とりあえず前半の三本勃て!ですわ!
背後から俺を呼び止める声!!振り返るとそこに…
◆◆◆
【①普通!それは秘書艦】
「…なんだサミー子か」
「なんだとは失礼です」
片手に数種のケーキの載った小皿を持った長い髪の子、いや、やたら髪の長い子、ドラゴン●龍かってぐらい長く、その長い髪は自身の排熱とか放熱の機能を兼ねてるとか兼ねてないとからしい…
「消えな、およびじゃあないぜ…」
「まぁ、たしかに呼び止めたのはこっちですけど…」
「で?何の用だ?クリスマスにプレゼントが欲しいのか?いいぜ、金か?女か?それとも権力か?見たい“ユメ”を見せてやるぜ」
ただし、ジャスト1分だけだがなと付け加え、俺はグラスに入ったビールをグィーッと飲み干した
「別にそーゆーのはいいです、単にテイトクがすみっこで1人いやらしい目をしながら白露姉さんのケツをガン見してたから気になっただけです」
「ガン見などしてないのだよ」
たしかに、白露姉ちゃんはよく見たら美少女だが、それは所詮よく見たらだ、よく見なかったらザコAとか村人Bぐらいにしか感じない…
「そうですか」
「そうですか、じゃないのだよ、失礼だなキミぃ」
「とりあえずケーキでも食べますか?1個くらい分けてあげますよ」
「ならイチゴのショートを貰おうか」
五月雨は手にしていた小皿を無言で俺に差し出した…
小皿の上にはイチゴのショートケーキ、チョコっぽいやつ、なんか茶色クリーミィなやつ、フルーツ的なものが載ったやつの4種…
「早くとってくださいよ、手が疲れるじゃないですか」
「ダメだ、4つのものから選ぶのはよくないコトだ、オマエ先に1個食え、3つにしろ」
「じゃ、先にイチゴのショートを…」
「バカヤロウ!イチゴのショートケーキが食いてぇんだよ!俺は!!」
五月雨は心底メンドくせぇなコイツみたいな目をしてイチゴのショートケーキに雑にフォークを刺し、そのまま俺の口にねじ込んだ
「ガフッ!!」
「美味しいですか?」
「…甘いな、毒にも薬にもなりゃしねぇ」
「そうですか」
◆◆◆
背後から俺を呼び止める声!!振り返るとそこに…
【②ウィンターC長女決戦 旧型VS新型】
「なんだ、白露姉ちゃんか…」
プッツン駆逐艦姉妹、白露型姉妹…
その白露型姉妹に10年に1人の天才が5人同時に存在した世代はキ●キの世代と呼ばれ圧倒的な輝きを持っていた、が!白露姉妹には奇妙な噂があった、誰も知らない、出撃記録もない、幻の長女がいた、と…
「や、フツーに存在してるし!出撃もしてるじゃん!」
白露姉ちゃんはブツクサ文句言いつつ馴れ馴れしく俺の隣に座った
「イモ食べる?美味しいよ?」
「クリスマスにイモか……なかなかロックじゃねーの」
クリスマスに食ったイモはモンブランじゃなく焼き芋、貰ったその場でデカい屁をコイた、いいんだよ!ロックなんてそんなモンで
「しかしなんだ?白露姉ちゃんはよく見たら乳デカいな、もしかして誘っているのかね?」
「誘ってないよ!っーか目ツキと手ツキがいやらしい!」
「フン、バカ言うな、 俺はたしかに巨乳好きだが乳臭いガキにムラムラする男ではないのだよ、あと5年してイイ女になったら誘うがいい」
「誘わないし、っーかテイトクこそ頭下げろっての」
まったく、ナマイキな娘なのだよ、このナマイキぶり……親の顔が見てみたいものだと考えつつグラスの中の液体を飲まずにいられていると…
「あ、テイトク…こんなところに」
「キミは………海風クン?」
白露型姉妹の七女であり改白露姉妹の長女……妹であり長女でもある矛盾を持つキ●キの世代とはまた別のキ●キ…海風ねーちゃん
同じく白露姉妹の長女である白露姉ちゃんとは同じ特性を持ちながら、可愛さ、優しさ、エロさ、おっぱいの大きさを一回り上回り気配りのできる謙虚さを持っており、言わば白露姉ちゃんは旧型、海風ねーちゃんは新型の長女である…
