不健全鎮守府   作:犬魚

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眠りの神

【登場人物】

提督(クソ大人)
過ちを認めて次に活かす大人

Maestrale級(マエストラーレ級)
幾星霜の時を経て!ついにMaestrale級の艤装全てが聖域に!!


提督とVS最強四天王

朝昼の寒暖差に体調を崩しがちになりやすい昨今

書類を読んでハンコを押す仕事に飽きた俺はタバコでも吸うかと喫煙所へと歩いていると、廊下の先に、俺の行く手を阻むように現れたバカが1人…

 

「Ciao♪久しブリー」

 

「キサマは……グレカレー?」

 

「ハァ?Grecaleよ、グ レ カ ー レ!ナニ?このアタシの名前忘れちゃった?」

 

「冗談だ、小粋なテイトクジョーク」

 

イタリアから来た刺客、合法駆逐艦マエストラーレ姉妹の次女にしてオヤジ狩りを生業とする生粋の“奪い屋”!褐色の弾丸、グレカーレ……

その悪魔的笑みを浮かべるわからせ力はハンパではなく、並のオジサンなら成すすべもなくわからせられ、心を、PRIDEをベキッ!っと折られ、屈服させられるのは必至…ッ!!

 

マトモにヤりあえばこの俺ですらタダでは済まないだろう、それほど危険な相手なのだ…ッ!!このガキはッッッ!!

 

「で?そのグレカーレがナンの用だ?また俺に屈服させられ嬉ションしながらピースする姿を晒しに来たのか?」

 

「ハッ?ジョーダン、その逆よ!アンタがこのアタシに屈服して嬉ションするのよ!」

 

「面白い、子供は決して大人には勝てないこれは既に常識、どうやら厳しい躾が必要なようだな」

 

俺とグレカーレの距離はスネークバ●トが射程ギリギリ届かない間合いか、なるほど、正確に射程を見極めているな、イイ勘をしている

 

そしてヤツも俺と同じくインファイトがヤツの距離、驚異的な加速と敏捷性のメスガキドライブを止める事は難しく、最接近を許せば相手のキンタマをメチャメチャにする必殺のメスガキシュートがある…

 

「プクククク、ダッサ!コドモ相手にそーんな警戒しちゃって、ホーントダッサ!ってかこのグレカーレちゃんがオジサン相手にホンキ出すとか思ってんのぉ?」

 

「なんだと?」

 

「今日はねぇ、テイトクに絶望を与えに来たのよ、どうしようもない絶望をね…っ!」

 

グレカーレはゲラゲラ笑いつつスカートをヒラつかせ、さぁアンタ達出番よォー!両手を大きく広げると、グレカーレの周りに新たなガキどもが飛び出してきた!!

 

「な、なにィー!!お、オマエらはーッ!!」

 

バ、バカな…!!クッ!このプレッシャー!!姿を現しただけでなんてLO力だッ!!

 

「Buongiorno♪Maestrale級駆逐艦、長女のMaestraleです!」

 

基本的には真面目で良い子、ただ、私服ファッションにはこだわりたいちょっとオマセな年頃!マセガキ創世剣!グレート長女のマエストラーレ!

 

「プークスクス、4人に勝てるかしら〜?テイトクぅ?コ ド モ 相手には絶対負けないんだよねぇ〜?」

 

四天王最強の破壊力と強運を持つ社会と大人を舐めくさったメスガキ!メスガキ崩滅斬のグレカーレ!

 

「リベ、深海棲艦との戦いが終わったら故郷に帰って学校に通うんだぁ〜」

 

香取先生をも悩ませるアホの清霜に並ぶアホのツートップ!アホガキ光臨剣のリベッチオ!

 

そして…ッッッ!!!

 

「ZZZZzzzzzz………」スヤァ…

 

…………誰だっけ?っーか寝てるし

 

「あ、シロッコまだ寝てる!」

 

「いいから、リベ、シロッコは寝かせておいてあげましょ…」

 

「クッ!!シロッコのせいでイマイチ格好はつかなかったわね、ま、いーわ!姉さん!リベ!キメポーズ行くわよ!」

 

『『『我ら!Maestrale級駆逐艦!!』』』

 

クッ!ギ●ュー特戦隊かっーの、まさか合法駆逐艦の異名を持つ一級駆逐艦が揃い踏みとは……1人寝てるけど…

だが、1人1人が朝潮型と同等、いやそれ以上の高いLO力を持つといわれる一級が4人とは…

 

「…さて、このグレカーレちゃんとその他大勢にブザマに敗北して屈辱のアヘ顔失禁ダブルピースしながら屈服される準備はいーい?テイトクぅ?」

 

「フンッ、グレカーレ、オマエは1つ勘違いをしているようだな」

 

「ナニ…?」

 

「1人では勝てぬからと数を揃える、まぁ、それも良かろう、むしろグレカーレよ、俺はオマエを褒めてやりたい」

 

「な、なんでよ…!?ここはブザマに、ひ、卑怯だぞォ!とか焦るトコでしょ!」

 

「卑怯?ハハハ、卑怯などあるか、1人では勝てない、ならばどうするか?そうオマエ自身が考え、そして実行した、それは実に素晴らしいコトだ」

 

思えばこのクソガキ、今まで何度もこの俺に挑みブザマに敗北ア●メをキメてきた………が!ここにきてグレカーレはPRIDEを捨て、仲間に頼るという未来を選んだ、1人では勝てない強敵も仲間と一緒なら勝てる!チームを信頼するコトで今まで決して開くコトのなかった扉が開いたのだ

 

「それはつまり………成長」

 

「性徴…?」

 

「撫でてやろう、きなさい」

 

「うわ、キモ……ってかマジキモい」

 

「キモくない、テイトクだ」

 

グレカーレはクソッタレがァ!と汚い言葉を吐き、姉妹達にあのオッサンを狩るぞ!と吠えた!!

 

「ZZZZ…」スヤァ…

 

「ってかシロッコ!!アンタいつまで寝てんのよ!いい加減起きなさいよ!!ッッッ!!起きろッ!!」

 

バコォ!!(お腹キック)

 

グレカーレは未だにスヤァ…と横になっていたシロッコ?のお腹を蹴り上げた

 

「グヘァ!!!」

 

「ハーッ!ハーッ…!起きた!?さぁ!アンタもヤるわよ!今日こそテイトクをわから…」

 

グレカーレからお腹キックを喰らったシロッコくんは機敏な動きでグレカーレを押し倒してマウントを奪った!!

 

「キイイイィィィ……!!!」ギロッ!!

 

「え?お?ちょ…シロッ…ぶべらぁ!!ちょ!やめ、シロ…!!」

 

ドゴォ!!ボゴォ!!グショ!!バゴォ!!ゴスッ!!メリッ!!メリメリィ!!(打撃)

 

凄惨ッッッ!!マウントポジションからのあまりにも凄惨なラッシュ!!!

 

「WAAAAAAAANNABEEEEEEEEEE!!!」

 

「ちょ…イダ、タス…やめ、ホン……やめ!ごべ!ごべっ!ごべんな…ガバァ!!」

 

そう言えば前に、ザラ姉様が言ってたっけか…

シロッコの眠りを邪魔した時、そこは地獄と化す…

 

飲みの席でのジョークかと思ってたが……そんな悲劇の現場に立ち会った俺の隣にマエストラーレがやって来て言った…

 

「アレがMaestrale級の四女、私の一番下の妹です」

 

「そう、ひと味違うんだな…」


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