不健全鎮守府   作:犬魚

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最近お留守な感がありましたが、ようやくわりと大きな仕事が終わって一安心

【登場人物】

提督(冷酷・冷徹・冷血)
知性溢れるストロングスタイル、そのペンチで破壊してやれ!


提督とよくある日常系日常

秋の陽気な執務室…

 

「ティーッス、鈴谷が遊びに来ま…」

 

執務室の重厚な扉を開き、ヘラヘラとしまりの無い顔でやって来た鈴谷はアイサツもそこそこに強烈なダッシュで提督との距離を詰め、素早く提督の身体をクラッチしパワフルに空中に放り投げ、空中で仰向けになった提督の首と左足を掴み、そのまま執務室の床に激突させるッッッ!!

 

「大●山落としーッ!!」

 

「ドヘァ!!」

 

さらに続けざまに提督の両腕をクラッチした鈴谷はミスミスとスピンし、必殺のスピンダブルアームソ●トで提督の両腕を破壊しにかかる!!

 

しかし!!

 

「ゲェ!!こ、コイツー!!」

 

鈴谷のスピンダブルアームソ●トを強靭なブリッジで耐えた提督は逆に鈴谷の身体をミスミスとスピンし、その両腕を破壊、さらに、鈴谷の身体を抱えあげて自分の膝に鈴谷のダブルニーを激突させダブルニーを破壊した

 

「続きは私がやってやろう、ダブルニークラ●シャー!!」

 

「ウッギャアアアアアア!!」

 

◆◆◆

 

こやつめ、アイサツもそこそこの強襲、さらに俺に対して掟破りの九所封じでの大胆な攻めは評価に値しよう…

冷酷・冷徹・冷血を尊ぶ我が聖なる完璧の基地に相応しいツラ構えになったと言えよう

 

「で?何の用だ?」

 

ラスト・ワン、提督圧搾機まで喰らい全身をズタズタに破壊され執務室の床に転がっていた鈴谷は2回程痙攣した後、破壊されたはずの両足でゆっくりと立ち上がりうすら笑いを浮かべた

 

「カレー食いに行こうぜ」

 

「断る、何故なら提督の昨日のディナーはカレーだったからだ」

 

「ハァ?昨日のディナーがカレーとか関係ないっしよ?次の日もカレーでもいいっしょ?」

 

「いいワケねーだろ、俺は人並みにカレーは好きだが三食カレー食ってるほどカレー好きじゃねーんだよビッチが、ア●ルにバーモント甘口(固形)挿入されてーのか?」

 

「ビッチじゃねーし、っーかカレーに飽きるとかテイトク、頭おかしいんじゃね?ビョーイン予約しとく?」

 

「よしわかった、つまり………殺してくれ、って意味でいいんだよな?」

 

「殺してくれとか言ってねーし、ってかテイトク、昨日のディナーがカレーって………ナニ?どっか外に食べに行ったの?それとも中で?1人で?誰かと?あ、わかったサミー子だ!」

 

鈴谷は物理的に俺の身体に自分をグイグイ押し付けつつどうでもいいことを根掘り葉掘りと……ヤンデレカノジョかナニかかコイツは

 

「昨日は自室に帰ったら自称御奉仕メイ……いや、自分で作って自分で食ったわい、バーモント甘口を、リンゴとハチミツのよぉ〜…」

 

いかんいかん、何よりも神聖な空間である提督様の私室に自称御奉仕メイドと言う名の悪魔が巣食っているのは秘密にしておかなければならない…

この基地にはもうハルサメがいる、そう、アイツはハルサメだ、妙に白い髪だとかナノテク仕込みの鉄の足だろーが誰がなんと言おうと白露姉妹の五女ハルサメだ

 

「バーモント甘口ですか?ほぉー…」

 

そう言いつつグイグイくる鈴谷は俺の頰をベロォ…!と舐めた!!

 

「うわ!汚ねっ!ナニすんだこのビッチが!!発情期か!?」

 

「この味はバーモント甘口の味じゃねー!!ウソをついている味だぜ!!」

 

この味はバーモント甘口じゃあない、ダイエットカロリー50%オフ バーモント ジャワカレーの味だぜ!と力強く宣言する!!

