【登場人物】
提督(パワータイプ)
テクニカルな技はあまり得意ではなく、とにかくパワーで押すタイプ、スーパーアーマーもない
夕張(狂気の天才軽巡)
未来夕張とはまた違う未来
深海棲艦と人類存亡を賭けた激しい戦い、その、アツく、ハゲしい戦いの最中、世界中に突如として降り注いだ謎の光!その、謎の光は人類も、深海棲艦も、あらゆる生きとし生けるものを石化させた…!
そして、謎の石化光線から2万年後………
「なんじゃあァァァァ!!こりゃあァァァァ!!」
提督は死滅していなかったッッッ!!
丁度2万年、夏の暑さにうなだれつつ喫煙所でタバコを吸うかと基地内を歩いていたところ、海防艦のバカガキにアイス!アイス奢ってくれっしゅ!と付きまとわれ、あまりのウザさにスピンダブルアームでミスミス回していたところ、謎の石化光線を浴びた提督はミスミスしつつ石化してしまい、色々あって2万年後の今、石化から復活したのだった…
そして…
「あ、テイトクじゃないですか!やっと復活出来たんですね!」
「ゲェーッ!お、オマエはーッ!!」
提督よりも先に石化から復活していたらしい夕張は弥生人ルックでこのストーン・ワールドを満喫していたらしく、提督が石化から復活できたのも夕張のおかげらしいと夕張から懇切丁寧に説明を受けた
「で?これからどーすんだオマエ、人類どころか文明滅んでんだぞオイ」
「大丈夫です!人類と文明は滅んでも科学は滅んでません!科学があればなんとかなります」
「科学ねぇ…オマエ、でも科学っても電気もガスも水道もねぇし、インターネットもなけりゃ歩いて5分のコンビニもねぇんだぞオイ」
「大丈夫です!科学は全て解決します」
夕張は、手にしていた石のナイフを舌でペロリと舐め、この世界、人類も深海棲艦も文明も科学の力でもれなく救ってあげますよぉ〜…と謎の自信に満ちていた
「唆りますね!」
「オマエ、なんでそんな元気なんだ…?」
「ところでテイトク、その…腕にガッチリハマってるオモシロオブジェはなんですか?ストーン・オシャレですか?」
「オモシロオブジェじゃねーよ、たぶん占守クンだよ!っーか重いんだよコイツ、なんとかならねーのか?」
「ハマってる腕をブチ割ったら取れますよ」
「いや、さすがに石化中とは言え提督としてはさすがにそんな残酷な事はやりたくないな…」
「そうなんですか?」
◆◆◆
「ところでテイトク、テイトクを復活させて人手はちょっとアップしましたが、根本的に科学で世界を救う為には人手が足りません、あと、この世界、そこら辺に300キロを超える虎とかアームライオンとかウロウロしてます」
「ヤバいじゃねーか!!」
「そこでなんですが、やはり私とテイトクだけでは些か暴力パートに不安があるので、暴力パート担当の人を復活させてみようと具申します!」
「暴力パート担当か…」
さすがにこの原始生活で野生の虎だのライオンだのはいくらなんでも分が悪すぎる…
「一応、野生の猛獣にも勝てそうな石像に2人ほどアテはあるんですけど…」
誰だよそんな野生の猛獣よりヤバいヤツ、夕張は木の板みたいなものを取り出し頭をガリガリ掻きつつ木の板に書いた内容を読む…
「まずは金剛さん」
「ダメだ」
「ダメですか」
金剛だと?冗談じゃない、あんなヤツを復活させたが最後、この世は力と暴力が支配する世界になるわい、ヤツはこの先も永遠に石となり宇宙の闇を旅すべきだろう
「あとは長門さんですね」
「長門か…」
グゥゥゥム、正直、金剛よりも命の危険を感じずに済みそうだが、個人的にはヤツも些かアレだしな……
「…が、仕方あるまい」
背に腹は代えられないと言うヤツだぜ
「じゃ、長門さんに復活液をBUKKAKEますよ」
「オイ、その復活液って余分にないのか?」
「余分と言うほどはないですね、せいぜい長門さんとあと1人分ってとこです」
「よしわかった、ならもう1人分はこの俺の腕に付いたオモシロオブジェにBUKKAKEろ、重くてかなわん」
◆◆◆
「300キロを超えるトラにスープレックスだあっ!」
「やっぱ怖いっしゅね、戦艦は」
復活液をBUKKAKE、遂に復活した鉄の城!最強の戦艦は誰か?大和、武蔵、アイオワ……いつの時代にも尽きる事のない最強論ではあるが、ただ一つ、ただ一つだけ確かな事がある…最強論を唱える誰しもが確かな確信を持ち、その言葉で締めくくる…
