【登場人物】
鹿島先生(8)
先生だって、ダレる時はダレる、だって先生だもの
香取先生(7)
ジ・オールマイティー
皆さんこんにちは、鹿島です、そろそろ秋の気配を感じる季節になりましたね
「ヤシャスィーン!」
「ウオオォォォ!!大和型がナンボのモンじゃワレェ!」
最早、見慣れてしまった演習の風景、相手の巨大さとか陣形に臆する事無く全軍突撃する様子に最初こそドン引きしましたが、慣れてしまえばそんなものだと納得しています、人間、慣れとは怖いものです
「な、なにーッ!!キヨシの12.7cm砲と敵・大和の46cm砲のエネルギーが中間でくすぶっているーッ!」
「ウオオォォォ!!今こそ爆発しろ!清霜の小宇宙よーッ!!」
「ゲェーッ!今、ほんの僅かな間だがキヨシの小宇宙が大戦艦の位に高まったと言うのかーッ!」
「どぉーだァ!!もう1つの徹甲ブラもヘシ折ってやろうかーッ!」
…そう、見慣れてしまえばいつもの事です、コ●モとかセブンセ●シズとか未だに理解できない単語が飛び交っていてもなんとかなるものです
「押忍!ありがとうございましたァ!」
「いい勝負だった、お前とはまた闘いたい!」
そして、なんだかんだと5戦3勝2敗、内1つが完全試合とまずまずの成績で勝ち越したうちの子達はお給料を貰いハシャぎながら遊●王カードを買いに行きます…
◆◆◆
「…はぁ」
今日の講義も無事に終了し、寮に帰ってきた私は冷蔵庫に入れてあった麦茶を飲み、録画しておいたテレビ番組を再生した…
「…」
なかなか面白いですねコレ、ハハ…私もリラ●フしてぇ~
「…ご飯どうしようかな」
無難に食堂で食べるか?いや、たしか今日はグリンピース多めの日だっけ、やめよう
じゃあ外に食べに行く?それだと安上がりにファミレスかな…いや、1人でファミレスは寂しいヤツと思われるかもしれない
「…香取姉さんはどうするのかな」
とりあえず香取姉さんにメールを送ってみる、面倒くさいし姉さんの予定に合わせよう
ぷくぷくぷー(メール音)
【今日は鹿島の大好きなハンバーグよ 香取】
早々と帰ってきた香取姉さんからの返信、そっか、今日はハンバーグか…
きっと、何か良い事でもあったのだろう
ぷくぷくぷー(メール音)
ん?また?
【提督と五月雨さんも一緒だから部屋の片付けをしておいてね 鹿島のお姉さん香取】
「うわ…めんどくさいなぁ」
とりあえず押し入れに突っ込んでおこう、そうしよう
ぷくぷくぷー(メール音)
【面倒くさいからって押し入れに突っ込んじゃ駄目よ? アナタの姉さん香取】
「読まれてるッ!?」
チッ…さすが香取姉さん、意外とだらしない私の行動は筒抜けか
「はぁ、めんどくさいなぁ~…」
ぷくぷくぷー(メール音)
【アナタは次にめんどくさなぁ~と言う いつもアナタを見てるお姉ちゃん香取】
「怖いよッ!!怖いメールだよ香取姉ェ!」
ぷくぷくぷー(メール音)
【駄目よ鹿島、携帯電話を乱暴に扱うのは姉さん感心しませんよ? 物は大事にする香取】
「……」
怖すぎるよ香取姉さん、ドン引き通り越してもはやホラーの領域だよ
ぷくぷくぷー(メール音)
「ヒッ!?」
ま…また?次はなに?なんなの?着替えろっての?
【あぁそうそう、鹿島の机の1番上の引き出しに入ってた薄い本は不測の事態に備えて姉さんちゃんと金庫に入れてるから安心してね 痒い所に手が届く姉香取】
「ハァ!?」
ちょ!!な…なんで姉さん私がこっそり刀乱本買ってるの知ってるの!?しかもアレ結構エグい感じ本なんですけどォ!!
ぷくぷくぷー(メール音)
「ヒィ!?」
【燭台●クンと天龍さんって似てるのね(笑)理解ある姉さん香取】
「(笑)じゃねぇよッ!!普通に読んでるんじゃねぇよッ!!」
しかも内容には触れてこない辺り、姉さん的に気を遣ってるトコだろうけど、もうズタズタだよ!私のイメージズタズタだよ!
ぷくぷくぷー(メール音)
「今度はなんだよ!笑えよ!ハハ…そうよ!笑えよ!愛読書はホ●同人のこの妹をッ!」
【あと3分で着くから ミンチ買ってきました香取】
「早いよッ!!あと3分って…ちょ!待ってよ!」
ぷくぷくぷー(メール音)
「うるせぇ!!!あー!あー!もうー!!」
ぷくぷくぷー(メール音)
「ただいまぁ~」
「今、やってるよバーカ!バーカ!」
「…失礼、まだ早かったですかな?」
「…は?」
あ…やべ、これはアレですかね?私、やってしまいましたか?やってしまってますよね?コレ
「い…いらっしゃいませ」
後に、この日のハンバーグの味を私は思い出す事はできなかった