行きましたので知りません

 

 

【朝潮とほぼ同時刻、執務棟の3階廊下に居た練習巡洋艦 鹿島教諭は我々のインタビューに答えてくれた…】

 

びっくりしましたね、えぇ、単純に…

それと同時にまた夕張さんあたりが何かやったのかと思いましたが、えぇ………違ったんですね

 

スゴい勢いで階段を駆け上がってきた鈴谷ちゃんがこれまたスゴい勢いで執務室の扉に飛び後ろ回し蹴りですよ、えぇ、立ち技では最強ですからね…

正直言って、この娘ナニやってんの?と思いましたけど、執務室に飛び込んだハズの鈴谷ちゃんが次の瞬間には執務室から垂直に飛び出してきて廊下の壁にメリ込みました

 

たぶん通●拳ですかね、あの威力は…

 

お腹のあたりがヘコんでましたね、廊下で通●拳はマジヤバイですから、街のケンカ自慢のお腹パンチの比じゃないですよ…アレは

ハッキリ言って一週間は下痢気味になりますよ…

 

でも、これは鈴谷ちゃんの話ですよね?

 

さすがはビッチ・オブ・ビッチとディスられるだけはあります、メインヒロインとは思えないゲ●を吐いてたと思ったらすぐに動けるあたりが普通じゃないですよね

 

そんな鈴谷ちゃんがこう言ったんです…

 

『その詠唱やめて!マジやめて!』

 

えぇ…………完全にビビってましたね、はい

 

私からは見えない角度なんですが、執務室から“その呪わしき命運受け入れし者にのみ賜うべきは~…”とかなんとか中二くさいセリフがちょっと聞こえてましたけど……

 

え?それからどうなったか…?あはは、ごめんなさい、私、そこでそう言えば香取姉ぇ……じゃない、香取姉さんから夏休みの課題の資料を持ってきてと言われたの思い出してダッシュでその場を去りましたから、えぇ、香取姉さんはナニよりも怖………いえ、香取姉さんを待たせるワケにはいきませんでしたから!

 






とりあえず今月中にはIFエンド初回が出す予定ですの

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