不健全鎮守府   作:犬魚

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本日でこのクソみてぇなお話もなにげに5周年
まっこと!キレの悪いウ●コのように長いですわ!

しかしまぁ、節目と丁度いいタイミングでお久しぶりのifエンド回、ですが1回目はいきなり変化球から入り、以前のifエンド回の続きもの、で御座います

ハイ、えぇ…


提督とルート分岐のエンディング⑰

【続・聖者の帰還-special round-】

 

 

かつて、戦争があった…

海軍解体から早数年、なんやかんや色々あって島風を正式に養女とすることになり、軍属から解き放たれて無職となった俺は退職金を元手に探偵まがいの便利屋の商売を始めたワケだが…

 

「たっだいまー!今日は何か依頼あったー?密室殺人とかー?人質救出とかー?」

 

「そんな物騒な依頼あるワケねぇだろ、あと、帰ってすぐ制服脱ぎ捨てんな、ちゃんとハンガーに掛けろ」

 

ネコ探しだの浮気調査だのクソみたいな仕事をこなしつつ日々、平穏無事に過ごしていた俺は大して面白くもないテレビを見つつ今日も真面目にガッコーでお勤めして帰ってきたバカ娘のスカートを投げた

 

「はいはい、テイトクは口うるさいなぁ…オカーサンかっての」

 

「やかましい」

 

「今日の晩御飯ナニ?なんかイイ匂いするけど?」

 

「今日の晩飯ぃ?聞いて驚け、なんと肉じゃがだ!」

 

「NIKU-ジャガ…!?う、ウソ……肉入ってるの!?どうしちゃったのテイトク!まさか今日の仕事が大成功だったとか?」

 

「いや、お隣の名取さんから貰った」

 

ウチのお隣に住んでいる名取さん(未亡人)はとても親切で気配りができる上に美人であり、さらにエロい、美少女のあどけなさを残しつつも元人妻特有の妖艶さがあり、服の上からでもワカるあの激エロボディ………ハッキリ言えば、ヨダレズビッ!ってヤツだ。

俺がクリーニング屋さんだったら間違いなく押し倒しているね

 

「名取さんゼッテー俺に気があるよ、マジで、だって作りすぎたからって肉じゃがくれるんだぜ、ありゃ間違いなく俺に気があるね、島風、オマエもうすぐ新しいオカーサンできるぞ」

 

「そんなワケないじゃん」

 

「ナニがそんなワケないだ、俺の探偵としての勘がビンビンなんだよ」

 

「探偵の勘じゃないでチ●ポがビンビンなんじゃん、私知ってるよ、名取さんこないだイケメンの人と歩いてたの見たし」

 

「ファーックス!!!」

 

なんてこったい!!チクショウ!弄ばれたのか…ッ!!いや、いやいやいや、よく考えたらコイツの言うコトを鵜呑みにはできん、前もたしかヤクザの浮気調査だか素行調査だかに付いて来てテキトーな当てずっぽう言って危うく洞海湾に沈めかけられたからな

 

「まぁいい、だいたいキサマ、テストはどうなってんだ?期末テストは、赤点なんかテイトクは許しませんよ、わかってるの?赤点なんかとったらこの夏は塾に行かせますからね!」

 

「テストぉ〜…?」

 

島風はめんどくさげにカバンから汚らしい紙を何枚か取り出して雑に投げつけてきた

 

「雑に投げるな!ったく……どうせクソみてぇーな点数なんだろテメーはよ、余ゼミ行かせるぞ、余ゼミ(※進学塾、余ガデヨウゼミナール)………えー92に、91……99、ほらぁ見ろ、クソみてぇーな点数とりやがっ…」

 

…………いや待て、軒並み90点代じゃねーかコイツ

 

「なんだオマエ、カンニングか?」

 

「いきなり娘の努力全否定でカンニング疑惑はヒドくない?」

 

「だってオマエ努力してねーじゃん」

 

だってコイツがベンキョーしてる姿とか見たコトねぇよ、家帰ってきたら漫画読むか、テレビ見てるか、アイスしゃぶるか、スマホいじってる姿しか見たコトねぇよ

 

「ガッコーでベンキョーしてるんですぅー」

 

「ふ〜ん」

 

「感想が雑!!」

 

