【登場人物】
提督(めんどくさくない)
メガネ男子、料理スキルは低い
五月雨(めんどくさくない)
髪長い系秘書艦、料理スキルはやや低い
むしろ姉妹全体を見ても料理スキルはわり低いキセキの姉妹
いきなりこちらの心をペッキリとヘシ折るレヴェルで猛威を振るう南西諸島・沖縄諸島戦を抜け、遂にたどり着いた決戦の地、硫黄島!
『ヤ…ヤメロ…サウスダコタ!コンナ事ヲ…!フーミンヲ止メロ!!サウスダコタッ!コンナ事ヲサセルナァーーーッ!』
「おまえは“運命”に負けたんだ!“正義の道”を歩む事こそ“運命”なんだ!」
『ヤメロォオオオオ知ッタ風ナ口ヲキテイルジャアナイゾオオオオオオ!コノチッポケナ艦娘ガアアアアアア!』
グシャアッ!!!
◆◆◆
「いやぁ~ハッハッハ、今回もナイス・ゲームだったじゃあないかね、ハッハッハ」
「そうですね」
「ハッハッハ、私もこの基地のオーナーだからね、チームの勝利は喜ぶさ、ハッハッハ」
今回の作戦海域は序盤から白熱の好ゲームが目白押し、編成を整える→拝む→祈る→退却と言う一連の流れを繰り返し、謎のヌ級に殺意を覚えた…
ってかなんだよあのヌ級、無敵!完全なる無敵!ヤツを倒す方法はない!もう人間でも艦娘でもあのヌ級は殺せない!ヤツは不死身の超軽母になったんだぁーッ!と恐怖に震えちまったがね
「あ、そうそう、そう言えばコロラドさんがテイトクに話があるって言ってましたよ」
「コロちゃんが?」
「はい、なんか怒り狂って寮の壁に蹴り入れてたら足を骨折したから訴えると…」
「アメリカン訴訟スタイルかっ!」
五月雨曰く、同郷のMAJORリーガー達は毎日のように今日は深海何匹殺っただの打率も打点も上乗せだぜHAHAHAとcoke飲みながら楽しくおしゃべりしているのに何故か自分は今日の出撃リストに名前がなく毎日毎日部屋でメソメソしていた分の慰謝料もふんだくってやるわ!覚悟するコトね!とドヤ顔して去って行く際に扉に足の小指を強打しメソメソしながら去って行ったそうな
「いちいちかわいいな、コロちゃんは」
「そうですね、ああゆーちょっぴりヌケている感が自然にできるのも才能じゃないですか?」
「まぁいい、コロちゃんには夜に提督の部屋に来なさいと伝えておきたまえ、モチロン、下着は着けずにねと」
「普通にイヤですよ」
◆◆◆
執務室で真面目に仕事に取り組んで早3時間弱、そろそろお腹がペコちゃんだなと感じ、同じく自分の机で粉飾決算のツケを埋め合わせる書類仕事をしていた秘書艦髪の長いヤツに声をかけた
「ランチはどうするかね?ランチは?」
「特にナニも考えてないですね」
「お弁当とかないのかねキミぃ?」
「ないですよ、なんなんですか?セクハラですか?」
「なんで弁当持ってるか聞いただけでセクハラなんだよっ!」
しかしセクハラだパワハラだと叫ばれる昨今、どんな発言がハラスメントになるのかを悩む大人は多い
正直、どいつもこいつもボイス・レコーダー持ってるんじゃあないのか?あーっ?と疑いたくなるのだよ
「オマエ、昔は弁当とか作ったりしてなかったか?」
「昔………?嗚呼、ありましたね、そんな時代も」
まだ俺らがこの基地に来たばかりの頃、人手もなければ金もなく、節約の為に毎日弁当とか作ってたんだよなぁ~
「由良さんはシャケが好きだったっけな」
「イクラじゃなかったですか?」
「そうだったか?」
「たぶん」
最初の頃は俺とサミー子と由良さんのかわりばんこで弁当係をして弁当を作っていたが、由良さんは早々に弁当係から追放され、その後、俺の弁当をマンネリとかディスったサミー子とケンカしてどちらからともなく作らなくなったっけか…
まぁ、その頃にはビッグママが居たからってのもあるが…
「そういや知ってるかオイ、基地運営が健全な提督ってのは秘書艦が朝昼夕と食事を用意してくれるらしいぞ」
「そうらしいですね、まぁ、基地運営が健全な提督(イケメン)に限るらしいですけど」
「こやつめ言いおるわい!カッカッカ!こやつめ!カッカッカ!」
「なんなんですか今日は?めんどくさい日なんですか?」
「誰がめんどくさいカノジョだ、俺はめんどくさくない」
「いや、結構めんどくさいですよ、提督はロリ●ンかホ●じゃないかってニューヤーク基地の連中はみんな知ってますよ」
「俺はロリ●ンでもホ●でもない、その噂流してるやつどいつだ?俺が直々にこの手で貫通腹パンしてやる」
その後エリ●サーをBUKKAKEて治療した後、もう1回貫通腹パンしてエリ●サーで癒してやる
「まぁ、提督がロリ●ンでもホ●でも男もイケるジェンダーレスでもいいですが、とりあえずお昼はどうするんですか?マミー屋行きます?マミー屋」
「俺はロリ●ンでもホ●でも男もイケるジェンダーレスでもない、マミー屋かぁ~………なんか今日はマミー屋の気分じゃねぇな」
「では基地の外にあるうどん屋行きますか?」
「うどん屋か、ふむ………卿の意見を是とする」
◇◇◇
主に海外艦が住んでいるインターナショナル寮…
「Mary、レーゾーコに入ってた私のMILK知らない?」
「ハァ?知らないわ」
インターナショナル寮の一室、MAJOR出身であり、世界政府から問題児の烙印を押された7人の超弩級戦艦、コロラドとメリーランド…
普段からあまり仲の良くない姉妹と見られがちだがそれもこれも長女がややポンコツなのを妹が憂いている半面、お姉ちゃんは本当はスゴいんだぞ!と想う複雑さが姉妹の仲を険悪にしていた…
「マイッタわね、あのMILKがないとプロテインが飲めないわ」
「別にMILKで割らなくてもいいでしょ…」
「ダメよ!ムツーから聞いたのよ、ナガートは毎日プロテインのMILK割りを飲んでいるから腹筋バキバキなのよ(笑)って!」
「いや、バカにされてるでしょ!(笑)ってナニよ!(笑)って!」
お姉ちゃんは本当はもっとデキる子、まだメリーランドと下の妹がkindergartenに通ってたあの頃は姉もまだ頼りになったし2人はお姉ちゃんが大好きな仲良し3姉妹だった………
そう、あの事件が起きるまでは………
「マァいいわ、Mary、MILK買ってきて」
「自分で行きなさいよクソ姉貴」
「ハ、ハァーッ!?」
次回は新人面接回
新外国人タスカルーサ(外野手)あらわる