【登場人物】
提督(アニメ)
最近見た中で一番コーフンしたのはゲ●ターロボアーク
五月雨(アニメ)
最近見ようと考えてるのが最●記RELOAD ZEROIN
世は正月気分も抜けて通常営業に戻った新春の執務室…
「なんか秋ぐらいにまたアニメが放映されるらしいですよ」
「ふ〜ん」
アニメ………アニメか、昨今はBSや地上波だけではなくネット配信なども充実しており、かつては地方ではナニそれ?ヤってないんだけどォー!と嘆きの声が聞こえる事も少なくなかったが、現在はインターネット環境さえあればどこでも見られるようになったものだ…
「で?何のアニメだ?ゲ●ターロボか?」
「違います、ほら、何年か前に吹雪さんを主役に抜擢してやってたじゃないですか」
「あー………あったな、そういや」
たしか海軍イメージアップ作戦の一環としてアニメによるプロパガンダをやるとか話があって、なんやかんや1クールアニメとして日の目を見たんだっけか…
結果的には海軍のイメージアップには繋がったとか繋がってないとかで第2期もやるぞエイエイオーとか言ってた気がする
「まだ作ってたのか?」
「作ってたらしいですよ」
「正直、もう既に死んだ企画かと思っていたのだよ」
そもそも第1期っていつだったのか…?そんなごくごく当たり前の疑問について調べてみると、アニメをヤっていたのは2015年の1月〜3月…
「もう7年も前かよ」
「まぁ、今2022年ですし…」
「7年もありゃ小学校入学して卒業してもおつりがでるわい、1年ダブってもいいじゃねぇか」
グゥゥゥム…そんな前だったのか、正直、今や4〜5年前の出来事が最近だった気がするぐらいこの歴史という大河についていけない気がするのだよ…
これが老いと言うものだろうか?そもそも7年前の俺は何をしていた…?7年前だったらまだ若く冒険心に溢れた若者だったよな?たぶん
「アニメの内容とか覚えてるんですか?」
「バカにするんじゃないよこの子は、モチロン覚えているのだよ」
アニメ!艦隊これくしょん【第1期】
主人公、吹雪は子供の頃に動物園の檻の前でケンカをして相手を叩きのめしたのがきっかけで海軍の人間兵器“艦娘”として“鎮守府”にスカウトされる!
鎮守府での殺人的なトレーニングをこなす日々の中で吹雪は自分と同じような生い立ちを持つ孤児たちに同じような苦しみを味わわせたくないと考えるようになった
そして、鎮守府から艦娘としてデビューした吹雪は出撃によるファイトマネーを孤児院へ寄付するようになった、しかし!それが鎮守府の逆鱗に触れ、鎮守府は吹雪を裏切り者とみなし吹雪を撃沈すべく刺客たちを次々と送ってきたッ!!
同じ裏切り者となるなら、せめて子供たちの為に恥じない正々堂々フェアな戦いがしたい!鎮守府で身に付けた悪役ファイトを捨て正統派艦娘として戦うのだった…
「…だったのだよ」
「いや、まったく違うんですけど、主人公・吹雪さん以外何一つ合ってないんですけど…」
「そんなワケないのだよ」
しかしもう7年の前のコトだ、多少記憶が違っても仕方あるまい、キミは自分が食べたパンの枚数を覚えているか?
「あとはほら、アレだろ?アレ、たしかキャラがロリペドか爆乳の二択で間宮みてーな声した爆乳メイドなんかいたりなんか途中で闇堕ちした赤城だか加賀だかが人体錬成してお姉ちゃんを生き返らせてやるぞーとかなんとかわりと暗めなハナシやってたり…」
「それはア●ールレーンなのでは…?」
「アズ…?さぁ?なんのコトだかわからないな」
「まぁ、いいですけど…」
7年もあればそりゃ色々曖昧になる
「あ、ほら、劇場版もあったじゃないですか、劇場版」
「劇場版…?あぁ、あったな」
「劇場版はわりと評判良かったとか聞きましたよ、最初からこーゆーの出しとけよボケが!って」
「劇場版かぁ〜…たしか見たのだよ」
アニメ!艦隊これくしょん【劇場版】
メインキャラである吹雪、睦月、夕立の3人は新しい任務である無限海域の調査の為、海軍最強の戦力ビッグセブン、ネルソンと合流した!たとえ卑劣な手で下衆どもに囚われ淫靡な責め苦を受けても決して屈したりはしない熱い貴族魂を持ち、みんなから淫獄さんと慕われるネルソンと力を合わせ無限海域に潜む鬼級を倒した吹雪達だったが、そこへ突如襲来した戦艦レ級エリート
強力な戦艦レ級エリートの力の前にネルソンはボロボロになってしまうが熱い貴族魂を燃やし吹雪達残される後輩達にその生き様を見せつけたのだった…
「…だったのだよ」
「それ400億のやつです」
「ボロカスになったネルソンが貴族魂を燃やして最終奥義ネルソン・タッチのとことか超燃えたよな」
「それは存在しない記憶なのでは…?」
そう言われると7年前にはネルソンはまだ居なかった気がするが………いや、そんなハズはない、俺の記憶は正しい、時雨様だって全てに勝つ僕は全て正しいって言ってたしな
「とりあえず提督の記憶力がアレなのはよくわかりました」
「アレとはなんだ、アレとは」
俺は机をバシバシ叩き、菓子皿に入っていたチ●コパイを1つ五月雨に投げつけたが、相手の顔面を狙うファック軌道をとっていたチ●コパイを五月雨は難なくキャッチした
「コイツ、オレのファ●クボールを!」
「提督の球種はそれかカスみたいなストレートしかないじゃないですか」
「失礼な」
こやつめ、五月雨はキャッチしたチ●コパイを開けてガブリと噛みちぎった
「しかしアレだな、第2期をヤるなら前のやつを見ておかないとな」
「あー…たぶんそこは大丈夫なんじゃないですか?なんか第1期と劇場版とはまったく関係ない完全新作らしいですよ」
「そうなのか?」
「そうらしいです」
「ふ〜ん」
「なんか時雨姉さんが主役らしいですよ」
「オイオイマジか、大丈夫かそれ?頭が高くないか?」
突然この海域にいる全ての者に身分の違いを教えてやろうとか言って無双するんじゃないだろうな……いや、時雨様ならやりかねない
「大丈夫でしょ、たぶん」
「他人事かッ!」
五月雨は大して興味もなさげに湯呑みを2つ取り出してアツいお茶を淹れ、1つを俺の机に置いた
「…………あ、第1期で1つ思い出したのだよ」
「何をです?」
「オマエ、たしか存在消されたよな」
放映版では存在した五月雨が修正版では何故か存在を消された闇…
「ちょっとオモテ出てもらっていいですか?」
この後、珍しくキレた五月雨にキンタマをメチャメチャに蹴り上げられ、執務室裏で悶絶していた俺だったが、たまたま犬の散歩をしていたフレッチャーくんが通りがかり、聖女であるフレッチャーくんが大丈夫ですか?と心配そうに屈み、パンツが見えたので悶絶KOのフリしつつ聖女のパンツをガン見して癒された