ついに正体を明かす完璧艦娘の首領!
ジ・アドミラル VS スーパーラバーズ!
第三試合、トーナメント開始直前、白露&有明コンビを惨殺し突如としてトーナメントに名乗りを上げたキンパツの悪魔、リシュリューとジャーヴィス!
そんな彼女たちの対戦相手は未だ謎のベールに包まれた覆面コンビ!ジ・アドミラル!
そしてついに!謎のベールに包まれたジ・アドミラルがその正体を現す時が来たッッッ!!
「喰らいなさい!薔薇の洗礼!ピラ●アンローズ!」
ゴングと共に飛び出したリシュリューの先制攻撃は覆面1号ことアドミラル1号の胸をマントごと貫くッ!!しかしッッッ!!
「ククク…その程度で勝ったつもりでいるとはな」
「Quel?なんですって…!」
「そんなヤワな花ビラ、痛くも痒くもないわーッ!!」
アドミラル1号は着ていたフード付きマントをバリバリバリィィ!!と脱ぎ捨て、ついにその正体を現す!!
『ゲェーッ!ついに謎の覆面艦娘!ジ・アドミラルの正体があらわになったーッ!!………って、誰ですか?アレ?』
『さぁ?妾に見覚えはないのぉ』
『見覚えがない……う〜ん、青葉の手元にある艦娘図鑑にも載っていません、ジ・アドミラルとは一体何者なんだーッ!』
肩より少し長くトゲトゲしくハネた黒髪、全体的に見ると可愛いらしさと言うよりは美しさといった印象を受ける美女…
姿を現したアドミラル1号はリシュリューに強烈なローキックを叩きつけ、リシュリューはあまりの痛みにリングを転げ回った!!
「フッ、下等艦娘が完璧であるこの俺にタテつこうなど……100年早いわーッ!!」
アドミラル1号はリングを転げ回るリシュリューを掴んで持ち上げ、リシュリューの両膝を己の両膝に勢い良く叩きつけて両足を破壊した!!
『ゲェーッ!あれはダブルニークラッシャー!!』
『ふむ、テイトクがよく好んで使う技じゃな』
『これはいったいどーゆーコトだー!アドミラル1号!テイトクお馴染みの必殺技を使っているー!!』
アドミラル1号は右手でメガネをクイッとあげ、さらにリシュリューのストマックをクラッシュした!!
「ゲボォ!!」
「Richelieu!touch!ヘイ!touchネ!」
「クッ…!なんてヤツ…!Jervis、気をつけなさい!アイツ、かなりヤるわよ!」
「OK!目にモノ見せてやるカラ!」
両足とストマックをクラッシュされたリシュリューはなんとかジャーヴィスにタッチすると、ジャーヴィスはアドミラル1号を警戒し、まずは円を描くようにアドミラル1号との距離を取った
「フン、来ないか…まぁいい」
アドミラル1号は自らリングを降り、タッグパートナーであるアドミラル2号にタッチした
「フーッ〜……コレ、もう脱いでいいさね?」
アドミラル2号がフード付きマントを脱ぎ捨て、その正体を現した!!
『ゲ、ゲェーッ!!あ、あの方はーッ!!』
『ほぉ、よもやよもや…』
ついに姿を現したアドミラル2号の正体!!その正体は会場中をどよめきと共に戦慄させるッ!!そんな中、アドミラル1号はコーナーポストによじ登るとマイクを手にした
「我々こそ完璧艦娘!ジ・アドミラルこと、えー……なんだっけ?あー…アレだよ、アレ、俺は影船八番艦!フ●ン・ガンマ・ビゼン!そしてタッグパートナーのビッグ・ザ・ママ!」
『か…影船?あの、初春様、影船ってなんでしょうか?青葉の知らない艦種でしょうか?』
『ふむ、影船か…』
“影船”とはッッ!!
“海の一族”の守護神とも呼ばれる海王直属の軍艦であり、船体はおろか帆まで黒く塗装されていることからこの名で呼ばれているッ!原型機であり零番艦を除くと七隻が存在し、それぞれが七つの海の海将を監察する役目を持つと言う…
『…と、こんなものでよいかの?」
『ハイ!初春様の有難い解説ありがとうございます!なんかところどころよくわかりませんしツッコミどころしかないですがありがとうございます!』
影船八番艦を名乗る謎の美女、そして最凶一航戦ですら頭を垂れると噂されている空母界の真の頂点にして絶対支配者、ビッグ・ママこと鳳翔…
「ビッグママだろーがスカイママだろーが知ったコトあるかー!!Darlingにイイトコ見せる!そう!ワタシはLucky Jervis!」
「フーッ〜…元気な子さね」
「死ねッ!!ババアー!!」
怖いもの知らず!!ジャーヴィスは身を低く低空からテイクダウンを奪うべくタックルを…
ゴスッ!!(クソ長キセル)
「アガッ!!?」
「誰がババアだい、あ゛?」
『ジャーヴィスちゃん!よせばいいのにわざわざ自ら死に行ったァァァァ!!これは立てない!ジャーヴィスちゃん!たったイッパツでKOされたァァァァ!!』
武装色を纏ったであろうキセルの一撃をまともに被弾し、ジャーヴィスは頭からドクドク血を流しつつ白目を剥いて転がった…
「Jervis……クッ!カタキは討つわ!」
既に両足とストマックを破壊され、半死半生の状態だったリシュリューは、タッグパートナーを惨殺された怒りを力に変え、再びリングへと舞い戻る!
しかしッッッ!!
「バカめ!自ら死にに戻るとは!!喰らえ、溢れる知性の必殺技を!」
「な!?ガハァ!!」
ビッグ・ザ・ママから素早くタッチしたフ●ン・ガンマ・ビゼンは飛び込んできたリシュリューを高く蹴り上げ、まるでサッカーボールをヘディングするように何度も頭突きでリシュリューの身体を空高くまで上がったと同時に自らも飛び、空中でリシュリューの両腕と足を極めた逆さまの状態でガッチリと固定し落下を開始したッッッ!!
『ゲェーッ!!あ、あの技はー!!テイトクリベンジャー!』
『ふむ、テイトクがやたら使うアレじゃな』
海軍三大奥義!テイトクリベンジャーが炸裂し、マットに叩きつけられたリシュリューは盛大に吐血するとリングに転がった…
「グッバイ!リシュリュー!」
「ゴハァ!!!」死ーン
『決まったァァァァ!!完璧に決まりました!これは立てない!ジャーヴィスちゃんに続きリシュリューさんも処刑完了!勝ったのは完璧艦娘を名乗るコンビ!ジ・アドミラルだー!』
第三試合
●スーパーラバーズ VS ○ジ・アドミラル
(15分2秒 テイトクリベンジャー)
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「フッ、ジ・アドミラルか……なかなか手強い相手のようだな」
「そうねぇ」
次の試合を待つ長門と陸奥は観客席から今の試合を観ており、長門はこれはなかなか警戒が必要だなとイマイチ興味がなさげな妹の陸奥に言って聞かせていた…
「と言うか、私としてはあっちに座ってる五月雨ちゃんがさっきからメチャメチャ笑ってるのが気になるんだけど?」
「サミ…?あぁ、秘書艦のサミ……髪の長いのか」
「そ、なんか今の試合……あの、なんたらガンマビゼンってのが出てきてから膝をバシバシ叩いて笑ってるのよ」
「ふむ、知り合いか?」
「さぁ?でも、珍しく大爆笑してるわ」
一回戦最終戦!
優勝候補No.1、ナガムツブラザーズ出陣!