不健全鎮守府   作:犬魚

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イベント海域?あぁ…やっこさん死んだよ

【登場人物】

提督(紳士道)
もう12月です、もう12月です……今年もなんやかんや忙しくしてたら12月

鳳翔(ビッグママ)
チンピラ空母界の頂点に立つ真の闇、キセルがやたら長い
実はアップルパイが作れるらしい


提督と鳳翔と夜の部

基地内に存在する夜の店、倶楽部HO-SHOW…

 

「フーッ〜…アンタこんなトコでプラプラしてるヒマあんのかい?BOY」

 

「ハハッ、ママ、いい加減BOYはやめてくれよ」

 

空母界の頂点に君臨する赤城、そして加賀すらもビビって金出しそうになる空母界真の頂点、ビッグママこと鳳翔が経営するこの店はハードボイルドと紳士道を何より尊ぶ俺にとって……いや、日々、大人である事を強いられている大人にとっての聖域(サンクチュアリ)である…

 

「ママー!バーボン!バーボンくださーい!」

 

「ビールください!おビール様!」

 

グラスに一杯の命の水、そして静かに流れる小粋なジャズが日々の疲れを癒し…

 

「やかましい!!今日の俺は静かに飲みてぇんだよ!!」

 

「え〜?ダメですよぉテイトクぅ〜…お酒ってのはですねぇ〜……楽しく飲まなきゃお酒に失礼なんですよぉ〜、うへへへぇ〜」

 

俺の右の席に座り、うへうへアル中臭い息を吐きつつ俺の背中をバシバシ叩く美少女……ポーラ、見ての通り、アル中だ

 

「それなー!ポーラさん今良いコト言ったー!ハイ!カンパイ!」

 

左の席、ゲハゲハアル中臭い息を吐きつつ俺を挟んでポーラのバカと乾杯してゲラゲラ笑う美少女……伊14、見ての通り、アル中だ

 

「やかましいってんだろーがボケ!言っとくが今日は奢らねーからな、オマエら金持ってんだろーな?アァ?」

 

「え?ポーラお金ないですよぉ…」

 

「イヨも持ってないんだけどぉー!」

 

「ママ、コイツら金持ってねーって、ケイサツか保護者に連絡だな」

 

「保護…っ!?い、いや!ザラ姉ぇさまには連絡しなくでください!!こ、こ、こ…殺される、ウッ!!オボォォォォォォォ」ビチャビチャ…

 

「ネーちゃんにだけは連絡しないで!!コロ…コロ……オエェェェェ〜…!」ビチャビチャ…

 

ポーラとイヨティンは万引きで捕まったバカガキのように親には連絡しないでくださいと泣いて吐いてママに土下座で懇願した

 

「フーッ〜…BOY、今日はアンタは立て替えてやりな、あとアンタ達、ゲ●掃除しな」

 

「え?やだよ、ママ、コイツら甘やかしてどーすんだ?厳しくいこーぜ!厳しく、そんなんだからチョーシのるんだよこのバカどもが」

 

「テイトクゥゥゥゥ!助けてくださいよォォォォォ!あ、パ●ズリ、パ●ズリしますよぉ、ウヘヘぇ〜…」

 

「そんなコト言わないでさぁぁぁ!あ、イヨのおっぱい揉む?いーよ!揉んで!」

 

コイツら……心底腐ってやがるっ!自らが助かる為に身体を売るとは、まったく、アル中っていつもそうですね!提督のことをなんだと思っているのか?

 

「えぇい!離せ離せ!この下郎どもめ…っ!この俺がその程度で考えを翻すとでも思ったか!クズども…っ!」

 

「じゃーどーしたらいいんですかぁ〜?」

 

「イヨたち金ねンだわ、ギャハハハハ!」

 

クズ…っ!まっことクズ!救えない…っ!コイツらマジで一度再教育プログラム受けさせて真人間に更生させるか

 

「そうだな…………じゃ、抱かせろ」

 

「え?そんなのいいですかぁ?」

 

「テイトクっていつもそうですよね!イヨたちのコトなんだと思ってるんですかー?ギャハハハハー!」

 

「ジョークだ、小粋なテイトクジョーク、オマエらみたいなゲロくさくてアルコールくさいヤツなんぞ誰が抱くかボケ」

 

「え〜?じゃ、じゃあザラ姉ぇさまならどうですかぁ?ポーラ一生懸命ザラ姉ぇさまに頼んでテイトクにアモーレして貰えるように頼みますぅ〜」

 

