不健全鎮守府   作:犬魚

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途中までVSフレッチャーだった

【登場人物】

Javis(ラッキー)
通称lackey Jervis、窓ガラスかち割ってガラスのシャワーだー!しても傷つかないくらいは運がいい

Grecale(ラッキー)
天才型の天災メスガキファイター、社会と大人を舐めている


決闘者の王国!! 前編

朝!!爽やかな目覚めにgood morning!今日はなんだかステキなコトがありそうな気がするワ!と勢い良くノビをしようとしたら隣で寝てたJanusの鼻に肘をぶつけて大惨事

 

「Ahhhhhhhhー!!お鼻がー!お鼻がァァァァー!」

 

ベッドから床に転げ落ち、鼻血を噴出しつつ床を転げ回る哀れな妹に朝からバカやってないでハヤク顔を洗うことネ!と、姉として忠告をして朝の身支度へとかかる…

マッタク、今日はとってもイイ朝だわ、いわゆる、Date日和ってやつネ!よし、今日はDarlingをDateに誘おう!そうしよう!

 

◆◆◆

 

「Jervis、ナツヤスーミの宿題は終わったのか?アサガオに水をやったか?」

 

「チッ、っさいなぁArkは…」

 

朝、今日もROYALな英国の食卓……

絶対なる女王陛下と、その女王陛下を前にしてなお不遜を許される唯一無二の余、そして、ジャーヴィスとジェーナスのロイヤル小淑女は今日も英国が誇る超一流料理人の作った朝食を摂っていた…

 

「うまい!うまい!」

 

「Nelson、貴女は少し黙って食えないのか…?」

 

「うまい!」

 

女王陛下の騎士からのツッコミなどまるで聞く耳などない

本来、女王陛下の御前では高貴さと優雅さが求められるのだが、このネルソンにだけはそれが適用されていないらしく、ネルソンはいつものように瞳孔の開いた目でサンドイッチをバクバク食べていると、ネルソンの足元に1匹のネコがやってきた…

 

「ん?なんだ?オマエも食いたいか?フッ、よかろう……chef!!このネコに余と同じ食事を用意しろ!無論、最高級の、な!」どんっ!

 

何事もない爽やかな朝の風景…

あくまで高貴で優雅な女王陛下、声がデカくてうるさいと隣近所から苦情の来るネルソン…何事もないいつもの風景であった

 

「Lady、今日、ワタシDarlingとDateするカラー、lunchはご一緒できないワー」

 

「…はぁ?」

 

女王陛下はふと、ジャーヴィスにナニ言ってんだコイツ?みたいな目を向けたが、大して気にしても無駄なコトだと考え、一言、そうですか…とだけ答えた

 

「ウェ!?Jervis、昨日、一緒に宿題終わらせるって言ってたじゃん!?」

 

「ハァ?そんなモン、1人でシコシコやってなサイよ、このJervisはアンタみたいな天パと違ってイソガ・シーのよ!」

 

「いや、天パ関係ないし…」

 

ジェーナスはオレンジジュースをブクブクさせてやや不満げな顔をしたが、この姉に言っても無駄だろうと次の言葉は飲み込んでいると、宿題ファックユー発言は聞き捨てならなかったらしい女騎士がジャーヴィスの首根っこを掴んだ

 

「Jervis、今、宿題も終わっていないのに遊びに行くと言ったのか?」

 

「遊び…?甘いわねArk、ダレが遊びに行くっテ?」

 

「オマエだろ」

 

「違うワァァァァ!!DarlingとのDateは常に真剣勝負!!アソビでヤってんじゃないワ!!」クワッ!

