不健全鎮守府   作:犬魚

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ダラダラ書いてる間にmark2になってた…

【登場人物】

提督(紳士)
紳士道を尊ぶ本物の紳士を目指す紳士、巨乳好き

Samuel B.Roberts(駆逐艦)
通称サムくん、美味しいコーヒーが淹れる技術があるがコーヒーを持ってくるのが致命的に下手

Iowa(戦艦)
最大・最新・最強のMAJORの切り札、その実力はあの大和さんすらも戦慄させたことがある


提督とSamと夏のExhibition

夏も近づく八十八夜、暑いだけならまだしも蒸し暑いのはカンベンして欲しいのだよと考えつつ、喫煙所でタバコを吸うべく廊下を歩いていると、サムくんが中庭のベンチに居るのが目に付いた…

 

「よぉ、サムくん、こんなトコで珍しいな」

 

「あ!テートク!サムはゲンキネ!」

 

クソ面倒くさいPRIDEの高さと実力派エリートの顔を併せ持つMAJOR出身でありながら、珍しく真面目で素直で°C-uteなカノジョ、サムくん

MAJOR出身者は大なり小なりアメリカン・サイズを常識としながら(パイオツ的な意味で)サムくんはその常識にとらわれず、むしろ誰よりも“自由”な存在である(ノーパン的な意味で)

 

「こんなところでナニをしているのかね?」

 

「サムはIowa teacherとtrainingしてたヨ!」

 

「ほぉ…」

 

「デモ、今はキューケー中!Iowa teacherがice買ってくるからってサムはここで待ってるネ!」

 

自己中でワガママでバカばかりが基本のMAJORだが、やはりサムくんは良い子だ、MAJOR筆頭のハード・パンチャーであるアイオワのやつもサムくんを可愛がっているらしく、よくトレーニングをつけてやっている

 

「Admiral!Admiralもここ座って!ココ!」

 

そう言ってサムくんはベンチの空いてる場所をバシバシ叩き、ここ座れ!ほら!座れ!とアピールしてきたが…

 

「残念だがサムくん、テイトクがそこに座るとせっかく冷たいアイスを買ってきたアイオワが座れなくなってしまうのだよ」

 

「ダイジョーブネ!Iowa teacherはココロ広いしオッパイ大きいカラ許してくれルネ!」

 

「フッ、まったくサムくんらしいのだよ」

 

やれやれ、さすがはサムくんだ、たしかにナリはまだまだMINORレベルだが強引さは既にMAJOR級なのだよ

そんな未来のMAJOR LEAGUERのサムくんの誘いを断るのは紳士のするコトではない、そう考えた俺はサムくんの隣に座った

 

「しかしサムくん、ちょっと背が伸びたかね?」

 

「伸びたネ!セーフクも新しくしたヨ!」

 

「ハッハッハ、そうかそうか!ハッハッハ」

 

「テートクはslimになったネ!」

 

「ダイエットしたのだよ」

 

嘘である、この季節は朝も夜も無駄に暑いし汗もかくし食欲も減退するせいか、ただ立ってるだけでミリミリ痩せていくのは最早常識と言っていい…

 

「ダイエット?サム知ってる!トオル・リキ●シ戦法!」

 

「ハッハッハ、サムくんは難しいコトをよく知っているな、ハッハッハ」

 

俺は紳士としてサムくんの頭を紳士的に撫でサムくんの無駄な知識を褒めた、サムくんのような伸び伸びとした良い子は頭ごなしに罵倒するのではなく褒めて伸ばすのが最善である、そうですよね?香取先生ェ!

