不健全鎮守府   作:犬魚

847 / 940
そんなふうに考えていた時期が、俺にもありました

【登場人物】

提督(クズの人)
白露姉ちゃんとはゲームの話をするくらいは仲が良い

村雨(クズの子)
白露姉ちゃんとはファッションについて話をするくらいは仲が良い


続続続続続続続続続続続続続続続・提督と作戦とミーティング

ある晴れた昼下がり、孔子を乗せた荷馬車がコス●コ行くってー…と、ローとルイジくんが歌っていた

 

「久しぶりだなクズども!今回はなんとたった二海域!二海域で甲提督になれるビッグ・チャンスってヤツだ!今回は獲りに行くぞ、わかったなクズども!わかったら大きな声でハイ元気ですお返事しろやクズども!」

 

秋の作戦海域in本土近海航路のお達しが出てから早1週間、忙しいんだとか仕事があるからとか自分自身に言い訳をするのはもうヤメだと思い立ち、イベント海域前の大事な儀式である全艦集会にクズどもを集めたワケだが…

フッ、皆いい顔をしておる……クズだクズだと思ってはいたが、コイツらとならやれるだろう!

 

『うるせーボケ!!死ねーッ!』

 

『堂々と遅刻して偉そうにすんな!オマエがクズじゃー!』

 

『足クセーんだよ!!』

 

基地体育館で開催中の全艦集会に集まったクズどもからの心温まる罵声の数々、浦飯チームだってここまで罵倒されていなかったのだよってぐれー罵声が飛んでくるが、まぁ、それもやる気の裏返しってヤツだろう、あと俺の足はクサくない

 

…そう、たった二海域で憧れの甲提督になれるチャンス(フラグ)

 

◆◆◆

 

「あ、テイトクだ」

 

とりあえず自販機コーナーで缶コーヒーでも買うかと歩いていると、ビッチくさいのとエンカウント

 

「ジュース買うの?村雨にも奢って奢って〜♪」

 

プッツン姉妹、白露型の三女であり時雨様のすぐ下の妹、夕立の姉にあたり、その…駆逐艦離れした超肉体から(お胸様的な意味で)10年に1人の天才と言われる白露姉妹キ●キの世代の……いや、駆逐艦屈指の大型センターであり、あのジョンくんやフレッチャーくんにも当たり負けしない超肉体である

 

ただし、ビッチである

 

「誰がテメーに奢るかボケ、自決しろ、←→↘↓+スタートボタンして死ね」

 

「死なないし、別にいいじゃん、ジュースくらい奢っても、ケチぃー」

 

「ケチじゃない、提督だ」

 

村雨はブーブー文句タレつつそれでもしつこくまとわりついてきたので肘鉄をお腹に叩き込んだ

 

「ブバァ!!ゲホッ…!オゴォ……!ちょ、ちょ…ヒドくない?」

 

「ヒドくない、俺は硬派な男だからビッチには厳しいんだ、おばあちゃんからもビッチには容赦すんなと教えて貰ったからな」

 

「村雨ビッチじゃないですケドぉ?」

 

「やかましい」

 

ハッキリ言ってコイツのビッチ臭は白露姉妹……いや、駆逐艦の中でも群を抜いている、未だその才能は開花しきれてはいないだろうが、コイツはあのキングオブビッチ・鈴谷すらも凌駕するかもしれんビッチの可能性を秘めている…

 

「だいたいオマエ、なんだそのやらしい身体は?ナニ食ったらそんなやらしー身体になるんだ?あ?」

 

「美味い食事と適度な運動?」

 

「そんなワケないだろ」

 

「村雨は別にトクベツなコトしてないケド?まぁ、しいて言えば…………才能?」

 

「そんなワケないだろ」

 

「また否定する!もぉー!提督、そーゆートコ駄目だってば、褒めるトコは褒めてノビノビと育てなきゃ」

 

「やかましい、キサマを褒めるくらいならカメムシでも褒める方がマシだ」

 

カメムシ以下とディスられ、村雨はさすがにカチンときたらしく、手にしたチェーンをブンブン振り回して投げ俺の身体に巻き付けてきた

 

「なんのつもりだ?チェーンデスマッチでもやる気か?」

 

「ハァ?そんなのしませんケド?って言うかテイトク、村雨のチェーンに捕まってその余裕……」

 

言っとくケドこのチェーンは捕らえた獲物は絶対に逃がさない!そして10万ボルトの電流を喰らいたくなければジュースとお高いスイーツを奢れと村雨はイキってきたが…

 

「フッ、この程度で俺を捕らえた気になっているとは……まったく、駆逐艦のボウヤは救い難いな」

 

「ハァ!?もぉーいい!提督の死体から財布貰うコトにするわ!死ね!」

 

バキッ!!!(チェーン爆散)

 

「な、ナニぃー!!村雨のチェーンが!な……何故チェーンが、こ、これは………黒薔薇!この黒薔薇がチェーンを砕いたと!」

 

「フッ、ピラニ●ンローズの前ではそんな鎖などオモチャに等しい…」

 

「クッ…!」

 

「どうだ?今なら今穿いているパンツを脱いで土下座すれば許してやる事を考えてもいいぞ、あぁ…脱いだパンツは両手でキチンと広げて見せろよ、ヨゴレのこびりついた内側を」

 

「ヘンタイ!!ヘンタイ!!いや、マジ…キモい、ヘンタイ!」

 

「ヘンタイじゃない、提督だ」

 

「いや、駆逐艦のパンツに興奮するとかヘンタイでしょ…ってか村雨のパンツをオカズにする気とか普通に気持ち悪いんですケドー」

 

「誰がオマエのパンツなんかオカズにするか、汚物が」

 

「オブ……!?汚物はさすがに言い過ぎじゃない?」

 

「ハッ?オマエのビッチくさいパンツより白露姉ちゃんの地味に美少女パンツの方がまだ興奮するね」

 

「カッチーン!!言うじゃない…!」

 

この後、俺と村雨は姉妹の中で最も興奮するパンツはどれだと白熱したディスカッションを行い、意見としては白露姉ちゃんの8時間穿いたパンツVS海風ねーちゃんの訓練あがりのムレムレパンツでかなりモメたが、ディスカッションの最中、たまたま歩いていた時雨様に何の話だい?と尋ねられ、白露姉ちゃんのパンツ見たいですと答えたら時雨様に身分の違いを讃える姿で思い知らされた


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。