【登場人物》
伊201(潜水艦)
フーミンのお姉さん、フーミンより目ツキが悪いがフーミンより態度は悪くない
早潮(駆逐艦)
些かビッチ臭が漂うライト系ガール、センパイの鈴谷サン、ウリやってるらしいってウワサだよ、ヤバくね?
倉橋(海防艦)
御蔵型の姉妹、御蔵型特有のやらしいスカートに疑念を抱いているがそれはゲスの考えだと改めた
Maryland(Big7)
政府から掠奪を許された世界の海軍問題児7人の1人、コロちゃんの妹らしく、コロちゃんと同じ低身長でもパイオツはMAJOR級、以前、海軍のスーパーポリスアカデミーでアイオワにケンカ売りお腹パンチされて漏らした悲しい過去がある
前回までのあらすじ
書いてる人がだらしないせいで未だ基地に戻って来ていないハンサムな提督、未だ戻って来てはいないものの、イベント海域は絶賛開催されるし新人だって配属される!
前回、とりあえず替え玉提督を用意した結果、新人達に深いトラウマと決して癒えない傷を負わせたコトに関して心を痛めた秘書艦サミー子は、今回は替え玉とか使うのはヤメ、いないものはいない、いないものの話はよせ!と心を改め今回の新人面接に挑むのであった…
「…と言うワケで、今回は提督の代理、よろしくお願いします」
「五月雨ちゃん、全てこの大和に任せて貰って大丈夫です!私が提督の代理、ふふ……光栄なコトね、いえ、今日の私は提督の代理ではなく提督そのもの!もはやオイボレの帰るところなどない、この海上の全ては我が手にあるも同然!あははは…ハハハハハ、ハーァッハッハッハ!」
前回、替え玉提督作戦は失敗したので今回はとりあえず提督の代理で新人面接してくれるヒマでやる気のある人材を基地内で募集したサミー
すると、募集してすぐに壁に貼ったポスターを握りしめてやって来たのは最強の声が高い戦艦を超えた超戦艦、大和さんであった…
大和さんはやります!私!提督の代理やります!とメッチャ息巻きグイグイきたので大和さんにとりあえず提督なりきりセット(制服)を貸し、今回の面接は始まる………
ーーー
「私が潜高型の長女、伊201よ」
夏の新人面接4連戦、大事な大事な初戦
まず最初に迎えるはどこかで見たことあるような気がする超絶美形潜水艦…
「潜水艦ね!!私が、この基地の絶対支配者、提督よ!!」どんっ!
「え?ぜ…ぜったいしはい……アレ?ここ、司令官は女の人…?いや、と言うかアナタ艦娘…」
「そう!!私が提督よ!!」ドヤァ!
とりあえず、自分が提督である事に関してグイグイくる大和さんにちょっと圧が強すぎるんで、ちょっとグイグイきすぎてますからと秘書艦サミー子は提督代理(大和)をたしなめた…
「…あの、よくわからないけど、あ、たしか妹が先に来てると思うケド…」
「妹?アナタ妹がいるの?私にもいるわ!!武蔵って言うんだけど!!」どんっ!
「やっぱりアナタ艦娘ですよね!?しかも戦艦大和さんですよね!?」
「…伊201さん、たしかにこの人は泣く子は黙るし笑う子はもっと泣く戦艦大和さんですが」
秘書艦サミー子は伊201に現在提督は不在であり、とりあえず今回は大和さんに提督代理をお願いしていると懇切丁寧に説明すると伊201は若干引き気味ながら理解してくれた…
「なるほど…わかりました」
「理解が早くわからせが必要なタイプでなくて助かります」
「あの……ちなみに、なんで提督はいないんですか?」
「まぁ色々ありまして」
「はぁ…色々」
伊201はわからせが必要なタイプではないので色々と察してくれた…
「アナタ、伊201クンだったわね!!」
「え?あ、ハイ」
「とりあえず履歴書的なものを見たけど………ま、私からすればザコね、私とは神と虫ケラほどの差があるわ!!」
「えぇ………ま、まぁ、そりゃ戦艦大和さんから見たら…」
「でも大丈夫よ!私は、いえ!提督はどんなザコでも見捨てたりしないわ!だって私は提督!万人に優しく神のような存在なのだから!」ドヤァ!
