不健全鎮守府   作:犬魚

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全三海域なら小規模、そんなふうに考えていた時期が、俺にもありました

【登場人物】

提督(中佐)
忘れがちだけど、未だに大佐に戻れない中佐
好きな超人技はアトランティスドライバー

五十鈴(いすゞ)
人類最強の潜水艦狩りの達人、おっぱいが大きい
性格はわりとキツめで口は悪いが人情家でおっぱいが大きい、長女の影響か、ナイスガッツ寄りの思考をしておりおっぱいが大きい


MA3作戦

うっお―っ!! くっあ―っ!! ざけんな―っ!なにが小規模だ!てめえの小規模はでたらめだよ!と、言いたいのはいつものコト、もはや1海域3ゲージ時代が当たり前となり、それを普通なコトだと受け入れてしまっている異常…

 

まぁ、それはそれとして、当基地には一つの格言的なものがある、それは……

 

“開幕に五十鈴が先発しないイベントはやたらと苦しめられる”

 

ーーー

 

「おやおや連中、今回はとんでもない手を打ってきたらしい」

 

「執拗なまでにイヤな編成組んできましたね」

 

「フーッ〜……相手の指揮官が代わったか?だとしたら相当性格悪いぞ、そいつ」

 

開幕初戦からまずは潜水艦で様子見のセオリーを無視した水上・陸上なんでもアリながらこっちの主力は絶妙に使いづらい状況を作ってくるとは…

 

「サミー、コーヒーくれ、冷蔵庫の」

 

「ご自分でどうぞ」

 

「じゃバヤ●ースでいいからくれ、キンキンに冷えたやつ」

 

「バヤ●ースですね」

 

秘書艦サミー子はメンドくさげに席を立ち上がると戸棚からグラスを取り、冷蔵庫の中にあったバヤ●ースのペットボトルを取り出した…

同じ冷蔵庫から出すのなら缶コーヒーでも変わらないだろうと言いたいところだが、コイツはコイツで妙なPRIDEがあるらしい

 

「で?どうなんですか?」

 

「集積地とか言ったか?あのメガネ、今回は相当仕上げてきやがったな」

 

「へぇ〜………うわ、耐久4200ですか」

 

「それでいてスピードも仕上げてやがる」

 

こっちのパンチをイイ感じに避けるその躍動感たるや、まさしく動けるデブ!

集積地用の必殺マシンである内火艇がファックすれば有効打を狙えるが、今回はその内火艇ファックに耐え得るタフネス、そして、その内火艇ファックをギリギリで避ける敏捷性を得ている…

 

この戦い、さすがにミカでもやや分が悪いらしく同じ睦月姉妹の皐月や文月が居てなお苦戦を強いられ……強いられ………

 

「強いられているんだ!」

 

「…はぁ?」

 

「フーッ~…まぁいい、それだけヤツらも必死だってコトだ、面白いじゃないか」

 

幸いなコトに、貯め込んでいる資材に関しては十分ある

そして、前回の反省を活かして今回は高さに定評のある秋月姉妹を多めに13名で登録してある、仮に、高さが求められてもどんだけ札が多かろうが対応できる秋月姉妹ワンポイントリリーフシステムは完成していると言っていいだろう…

 

「フーッ~………オイ、大鳳を呼べ、ヤツには初戦からバンバン投げてもらう」

 

「いいんですか?」

 

「問題ない、大鳳はいつでもイケるよう、4名で登録してある」

 

「はぁ、わかりました」

 

クックック、なめた真似してくれやがって……どうやら深海のクズどもにもわからせてやらないといけないらしい、この基地を統べる絶対支配者が誰なのかを

 

そんなヤる気と熱意にみちみちつつタバコの煙を窓に向けて吐き出していると、執務室の重厚な扉を開き何者かが入室してきた…ッ!!

 

「テイトクいる?って…タバコ臭ッ!!」

 

「おやおや、これはこれは五十鈴サンじゃないかね?珍しい」

 

やって来たのは開幕と言えば五十鈴サン、おっぱいが大きいと言えば五十鈴サンでお馴染みのおっぱいの大きい五十鈴サン、見てのとおり、おっぱいの大きい娘だ

 

「用があるから来たのよ」

 

五十鈴サンはサミーに冷たいお茶ない?と図々しく要求しつつお客様用ソファーに座った

 

「バヤ●ースかカル●スウォーターしかないですけど?」

 

「じゃバヤ●ースでいいわ、頂戴」

 

「フーッ~……で?五十鈴さんがわざわざ執務室に何の用かね?もしかして、提督をデートに誘いにきたのかな?ハハッ、マイったねこりゃ」

 

「そんなワケないでしょ、キモッ」

 

「キモくない、提督だ」

 

五十鈴さんはサミー子から受け取ったバヤ●ースを一口呷ってテーブルにグラスを置きつつ足を組み替えた

 

「今回は開幕入ってないし五十鈴の出番ないんでしょ?じゃ、休暇貰っていい?」

 

「却下だ、開幕入ってなくとも後半には投げて貰うかもしれんからな」

 