「あ、じゃあイヨも!イヨもネーちゃんに頼むから!ネーちゃんああ見えて超エロいから!精気全部吸われるくらいスンゴイから!たぶん!」

 

「やかましい、ザラ姉ぇもヒトミちゃんもそんな頼みを聞いてくれるワケないだろーが、現実を見ろ、現実を、そんなハナシをしたらオマエら間違いなくザラ姉ぇとヒトミちゃんにマッスルド●キングの刑に処されるぞ」

 

特に怒りのザラ姉ぇは瞬間的には戦艦すら上回るカンムスパワー、7000万パワーを出せるらしいからな…

 

しかしだ、まぁたしかに、このゲロ臭いバカどもに比べたらザラ姉ぇとヒトミちゃんはスゲーイイ匂いがしそうだよな、もし仮にザラ姉ぇとヒトミちゃんに迫られたらまず間違いなくファックするね!むしろしない方が無作法だろう

 

…そんなザラ姉ぇとヒトミちゃんについて考えていると、奥のボックス席でバカどもが一段とウェイウェイ言ってる声が聞こえてきた

 

「ショーカクちゃーん?飲んでるぅ?」

 

「…あ、ハイ」

 

「どんどんイッちゃえ!どんどん!ショーカクちゃんはなんたってウチのエースなんだからな!」

 

「…あ、いえ、エースだなんて……私なんてまだまだセンパイ達には……あ、でも瑞鶴は最近凄く調子が良くて、センパイ達にも負けないくらいかなって…アハハ…」

 

基地空母界鉄の縦社会、閻魔の一航戦、鬼の二航戦、そして………奴隷の五航戦!!

普段、一航戦や二航戦のバカどもがママの店に来ることはよくあるが、今日は珍しく五航戦が……と言っても、姉の方だけだが来ていた、いや、来ていたっーかカラまれていた

 

「ナニ言ってんだオメー、こないだ岩井隊貸してやったろ?アレ練度付けて返してくれよな!」

 

「…あ、ハイ」

 

「ところでショーカクちゃんよ、アムウ●イって知ってる?」

 

「あむ…?なんですか、それ?」

 

五航戦の姉の方、翔鶴…

見た目は薄幸の美人でおっぱいが大きく気が優しくて妹想い(病的に)

ウチには珍しい善人だが、とにかく気が弱いらしく、よくチンピラセンパイ達から開運グッズだの健康グッズだの友達価格で売り付けられており、常に金がなく、病的な顔色をしている…

 

「オイ、オマエら!翔鶴クンをあんまイジめんな!」

 

「アァ?」

 

「んだよ、テイトクか…チッ!今ショーダン中なんだよ、あっち行けよ」

 

まったく、他所の席には干渉しないのがこーゆー店でのルールだが………俺の紳士道は、美人に弱いんでね!

 

「ナニが商談中だ、翔鶴クン、このバカどもの言うコトなんか聞く必要はないぞ」

 

「…え?でもせっかくセンパイがお話があるってわざわざこんな席まで用意してくれて…」

 

本当にこの娘は善人なんだな、この善人かつ薄幸オーラは菩薩と呼ばれた戦艦、扶桑に通じるものがあるが、扶桑には病的なまでに姉様スキーの妹と“絶対王者”西村艦隊と言うチームメイトがいるおかげで変なのにカラまれたりしないのだが…

 

「フーッ〜………アンタたち、ウチの店で営業活動は禁止だよ」ギロッ!

 

「マ、ママ…っ!」

 

「じょ、ジョ〜ダンだよぉ」

 

さすがはビッグママだ、あのチンピラどもをひと睨みで萎縮させた…!さすがにママに睨まれては難しい、赤城は伝票を手に取って席を立った

 

「チッ!行くぞオマエら」

 

「ウーッス、じゃママ!また来ますんで!」

 

「あ、センパイ、お支払いは…」

 

「いいっていいって!今日はセンパイの奢りだから!今日加賀サンパチ●コでめっちゃ勝ってるから!」

 

「オマエ負けたケドな、打てませぇーんってな!ギャハハー!」

 

「ヒリュー!テメー殺すぞコラァ!!オモテでろ」

 

チンピラどもは気前良く金を払って去って行った…

 

「………いいのでしょうか?」

 

「いいんだよ、たまには、あのバカどもに払わせといて」

 

この後、翔鶴クンは日課のお百度詣りに行くので失礼しますと懇切丁寧に頭を下げて店を去り、俺はポーラとイヨティンがゲ●掃除してる間に保護者の方に連絡し、10分後、やって来た保護者達からポーラとイヨティンはマッスルド●キングされた


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