最近……と言うより、特に、今年に入ってからはスローペースぎみだったので、まとまった休みにここぞとばかりに何も考えないお話
第1回は【Sister Jazz】
【Sister Jazz】
かつて、戦争があった…
深海棲艦と人類の戦いは人類の勝利と終わったものの、その後も人類は新たなる敵、恐●帝国、百●帝国などとの戦いに明け暮れ、かつて科学万能と呼ばれた地上はバイオレンスでジャックな荒廃した地となった…
そして、神は、いや…!ゲ●ターは人類に進化を促すゲ●ターの光を輝きを放つ!!
バ●との決戦のその時、遂に地下深くからそいつが目を覚ます!!
『でたな ゲ●タードラゴン!!』
◆◆◆
深海棲艦との戦いが終わり、海軍で普通に早期退職を勧められた俺は大して残る理由もなく、かと言ってゴネて残って軍内ニートの憂き目に遭うのもアレだったので早期退職で二割増しになった退職金を貰い軍を辞めた
とりあえず軍を辞め、1年ぐらいは失業保険貰いつつプラプラしてていいだろうとプラプラしていると、なんの因果か、近所のハードオ●でかつての部下である阿賀野と再会、再会を祝してメシでもどうだと夜の街に繰り出し、最近ナニしてんの?ニート?と酒の席で話が盛り上がり、ふと、気がつくと俺の隣で全裸の阿賀野が尻を出して寝ていた…
まぁ、ゴプッとか擬音付きで垂れてたのはア●ルの方だったし、ア●ルならセーフってなんかの漫画かエロゲーでも言ってたし、その時は大丈夫だと考え、とりあえずタバコに火を点けてミリミリと吸い込んでケムリを吐き出してからもういっぺん阿賀野の尻に朝勃ちする己自身を突き刺したよ
「記憶に御座いませんじゃないんですよ、記憶に御座いませんじゃ、政治家ですか?ええ?違いますよね?阿賀野姉ぇレ●プしといてなんですかその態度は?」
「異議あり阿賀野姉ぇをレ●プしたと言うのは状況証拠だけの話であり、レ●プしたと言う客観的事実とは異なると考えられます!」
「ヤったんでしょ!!」
「ヤってません、当時、前後不覚であったかもしれませんが前ではヤってません」
「阿賀野姉ぇ、テイトクと結婚するんだ〜…って役場に婚姻届貰いに行ってるんですよ」
ブザマにアヘ顔晒した阿賀野の鞄から免許証など住所のわかるものを見つけた俺はブザマなアヘ顔のままではさすがにアレだろうと気絶したままの阿賀野をシャワーでキレイキレイし、阿賀野の住んでるらしきマンションへと送り届けに行くと、どうやら住んでいたのは阿賀野だけではなかったらしく、次女の能代が出てきたので白目を剥いたままの阿賀野を能代に押し付けてクールに去ろうとしたら能代からスゴイパワーでちょっとアガって行けよ、ハナシでもしよーや…と肩を掴まれ、現在に至る………
「セキニンとって阿賀野姉ぇを貰ってください」
「異議あり、現時点ではセキニンの所在が曖昧であると考えられます」
「曖昧なワケないでしょ!!」
能代クンはニ●リで買ったらしいテーブルを勢いよくダァン!した
「阿賀野姉ぇはああ見えて尽くすタイプです、それにほら、黙ってたら可愛い系だし」
「然り」
「阿賀野姉ぇもレ●プされたとは言えまんざらでもないっぽいし、テイトク、貰ってくれますね…?」
「え?やだよめんどくさい」
「ハァ!?なんですかその態度は!!ハイ!もぉーわかりました!テイトクを訴えます、連続レ●プ犯に仕立てあげて必ずブタ箱にブチ込みますからね!50年はシャバに出られないよーにしてやりますからね!」
「それは困る」
そういや昨日、阿賀野から妹の能代は軍を辞めてから弁護士になり、毎日のように法廷行っては罪人をムショにブチ込んでいる辣腕弁護士として腕をふるっているとか聞いたな…
「で?どーするんですか?阿賀野姉ぇ貰ってくれますか?」
…コイツ、どーあっても俺に長女を押し付ける気か…ッ!!たしかに、コイツからすれば軍を辞めて以来、妹の家に転がり込み、妹の稼ぎをアテにして毎日ダラダラするニート姉をどうにかしたいのだろう
だが、ここで俺がハイそうですかと折れるワケにはいかない!
