色々ありましたが今回のイベントも漏れなく全員配属
【登場人物】
長鯨(妹)
プッツン潜水母艦、迅鯨くんの妹
Conte di Cavour(ロリでない巨乳)
イタリア人の大きな胸の小さなセンパイ
第三〇号海防艦(みとしゃん)
哀しき存在その2
Victorious(女騎士)
Arkとは違い、ア●ル激弱の女騎士、もちろん媚薬にも弱い
ジブラルタル沖、地中海、マルタ島沖へと続く息つく暇ない連戦と死闘の数々、とりあえずビールと枝豆並みに軽い気持ちで繰り出されるネ級改をなんとかやりすごしつつもチームは遂に最終決戦のステージへと進んだ
地中海最終決戦、VS深海地中海空母機動部隊総旗艦!
深海地中海軍団を率いるのは欧州シリーズの新たなる刺客!欧州装甲空母棲姫…ッ!
『ウォー!ミサラセ!コレガ欧州装甲空母棲姫ノ男ジャー!』
『オ、欧州装甲空母棲姫クーン!』
『ア…アイツハ立派ダッタ、誰ヨリモ勇敢デ、誰ヨリモ強ク、ソシテ誰ヨリオレ達深海棲艦ノ事ヲ考エテ…!』
『オレ達ノタメニ…ッ!』
◇◇◇◇◇◇◆◆◆◆◆◆◇◇◇
「今日の面接は4名です」
「へぇ…」
秋の始まりだと言うのに日中はまだまだ暑い初秋の執務室…
ついさっきまでクソみてぇな海域作戦について頭を悩ませていた気がするが、空の雲はちぎれとんだ事に気づかず、消えた炎は消えた瞬間を炎自身さえ認識しない!
“結果”だけだ!!この世には“結果”だけが残っている…っ!
「ちょっと待て!今、たしかに時間が跳んだぞ!ボスだ!」
「ハァ?ナニ言ってるんですか?イカれてるんですか?」
間違いない、コロッセオの男が!今!ボスの射程内に入ったんだ!早く伝えなければ、ザラ姉ぇに!!
「オレはイカれてない、まだ最終海域の決戦篇があって楽しいお給料タイムがあって恒例の宴だー!をやっていないじゃあないか!?」
「ナニ言ってるんですか?海域作戦の最後は雪風様の連携射撃ショットガン・エアシュートからの
「忘れてない、だが、そんな事実は知らん」
いや、だが…たしかに言われてみるとそんなコトがあった気がする…そう、あった
しかし過程がすっ飛ばされているせいか、結果だけがこの世に残ったのか…!
「ナニワケわからんコトばっか言ってるんですか?今から新人さんの面接なんだからもっとビッ!としてくださいよ、ビッ!と」
「ん?あ、あぁ…」
とりあえず面接の前に執務室の姿見で今日も自分がハンサムであるコトを確認し、とりあえず今回の新人面接へと臨む!ちなみに、資料はザラっとしか見ていないがなんとかなるだろう
そんな事を考えていると、まずは最初の刺客が入室してきた
「迅鯨型潜水母艦二番艦、長鯨です!いつも姉が大変お世話になっています!はいっ!」
「姉…?」
おやおや、これはこれはいきなりKAI-KATSUそうなお嬢さんだなコレは、え〜……手元にある履歴書的なものを見るに、彼女は長鯨、独身、仕事はまじめでそつなくこなすが今ひとつ情熱のない潜水母艦、なんか妹っぽい気品ただよう顔と物腰をしているため童貞督にはモテるが潜水艦からは配達とか使いっ走りばかりさせられている、悪いやつじゃあないんだが これといって特徴のない……影のうすい潜水母艦か…
「あぁ、あのジンゲーくんの妹か」
「そう!その迅鯨が私の姉です、その……姉がなんかやらかしたりとか、ご迷惑とか…?あ、いやいや、そーゆー意味でなくて、警察沙汰とか刃傷沙汰的な…」
「迅鯨クンならウチで真面目に働いてるよ、うん」
「ホントですか!?」
何故驚く…
「そっかぁ、そうなんだぁ……あ〜……良かったぁ、いつも身元引受人とか裁判所から連絡来ないかビクビクしながら生活してたんで」
「そうか、キミも大変だな」
「…………はい」ポロポロ…
泣くほどかッ!!ま、まぁ…迅鯨クン、刃傷沙汰が無いとは言わないが、今の彼女は闇ギルドから来た美しき暗殺者によるプロの手口で洗脳調教され比較的真面目で大人しい無害な存在になっている
まぁ、神州丸クンのハナシだとあの娘、精神力がハンパないらしく、本来なら洗脳は一度で済むが、彼女の場合は定期的に強い薬品と暗示による洗脳の上書きが必要らしい…
「ありがとうございますっ!ありがとうございますっ!」ポロポロ…
