本年もクソお世話になりました、秋雲先生はこれからも“男”を描き続けます
【登場人物】
提督(霊)
見たことないものは信じない派、ビビリくんではない
今年も最後の執務室…
あとはマミー屋でそばでも食ってマンガアプリでなろう漫画の1話でもハシゴするかと考えつつズボンに手を入れやや左寄りなチンポジを整えていると、雑誌クロスワードパズルに興じていた秘書艦サミー子が何やら思い出したように顔を上げた
「最近インターナショナル寮に“
「ほぉ……インターナショナル寮で“
たしかにインターナショナル寮に在住する外国人には魅力的な女が多い、正直、アイオワなど洋物はハッキリ言って生唾ゴックンのビシバシもんだと言っていいし、激烈ナイスバディのイタリア人女優のルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィくんなどは並の提督程度では同じ部屋の空気を吸うだけで絶頂射精必至であろう…
「夜、インターナショナル寮に霊的なものが出るらしくてビスマルクさんが夜おしっこに行けないって苦情が来てるんですよ」
「そんなワケないだろ」
「キンパツ美女で普段から偉そうにしてるわりにチョロいメンタルらしくて困るとグラーフさんが言ってましたよ」
「グラーフ呼んで来い、ブン殴ってやる」
あの、強く!気高く!美しい!まっこと一人前のレディであるビスマルクさんがそんなチョロいメンタルしてるワケがないだろーが!グラーフめ、未だに自分がキッズ達から血を吸うタイプの闇の上級魔族と恐れられ、ビスマルクさんがキッズ達から人気が高い事を妬んでおるのか!
あやつめ!まっことケツの穴の小さい!
「まぁ苦情が来てるのも事実ですし、幽霊ぐらいバシッと除霊してきてくださいよ」
「除霊してきてくださいよ、じゃねーよ」
「まぁ、提督がビビりクンなのは最早常識ですけど」
「誰がビビりクンだ、俺はオマエ以上にトクベツだ」
「そんなトクベツな提督だけでは手に余るかもしれないので今回も頼れそうな人に声をかけてますので、みんなで力を合わせて、一致団結して除霊してきてください」
例によって私は夜は普通に寝るタイプなので同行できませんのでと余計な一言を付け加え、サミー子は雑誌を閉じた
「だから、除霊してきてくださいじゃねーよ、いいかサミー?霊なんてのは存在しねーんだ、それは悪霊であって悪霊じゃねーんだよ、わかるか?オマエが悪霊だと思ってるのは生命のエネルギーでありパワーある
◆◆◆◆◆
草木も眠る丑三つ刻…
ビビりクンではない俺はインターナショナル寮の見廻りをするべくこの地に立っているワケだが…
「よし、異常なし、解散」
「まだ寮に入ってないじゃないですか」
「大丈夫だ、この寮からは悪しき
「悪のエネルギー源みたいな人がナニ言ってるんですか…」
誰が悪のエネルギー源だコラァ!と魔のテイトククローをガンメンにメリメリされ、ギバップ!ギバーップ!と俺の手をバシバシとタップするこいつは夕張、スーパーサイエンス軽巡と呼ばれる科学の申し子であり、科学の力で唆りまくる生粋のサイエンス・モンスターである
「ハー…ハァー……ま、まぁ、仮に悪霊でも亡霊でも出てきたところでこの私の前では無力に過ぎませんよ、この………ドリルの前ではね!」
背中に負ったリュック的なモノから取り出したドリルを手に、自信に満ちた笑みを浮かべる夕張だが、その自慢のドリルは俺の記憶が確かならば無茶も道理も不可能も衝けず、お前のア●ルしか衝いたことがないがな
「まぁまぁAdmiral、彼女も決して悪気があるワケではありませんし…」
「あ、あぁ…そうだな、そうか」
今回、新たに科学調査隊の仲間に加わったのはMAJORから来た大型新人のレンジャーくん
レンジャーくんは夕張にガンメンに掌の痕がありますが大丈夫ですか?と優しく気を遣える彼女は聖か邪か問われると間違いなく聖なる属性、この基地には珍しい正統派美女ってヤツだぜ…
…………だぜ、と言いたいところだが
その手に酒瓶を持っているところがなんとも気になる
「…レンジャーくん」
「ハイ、なんですか?Admiral」
「一応聞くんだが………その瓶、その……アレかね?聖水的な?」
MAJORと言えばどいつもこいつもそのダイナマイツを隠そうともしない、むしろ、あえて強調するド・スケベ・ファッションは当たり前だが、このレンジャーくんは違う、見た目だけなら超お清楚系、俺が知ってる神に純潔を捧げた敬虔なシスターさんとかまさにそんな系だ