 

「それにおそらくインスタントコーヒー……おそらくザ・ブレンド114を少量混ぜこんでいると言うところじゃん」

 

「そ…そんなコトまでワカるのか?」

 

「まぁ、鈴谷カレー好きですし?」

 

カレー好きの範疇を超えてるだろ、正直引くわ

 

「ま、テイトクが昨日ナニ食ってても別にどうでもいいし、とりあえずカレー食いに行こーぜ!鈴谷美味そうな店見つけたじゃん」

 

「やだよ、熊野と行け、熊野と」

 

「ん〜…熊野のやつ、昨日の夜からなんか全巻読破しますわーとか言って漫画読んで完徹してまだ寝てるんだよねー」

 

「漫画ぁ?熊野が?三国志でも読んでたのか?」

 

「いや、こ●亀」

 

こ●亀かよ、バカじゃねーのかアイツ……いや、バカだった

 

「ふ〜ん、ま、熊野が白眼剥いてよーがアヘ顔失禁KOしてよーが俺には関係ねぇか」

 

「いや、フツーに寝てるだけだけど?イビキ超うるせーケド」

 

アイツ、イビキうるせぇんだな……やっばエレガントの皮を被ったとんでもない下女だなオイ

 

とりあえずこれ以上鈴谷の相手するのもウゼーし、明石の店で菓子パンとタバコ買ってからベンチにでも行ってコロちゃんの横乳でも眺めるか…

 

「あ、テイトク、どっか行くの?カレー屋行く?」

 

「行かねーよ、明石の店行ってからコロちゃんでシコるんだよ」

 

「や、まったく意味ワカんねーし、っーかカレー食いに行こーぜ!!カレー!」

 

「うるせぇなぁ〜……」

 

◆◆◆

 

マトモに相手をすると不屈のタフネスと驚異的な回復力で蘇る鈴谷に対し、必殺の邪●でイイ夢を見せてからのスネークバ●トで執務棟の廊下の壁にメリこませるメリこみ失禁KO…

邪●→スネークバ●トは強力な必殺コンボではあるが1日3回限定だから使いどころが難しい故に、この俺にここまで使わせるのは誇っていい、ただし、あの世でな

 

「いらっしゃいませ〜…って、ゲェ!テイトク!」

 

「ナニがゲェ!だ、なめてんのかピンクが、誰のおかげでここでショーバイできてると思ってんだオラ!」

 

基地内にあるコンビニ的な店、アカシストアー…

一般的には明石酒保とか言う名前が正式な名前らしいが、明石酒保だとロイヤリティが発生するらしく、ウチの明石はロイヤリティをケチった上に明石酒保を訴えると言う暴挙に出たこともある正真正銘のクズだ

 

「そ、そりゃ〜テ、テイトクのおかげですよぉ!エヘ…エヘヘへ、ジョーダン、ジョーダンですよぉ」

 

「ナニがジョーダンだクズが、まぁいい……あ、そういや今月テナント料まだ払ってねーだろテメー」

 

「払いましたよ、3日くらい前?サミー子ちゃんが取り立てに来たんで」

 

「そうか」

 

「そうです」

 

「それはそれとして、俺はまだテメーから今月のテナント料を受け取ってないが?あ?この始末はどーつけるんだ?」

 

「ヤクザか!!っーかヤクザよりタチ悪い!!」

 

「うるせぇなぁ、海軍なんてヤクザみてーなモンだろーが、前にエライ人が正しくなけりゃ生きる価値はありゃあせん!とか言ってたぞ」

 

「おーおー、怖いことを言いなさる………って!私払いませんからね!もう払ってるし!領収書あるし!」

 

「おーおー、そんな紙キレ1枚でこの提督様が黙る思うちょるんですかこのピンクは?まるで知性を感じませんね」

 

まったく、相変わらずコイツはアレだな、アレだよ、まっことアレだなオイ、どうやらこのピンクにもわからせが必要らしい、この基地の絶対支配者が誰なのか…

 

「まぁいい、とりあえずそのスケベスカート脱いで土下座して心から謝罪しろ、卑しい工作艦でスイマセンとな」

 

「イヤですよ、っーかテイトクこそ私に謝ってくださいよ、名誉毀損ですよ!名誉毀損!」

 

「ハァー?オマエのようなピンクに名誉などあるかー?あー?」

 

「バ、バカにして!」

 

明石のやつはレジの後ろからカラフルボールを取り出し投げつけてきた

 

「痛い!………いや、痛くはない?なんだコレ?防犯ボールか?」

 

「いえ、ただのカラフルなゴムボールです、小さな子供でも安全に遊べるように国の安全基準を満たしてます」

 

「なるほど」

 

「他にも誰でも魔球が投げられるボールとか入荷してますよ、買いませんか?」

 

「買わねーよ、誰が買うんだそんなもん?」

 

「最近だと駆逐艦とか海防艦の子達が買ってますね」

 

「ふ〜ん」

 

なるほど、たしかにアホなガキどもが好きそうなグッズではあるなと考えていると、アカシストアーのドアが開き酒臭いのがやって来た…

 

「アカシさ〜ん、お酒、お酒売ってくださいよぉ〜…エヘヘ〜………あ、テイトクだぁ〜、テイトクもお酒買いに来たんですかぁ?ワンカ●プ大関」

 