「チッ、うっせぇーな…よく考えりゃオマエの成績なんぞ別にどうでも良かったわ、とりあえずガッコー卒業して真っ当な仕事に就職してさっさと俺の前から消えてくれや」

 

「ハァ?ナニ言ってんのテイトク、私、ウチで働くケド?」

 

「ハァ?じゃないよ、ウチはエッチで巨乳なお姉さん以外募集してねーんだよ」

 

「そんなの来るワケないじゃん、ってかそんな人雇ってもお給料も払えないじゃん」

 

クッ…!痛いところを突きおるわい、たしかに、ウチには人を雇う余裕どころか毎月の家賃ですら怪しいものすらある

 

「まずタバコ止めたら?」

 

「ダメだ、タバコは俺の紳士道の必須アイテムだからな、いいか?俺がタバコを失うってコトはダンディを失うってコトだ、ダンディを失っちまったらそいつぁタダのキザヤローにすぎない」

 

「ハイハイ、テレビのリモコン貸して」

 

コケにしやがって……チッ、まったくナマイキ盛りになりおってからに、いや、軍に居るトキからナマイキだったか?うん、そもそもどいつもこいつもナマイキだったから印象が薄いだけか

 

とりあえず、お隣の名取さん(未亡人)から戴いた肉じゃがをオカズに本日の晩飯、メインディッシュに肉じゃが、千切りキャベリ、スーパーで買ったメカブ…

そんなゴキゲンなディナータイムにテレビのチャンネルをポチポチ押す島風にニュースにしろよダボと頭の耳を引っ張る

 

「痛いっ!!」

 

「やかましいっーの、ほらぁ、高校ヤキュウの結果わかんなかったじゃねーか」

 

「そんなもん後でスマホで調べればいいじゃん」

 

「ったく、あー言えばこー言う子だね、アンタは」

 

とりあえず地元の大したコトなさげなローカルニュースでも見るかとテレビを見ていると、間の悪いことにテレビは地元のローカルでないニュースを映していた…

 

「スピードキングダムの王女様が来日、滞在の予定は約一週間で自動車産業の工場などを視察か…」

 

「つまんなーい」

 

「やかましい、黙ってニュースも見れんのかオマエは」

 

ピンポーン♪(ドアベル)

 

「あん?」

 

「誰か来たみたい!依頼だよ!」

 

「んなワケねーだろ、どーせババアが家賃の取り立てに来たんだろ…」

 

…まぁ、そう言ったもののマジに仕事の依頼かもしれんしな、俺は肉じゃがの肉全部食うんじゃねーぞと島風に念を押し玄関へ向かった…

 

ピンポーン♪ピンポーン♪ピンポーン♪(ドアベル)

 

「へいへい、っーか連打すんなよ、ハイハイ、今開けますよっと…」

 

このピンポン連打はババアだなと思いつつドアを開くとそこには………

 

『Ayúdame!』

 

……………島風が居た

 

「え?なんだって?」

 

『Por favor, ayúdame, soy rastreado por una mala persona!』

 

…………え?何語?っーかよく見ると、コイツ島風じゃないな、島風によく似たしずまヅラしてるが…

うん、違う、それになんか上等な服着てるし、服っーかドレスってやつか?ほら、アレだよアレ、ディ●ニープリンセスとか着てるアレ

 

しかしなんなんだ…?島風によく似たしずまヅラにワケのわからん外国語…?もしかしてアイツ兄弟だか姉妹だかいたのかと悩んでいると、玄関から戻って来ない俺が気になったのか、島風のヤローがヒョコっと顔を出した

 

「ナニやってんのー?もう肉ないよー」

 

「ハァ!?オマエナニ言ってんの、今、肉ないっつたか!?俺、肉全部食うなって念を押したよなーッ!!」

 

「知らないし、私育ち盛りだし、ってかそれ誰?」

 

「こっちが聞きてぇーよ!!」

 

 

後日、このスピードキングダム王女、シーマ・カゼーナ王女を発端とした国家と世界を揺るがす巨大な陰謀が動き出し、笑いあり、涙あり、ケンカ、バイク、友情、ちょっとラブコメの大冒険が繰り広げられることになるが、それはまた別の話…





次回からはまっこと新鮮なifエンド

【タイトル未定】
【タイトル未定】
【タイトル未定】

の、三本の予定です、ウフフフー

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