 

ジャーヴィスの迫力に一瞬気圧されたか、アークロイヤルの腕が緩み、その隙にジャーヴィスはスムーズな動きで窓際のソファーのある場所に移動した

 

「クッ!この私が一瞬とは言え……」

 

「Ark!アナタは宿題がどーのこーのゆー前にこのJervisにこう言ってやるべきなのよ!恋の真剣勝負結構!水着グラがないなんてコトを言い訳にするな!命にかえてもDarlingとLove・Dateしろ!…とネ」

 

「そ、そうか…?いや、言われてみるとそうかもしれんな…」

 

「そうなノ!」

 

ハッキリと、自信満々に力強く!そう宣言されたらアークロイヤルもたしかにそうかもしれないと頷いた

 

「恋の真剣勝負か、ふむ……なるほどな」

 

「いやArk、ソレ普通に騙されてるから、Jervisのやつテキトーなコト言ってるだけだか……」

 

ジェーナスは冷静で的確なツッコミを口にしようとしたが、ジャーヴィスの投げたアーモンドが目に突き刺さり、椅子から転げ落ちてギャースと叫びながら床を転げ回った

 

「いいだろうJervis、真剣勝負と聞いたからにはこのArk royal、オマエのその気高い意思を尊重しよう!戦うといい!正々堂々と!」

 

「任せテ!」

 

「そしてこの剣を持って行け!」

 

女王陛下の女騎士は柄にLuckと書かれた剣を取り出し、Luckの前にPを書き込んでジャーヴィスに投げ渡し膝の上に乗ってきたネコを撫でていた女王陛下に向き直って片膝をついた

 

「女王陛下!英国淑女であるJervisの正々堂々たる決闘!不肖、このArk royalに立ち会うコトの許可を!」

 

「え?あぁ、いいですよ、行ってきなさい、許可します」

 

「ありがたき幸せ!!」

 

女王陛下の騎士は深々と頭を下げた

 

「Jervisの決闘が終わり次第、すぐに戻ります!」

 

「そう?すぐに戻ってこなくともいいですよ、あ、そうだ、良い機会だからAdmiralとお茶でもしてきなさい」ニコッ

 

◆◆◆

 

チッ、まさかこのザンネン女騎士が一緒とは……

セッカク!今日はDarlingとイチャコラマジLOVE Date日和だと言うのに…

 

アーモンドがアイに突き刺さった妹を放置し、早速Darlingの居るであろうシツムシ・ツーに向かっているワケだが、その足取りは重かった…

なんで重いかって?そりゃこの女騎士が同行してるカラよ!

 

「Jervis、正々堂々とな!」

 

「ハイハイ、わかっタわかっタ」

 

「Jervis!ハイは1回だ」

 

クッ!めんどくさッ!!どうにかしてコイツを置き去りにしてサッサとDarlingのトコに行きたいところだケド、この女騎士、アタマはザンネンなわりに身体能力はやたらと高く、たとえが私が全力ダッシュしてブッちぎってもトンデモないスピードで追い上げてくるし、虚をついたとしても2秒で切り返してくるからタチが悪い…

 

クッ!こんなときにあの天パはどうしたっての!天パさえ居ればこの鬱陶しい女騎士を天パに押し付けられるってのに!………そんなコトを考えつつ、まずは自販機コーナーでdrinkでも買ってから行こうと自販機コーナーへとやって来ると……

 

「ねー!ジュース買ってくれるのー?ねー!」

 

「誰がテメーの分まで買うかボケ、泥水でも飲んでろ」

 

「ハァ?飲まないし、アタシ、ミネラルウォーターね!硬水のやつ!フランス産のやつ」

 

「死ね」

 

自販機コーナーに居たのはDarlingと…………ナニアイツ?Darlingにエラくナレナレ・シーわね…

あの見るからにアタマ悪そうなツラ、たしかギャングみたいなのばっかいるイタリアのチームのヤツね

 

「Hi!Darling!ゴキゲン・ヨー!」

 

「ん?あぁ、キミは………ジャーヴィーくん、と騎士様か」

 

どうせシツムシ・ツーに行くところだったし丁度いいわ、早速DarlingをDateに誘っ…

 

「もらったァ!!」

 

「あ、テメー!!ナニ勝手にボタン押してんだこのガキャ!!」

 

「ヘヘーン♪ざぁこ!このグレカーレちゃんを前に油断してるとかホントザコね!ザコ!負け犬!」

 

ガラの悪そうな女は自販機からペットボトルを取り出してスタイリッシュに蓋を開けてゴクゴクと口をつけた

 

「ブハァ!!ウンメー!あ、ザコテイトクも飲む?飲みかけだけど?」

 

「誰が貴様が口をつけたような汚物飲むかクズが」

 

「ハァ?汚物じゃないし!訂正しろハゲ!」

 