「実は俺、提督時代から阿賀野より能代クンの方が好きだったんだ」
「はいウソ、懲役3年追加しますね」
「本当さ!でも僕は提督、キミは軽巡、上司と部下!みんなの手前アプローチできなかっただけでキミの事がずっと気になっていたんだ!」
「安いドラマですか、そんなしょーもないウソで弁護士が騙されるワケないでしょ、それに私、普通にイケメンが好きなんで…」
「チッ…!」
「それに…………阿賀野姉ぇから解放されるこの絶好のチャンス、私がみすみす逃がすと思ってるんですか?」
コイツ!!自分の為に!!
「能代、オマエ………長女を売るのか!」
「テイトクにはわからないでしょうね!!ずっと阿賀野姉ぇに寄生され続けたこの私の人生が!阿賀野姉ぇがようやく私の前から消えてくれる、あははは、そう、ようやく私の人生が始まるのよ、アハハハハ!」
能代はニ●リで買ったテーブルを両手でバシバシ叩きつつ狂ったように笑った…
「思えば学生時代、私が好きになった男子はことごとく阿賀野姉ぇが好きになり、芋ばっか食ってブーブー屁ぇコイてた阿賀野姉ぇがモテて学業も部活動も頑張っていたハズの私は常に敗北者だったわ…」
「闇深いな、キミ…」
ちなみに、三女と四女は昔から大して手がかかるワケでもなかったらしく、現在は2人とも近所のハンバーガーショップでアルバイトしてるそうな…
そんな闇の深い次女がそうよ!それがいい!それが一番よ!阿賀野姉ぇなど嫁に行ってしまえー!とゲラゲラ笑っていると、マンションの扉が開き、その長女がヘラヘラしながら帰ってきた
「能代ぉー、貰ってきたよー」
「でかした!!さぁ阿賀野姉ぇ!さっそく書いて!私がコイツを押さえているうちに!!」
能代は俺の背後から両足を内側から引っ掛け、両腕をチキンウイングで絞り上げた!!
「グゥゥゥム!!こ、このホールドは…っ!!」
「さぁ!!はやく!!」
「能代ぉー、阿賀野の旦那様と仲良くしすぎじゃなーい?」
これが仲良しに見えるのかこの長女は!!脳みそがアタマに詰まってないのか!?
「ま、いいや、役所に行ってもなんかよくワカんないからテキトーに貰ってきたけど、コレでいい?」
ペラッ…(戸籍謄本)
「違ァァァァァァァァう!!!阿賀野姉ぇ!それじゃない!!」
「えー…じゃこっち?」
ペラッ…(住民票)
「それ住民票ォォォォー!!赤いやつ!赤い紙のやつ!!」
「赤いのぉ?あ〜………なんかあったっけ?あ、緑のやつは貰ってきたよ」
能代の決めたフィニッシュ・ホールドに俺の膝は耐えきれず体勢が崩れてなお技をかけ続けられたこの肩関節はバキ!ボキ!ベキ!と完全に破壊されたッ!!
「ぐわあああああああああー!」
「阿賀野姉ぇ、今から一緒に役所に行こう、私もついてくから」
「え?いいの?今日たしか痴漢をブタ箱に放り込むとかなんとか言ってなかった?」
「いいのよ、たかが痴漢ぐらい、そんなことより阿賀野姉ぇの方が大事よ」ニコォ…
こうして、肩関節をジ・エンドされたまま阿賀野を押し付けられた俺だったが、やられっぱなしではなかった…
俺と阿賀野は能代と同じマンションの隣の部屋を新居とし、引っ越しの挨拶をしに行った日、能代は玄関で吐いた…