そんな見た目超お清楚なレンジャーくんだ、きっと……そう、アレだ、今回のクエストは除霊って聞いてるから聖水多めとか用意してきたのだろう、たぶん
「え?え〜………まぁ、ハイ、聖水と言うか……そうですね、命の水と言うか…」
「だよね!そーゆー感じだよね!さすがレンジャーくん!」
「え?あ、あははは…」
俺はレンジャーくんのお清楚な手を握り、どんな危険があっても俺がキミを守りますよォ!とその手をブンブン振った…
ーーー
小石を投げて安全を確認しつつGOGOGOとハンドサインを送りつつやって来たインターナショナル寮、1F出入り口付近…
俺、夕張、レンジャーくんはとりあえずここをセーブポイントにしようと出入り口付近にあった両手のあるヴィーナス像の辺りに座りここからどう動くべきか、寮の見取り図を広げた
「こっちの方がStatesのareaでこっちがUK、少し離れてこちらがItalyで〜…」
さすがはレンジャーくん、この寮に住んでるだけあって詳しいなオイ
「コロちゃんの部屋はこっちかね?」
「コロチャン…?あぁ、Coloradoさんの部屋ですか?Coloradoさんの部屋なら〜」
「テイトク、コロラドさんの部屋になんかあるんですか?」
「いや、特に無いが…」
こんな夜だ、眠っているコロちゃんのバカ面を眺めてもバチは当たらな……いや、眠ってるコロちゃんの可愛いお口に挿入しないのは無作法ではないだろうか?
「むむっ!」
夕張は顔の右側に着けていたサ●ヤ人が戦闘力を測るのに使っていたアレによく似た装置に何か反応があったらしく、1000……2000……3000!大した霊圧だぜ!と顔に着けてた装置を取り外しバギィ!と握り潰した
「みなさん!!こっちですよォォ」
夕張はGOGOGO!とハンドサインを送りつつ勢いよく走り出した!
「チィ!勝手なことを…!レンジャーくん、俺たちも行くぞ!」
「は、ハイ!」
俺とレンジャーくんも先走った夕張を追いかけるべく走り出した
ーーー
インターナショナル寮、1F北側エリア…
先走った夕張は廊下のど真ん中に止まっており、その前には何やら人型の青白いものが……
「…プラズマか?」
「plasmaなんですか?アレ」
聖なる属性であるレンジャーくんにはわからないかな?アレはそう………プラズマの類だ、なんか青白いし、よく見たら髪の長い女のように見えなくもないがアレはプラズマだ、超常現象の真相ってのは大抵はプラズマで説明できる
そして夕張はそのプラズマに対し、頭、右手、左手、体とその全身にドリルを装備するフルドリライズ!その超攻撃的見た目に反し、物理・魔法防御だけはやたらと高くなっており、夕張は全身のドリルをフル回転させつつ勢いよく走り出した!
「ウオオオオオォォォォォ!!逃げない!引かない!振り向かない!これがドリルだァァァァァァァァ!!」
グキッ!!!
「あ」
全身ドリル装備と言う無理が祟った、勢いよく走り出したハズだった夕張は勢いよく顔面から床にコケ、その勢いで頭に装備していたドリルが外れて空中を舞ったドリルは転倒していた夕張のア●ルを勢いよく衝いた
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアァァァァ!!ア゛アアアアア!!ア゛ガッ!ンギィィィィィィィ!!オホォ!ほおおおおおォォォォー!」
「あー…」
「Jesus………」
レンジャーくんは目の前で起きた哀しき事件に手で十字を切り目を伏せた
「やはり、こうなったか…」
「Admiral、これは…」
「弔ってやってくれ、レンジャーくん」
俺はレンジャーくんの肩に手を置き、聖なる属性であろう彼女に夕張を“送って”貰うように頼むと、レンジャーくんは少しだけ考え、手にしていたたぶん聖水入りの酒瓶の蓋を開け、それを夕張にドバドバとBUKAKKEた…
「夕張ェ…」
…………ビクン!ビクンッ!と小刻みに痙攣していた夕張だったが、なんか酒臭くなった…
いや、この匂い結構強めのブランデー…?
「…レンジャーくん」
「ハイ?」ニコッ
「…………いや、なんでもない」
いやいやないない、こんな見た目超お清楚な美女がな…
いや、そういやポーラも黙って立ってりゃ見た目だけは超絶美少女だっけか…
いつの間にやら青白いプラズマは消えてしまったらしく、俺はレンジャーくんに夜遅くなったが食事でもどうかな?と誘い、颯爽とその場を離れた…
翌日、爽やかなモーニングを迎え、廊下に出たコロちゃんがやたらと酒臭い上にア●ルにドリルが刺さった変死体を発見し失神したらしい
よいお年をお迎えください