不健全鎮守府   作:犬魚

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提督VS鈴谷 なら燃え尽きろ、潔くな

【登場人物】

提督(快男児)
おばあちゃんの言いつけを守り、ビッチには厳しい快男児
好きな対空技は鬼焼き

鈴谷(自称)
メイン・ヒロインを自称する異常者、悪魔超人並に都合の悪いことはすぐに忘れる超絶ポジティブ
好きな対空技は鬼焼き


提督と鈴谷と悪鬼の戦い

「ティーッス、誰もが羨むメインヒロイン鈴谷様が遊びに来ましたよぉ〜」

 

年の瀬が迫る師走の執務室、その…神聖なる執務室の重厚な扉をノック無しで勢いよく開き、いかにも股が緩くてアタマの悪そうなJKみたいなのがヘラヘラ笑いつつ入って来た

 

「ナニが遊びに来たZE!だ、土下座しろ」

 

「しねーし、ってかサミーは?休み?」

 

「有給だ、見たい番組でもあるんじゃないのか?」

 

なんと言ってもウチは常に人材が働きやすい環境を考え、幅広い意見を取り入れる優良基地である、そりゃ秘書艦サミー子だって有給くらい取るさ

 

「ふ〜ん、で?テイトクはサミーいないからサボってエロ本読んでたワケ?」

 

「エロ本じゃない、コミックヴ●ルキリーだ」

 

「や、エロ本じゃん」

 

コミックヴ●ルキリーは“戦うヒロインが活躍するものの、調子コイた結果なんやかんやでやっぱりエロピンチになる”が大まかなコンセプトの大人気漫画雑誌である(※紙媒体は2012年11月に終了済、現在はwebのみの電子雑誌である)

 

「で?何の用だ?今の俺は機嫌が悪い」

 

「遊びに来ましたよぉ〜…って、最初に言ったじゃん、耳クソ詰まってんの?」

 

「遊びに、か…」

 

俺は椅子から立ち上がり首をゴキゴキしつつ右手のコンディションを確かめた、フゥゥゥム…右手のコンディションは悪くない、射程2メートル以内なら俺のスネークバ●トは最速であり必殺の威力は必至…

 

「フーッ〜…ルールは目突き、噛みつき、金的なし、オマエが死ぬまでヤる完全決着でいいか?」

 

「いいワケねーし!っーか鈴谷が死ぬ前提じゃん!そーゆーのは普通どちらかが死ぬまでじゃね!?」

 

「オイオイ、まさかオマエ程度がこの俺を倒せるとでも勘違いしているのか…?フッ、これだから身の程をわきまえない航巡は困る、オマエの固有のスキル“ビッチ”で役に立っているとでも思ったかマヌケめ!」

 

オマエのような劣等艦娘はこの提督様のパーティには相応しくないのだよヲォン!と力強く宣言、さらに、とっとと出て行くんだな!と言い渡し、あと、装備は全部置いていけよ!完璧な追放スキルをキメてやった

 

「あとパンツも脱いで行けよ」

 

「誰が脱ぐか!!っーかなんで鈴谷が追放されなきゃいけねーし!」

 

「フッ、ならば着ているものを脱いで土下座しろ、そうすれば許してやらぬ事もない」

 

ただし、ニーソと胸のリボンだけは残していい…と慈悲を与えることも忘れない

 

「ヘンタイかッ!!なんなのその微妙な拘りの着エロ!!キモい!!」

 

「キモくない、提督だ」

 

「や、マジでキモいんですケド…」

 

「うるせぇーなァ〜…だいたいアレだ、あ?ビッチのくせにナマイキなんだよ」

 

「ハァ?鈴谷ビッチじゃねーし」

 

「ビッチじゃなけりゃオマエはなんだ?」

 

「鈴谷ですケド?」

 

「ほら見ろ、ビッチじゃねーか」

 

「いやいやいや!ビッチ=鈴谷かよ!!なんなのそのシツレーな公式!おかしくね!?」

 

「ビッチ=鈴谷は学術的にも証明されているのだよ」

 

ビッチ=鈴谷と言う定説はその式と解の美しさから不変とされており、今なお多くの研究者達がこの難問に対して挑戦し続けている…

 

「ま、いいや、とりあえずゲームで勝負しよーぜ!ゲーム!」

 

「ゲーム…?闇のゲームか?」

 

「や、もうちょい普通のゲームで、TVゲーム的なやつとか…」

 

「TVゲームか………残念ながらここにはそんなものは無いのだよ」

 