「別にいいじゃない、最近は別に五十鈴じゃなくても先制対潜できる子多いし」

 

「あーダメダメ!ダメったらダメ!」

 

「なんでダメなのよ!!理由を言いなさいよ!理由を!」

 

五十鈴さんはテーブルをダァン!し、テーブルの菓子皿に入っていたチーズおかきを俺に投げつけてきたが、残念ながら提督にそんなキレの悪いザコ回転は通用しないのでバッチリとチーズおかきを捕球した

 

「納得できる理由を言いなさい」

 

「別に教えてやっても構わんが、その代わり、五十鈴さんのパイオツを揉ませてくれるならな!」

 

「死ねッッ!!」

 

「オイオイ提督に対して死ね!はストレートすぎじゃあないかね?死ねは………もしかしてアレかね?ツンデレってやつかね?ハハッ、マイったなぁ、提督は五十鈴さんより名取クンの方が挿入不可避なんだがね」

 

「余計に死ねッッ!!」

 

何故五十鈴さんがここまでキレるのか?ハハッ、まぁ、アレかな?発情期ってやつなのかな?と考えていると、秘書艦サミー子が心の底から侮蔑と軽蔑の目をこちらに向けていたがたぶん気のせいだろう

 

「まぁまぁ、小粋なテイトクジョークなのだよ」

 

「全然小粋じゃないわよ」

 

「で~…あぁ、アレか?休暇がダメな理由だったか、ほら、アレだよ、アレ」

 

「アレじゃワカんないっーの」

 

「なんっーか、こう、ほら!アレなんだよ、たしかに、対潜水艦狩りはたしかに五十鈴さんでなくてもデキる、しかしだ、デキると言ってもそれは形だけだ、やはりチームには五十鈴さんがいないと皆から不満が……いや、皆の士気が上がらなくてな、うん」

 

対潜水艦部隊にはやはり人類最強の潜水艦狩りの達人にして対潜の絶対的カリスマ的存在である五十鈴さんがどうしても外せない、チームには五十鈴さんと言うヒーローが常に求められるのだ

 

「そこをなんとかするのがアンタの仕事でしょ!!」

 

「いや、そうは言ってもだねぇ…五十鈴さん抜きで対潜チームを組むと凄い不満と言うか、批難と言うか、クレームと言うか……うん、スゴくてね、生卵とか投げつけられたコトあるし」

 

五十鈴サン呼べねーならテイトクなんか辞めちまえ!とか言って叩かれるからな、マジで

 

「う~ん………でも、ほら、皆がいつまでも五十鈴に頼るのはよくないんじゃない?」

 

「それもたしかにあるが、アレなんだよ、一部の駆逐艦やら海防艦からすりゃ五十鈴はアイドル的存在過ぎてな、五十鈴さんのチームに入った!ってだけでみんなから羨ましがられるらしいのだよ」

 

「え?ウソ……?いやいやいや、さすがにそれは盛りすぎでしょ、ねぇ?」

 

五十鈴さんはいやいやないないそれはさすがにと苦笑いしつつサミー子から同意を得ようとしたが、サミーは、いや、それ結構マジなんですよと冷静で的確な答えを返した

 

「………え?マジで?」

 

「残念ながらマジなのだよ」

 

「いや、うん…残念ながらって表現にちょいイラっとくるけど、ふ~ん…ま、わかったわ」

 

「わかってくれて嬉しいよ」

 

「わかったと納得は別物だケド?」

 

五十鈴さんはテーブルの菓子皿からチーズおかきを1つ取り出し袋を開けて口に放り込んだ

 

「それはそれ、コレはコレよ、と言うか!どいつもこいつも甘えんなっーの、五十鈴だっていつまで現役続けるかわからないのよ」

 

「え?五十鈴さん引退考えてるの?」

 

「考えてるケド?なんか前にも似たようなコト話した覚えがあるんだけど」

 

「ダメダメ、ウチはテイトクの子を孕んだり孕まされたりしない限り現役退けない契約なってるから、契約破ったら違約金あるから」

 

「誰がオマエの子なんか孕むかっーの、って違約金っていくらなの?10万円くらい?」

 

「5億円」

 

「高いッッ!!!」

 

「5億払うか提督の子を孕むか、五十鈴さんの好きにするといい」

 

「……………分割払い可?」

 

クッ、さすがは五十鈴さんだ、そこまで孕みたくないかッッ!!提督の子を!

 

「現金一括払い、びた一文まからんぞ」

 

「クッ!なんてイヤな契約……!無効!そんな契約無効よ!通るわけがない!」

 

「それはどうかな?まぁ、五十鈴さんが良ければ提督のア●ル隷奴として再契約をするのもやぶさかではないのだよ」

 

「ゼッタイ、イヤ」

 

「なら金を払え、金を、5億」

 

「クッ!まるでヤ●ザみたいな手口ね!」

 

「知らなかったのか?海軍なんてほぼヤ●ザみたいなモンなのだよ」




なんやかんやで次回は第二ステージ、恐怖!地中海弩級水姫あらわる!!

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