「山風と江風と涼風見ませんでしたか?」
「見てないのだよ」
「山風ならなんかキンパツの子とキィーキィー言いながら取っ組み合いしてたよ」
白露姉ちゃん曰く、なんかブスだのアホだの醜く言い争いながらマウント取り合ってゴロゴロと転がっていたらしい
クリスマスでも仲良くできないのか、アイツらは…
「そうですか…」
海風ねーちゃんはため息を吐いて白露姉ちゃんとは逆、俺の左隣に腰をおろした
「テイトク、ケーキ食べました?」
「食べてないのだよ」
「あ、良かったら私いっぱい取ってきたのでおひとつどうですか?」
そう言って笑顔で俺にケーキの載った皿をグイグイ推してくる海風ねーちゃん……さすがだな、それでいて左腕におっぱいを押し付けてくる完璧なゲームメイク、旧型とはワケが違う
「テイトク、イモ食べる?まだあるよ、アツアツのやつ」
ナニが旧型のPRIDEに障ったのか、白露姉ちゃんはやたらとアツい焼き芋を俺の顔にグイグイ押し付けてきた
「アツい、そして痛いのだよ」
「テイトク、イモ大好きって言ったじゃん、むしろケーキよか好きだって」
「言ってないのだよ」
◆◆◆
背後から俺を呼び止める声!!振り返るとそこに…
【③未来から来た希望の子】
「…オマエは、夕張?」
いや、違う………夕張に似てるが夕張じゃない、何故なら夕張はこんなに目ツキ悪くないし、生粋のドMだからだ、しかし目の前のコイツの目はSの目をしている…
「よ、久しぶりぃ」
「オマエたしか……アヤセ?だったか、なんだ?また未来が大変なのか?」
「いや、全然」
夕張によく似たコイツは人造艦娘による絶望の未来から現代に救いを求めてやってきた夕張の娘、アヤセ?と名乗る未来軽巡である…
以前、人造艦娘、そしてテイトク・ブラックとの激戦で共に力を合わせた仲ではあるが…
「むしろまったくと言っていいくらいナニもないよ」
「ナニもねーのかよ!じゃナニしに来たんだ?誰かターミネートしに来たのか?」
「んにゃ、単にタイムマシンの定期点検」
タイムマシンの定期点検でホイホイ来るとかナメてんのかコイツは、親の顔が見てみたいわ
「あ、いたいたアヤセちゃーん……と、テイトクじゃないですか、クリボッチですか?」
「やかましい」
出たよ、親………いや、まぁ、親ではあるが現代ではなく未来?今は親ではなく親の予定?まぁいい、難しく考えても仕方ないしそんなくだらないコトより今の俺がヤルべきコトは…
「オラァ!!」
ドンッ!!(お腹パンチ)
「ゴデュファ!!」
まずは俺をクリボッチとディスったこのクズに制裁を与えるのが先だ、クリボッチとディスるのは親でも許さない
俺の貫通腹パンでお腹をメリメリされ、光る吐瀉物を吐いた夕張は前のめりに膝を折った
「母さん!!アンタいきなりナニを…」
アヤセは俺の胸ぐらを掴みメンチを切ってきた………が、その腕を夕張が掴んだ
「いいの、アヤセちゃん」
夕張はお腹を押さえつつニヤリと笑いアヤセに、でもお母さんは言い過ぎですよー、私まだ産んでないですよーとケラケラ笑った
「あ、もしかして私、アヤセちゃんのお母さん似ですか?」
「え?あ、あ〜…えぇ、ハイ、そうですね、ハイ」
絶望の未来から来たオマエの実の娘だよバーカと言いたいところだが、無闇やたらに未来の話をするのはよくないので夕張には別の基地所属の夕張型ってコトにしているが、うん、コイツがあまり細かいことは気にしないバカで助かる
「それにまだ、私のア●ルは痛めつけられてないしね!」
夕張はさわやかな笑顔で実の娘の肩を叩き、さぁ!媚薬入りのスライム排出ですか!それとも屈辱の公開エネマですか!と気色の悪い笑みで言い放つ!!
「いや、どちらもしないが…オマエは聖夜をなんだと思っているのだよ」
「なんとも思っていませんが?」
「だろうな、オマエはそーゆーヤツだ」
次回は後半、気の重い仕事を乗り切る明日さえなければ…