不健全鎮守府   作:犬魚

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1年以上ぶりに帰ってきたロー●ン回

【登場人物】

提督(クズの人)
まったく!キンパツ巨乳は最高でござるな!

Fletcher(聖女)
キンパツ巨乳でなおかつ善人と言う奇跡の聖女

Johnston(自分大好き)
どこか、昔好きだったアイドルに似ているワガママガール、キレやすい

??(??)



提督とFletcher姉妹+とロー●ン

暑さ寒さも彼岸まで、未だ、冬の寒さに身を震わせる今日この頃、地域密着型、地元から愛される基地をスローガンに掲げる当基地を預かる者として、未だに猛威を振るう新型ウィルスによる地方財政への影響などを地域の有力者と話し合うべく会合に参加するのはあまりにも当然…

 

「タバコタバコ……チッ、あと一本か」

 

地域の偉い先生方との会合を終え、基地に帰るべと運転しつつタバコに火を点けると、タバコの残機が少ないコトに気付いた…

 

「まぁいい、たしかこの先にコンビニがあったか…」

 

俺の記憶が確かなら、この先に青い看板の街のホットステーションがあったハズ…

そんな事を考えつつ運転していると、ほら、あった!やっぱりボクの記憶は正しかったネ

 

---

 

「あー…寒い寒い」

 

「いらっしゃませー………あ、テイトク、お疲れ様です」

 

「ん?」

 

とりあえずヤ●マガでも立ち読みするかと考えつつ店内に入ると、レジの方からなにやら聴いたコトのあるような声がしたのでそちらを見てみると…

 

「キミは………フレッチャーくん?」

 

「ハイ、お疲れ様です、テイトク」

 

レジのところに立っていたのは、一目で尋常ではないキンパツ巨乳だとワカるキンパツ巨乳……MAJORから来た超一流駆逐艦(メジャーリーガー)、フレッチャーくん…

その駆逐艦とは思えない駆逐艦離れした超肉体はまさしく世界トップレベル、島国のサルどもが頑張ったところで所詮リトルリーグにしかすぎない、ジャパニーズには精密なコンピューターは作れても世界へヴィ級王者は作れないことを改めて教えられたのだよ

 

「どうしたのかね?こんなところで…?と言うかその制服…」

 

「えぇと…その、part time jobを始めまして…」

 

「part time job…?あぁ、アルバイトか」

 

「あ、もしかしてテイトクの許可が必要でしたか?SecretaryのSammyさんからテイトクには伝えておきますからダイジョーブですと…」

 

「いやいやいや!大丈夫、ダイジョーブ!うん、大丈夫、ナニも問題なし!うん!」

 

一瞬、暗い顔をしかけたフレッチャーくんだか、俺の大丈夫と言う言葉でパッと明るい顔に戻り、そうでしたかと頷き、ここで働く以上は一生懸命ガンバリマスと懇切丁寧に頭を下げたら乳も揺れた…

 

………相変わらずスゲー乳だ、もし俺が紳士ではなく野獣だったら間違いなく会ったその日にファックしてる自信があるね

 

「Thank you so much、ありがとうございます」ニコッ

 

「…ハハッ、なぁにいいってコトよ、ガハハハ…」

 

……フーッ、危ない危ない、危うく逝きかけたのだよ

このフレッチャーくん、ただでさえキンパツ巨乳でなおかつ性格は万人等しく優しい聖女ときている

並の男児であればあの聖なるSmileの前に膝を折り、聖女Fletcherの前にまるで母親と話す子供のような安らぎを得る事は必至、邪悪なる心は浄化されるだろう…

 

「ま、まぁ、ガンバってくれたまえ」

 

「ハイ」

 

よぉーし、おじさん、今日はフレッチャーくんの為にいっぱい買っちゃうぞぉーと思いつつ雑誌コーナーへと足を向けると、店内の奥にあるトイレからこれまた見たコトのある顔が現れた…

 

「ったく、なんでこのアタシがrestroomのソージーなんか……って、ん?テイトクじゃない?」

 

「キミは……ジョンくん?」

 

「ナニやってんの?こんなトコで?」

 

「それはこっちのセリフだと言いたいところだが……まぁ、その制服を見たらわかる」

 

フレッチャーくんの妹で同じくMAJOR出身の駆逐艦、ジョンくん

さすがにフレッチャーくんほどの駆逐艦離れをした規格外の怪物ではないものの、このジョンくんもさすがにMAJOR出身と言うだけあってそのまだ少女の域を出ない身体はアメリカンサイズ、将来は男児ならきっとヨダレズビッ!な美女になる事は間違いないだろう

 

「フフン♪どう?似合う?」

 

ジョンくんはくるりと一回転してチャーミングにウィンクした

 

「そうだな、スカートが短か過ぎて健康的な男子がムラムラするからもうちょい長くした方がいいじゃないか?」

 

「ハァ!?」

 

たしかにジョンくんは可愛いが、フレッチャーくんと言うより強い光の前にジョンくんの光は淡すぎる…

 

「で?ジョンくんは便所掃除かね?」

 

「……Fletcherにジャンケンで負けのよ、次は勝つけど」

 

ジョンくんはなんでこのアタシがとグチグチ文句をタレ、レジに立ってるのがアタシならもっと売れるのにだの言って俺の弁慶をバシバシ蹴った

 

「痛い!地味に痛い!」

 

「アタシ今からレジ行くから!いい?いっぱい買ってよね?アト、アタシのいるレジで買ってよね!アタシのほーがいっぱい売った!って自慢するんだから!いい?ア・タ・シの!Fletcherのトコ行ったらコ●スわよ!If he's betrayed, I kill!わかった?」

 

「へいへい、アトでCondom持ってくわい」

 

「Eat Shit and die!!」

 

ジョンくんはなにやら汚い罵倒を吐いてプンスコしながらレジの方へと向かって行ったが、たぶんアレだろう、今日はその………フフッ、下品なんですけど……そう“便秘”なんですかね?

