なんか書いてたら増えたので中編ですわ
【登場人物】
青葉(恐縮重巡)
提督とはたまに飲みに行く程度には仲が良いらしく、そろそろ改二どうすかね?と聞いてはいるものの答えはいつもKISSではぐらかされるとかなんとか…
初春(様付け)
謎の高貴さを持つ雅な御方、提督が頭が上がらない数少ない1人
有史以来、闘争のきっかけはいつも些細なこと、肩がぶつかっただの今こっち見て笑ったろテメーだの人類はいつもくだらないインネンをフッかけ、その、飽くなき闘争心を満たしてきました
そして今日ォ!この場で!己のPRIDEを賭けた真剣勝負の幕が上がります!!この血で血を洗う伝統を重ねてきた格闘の聖地!基地体育館特設リングでその血と命を捧げるのはどちらか!!
英国
「と言うワケで皆さんこんにちは、毎日が恐縮日和、実況の青葉です、この試合、解説には格闘技に詳しく雅な専門家でお馴染み、初春様をお招きしております、本日はよろしくお願いします」ペコォ
「うむ」
「さて初春様、今回は国際親善試合と言うことでリングに上がります両者ですが初春様的にはどうでしょう?過去、ジャーヴィスちゃんは何度か公式のリングで登場してますが対戦相手であるグレカーレちゃんは今日まで公式のリングに上がったことはありません、しかし非公式ながらも何度かテイトクとヤリ合い、かなり追い詰めたとの情報もありますが…」
「ほぉ…それは楽しみじゃのぉ」
「えー…手元の資料によりますと対戦が決まったのは一週間前、それからジャーヴィスちゃんは一週間どこぞに籠りハードなトレーニングをしていたのに対し、グレカーレちゃんは普段と特に変わらず自堕落で暇をみてはテイトクにちょっかいをかけていたそうです」
「ふむ」
◇◇◇
「よく逃げなかったわね
「Fuck、ブチのめされに来たトコだけは褒めてあげるワ」
リング中央でメンチビームの火花を散らすグレカーレとジャーヴィスは互いにメンチと罵倒を吐いていたが、ふと、グレカーレがジャーヴィスにまるで握手を求めるように右手を出した
「?、フン…アホなイタリア人にも一応のmannerってのはアルみた…」
「甘いぜボーヤ!」
まるで公平に戦おうぜと言うように差し出されたグレカーレの手をとろうとジャーヴィスが手を出した瞬間、グレカーレの強襲飛び膝蹴りがジャーヴィスに炸裂した!!
「グハァ!!こ、このヤ…!」
「キャハハハハ!甘いんじゃないのぉー?このグレカーレちゃんの手をタダで握れるとかユメ見ちゃったー?うわー、カワイソー♪プークスクス」
まだゴングが鳴っていない掟破りの強襲飛び膝蹴りで先ずは機先を削がれたかに見えたジャーヴィスだったが、すぐに態勢を立て直し、ようやく鳴ったゴングと同時にリング中央でグレカーレと手ぇ四つでガッチリと掴み合う!!
「フン、下等メスガキ強度2500万パワーと言ったところネ!」
「アァ?なんですって?」
「ソノ程度で!このlucky Jervisに勝てるとは!思わないことヨ!」
ジャーヴィスはグレカーレの身体を掴みあげファイヤーマンズキャリーの形で肩に担ぎ、自ら横に倒れこみつつグレカーレの頭部からリングに叩きつける、いわゆるデスバレーボムを放つが……!!
「死ねッ!Death Valley Bomb!!」
ズダンッ!!!(デスバレーボム)
「…そんなもの?全然効かないんだけどぉ?」
「く、コ…コイツ!」
ジャーヴィスのデスバレーボムに対し、まるでノーダメージと言わんばかりに立ち上がったグレカーレはカワイソーなものを見る目で言った
「ま、私にダメージを与えるには高さが60㎝、角度が15度足りなかったわね」
「ナルホド……見た目バカそーナノにオベンキョーは得意みたいじゃナイ?」
「ま、このグレカーレちゃんは天才だからね、天才なの?ワカる?」
この褐色バカ女に対して認識を改める必要がある、この攻防でジャーヴィスはその事実を知った
対戦前、このクサレマエストラーレ級姉妹についてある程度の勉強をしたつもりだったが、その勉強はあまり役に立たなかった…
長女はわりと良い子、次女は社会と大人をなめたクソガキ、三女はアホ、そしてあまりデータはなかったが末っ子の四女が寝ている時は決してその眠りを妨げてはならないと……
「マァいいワ!たとえ相手がナンであろーとヤるコトは一つ!!」
この一週間、戦い方を模索すべくメインヒロイン道を極めた(自称)bitch師匠に教えを請い、ハードなトレーニングをこなしたジャーヴィスのやるコトは変わらない!bitch師匠はこう言った!メインヒロイン以外は全て下等と!