「誰がハゲだ、アァ?」

 

ギリギリギリギリギリギリギリ!(魔のテイトククロー)

 

「ギャアアアアアアアアアア!!割れる割れる割れる!!クソッ!離せッ!離せザコチ●ポ!」

 

Darlingのワンハンドクローで頭部ごと持ち上げられメリメリされているそいつはフリーになってる足で器用にDarlingのお腹にキックを打ち込みワンハンドクローから脱出した

 

「クッ!ザコのくせに!」

 

「このガキャ……どうやらまだわからせが足りないらしいな」

 

「ハァ?このグレカーレちゃんがオマエみたいな足臭いのに負けるかバァカ!死ね!」

 

「俺の足は臭くない」

 

どうやらDarlingはこのバカ女が嫌いらしいわね…

マァ!それもそうよね!と考えて納得していると、ウチのザンネン女騎士がズズいっと前に出た…

 

「Admiral、ちょっといいか?」

 

「なんだ?後にしろ、今、ちょっと躾で忙しい」

 

「そうもいかない、このArk royal、我が女王陛下より許された誇りある決闘を見届ける必要があるのだ」

 

「決闘だと…?誰と、誰が?」

 

「Jervisがオマエに決闘を挑みたいそうだ」

 

「え?ジャーヴィーくんが…?」

 

アァァァァァァァァクッッッッ!!!このバカ!!そんなワケないでしょ!私はDarlingにDateの申し込みにきたのよッッッ!!

う、うぅ……だ、Darlingがマジかよ?オレ、なんかした?みたいな顔して若干困惑してるじゃナイ!違う!違うからねDarling!

 

「この剣を使われよ」

 

Arkはご丁寧にDarlingの足元になにやらゴツめの剣を投げ渡す、ってかその剣、オーラ出てるし私にくれたヤツよかスゴい名剣みたいじゃない?

 

「いや、俺はジャーヴィーくんと決闘する気はないのだが…」

 

サスガDarling!!だよね!

 

「それは困る、Jervis、オマエからも言ってやれ」

 

「Arkはもう黙ってテ!っーか帰れ!Darling!違うカラ!ワタシ、DarlingをDateのお誘いに…」

 

「あ、あぁ……なるほど、そうか、なるほど」

 

サスガDarling!1を聞いて10を察してくれたワ!そう!そうなのよ!

 

「ハァ?ザコテイトクをデートのお誘い?ハハッ…ウケる」

 

「ア"ァン?なんですっテ?」

 

「ザンネンだけどこのザコはこのグレカーレちゃん専用のザコATM兼グレカーレちゃんのメーレーには逆らえないキンタマ蹴りあげられて情けない声を出すザコチ●ポなのよ、弱小ロイヤルがデートとかご遠慮願おーかしら」

 

このオンナ……見るからにチンピラみたいと思っテたけど…

 

「誰が弱小royalですっテ…?」

 

「キャハ!コイツ、自分でジブンがザコってワカってなーい、ウケる」

 

ブチイッ!!!(堪忍袋の緒)

 

気がつくと、私は左手の手袋を外し、目の前のバカ女にブチ投げていた!

 

「痛っ!!ナニコレ?手袋?」

 

「…………ケットーよ、えぇ、お望みドーリ決闘してやるワ!!Ark!止めるんじゃあないワよ!!」

 

「フッ…」

 

どうやらArkも今のroyal侮辱に対しては思うところがあったらしく、その顔は肯定を示していた

 

「フッ、Admiralよ、どうやら相手が違ったらしい」

 

「ナニがフッだ、アホか、っーかオマエら、こんなとこでケンカすんな!やるならもっと邪魔にならないとこで俺に迷惑がかからないようにやれ」

 

「なるほど………Admiral、決闘に相応しい時と場所を選ぶか!よかろう!この決闘!この女王陛下の騎士Ark royalが預かろう!」

 

Arkは持っていた剣を床に突き刺し、双方委細承知せよ!と高らかに宣言した!!

 

「Admiral、決闘の仔細については決まり次第連絡を待て!行くぞJervis!」

 

「え?あ、イヤ…ワタシDarlingとDateを…」

 




次回は後編
激突!ジャーヴィス VS グレカーレの電撃有刺鉄線デスマッチ

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