今回は毎年やってます季節のクリスマス回、今年もわりと他力本願なのでよければ良い案と閃きをくださいませ、くださいませ
クリスマス…!その素敵なイベントが提督を行動させたッ!!
今年もやって来た基地福利厚生イベント、クリスマス会兼忘年会、バカガキどもにはステキなプレゼントを、バカな大人どもには美味い酒と料理を、をスローガンに毎年開催されているこのイベントだが、今年は昨今の社会情勢を鑑みて規模を縮小、社会的距離とアルコール消毒を徹底した安心安全なクリスマス会を開催となったワケだが…
「デター!妙高サンの3Dクラッシュ!」
「あの技を喰らっちまったら高雄サンでも無事じゃ済まねぇー!」
「い、いや……!立っている!高雄サンはまだ立っているーッ!」
「ふ…不死身!いや、なんてTOUGH!いや、なんてHARDなんだーっ!」
社会的近距離でのアツいファイトと飛び散る血と汗と大歓声とアルコール臭、なるほど……各自節度を持った行動を心がけるように伝えただけはある
「はい、佐渡ちゃんはコレ」
「やったーッ!新しいベ●ブレードだぁ!対馬、あとでオマエのハムスターと戦わせよーぜ!」
「え?い、イヤだよ…」
「えぇい!情けないやつ!」
バカガキどもは香取先生、鹿島先生らから事前に購入していたプレゼントを貰ってハシャいでいるらしく、そこらでキャッキャ言いながらハシャぎ回っている姿を壁際から見つめる長門とグラペンは、いいな、いい、と頷き合っているのは本当にキモいと思った
「さて…」
とりあえず俺も社会的な距離をとりつつテキトーなおつまみとアルコールを手に壁際に座りバカどもを眺めているワケだが…
最近、この時期はホントにサンタ服?ってのが増えたな……最初はたしかアレだよ、アレ、ほら、No.1アイドルでありカリスマ的存在、NAKAさんがこの時期にサンタ服を着始めたのが始まりだったか…?たしか
当時、この基地ではクリスマスは馴染み深い文化でなく、そんな中、堂々とサンタ服を着こなすNAKAさんはまっこと傾いてる傾き者と皆に笑われたモノだ
しかしそんな傾き者文化であったサンタ服も年を追うごとにメジャー化、今や皆が競ってサンタ服を着る時代になったのだからまっことNAKAさんの先見の明には畏れ入るわい
そんなサンタ服を着こなすバカどもを眺めつつ、採点していた俺だったが……
10点、20点、45点、10点、2点、50点、30点……
95点…!
「こんにちはテイトク」
「なんだ岸クンか…」
スーパーエリート駆逐艦、夕雲姉妹十五女、岸クン
駆逐艦のボウヤのわりに落ち着いた性格とふわっとしたゆるふわヘアー、あと、死んだ魚みたいな目がとてもチャーミングな子だが、この時期はギリシャ神話のように眩しいサンタ服を纏ってその可愛さに磨きがかかっている
「どうかしたかね?」
「どうかと言うか……ゴトランドさんが鬱陶しいので逃げてきました」
「あぁ、アイツな」
たしかに、ゴトランドのバカがフーフー言いながら会場内をウロウロしているな、アレ完全に不審者の類いだろ
「ケーキ食べるのにいちいちハイアーン、チキン食べる?チキン食べたいよね!ジュース飲みたい?オレンジでいい?っー感じか?」
「よくわかりますね、まさにそれですよ」
「アイツの考えるコトぐらい手に取るよーにワカる、何故なら俺はこの基地の絶対支配者であり、提督様だからな」
「そうですか」
この岸クン、配属が同期のゴトランドと仲が良いらしく(一方的に)よく2人でつるんでいる姿を見かける
「しかし岸クンよ、逃げてきたのはいいとして、何故俺がいるところに?」
「ゴトランドさんに見つかったらテイトクにゴトランドさんを退治してもらうか、最悪、テイトクを囮にして逃げるのがベストかな、って…」
…さすが岸クン、実にCOOLな答えだ
提督を躊躇なく囮にするなんて考え、なるほど……どうやらこの子は二代目によく似ているようね
「なるほど、まぁ仮にゴトランドのアホンダラと戦いになってもテイトクは負けんがね…」
「そうですか、あ、そうだ…コレ使いますか?」
岸クンはプレゼント袋っぽい袋からメリケンサック?を取り出して俺の手に握らせた
「コイツは…」ゴクッ…
一万年前アトランティスで幻の超金属オリハルコンを使い作られたと言われている伝説のアイテム、カ●ザー・ナックル…ッ!!
「ま、まさかこんなところで出逢うとは…」ゴクリ…
「いや、それ浜辺で拾ったやつですケド…」
「フッ、岸クンのようなボウヤにはまだワカらないか…」
本物が持つこの輝きを…!しかしカ●ザー・ナックルは二対で一つの武器、もう片方はどこにあるのやら…
「いた!岸ちゃん!…………と、テイトク!」
伝説のカ●ザー・ナックルに目を奪われ大興奮していると、ついにゴトランドのアホンダラが岸クンを見つけたらしく、ダッシュでこっちに走ってき…
「テリオス!」
FIRE!!(ブーメラン・テ●オス)
「ぐわあああああああああァァァァァァァァ!!」
ゴトランドはきりもみ回転しつつ上空にフッ飛び体育館のガラスをブチ破って外へブッ飛んでいった…
「これがカ●ザー・ナックル…」ゴクッ…
「すご…」
岸クンもドン引きするこの威力、左腕の対数螺旋の角運動量が巻き起こすジャイロスコープ効果が極限にまでポテンシャルエネルギーを燃焼させるテリオス+カ●ザー・ナックルだ……たぶんゴトランドも生きてはいまい、仮に生きていたとしても二度と戦う事はできん身体だ
「と言うかテイトク、せめてゴトランドさんの話を少し聞くぐらいしてあげれば…」
「岸クンは優しいな」
ーーー
カ●ザー・ナックルの威力を存分に発揮し、今日はステキなクリスマスになりそうだなと予感しつつ岸クンに別れを告げ、新たなる美しき獲物でも狩るかと体育館をプラプラ歩いていると……
『『『テイトク!』』』
背後から俺を呼び止める声!!振り返るとそこに…
【選択肢】
①逆襲!ゴトランド・Andraは眠らない!
②強襲!英国人!
③急襲!メインヒロイン現る!
④猛襲!旧型VS新型!真冬のWC長女決戦!
⑤来襲!Helenaにナニか用?
⑥復讐!未来から来た超軽巡
⑦普通にサミー子
⑧気のせい、現実は非情である