 

そんなサムくんによしよしよしよしと褒め千切っていると、両手にアイスを手にしたアイオワがやって来た…

 

「ヘーイ、Samー……あら?Admiralも!」

 

「Iowa teacher!」

 

MAJORが誇る最大・最新・最強の戦艦、アイオワ

見ての通り、男なら誰でも思わず生唾ゴックンしちまうダイナマイト・パッキンガールだ

 

「Admiralにアソんでもらってたノ?いいわネ!」

 

アイオワはHAHAHAとMAJOR特有のウィットにとんだ笑いをあげつつサムくんにアイスを手渡し、サムくんはThanks!とゲンキにお礼を言って一旦ベンチから立ち上がるとごくごく自然な動きでベンチに座った俺の膝に改めて座り直し、アイオワにここ空いてる!ここ!とベンチをバシバシ叩いた

 

「Wow、Admiral、Samがアンマリcuteだかラってinsertはナシヨ!HAHAHA」

 

「バカ言うんじゃないよこの娘は、俺は紳士だからな、子供にムラムラなどしないのだよ」

 

「OK、ナラ安心ネ、ちなみにSam、skirtの中は穿いてないワ」

 

「オーケーオーケー、知ってるよそんなコトは、それより俺としてはオマエのスカートの中の方が気になるね」

 

「HAHAHA!そのセリフの続きはPinkのCaddyに乗ってから聞きたいワ」

 

「オーケーオーケー、今夜のキミを予約していいかい?」

 

「ザンネン、今夜はArmageddon観る予定なのヨ」

 

ヒュー、まったく大したパッキンボインなのだよ、しかしいつかアンタを夢中にさせてみせるぜ!

 

「モォー!!テートクもIowa teacherもSamをノケものにしテー!!」

 

俺の膝上に座るサムくんの突き上げる右拳が俺の顎を勢いよく砕いた

 

「ごでゅふぁ!!」

 

「テートクー!?嗚呼、ごめんネ!ゴメンネ!」

 

「が……ガハァ……いや、大丈夫、大丈夫なのだよ、No 問題、問題なしなのだよ」

 

「ダイジョーブヨSam、そんなションベンパンチでAdmiralはKOできないワ、ネ?Admiral?」

 

「あ…あぁ」

 

ションベンパンチだと…?たしかに今のは不意を突かれたとは言え、たかが駆逐艦のボウヤのパンチ程度ではこのハンサムな顔に傷一つつけるコトなどできない自信がある

 

いや、あった…

 

だが今のパンチ、以前よりパワー・スピード共に増している、サムくんはたしかに逸材とは言え、アイオワ……まさかサムくんをこれ程までに成長させているとは…

 

「あ、そーいやテートク!Sam、最近足もハヤクなったネ!」

 

「足が…?」

 

「Sam、マイニチRunningして生卵飲んでるからネ!」

 

ロ●キー戦法か、また古風なトレーニングを…

 

「今度エキシビションでヤるから観に来てネ!」

 

「エキシビション…?対戦相手は?」

 

「Helenaネ!」

 

ヘレナだと…ッ!?ム、ムリだ…!ヤツは軽巡級でありサムくんより階級も上、しかもヤツは軽巡級の中でもとびきりのハード・パンチャーだ、いかにサムくんが天性の才能を持っているとは言えこのマッチメイクは…!

 

「アイオワ、それは…」

 

「マ、見てのお楽しみネ」

 

MAJOR特有の悪戯っぽくウィンクしたアイオワはHAHAHAと笑う………勝算があるのか…っ!?あの怪物を相手にッッ!!あのヘレナくんはこの俺が思わずブルっちまう程のパンチ力がある、もしサムくんが一発でもお腹に被弾しようものなら一週間はお粥しか食えなくなるんだぞ!!

 

「見ててネー!Samは勝つヨー!」

 

サムくんはシュシュシュワンツーワンツーとシャドーをしつつ自信をアピールした

 

「ちなみに、Exhibitionの二戦目はAtlantaとHonoluluのmuchネ」

 

「うわ、観てぇ…」

 

 

後日、自販機コーナーでうろついていたヘレナくんを見かけた俺は、よっ!今日も良いケツだね!と尻を叩き、気さくな上司アピールをしてみたら、顔面が凹むほどの打ち下ろしの右を喰らい、死ねッ!!と罵倒された


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