「あ、ハイ…」
「とりあえず下で徹底的に痛めつけ……鍛えてあげる!大丈夫よ!私が提督なんだから!すぐにザコから使えるザコになるわ!」
「伊201さん、当基地では潜水艦は潜水艦で独自の育成プログラムがありますから、とりあえずセンパイ潜水艦がここのルールとか優しく教えてくれます」
「そうなんですか…と言うかこの提督代理、ちょいちょいイラっとくるんですけど」
「提督代理は基本的に良い人なんですけど最強過ぎて弱き者の気持ちがわりと理解できない系なんです、基本的に良い人なんですけど」
早くも人選を失敗した感を覚えつつも提督代理へのフォローを忘れないあたり、秘書艦サミー子は秘書艦の鑑であった…
ーーー
なんか微妙な空気を醸し出しつつ初戦を終え、続く新人面接2回戦…
「はい!あたしが陽炎型駆逐艦五番艦、早潮!浦賀生まれ!提督!よろしくね………って、え?テイト、ク?」
「そう!!私が!!!提督です!」どんっ!
「えぇ………いや、提督ってか、え?この人、戦艦大和じゃ…」
夢と希望をその胸に抱き、ついに艦娘として配属されたその基地で待っていたのは若くてイケメンな提督ではなく、なんかグイグイくる戦艦だった…
「たしかにこの人は大和さんですが、今日は提督が不在なので提督代理をお願いしています」
「あ、そーなんだ…」
秘書艦サミー子から懇切丁寧に説明を受けた早潮はとりあえず納得したらしくウンウンと頷いた
「え〜…アナタは陽炎型の駆逐艦ね、ふむふむ……まぁ履歴書的なものを見る限り………ザコね!私とは神と虫ケラほどの差があるわ!」
「いや、そりゃ戦艦大和から見たら大抵の娘はザコなんですけど…」
「でも大丈夫!アナタは下で徹底的に鍛え直してあげるわ!なんと言っても提督は白ギャルとかビッチとかいかにも遊んでそうな娘に超厳しいコトに定評があるから!!」
「ちょ、待ってよ!なんで初対面でいきなり遊んでそーとかディスられちゃってるの私!?」
「提督の勘よ!!」
「うわ……五月雨ちゃん、私、初対面だけどすでにこの人嫌いになったんですケド」
「大丈夫です、本物の提督の方がもっとゲスチンヤローなので」
「ウソでしょ!?………うぅぅ、私、ここでやっていけるのかなぁ」
「さぁ?とりあえず親潮さんとかワリと真面目にやっていけてますし」
「へぇ〜…ま、親潮は元々真面目系だし」
「まぁ、そんな親潮さんが下着の色は攻めまくりなコトに提督は心を痛めてましたね」
ーーー
戦慄のスーパースター集団、陽炎型姉妹を迎え、続く折返しの3人目…
「海防艦、倉橋です、御蔵型の五番艦です…」
「ザコね!!」
「やま……提督代理、いきなり失礼カマすのはヤメてください」
秘書艦サミー子の冷静で的確な意見を素直に聞いてくれたのか、提督代理こと戦艦大和はわかったわ!何故なら私は提督だから!と力強く右手の親指をグッと立てた
「私はこの基地の絶対支配者であり全ての艦娘の頂点に立つ存在、提督よ!!」
「…は、はぁ……?」
「楽にしていいわ、秘書艦!ハイ!秘書艦!この子にジュースでも入れてあげて!ジュース!クラパシちゃんだったかしら?オレンジジュースでいい?それともカル●スがお好みかしら?」
「オレンジジュースでいいです…あと、クラハシです」
絶対支配者的には小さい子には優しくしてみようと実践してみたが、あまり意味はなさげだった…
「クラパシちゃんは海防艦ね、うんうん…!いいわね!青春してるわ!!クラパシちゃん!まずは下からスタートね!」
「下…?あの、下って…?」
「ファームのことよ!ウチはどんなゴミクズでも見捨てない!徹底的に鍛え上げ殺戮の為にマシーンに仕立てるカリキュラムを準備しているわ!」
「…ゴミクズ」
「でも大丈夫!!私がいる!!」
「あの……提督はちょっと黙ってて貰えますか?倉橋ちゃんのメンタルがちょっとアレなんで」
ーーー
夏の新人面接回、これまで潜水艦→駆逐艦→海防艦……ジュニア級やライト級が続いていたが、最終戦、MAJORから大型新人が来てくれたッッ!!