勢いを取り戻したジャーヴィスはまずは必殺の距離に入るべく身を低くし、超低空タックルでしかける…!!
しかし!!
「ゴハァ!!」
超低空タックルで仕掛けたハズのジャーヴィスはグレカーレとの間合いを詰めきれず、まるで見えない壁にぶつかったように大の字にリングに倒れた!!
「グッ……ガハァ!い、今のは……っ!だ、Darlingの…!」
「言ったでしょ?このグレカーレちゃんは天才なのよ、天才、この技なら何回か喰らったからね、ムカつくけど」
ヒラヒラ右手を振りニヤニヤ笑うグレカーレに対し、Darlingのスネークバ●トを…!と、怒りと同時に戦慄したジャーヴィス
たしかに、ジャーヴィス自身もその技を見たコト自体はあったが、まさか真似できるとは考えもしなかった…
いや、正確にはテイトクのスネークバ●トと比べるとスピードもパワーも遥かに劣ってはいるのだが、右手しか使わないテイトク式に対し、このグレカーレが使ったのは身体の振りで足りない体格や筋力などを補い限りなく本物に近いものにしたグレカーレ式スネークバ●トと言える
「さらにぃー!!」
グレカーレはジャーヴィスの身体を掴み上げて腰を落とし、ジャーヴィスの両膝を自らの片膝に激しく打ちつけた!!
「ダ●ルニークラッシャー!!」
ゴガアァン!!(ダ●ルニークラッシャー)
「うっぎゃあああああああああー!!」
スネークバ●トに続きグレカーレが放ったのはこれまた提督の得意とし乱用する大技!掟破りのダ●ルニークラッシャー!!
ダ●ルニークラッシャーでダブルのニーをクラッシュされたジャーヴィスはお皿がー!お皿がぁー!と叫びながらリングを転げ回った…!
「こ、このサル真似コピー野郎め…っ!」
「ほらほらぁ〜、どーしたどーしたー?私はここダゾぉー?ヒ〜ラヒ〜ラ、ほらガンバレガンバレ♪ザコ英国艦ガンバレ♪」
天才は
そのカンバンに偽り無しッ!!こと
◇◇◇
「強し!グレカーレちゃん強し!まさかあのジャーヴィスちゃんを圧倒だァァァァァァァァ!これにはスタンドからも驚きの声が止みません!初春様!これは予想外と言えますね!」
「ふむ、なるほどのぉ」
「どうでしょう初春様!これはグレカーレちゃん有利と言える展開でしょうか?」
「さて、それはどうじゃろうな」
まさかの圧倒を見せる天才メスガキファイター・グレカーレに大興奮の場内、そんな中、英国陣営からリングでハァハァ言っているジャーヴィスのすぐ近く、リングサイドに赤い髪の女とキンパツ強烈パーマの少女が駆け寄った!
ーーー
「Jervis!いつまでブザマを晒している、これ以上のブザマは我が女王陛下の前で許されんぞ」
「ダイジョーブなの!?Jervis!」
「Ark…Janus………フッ、ワカってないワネ」
ジャーヴィスはリングロープを背にして掴み、ゆっくりと立ち上がった…
「このlucky Jervisの背中がそんな頼りナく見えたかしラー?」
立ち上がったジャーヴィスは着ていた上着を勢いよくリング外に脱ぎ捨てたッッッ!!
ズドンッ!!(上着)
「うえっ!?ナニこの上着ぃ!重っ!Jervis!アナタこんなモノ着て……って!うげぇ!!」
さらにジャーヴィスはリング外に帽子、手袋、ブーツを脱ぎ捨て、その全てがジェーナスの頭上から降り注いだ
「フーッ〜………コレでだいぶ軽くなったワ」
ジャーヴィスは2〜3度その場でぴょんぴょんし、これまでとは段違いに加速したダッシュで一気にグレカーレとの距離を詰めた!!
「このlucky Jervisを
「へぇ、面白いじゃない…」
リング中央で再び組み合った両者!まずはパワー比較べだと言うかのようにジャーヴィスがグレカーレを圧したッッッ!!
「む、む!このパワー…っ!」
「このlucky Jervisをホンキにさせた事をコーカイするのネ!!」
ジャーヴィスはグレカーレをブレーンバスターの要領で抱え込み、さらに相手の片腿を抱え込み後方へ勢いよくスープレックスでブン投げてリングに叩きつけたッッ!!
ズカアァン!!(フィッシャーマンズスープレックス)
「ゴバァ!!!」
「マダマダァー!!地獄はここからネ!!オマエはこのリング恥ずかし固めで殺すと予告するワ!!」
夏イベント始まりましたわー