【登場人物】
天海(あまみ)
元海軍特務部隊の悲しき過去を持つイケメン主人公
多少シスコン気味
ドクター・モロ(モロ)
元海軍特務課の超外道、倫理観と道徳と悪気がないのでタチが悪い、結果的に、人助けをする事もあるもののあくまで結果的にそうなったと言うだけが多く、善人ではない
絶海に浮かぶ南国の孤島に存在する海軍基地…
「まぁ、見るからにイケメン!」
「明石黙れ」
絶海に浮かぶ南国の孤島に存在する海軍基地………と言う名の粗末な木造建築で造られた小屋に左遷された俺と明石、そして、なんの因果か今、この小屋には死んだハズの男がさらに2人…
「お久しぶりです、中佐」
「フーッ〜…今、大尉だけどな」
死んだハズの男その1、イケメンの天海クン
以前、海軍の些かアレな部署でアレな仕事やってた関係で俺の命を殺ろうとしたりしたが色々あって所属してた部署は壊滅、本人も死亡者リストに入り、現在公的には死者である
「上がったり下がったり落差が激しいですねぇ、これがホントの下げチンとか言うヤツですかね?アッハッハ」
「やかましい、眼球に掌底喰らわすぞ」
死んだハズの男その2、イケメンで露出狂のドクター・モロ
正直、コイツに関しては俺もよく知らないが軍内でも相当闇の深いヤバイ部署に居たらしく、公的には死人扱いにされているが、未だにいたるところから始末屋が送り込まれても平然と返り討ちにしてる完全にヤバイ奴だ
「でだ、ここに来たってコトはオマエらもクソオヤジから事情は聞いてるんだよな?」
「まぁ、そうなりますね」
「ならいい、で?他に戦力は?」
「大尉とオレと、コイツ」
そう言って天海が指差したのは俺と自分と変態をそれぞれ指差す………えぇ、マジか?たった3人かよ、これで50人がた居るらしいヤンチャなテロリストをブチのめしてお姫様を助けるのか…?
正直、心の底からやりたくはないが……やりたくはないが、あのお嬢様のコトを考えたらやるしかねぇよな、まったく、大したやりがい搾取だわ…
「とりあえずこっちの戦力はハンサムなだけで暴力には向かない俺と、元殺し屋の天海クンと、全身凶器の殺人ターミネーターか…」
「殺し屋ではないんですが…」
「全身凶器とは心外ですねぇ…」
正直なところ、この全身凶器のイカレドクターならたかがクルーズ船1隻沈めるのなんてワケない気がするが、まさかお嬢様ごと沈めるワケにもいかない
最悪、他の乗客はムリでもお嬢様だけはなんとかしないとな…
「とりあえずおおざっぱな作戦としては俺と天海で船に乗り込んで天海がイイ感じにテロリストを制圧、俺がお嬢様の安全を確保して脱出、その後、医者が膝からミサイルで船ごとバーンとヤっちまう感でいいか?」
「いいワケないでしょ、いくらなんでもオレ1人で乗客を気にしながら50人はムリですよ」
「そこは大丈夫、天海クンはイケメンだからな!」ニカッ!
「いや、イイ感じに誤魔化されませんよ」
チッ!さすがにイケメンでもやっぱそーゆー感じのはムリか、ならば全身最強個人兵装のこの変態医者なら…
いや、ムリだな、どう考えてもムリだ、間違いなくコイツ人質とか関係なくバーンとやっちゃうタイプだ、人道とか倫理観とか持ち合わせてないわ、夕張と同じ匂いがプンプンするもん
「…しゃーなしだな」
まさか左遷先で死人2名とつるんでテロリストとの戦いにカリ出されるコトになるとは…
「明石」
「なんですか?私は絶対行きませんからね!」
「オマエみたいな野良犬にすら負けるゴミクズは最初から戦力に数えとらんわい」
「ハァ!?失礼な!こー見えて私は艦娘ですよ!人間では艦娘には勝てない、これは既に常識!」
どうやら俺と明石とでは価値基準が違うらしいな…
「とりあえずオマエはここで待機だ、パインサラダでも作って待ってろ」
「いや、そんな材料ないんですケド…」
「あと、俺が戻るまでオナ禁な」
「なんですかその指示は!?そんな…まるで私がHなコトが大好きな淫乱ピンクみたいじゃないですか!」
「淫乱ピンクだろーが、だいたいオマエ……なんだその服は?誘ってんのか?そのスカートの横の穴は手を入れてくださいって言ってるよーなモンだろーが」
「ちーがーいーまーすぅー!コレはそーゆーデザインなんですぅ!上の変態デザイナーがデザインしてるんですぅー!」
「まぁいい、帰ったら失神するまで喉奥にココナッツオイル注いでやる」
「サイアクかッ!!」