“まぁ…ステゴロなら長門でしょう…”と…
「フッ…オマエ達に約束しよう、この長門がいる限り、これからオマエ達に危機が訪れる事はない」
「さすが長門サン!100億パーセントやべーっス!」
「フッ、たのもしいやつだ…!」
「ああ!この俺が神に感謝することがある、奴が敵ではなかったことをな!」
暴力パート担当、長門を復活させた俺たちはこれから科学の力で復活液を量産!文明開化の夜明けは近いぜーッ!と喜びを分かち合った…
しかし、それが間違いだったコトに後日、俺たちは気づくことになる…
長門復活から一ヶ月、相変わらず占守のバカがアイス!アイス的なモン食いてぇーっしゅー!とウザがらみしてきたある日…
「なぁ、同志提督よ」
「なんだ?あと、同志じゃねーから」
「このストーン・ワールドは美しいと思わないか?」
「そうか?俺は原始的な生活より、エアコンの効いた快適なオフィスでエ●トピア読んでいたいがな」
「フッ、まぁ考えてみろ同志提督よ、今、このストーン・ワールドは汚れなき世界なのだ」
「そうだな、2万年も経てば環境汚染も多少は改善されてるわな」
「そう言う意味ではないぞ、同志提督よ」
「じゃ、どーゆー意味だって言うんですか?あ?自然とか緑溢れる地球が美しくないっーならデ●ルガンダムだっていらねーっの」
「…同志提督よ、この、ストーン・ワールドは今や我々しかいない世界であり、復活液は我々の手の中にある」
長門は長門らしからぬ知的な笑みを浮かべてなにやら歩き出した…
「つまりだ、今、我々はこのストーン・ワールドで復活液を使い、キャワイイ駆逐艦や海防艦のエンジェルスだけを選び、復活させる事ができる…っ!」
「コ、コイツ…!!」
真性ロ●コンのペ●野郎だとは知ってはいたが…ッ!!コ、コイツ…!なんてことを考えやがる…っ!イ、イカレている!!
「この穢れなき楽園に穢れなきエンジェルスだけを復活させる………
「な、長門ッッッ!!!」
「どうだ同志提督よ?最高じゃあないか?」
ダメだコイツ、早くなんとかしないと…
っーか復活液の作り方とかなんとかを知ってるのは夕張なんだが…
「まぁ、とりあえず夕張に相談したらどうだ?」
「そうだな」
そうして、恐るべき野望………ナガト帝国の野望を秘めた長門は夕張に同じ提案をしてみたが……
「え?フツーにイヤですよ、科学の力でもれなく全員助けるんですから」
フツーに断られた
「そうか、なら…………死ぬしかないな」
「え?マジですか!?ちょ、テイトク!長門サン、頭がおかしくなったんですか!?」
「いや、コイツは最初から頭がおかしいんだ、悔しいんだろうが仕方ない」
「やっぱ怖いっスね、長門型は…」
ハッキリ言って、俺、夕張、占守クンでは長門には到底かなわないだろう、ヤツの強さは常軌を逸している…
300キロを超えるトラにジャーマンスープレックスするだけでなく小型のヘリ・コプターでもジャーマンスープレックスだあっ!してしまうような怪物に勝てるわけがない
「…仕方ないですね、しかし長門さん、私はアナタには協力できません」
「ほぉ……この長門がこれ程頼んでもか?」
「ハイ、私にとっては科学の力で全員もれなく救うコトとテイトクにア●ル責めをされるコトだけが大切なので、全員もれなく救い、なおかつ、テイトクのア●ル隷奴になる!それが科学なんですよ」
「そうか…」
…コ、コイツもイカレてやがった…っ!!夕張のヤツ、なんか夜な夜な木を削ってなんかエグい張型を作ってるなと思ってはいたが……
「待て待て待て待て!ちょっと待て!な?2人ともちょっと待とう!な?長門、夕張を殺ったら復活液の作り方がわからなくなるぞ?」
「むっ…」
「夕張、長門がいなくなったら俺たちはベンガル・トラの餌になるしかないんだぞ?」
「大丈夫です!ベンガル・トラくらい科学の力ですぐに抹殺してあげますよ!この地球からね!」
脳みそが頭に詰まってないのかコイツはッ!!!
この後、夕張は長門から長門には陸奥の知らぬ技がある…と喰らってはいけない大技をその身に喰らい、崖から転落、水没KOされた……
正直、死んだと思ったが、水没KOならたぶん生存フラグだろう…
そしていつの日か、夕張は甦るだろう、ナガト帝国を打倒する為にッッ!!