「いやいや、そんな頭を下げなくても…」
「姉が…っ!あの姉が!真人間に生まれ変われるなんて…っ!正直、どこの鎮守府でも基地でも受け入れ拒否されて、それでもうホント、ここが最後の希望で…!どんなワルでも更生してくれるって紹介されて…」
「いや、ウチ、そーゆースクールじゃないから」
「あ、コレ、今日手土産にって持ってきた、お菓子です皆さんでどうぞ!」
そう言って長鯨クンは手提げ袋から取り出した、お●つどきっ!の袋を執務机の上に置いた
なんとまぁ、これまでアレな姉に苦労してきたせいか、よくデキた妹さんみたいだな
「ま、長鯨クンはとりあえず戦力的にはあまり期待してないのでファームからスタートしてもらうが…」
「大丈夫ですっ!」
「そ、そうかね」
ーーー
明朗KAI-KATSU妹系お嬢さん、長鯨クンが退室し続く二人目の挑戦者を待つ執務室…
退室前、長鯨クンは涙ながらに本当にありがとうございます本当にありがとうございますと何度も頭を下げオレの手を握って心から感謝していたが、これはもうアレだろうか?もしかして長鯨クン、あれだけオレに感謝するってならちょっと頼めば服を着たままヤらせてくれそうな気がする
そんな恩着せがましいコトを考えていると、執務室の重厚なドアを叩き、次なる挑戦者が入室してきた!
「Conte di Cavour級戦艦一番艦!Conte di Cavourよ!」
「ハァ…?え?なに?コンテデカブール?」
「Conte di Cavour」
よくわからんがわかった、しかしだ……え?なんだって?コイツ、さっき、自分を戦艦とか言ったか?
「オイクソガキ、自分を戦艦だなんて、ウソはいけないなぁ」
「誰がクソガキよ!あと、ワシは戦艦よ!」
ナニ言ってんだコイツ?その低身長で戦艦はムリでしょ………と思ったが、低身長には不釣り合いなおっぱいだなオイ
とりあえず手元の資料を見るに、マジで戦艦らしい…
アレか?ロリ巨乳ってやつか?ふむ、まぁ………提督はたしかに巨乳は好きだがロリ巨乳にはあまり興奮しないのだがね
「あと、ワシは見た目背が低くて若く見られがちだけどガキでないわ!」
「ワシ(笑)」
「笑うなッ!!ワシがアホみたいじゃない!?」
「いやいやすまんすまん、え〜…マクールくんだっけ?」
「Conte di Cavour!えぇい、この際Cavourでいいわ」
「へいへい、カプールくんね、カプールくん、出身はアレかな?マウンテンサイクルかな?」
「Italiaよ、ってかここには他にもItaliaの若い子らがいるんでしょ?」
「居ますよ、っーか若い子って……え?ナニ?キミ、何歳なの?」
「フフン♪何歳に見える?」
キャバクラトークかっーの、しかしコイツ、ロリ巨乳じゃなくてもしかしてロリBBAってやつなのか?いや、たしかによく見ると髪の毛とか真っ白だしな
しかしだ、ウチにはおそらく最低でも千年は生きているであろう雅な御方、初春様もおられるのでそう珍しいコトではない
「フン、まずは156㎝になってから出直してこい、その時に改めてパイ●リしてやる」
「イヤよ、なんでアナタにパイ●リしなきゃいけないの、死ね!まずはそっちがAmoreするのがスジでしょ!」
「俺が?キミに?」
「うわっ、メチャメチャ腹立つ!」
ーーー
イタリアからの新たなる刺客を退け、本日の折り返しとなる三人目…
「丁型海防艦、その十五番艦、第三〇号海防艦です」
「ほぉ……海防艦、か」
まぁ、どう見ても海防艦だよな、これで実は戦艦ですとかさすがに無いだろうが………いや、そんなコトはどうでもいい、え?今、なんっつたこの子?海防艦30号…?
「え〜……すまない、もう一度名前を聞かせてもらっていいかね?」
「え?あ、ハイ、第三〇号海防艦です」
あー………そっかそっかぁ、そーゆー系の子かぁ~
いや、知ってるよ?前にもほら4号クンだっけか、そーゆー哀しき存在もいたしね、まぁ、4号って名前だから最低でも1号から3号はいたんだろうが、まさか30号かぁ~……そんなに実験しちゃってたかぁ~
哀しき存在過ぎるだろッ!!プ●トゥエルブよか姉妹多いじゃねーかッ!!軍の闇が深過ぎる!!
