不健全鎮守府   作:犬魚

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メイン・ヒロイン回だあっ!

【登場人物】

提督(マネ提督)
モモタスのマネ・ジャー、アイ・ドルの知識はないのでとりあえずビンタするスポ根気質

鈴谷(マネ航巡)
たまに軽空母のダブスタクソ航巡、最近なろう漫画を読むのが趣味らしい


提督と鈴谷とオタクに優しい鈴谷

「ティーッス、今年もメインヒロインオーラ(ぢから)がバリンバリンの全開な鈴谷様が遊びに来ましたよぉ〜」

 

「ナニがメインヒロイン(ぢから)なのだよ、それは殺してくれって意味でいいんだよな?」

 

新しい年が始まって早2週間、今日は真面目に仕事でもするかと決裁印が必要な書類に目を通しては印鑑を押すマシーンと化していると、ビッチ臭のする頭のおかしい航巡がヘラヘラ笑いつつ執務室にやって来た…

 

「あれ?サミー子いないじゃん、休み?」

 

「休みだ、見たい番組でもあるんじゃないか?」

 

…いや、たしか夕張のヤロウと買い物に行くとかなんとか言ってたような気がするな、まぁどうでもいいか

提督は部下のプライ・ベートには干渉しない上司の鑑ってヤツなのだよ

 

「あ、ヨーロンピ●ンシュガーコーンあるじゃーん、鈴谷ヨーロンピ●ンシュガーコーン好きなんだよねぇ〜、1個もーらい♪」

 

「ナニ勝手に冷蔵庫漁ってんだテメーは、ケツの穴からカル●スの原液直腸イッキで流し込まれてーのか」

 

「ナニその拷問、ウケる」

 

鈴谷はヨーロンピ●ンシュガーコーンうんめーとか言いつつお客様ソファーに座りテーブルに置いてあった基地スポを広げた

 

「ギャハハハハ、この4コマおもしろくない?」

 

「面白くねぇよ、っーか用がねぇなら帰れよ」

 

「用ならありますよ?遊びに来ましたって言ったじゃん?」

 

「脳ミソが頭に詰まってねぇのか?ここはこの基地で最も神聖なる聖域、執務室であって気軽に遊びに来ていい場所ではないのだよ」

 

「ハイハイ、そーすね」

 

「ハイハイじゃねーよ、ハイは1回なのだよバカヤロウ」

 

このヤロウ、人が真面目に仕事してるっーのに苛つかせてくれるじゃねぇか、これはどうやら神に等しい力を持つ提督様と下等艦娘の間には神と虫ケラほどの差がある事を今一度わからせる必要があるらしい

 

「とりあえず遊びに来たと言うのはわかった、オセロを貸してやるから1人で遊んでいなさい、提督は忙しいのだよ」

 

「やだし、1人でオセロとか末期じゃん」

 

「末期とかゆーな、なら1人で自慰行為でもしてろ」

 

「やだし、鈴谷自慰行為とかしねーし」

 

「だよな、鈴谷は自慰行為とか必要無いぐれーキープくんもアッシーくんもメッシーくんもダースでいるわな」

 

「セクハラかよ、っーか然るべき機関に電話したら提督の人生終了じゃん、ウケる」

 

「ウケねーよ、股間に10㎝の爆弾パンチ喰らわされてーのか」

 

とりあえず印鑑を押す作業はイイ感じに一段落した俺は冷蔵庫から買い置きの缶コーヒーを取り出し一口呷り、窓を開けて大きく息を吐き、お客様ソファーに座ってヘラヘラと笑う鈴谷の頭頂部の秘孔を突いた

 

「あべっ!!痛ゥゥゥゥ!!痛てーし!!」

 

「百会と言う秘孔を突いた、キサマはもう下痢が止まらない」

 

「ハァ?神拳使いかっーの、んなモンこの鈴谷様に効くワケね………はおっ!!腹!腹超痛いッッッ!」

 

「さっさとトイレに行くがいい、ただし、キサマの脆弱なア●ルがトイレまで保つかはわからんがな」

 

「ハァ…!た、耐えられるし!ってか逆の秘孔ないの?逆の……!下痢が止まるやつ!」

 

「俺が使えるのは突いてから1分後に背骨が背中の筋肉の張力に負けてブチ折れる命門か、突いたら3秒後に死ぬ人中極しかないのだよ」

 

「殺意の塊かッ!!ロクなモンねぇなオイ!!ってかヤバイ!!お腹がマジヤバイ!!これもう1歩でも歩いたらケツが決壊する!」

 

鈴谷は両腕でお腹を抱え込みお客様ソファーに座り込み大きく深呼吸を繰り返した、なるほど、とりあえず深呼吸で気とコンディションを最低限便所まで保つべく整える策に出たか、とっさの事態でありながら良い判断だ、それでいて即実行に移せる行動力には好感が持てる