「Hi! Colorado級戦艦、二番艦、USS Marylandよ!そうよ、Big7ってわけ!!」ドヤァ!
「そうですか」
「アナタがAdmira………?アナタ、Admiralじゃないわよね?」
「ハイ、ただの秘書艦です、ただ今、提督もニセ提督も提督代理も不在なので急遽私が面接させていただきます」
「不在って………このBig7、いえ!Big7中でも最も強さと美しさを兼ね備えたBig7のリーダー的存在であるMarylandサマがわざわざ着任のアイサツに来てあげたのよ!!」WANA-WANA
「それは失礼しました、提督には後で私からよく言って聞かせますので」
「そう!!それならいいわ!」
夏の面接回最終戦、前3人の対応に対してさすがに思うところがあった秘書艦サミー子は提督代理に今すぐ近くのコンビニでミネラルウォーター買ってきてくれませんか?フランス産の、硬水のやつと懇切丁寧に頼み、提督代理は最初はイヤそうな顔をしたが提督にしか頼めない重要なコトなのですと付け加えるとしょーがないですねー!と出かけて行った…(ちなみに、近くのコンビニにフランス産で硬水のミネラルウオーターは売ってない)
「えー……メリーさんはたしかコロちゃんさんの妹でしたっけ」
「コロ……?あぁ、バカ姉貴のコトかしら?」
「そうそう、来た早々自分がBig7であるコトをドヤってる感とがそっくりです」
「フッ、私たちを同格に見るのはやめてもらおうかしら?」
メリーさんはフッフッフと笑いつつ腕を組んだ
「何故なら最強はアタシ!このアタシなのだから!!見てなさい、アタシはColoradoみたいにチンケな島国のヤツとか英国野郎に負けた情けない姉とは違うってコトよ!」
まずはアイサツが必要ね!!他のBig7を今すぐここに呼びなさい、誰がBig7のリーダー的存在なのかわからせてあげるわ!と机をバンバン叩いた
「やめといた方がいいですよ」
「ハアァ!?なんで!?」
「いや、そーゆートコ、ホントにお姉さんそっくりですよ、ホント、と言うかそのやらしい制服なんなんですか?胸回りとかもう捲ってくださいって言ってるみたいなモンじゃないですか、sex appealですか?」
「違うわよ!!ってかムダにイイ発音!」
「まぁ、他のビッグ7の人にケンカ売るのはいいですけど、あまりの恐怖にオシッコ漏らしたりしないでくださいね」
「漏らすか!!全員ボコボコよ!ボコボコ!!」
後日、とりあえずナガートね!ナガートから殺るわ!と勢い勇んでナガートのいるトレーニング室に行ったメリーさんはバーベルに潰された
◆◆◆
近所のコンビニ………
「ラッシャマセー…」
夏だってのに今日は近所のコンビニでバイトだよチクショウとテンション下がり気味なジョンストンはレジでスマホを見つつイライラしていた…
ちなみに、姉のフレッチャーは裏でドリンクを補充中…
「ま、ナニよその接客態度!ホントにこの地域のコンビニは民度が低いですね、絶対支配者であるこの提督をもてなす態度なの?それが」
「…」イラァ…
「客の前で爪を噛まないではしたない……ミネラルウォーターはないの?フランス産の硬水のやつ!こっちは急いでいるのよ!」
「このアマァ…」
「Drinkの補充は終わったわ、どうしたの?Johnston?」
「やってられるかー!!Fletcher!アタシ、バイトやめる!!」
「急にどうしたの!?」