「いや!あるじゃん!テイトクの机の引き出しの中にネオ●オミニとか隠し持ってるじゃん!」

 

「アレならだいぶ前に平戸クンにあげたのだよ」

 

「平戸クン…?誰それ?鈴谷の知らない女?」

 

どーゆー聞き方だ、ヤンデレカノジョかコイツは…

 

「海防艦のメガネの子だ、ほら、なんか白いの」

 

「あー…あの白いの」

 

鈴谷はなんか思い出したような思い出してないような曖昧さに頭をひねってはみたが、どうでもいいコトはすぐに忘れるタイプなので平戸クンに関しては忘れていたのだろう

 

「じゃナニ?ゲームないの?」

 

「ねぇよ」

 

「じゃゲーセン行こーぜ!ゲーセン!」

 

「行かないのだよ、ゲーセンぐれー1人で行け、1人で行ってプリクラでオ●ニー写真でも撮って来い」

 

「誰が撮るかっーの、っーか鈴谷プリクラに金入れたコトねーし」

 

「マジかよオマエ、いかにもアタマのネジと股がゆるそうなJK風なのに?」

 

「いかにもアタマのネジと股がゆるそーとかゆーな!鈴谷こー見えてお嬢様だし、実家は金持ちだし」

 

「ふ〜ん」

 

「アレ?興味なし!?鈴谷が実は金持ちお嬢様とか衝撃的事実くね?」

 

「いや、別に衝撃的事実でもなんでもないが…」

 

そりゃオマエ、俺はこう見えてもこの基地を統べる絶対支配者、提督様だからな、ウチに配属されてるバ……艦娘の身辺調査とか普通にやってるからな、未成年が多い以上、保証人も必要だし

 

…まぁ、一部、どんだけ調べても何もわからない謎の多い艦娘もワリといるのだが…

 

「まぁ仮にオマエが金持ちお嬢様だろうが所詮は庶民お嬢様レヴェル、本物の輝きの前には跪き、許しを乞う姿を見せるしかないがな」

 

「クッ!」

 

「わかったのなら服を脱いで全裸になって壁に手をついて尻をこっちに向けろ、修正してやる」

 

「修正かよッ!!っーか服を脱ぐ意味がワカんねーし、ヘンタイかッ!!」

 

「ヘンタイじゃない、提督だ、あと、服を脱がせる意味はある」

 

「あるのかよッ!いや………ないっしょ?」

 

「全裸にするコトで屈辱感と無力感を与え、自分がおチ●ポ様には絶対勝てない“牝”である事を強く自覚させる効果があるのだよ」

 

「な、なるほど………言われてみると、たしかに…」

 

「わかったのなら早く脱げ」

 

「いや、脱がねーし!!鈴谷そんな安い女じゃねーし」

 

「なら妹に脱いでもらうしかないな」

 

「妹…?まさか熊野に………!!クッ!ゲスが!」

 

「ゲスじゃない、提督だ」

 

「…っーか、冷静に考えたら熊野がどーなろーと鈴谷の知ったコトじゃねーし、鈴谷カンケーねーし」

 

コイツ、オマエじゃないなら最愛の妹がオマエの代わりになるしかないなァ…作戦をこうもアッサリと!

まぁ、冷静に考えたら鈴谷と熊野はそんな仲良くねぇか

 

「っーかさっきからなんなの?脱げとか脱ぐとか!コミックヴァ●キリーの読みすぎかッ!」

 

「バカ言ってるんじゃないよこの娘は、コミックヴ●ルキリーにシツレーだろーが!」

 

「ハァ〜…………もぉいいや、テイトク、鈴谷腹減ったしマミー屋行こーぜ、マミー屋、パンツ見せるからチョコレートパフェ奢ってよ」

 

「キサマの小汚いパンツごときで奢るかクズが、直腸に流し込んだプリンをア●ルと上の口をホースで連結させて流し込まれてーのか」

 

「鬼畜かッ!!っーか、よくそんなコト思いつくし…」

 

 

この後、俺と鈴谷はマミー屋へと行き、執拗に本日のオススメをススメられたが紳士的に断り、普通にイチゴのショートケーキを、鈴谷は金がないので水道水となりかけたが、とりあえずカルピス原液イッキと引き換えに洋梨タルトを奢ってやった

 

カルピス原液イッキしている際、必殺のボディが甘めえぜ!をお腹にブチ込み、甘くてトロみのある白濁液を逆噴射したせいで店を汚すなと間宮の怒りを買い、ピカピカになるまで掃除させられたが俺は悪くない





次回はクリスマス回

もうそんな時期ですって!

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