「んなワケねぇだろ」

 

こいつの名はポーラ、見ての通りアル中だ…………

見ての通りアル中だが、見た目だけなら超絶美少女と言っていい、見た目だけなら

 

「オマエ、こんなとこでシレっと酒買ってたらまたザラ姉ちゃんに殺されるぞ」

 

「エヘヘ〜……大丈夫ですぅ〜、たしかに、ザラ姉さまに見つかると殺されますけどぉ〜…ここで飲んでから行くのでバレませぇん」

 

…たしかに、普段から酒臭いコイツだ、多少シレっと酒を追加してもバレにくいのだろう、たぶん

そんなポーラはポケットからなけなしのお小遣いであろう小銭を取り出してレジカウンターに置き、お酒!お酒!とギンギンに明石に詰めた

 

「ハイハイ、ワンカ●プ大関ね、ワンカ●プ大関……はい、まいどありー………っと、あとコレ、ポーラちゃん可愛いからお姉さんからのサービスね」

 

明石は賞味期限の切れたさきいかの小袋を取り出した

 

「あ…アカシさん、アカシさぁん!!なんていい人!」

 

「コイツが善人なワケねーだろ」

 

「失敬な、っーかテイトク、ナニも買わないならとっとと消えてください、商売のジャマですよ、ジャマ」

 

「うるせぇな、買うよ、菓子パンと缶コーヒーとタバコ、あと今夜の君を買いたい」

 

「菓子パン(150円)と缶コーヒー(130円)とタバコ(550円)は売りますけど今夜の君はウチでは取り扱ってないですね、エロいおねーちゃんの店に行ったらどうですか?」

 

「小粋なテイトクジョークだ、っーか誰がテメー買うのに金払うかボケ、謝罪しろ」

 

「ハァー?私に金払う価値がない!?ちょっとプライド傷つくんですけど!!」

 

「オイ、ポーラ、小遣いやるからおっぱい揉ませろや、1000円」

 

「うぇぇー!1000円!?やりますぅ!!」

 

「安い!!ポーラちゃん!!ダメよポーラちゃん!自分をそんな安売りしちゃあダメっ!ポーラちゃんのおっぱいならもっと高く売っていいのよ!!」

 

「え〜?じゃあいくらならいいんですかぁ?1500円?」

 

「ダメダメ!!もっと自分を高くして!ポーラちゃんは見た目だけは美少女なんだから」

 

「じゃ10億リラぐらいでぇ〜?」

 

「いいよポーラちゃん!!そう!もっと自分の意識高くして!10億!10億リラ!テイトク!10億リラですよ!」

 

明石のアホは1000円を10億リラ(約7千万)に吊り上げた

 

「じゃいいわ、ザラ姉ちゃんに頼んでくるわ」

 

「うぇぇ!じゃあ1000円でいいですぅ!テイトクぅ!」

 

「ポーラちゃん!?」

 

バカめ、ポーラにとっては1000円も10億リラも関係ないのだ、こやつに必要なものは目先の金!今、酒を買うための金があればそれでいいのだ!

まぁ、むしろザラ姉ちゃんに1000円だすからおっぱい揉ませてくれと言ったらまず殺されるだろうから実際にはやらないがね!

 

「1000円ンン〜?ポーラくぅぅぅん、500円じゃなかったかなぁ?ポーラくぅぅぅん?」

 

「あうっ……ぁぁ、で、でもテイトク最初1000円って…」

 

「じゃいいですぅー!」

 

「あわ!500円!500円でいいですぅ!!」

 

ポーラは涙目で500円を了承した…

 

「な……なんて汚い!!テイトク、なんて汚い!!アンタ、それが大人のやることですか!」

 

「明石、貴様にだけは言われたくないな、同じ大人である貴様には!」

 

「大人にだって節度があるでしょ!」

 

「今更否定するか!やはり貴様もまた子供じみた理想を捨て切れない理想家だな!」

 

「理想家で何がいけないか!人は皆、理想があるから生きていける!理想を失ったアンタにはわからないだけだ!」

 

「ナンセンスだな!」

 

 

この後、俺と明石は大人であることを徹底討論すべくママの店へ行き、深夜まで徹底討論に及んだ…

ちなみに、ママの店で決着をつけようと相成った際、ポーラも同行すると名乗りを上げただけではなく、お姉さんに内緒でこっそり酒を買いにアカシストアーの前に来ていたイヨティンも私も同行するとメンバーに加わり、4人並んで行くぞ!とママの店まで旅に出た…

 

翌日、ゴミ箱から朝帰りをしたポーラに事情を聞いたザラ姉ちゃんに俺と明石はメチャメチャ怒られポーラはメチャメチャボコられた…

 

あと、イヨティンもお姉さんから10時間正座させられたらしい


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