提督の予想では、この子や4号クンは軍が秘密裏に行っていた非人道実験の実験体、親も、兄弟も、名前すらなくナンバーで管理された哀しき存在、過酷な実験を生き残った者がキ●グ・ブラッドレイになるのだ…
「サミー…彼女に冷蔵庫の中にあるティラ・ミスを出してあげなさい、あと、オレンジジュースを」
俺は女子供にも容赦しない鉄拳の持ち主だが、彼女達のように人の愛を知らずに育った哀しき存在にはさすがに情が湧く、そう、これからはもうナンバーなんかで呼ばれなくていいんだ!キミはキミさ!
「はい、どうぞ」
「わぁ、ありがとうございます………美味しいです!」
おそらく初めて食べるであろうティラ・ミスに思わず笑顔になる30号クン、俺はそんな30号クンの頭に手を置き、立って歩け!前へ進め!とアツくこれからのキミに期待していると激励の言葉をかけてやった
「キミはもう自由だ、もしカツ丼が食いたくなったら提督に言いなさい、死ぬほど食わせてやる」ニカッ!
「あ、はい、ありがとうございます…」
ーーー
哀しき存在との邂逅、秘書艦サミー子がもしかしてロリ●ンなんですか?とディスってきたので俺はロリ●ンじゃないと懇切丁寧に返していよいよ本日の最後、四人目…ッ!!
「私がAircraft Carrier HMS Victorious、フッ…お前がテイトクか、Arkから話は聞いている」
よもやよもや……最後の最後にやって来たのが頭とア●ルの弱そうな騎士様か、ふむ、ビクトリーアースか、なんか子供向け巨大ロボみたいな名前だな
「えー…ビクトリーアースくんは何かね?空母?それとも騎士?」
「Victorious、発音は少々気になるが……フッ、やはりArk程度の田舎者が気にいるだけのコトはあるわね」
「そいつは失礼したな」
たしかアークロイヤルはああ見えて貴族階級出身ではなく普通の田舎から立身出世で騎士を目指して田舎を出て、努力と運もあり、女王陛下の騎士にまでなったとか聞いたコトがあるが…
どうやらこのビクトリーアースくんは違うらしい、もうなんと言うか、見るからにイイトコの貴族出身ですと自己主張してる金の巻き髪、しかし生まれに胡座をかくワケではなく相応の努力をしてきた!と感じさせる溢れる自信
おそらくはゴブリン程度ならなめてかかって痛い目をみないとワカらないタイプだろう
「しかしArkだけではなく、我が女王陛下がキサマには目をかけているというのも事実」
「はぁ、そうすか」
「フッ、我々Royal knightsは甘くないぞ」
いや、そのロイヤル騎士団に入団してもないし、したくもないんだが…女王陛下には悪いが俺はやはりキュウシュウダンジ、騎士ではなく、SAMURAIの血が決して騎士にならないと言っている
「まぁ、よかろう……テイトク、いずれ近いうちにキサマの実力を見ておきたい、私の稽古に付き合ってもらう」
「え?やだよめんどくさい」
「メンド…!?え?ちょ……ちょっと待て!今、私との稽古が面倒だと言ったのか!」
「言いましたが?」
「クッ…!」
ビクトリーアースくんはこちらを睨みつけ付けていた手袋を抜………抜かない、止めた!ホイホイ決闘を挑まない一流のPRIDE!
「クッ…!このVictoriousが直々に稽古をみてやると誘う事がどれほど名誉な事がわからないとは、フッ、フフフ…!キサマぁ!後悔するぞ!」
ビクトリーアースくんはなんか英語でメチャメチャ捨て台詞みたいなのを吐いてブリブリ怒りながら去って行った…
ーーー
「オレ、またなんかしちゃいました?」
「ヴィクトリアスさんメチャメチャ怒ってましたね」
サミー曰く、たぶんあの人、友達少ない上にめっちゃプライド高そうだし、今までお誘いを断られたコトなかったからプンプンしちゃったのでは?と冷静で的確な意見を述べた
「なるほど」
「しかもアークロイヤルさんを一方的にライバル視してて、そのアークロイヤルさんとステディな仲と噂のテイトクをメロメロにしてアークロイヤルさんにマウントとろうとしてた系ですね、アレは」
「オマエすげーな」
なるほど、そう考えると不思議と合点がいく気がする
「サミュスラン、卿の意見を是とする」
「あ、今日は姉妹で焼き肉食べに行くんでこれで上がります、あと、五月雨です」
「うむ、おつかれ」
次回…
山風………男の顔になったな