 

「さて…ヤン●ガでも読むか…」

 

うるさい店員さんもいなくなったし、とりあえず雑誌コーナーでヤン●ガと近●麻雀を立ち読みし、なんか食うモンと酒でも買うかと普段はコンビニで使わないカゴに目につくものを放り込んだ…

 

「パックごはん、冷奴、キンピラごぼう、うずらと牛肉の中華風、野菜煮物、たまご焼き、キュウリ漬物、ニューコンビーフ、魚肉ソーセージ、ナメコ汁、焼きプリン…」

 

うわぁ……なんだか凄いことになっちゃったぞ

ま、いいか、あとはおでんでも買うか…そんな事を考えつつレジのところへと行くと…

 

「…」ジロッ!

 

このコンビニのレジは2つ、入り口からすぐと奥、そして俺の現在地は入り口から奥…

仮に、奥側のレジに先客がいたら入り口側のレジで会計を済ませるのが普通だが、現在は両方のレジが空いている状態…

正しい進行ルートからすればフレッチャーくんがいる奥のレジで会計を済ませるがベスト…!しかし……!もう1つのレジにいるジョンくんからの並々ならぬ殺気…!

 

アタシのところへ来い!来い!来い!来い!来い!と強烈なプレッシャーを放っている…ッ!!

 

俺にガンくれるとは些か不遜なものを感じるが、俺としてはやはりここはフレッチャーくんの待つ聖女のレジへ行きたい、カゴの会計と同時におでんとタバコを注文し、タバコを探すべく後ろを向いた際、その汚れなき不浄の臀部をじっくり眺めたいと思うのはキュウシュウ男児としてまっこと自然なコト…

 

「…」じーっ

 

よし、決めた、フレッチャーくんのレジで買お

 

そう心に決めた俺はまるで母親と話す子供のように安らいだ足取りで軽やかに歩きだした…

 

「アーッ!!Fletcher!Drink!Drinkの品出しマダだわー!Drinkがーッ!」

 

「え?あら?そうだったかしら…?」

 

「ソーヨ!ほら、レジはアタシ1人でジューブン!ほらほら!」

 

ジョンストンンンッッッッ!!キサマァァァァァァァ!!!

 

「オキャクサマー!こちらのレジどうぞー!カワイイ、KAWAII、Cuteな店員のレジへどうぞー♪」

 

ヤロウ…!俺の裏切りを空気で察したか、力業できやがった…ッッ!!ズイブンとなめた真似してくれるじゃねぇかオイ

 

「オキャクサマー?」

 

「……」

 

「オキャクサマー?こっち!こっち空いてるってば!こっち!」

 

「……」

 

「オキャク………テイトク、ま、まさかアナタ!Fletcherが戻るまで会計をしないつもり…!?」

 

ようやく気付いたかクズが、そうよ、そのまさかよ!!

ジョンくん、キミは俺をハメた気になっていたようだが残念ながらこの提督はガキをハメたりハメられたりはしない男…

ほんのちょっぴり焦ったが所詮キサマは負け犬だ、洗っていない野良犬と同じよ、この提督様が聖女フレッチャーくんのパイオツとむしゃぶりつきたくなるようなヒップを眺めるのを諦めるとでも思ったか?マヌケが

 

「クッ!!そ、そっちがソノ気なら!!」

 

ジョンくんはレジカウンターを軽やかに飛び出すと、未だおにぎりコーナーでウロウロしている俺のカゴを強引に掴んだ!!

 

「キ、キサマ!なんのつもりだ!」

 

「お会計するのよ!!そいつを渡せ!!」

 

「断る!俺が会計してもらうのはフレッチャーくんにだ!キミに渡せない!」

 

「い・い・か・ら!!渡せ!渡しなさい!Say that payment is finished!」

 

コイツ!!なんて力だ!この小さな身体のどこにそんなパワーを…!!

 

俺とジョンくんは互いにカゴを離すまいとカゴを掴み合い、持てる力の全てを燃やし互いの信念を貫く!!

 

そして………

 

「すいません、そこに立ってると邪魔なので早く会計済ませて貰えますか?商品こちらで?あとジョンストンさん、ゴミ箱の袋替えてもらえませんか?」

 

「え?あ、はい、そうです」

 

「そ、sorry…」

 

誰だ………?まるで気配を感じなかった、この俺が?なんだ…?まるで突然何もないところから現れたような

そもそも誰だコイツ?と言うかこのツラ、たしかズラ型姉妹みたいな…

 

「え~………キミ、ズラ型の?」

 

「薄雲です」

 

「あぁ、そうそう、ウスグモくんだ、ウスグモくん」

 

いたな、そーいやなんかやたら影の薄い子が…

そうか、彼女は最初からこの店に居たのか!だが、フレッチャーくんとジョンくんと言う強烈な光の前にその姿をまるで影のように消していたと…

 

「会計はこちらで全部ですか?」

 

「あ、あとタバコの42番を2つ」

 

「42箱ですね」

 

 

こうして俺は無事にコンビニでお買い物を済ませ、基地への帰路へ就いた……

後日、サムくんから聞いたが、あのコンビニで働いていたジョンくんは色々やらかしてクビになったらしく、フレッチャーくんをメチャ怒らせたそうな

 


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