 

「言っとくがここで漏らしたらマジで殺すからな、それはもうありえないほど残酷な方法で処刑するからな」

 

「ハー……ハー………っー………か、9割テイトクのせいじゃん、マジなんとかしてくんね?」

 

「グゥゥゥム、今、俺にできる事は窓からお前を外に投げ捨てるかバケツを用意するかしかないな」

 

「どっちもサイアクじゃん!」

 

窓から投げ捨て外で脱糞か、屈辱のバケツ脱糞かの二択に悩む鈴谷だったが思考力の低下だけでなく限界が近い二重苦!!

 

「……………バケツで」

 

「え?マジで?部屋臭くなるじゃん、外に行けよ」

 

「ハァ!?臭くならねーし!むしろフローラルな香りするかもよ!!」

 

「オマエ、昨日ナニ食った?」

 

「カレー!!…………ゔっ!」

 

「ゔっ!じゃねーよ、オマエ今ちょっと出たろ、若干カレー臭がするぞ」

 

「ハー…ハー……出てねーし!っーかヤバイ!もう声出すのもヤバイ!」

 

「わかったわかった、今バケツ持って来てやるから、提督様の目の前で全部出してスッキリしなさい」

 

「ヘンタイかッッ!!」

 

「冗談だ、小粋なテイトクジョーク、誰がキサマの脱糞など見たいか、終わるまで外に行ってタバコ吸ってくるから心置きなく出すといい、あと、俺が帰るまでに色々始末しとけよ、ファ●リーズとか」

 

「わかった!!わかったからはよ!!バケツ!!」

 

◆◆◆

 

外の喫煙所に行ってタバコを吸い、ついでに、小腹がすいたので明石の店でペンギンク●ブを立ち読みしてから菓子パンとタバコを買って執務室に戻ると、ややカレー臭がした…

 

「ビッチ臭がするな」

 

「ビッチ臭とかしねーし」

 

屈辱のバケツで脱糞にさすがにダメージを受けたのか、鈴谷はゲソーリとしたツラで俺の椅子に座っていた…

 

「どけよ」

 

「どきませんケド?テイトクのくせになかなか良い椅子じゃん、ニ●リ?」

 

「リサイクルショップなのだよ」

 

「リサイクルショップかよ!ウケる」

 

「ちなみに執務室には7ヶ所の監視カメラがあるのだよ」

 

「マジで!?え…?いや、マジで……?ヤバイじゃん、鈴谷、テイトクのオカズにされちゃうじゃん」

 

「誰がキサマなんぞオカズにするかクズが、知り合いの艦娘脱糞マニアの変態に映像を売るのだよ」

 

「やめろよ!!」

 

「大丈夫だ、ちゃんと目に線入れるから身バレの心配もないし、局部もうっっっっすいモザイク入れといてやるから」

 

「ファーックス!!」

 

鈴谷は執務机を勢いよくDAN-DANと叩き、マジかよチクショウ!やりやがったチクショウ!と叫んだ

 

「鈴谷今年のコンセプトはオタクに優しいギャルになるだったのに!!なんなのこの仕打ち!」

 

「ナニ言ってんだオマエ?オタクに優しいギャルなんかいるワケねーだろ、ファンタジーやメルヘンじゃあるまいし」

 

「いるよっ!ここにひとりね!!」

 

「んなワケねーだろ、なんならサミーにでも聞いてみるか?」

 

俺はポケットからケイタイを取り出し休日を謳歌しているであろう秘書艦サミー子に電話してみるとわりとすぐに繋がった

 

『……………オタクに優しいギャルなんかいるワケないでしょ、ファンタジーやメルヘンじゃあるまいし』

 

ピッ!(通話終了)

 

「だとよ」

 

「ファーックス!!」

 

◇◇◇

 

欲しいものは従順なネコミミ美少女奴隷以外はなんでもある大型ショッピングセンター、イ●ンモール…

 

上司からのアホな電話を切り、ケイタイの電源を切ってからバッグの中に入れた…

 

「誰から?テイトクですか?」

 

「えぇ、なんかオタクに優しいギャルがどうのとか…」

 

…そう言えば夕張さんはオタクに優しいギャルなのでは……?いや、よく考えたらどちらかと言えば夕張さん自身がオタクみたいなものですし違いますか

なら陸奥さんとか…?う〜ん、陸奥さんの場合はギャルって歳じゃないし…

 

「あ、五月雨ちゃん、服買いたいから服見ましょう、服」

 

「…夕張さんオシャレに興味あるんですね」

 

「え?五月雨ちゃん、なにげにヒドくない…?」


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