とりあえず前半の2本は
【クラッシュ・オン・わからせ】
【ね?】
の、バイオレンス2本立て
振り向いたその先に居たのは…ッ!!
【その① クラッシュ・オン・わからせ】
「Ciao♪オジサンこんなトコで1人でナニしてんのー?ねー?あ、ワカった、楽しいパーティーに馴染めず1人抜け出して部屋に帰って今からシコシコしちゃうんでしょ?うわ、寂しぃ〜♪」
「キサマは…ッ!」
背後から声をかけてきたのはパスタの国からやって来た合法駆逐艦、その次女…ッ!南西からのアツい風の意味を持つ褐色の弾丸!グレカーレ…ッ!!
「誰が宇宙的に哀れなヤツだ、キサマこそなんだ?ガキはとっとと部屋に帰って歯ぁ磨いて寝ろ」
「ハァー?ナニ?ハゲのくせにこのアタシにメーレーすんなハゲ」
「ハゲてない、提督だ」
このガキ、どうやら自分が今からマンモス哀れなヤツになるかもしれないコトがワカっていないらしいな…
曰く、サンタは良い子のところに来ると古来より伝わるが、その逆、悪い子のところには決して来るコトはないのだ
「オイクソガキ、心の広いコトに定評のある提督様の慈悲だ、今謝ればケツから直腸にツララブチ込む程度の半殺しで許してやろう」
「誰が謝るか!ってかナニその半殺し内容!半殺しじゃないし!」
「なら………死ぬしかないなぁ、グレカーレ」
俺は軒先のそこら辺に生えていたツララをブチ折り、ペロリと舐めた
「…アタシね、今年、サンタさんにお願いしたのよ、あの憎ったらしいメガネにこのグレカーレちゃんには勝てないコトをわからせてやるって」
「ほぉ〜…」
グレカーレは上着を脱ぎ捨てると腰を低く落とし、スゥーっと息を大きく吸って、吐い…
ダッ!!!(メスガキドライブ)
「速い…ッ!!このスピード!」
「死ねっ!!」
一瞬で間合いを詰めてきたグレカーレは右手で俺の股間を的確に三連打で撃ち抜いてきたッ!!
「ッッッ〜〜〜〜〜!!」
「っしゃあ!!どーよ?ね?こんな子供にチ●コ殴られて悶絶するとか、キャハハハハ!!うわ、カッコ悪ぅ〜!ってか子供にチ●コ殴られて勃ってんの?マジキモいんですケドー?キャハハハハ!バーカバーカ!ザぁコ♪」
グレカーレの野郎は勝ち誇り、股間を押さえてうずくまった俺に、さらに蹴りを入れてザコチ●ポだの情けないだの罵倒を続けているが……
残念だったな、大人チ●ポは子供には負けない、これは既に常識…
「は?」
俺はバカ笑いしつつ勝ち誇るグレカーレの小柄な身体を掴んで持ち上げて落とし、グレカーレのダブルニーを勢い良く叩きつけてクラッシュした
グシャアッ!!(ダブルニークラッシャー)
「うっぎゃああああー!!お皿が!お皿がぁぁぁ!!」
「クソガキが、オマエへのプレゼントは屈辱をくれてやろう」
ダブルニーを破壊され、ゴロゴロと転げ回るグレカーレの身体を掴んで持ち上げた俺は爽やかに微笑み…
グシャァッ!!(ダブルニークラッシャー)
「うっぎゃああああぁぁぁぁぁ!!またぁ!?って!痛い!痛ァァァァァァァァ!!」
「まだまだ欲しいか?欲張りさんめ」
「クッ!!い、イヤぁ、もうイヤ!ご…ごめんなさい、ちょ…チョーシに乗りました、謝ります…ごめんなさい、ごめんなさい」ポロポロ…
「フン、わかればい…」
「死ね!!メスガキシュート!!」
一瞬の隙を突き、グレカーレは俺の股間に強烈な蹴りを放つが俺の持ち前の危機管理能力でグレカーレを突き飛ばし距離を取った…
今の一撃、あのメスガキシュートをマトモに被弾していれば俺のチ●コも無事では済まなかっただろう…
「コ、コイツまるでわかってねぇ!!」
「誰が謝るかバーカ!オマエが謝れ!」
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【その② ね?】
「ゲェーッ!お、オマエはーッ!」
由良ッッ!!サディスティック軽巡!ドSの由良ーッッッ!!!
「ゲェーッ!はないじゃない?ゲェーッ!は」
クッ…!この聖なる夜に!よりによって一番会いたくないヤツに出逢っちまうとは…!神よ、貴方は私に厳しい試練をお望みなのか、それとも悪魔が俺を苦しめたいだけなのか…
そんな俺の心の内を知ってか知らずか、由良さんはヘラヘラ笑いつつ、もしかして今ヒマかな?ね?と言いながら射程内にズカズカと入ってくる…!
「もしヒマなら、由良からテイトクにとってもステキな提案があるんだケド?」
「提案?」
「由良とデートしない?デート、ね?」
「お断る」
由良さんとデート…?無理だな、それは
「もうちょい考える時間があっても良くない?」
「ない、俺とキミでは価値観が違い過ぎる」
「ふ~ん、そうかなぁ~…」
由良さんのコトだ、由良とデートしないなら殺す、とインネンつけてくるコトは必至…ッッ!!射程はお互い必殺一歩手前と言っていい距離、右か…?左か…?
「だいたいなんだ?何故俺がキミとおデートしなきゃならんのだ?」
「え?別にトクベツな理由はないケド?由良がテイトクをデートに誘うのに何か理由が必要かな?」
ね?と言って見た目可愛い小首をかしげる由良さん…
おそらく、並の提督ならキュン死するだろうが歴戦の勇者である俺は違う
誰よりも、この由良さんの危険性・狂暴性・残虐性を知る俺に隙はない
「必要だ、理由はなんだ?金か?それとも女か?」
「そうねぇ、しいて理由を作るとするなら~………嫌がらせ?」
「なるほど」
実に納得のいく理由だ、だが…
「ね?由良とデートしない?」
「しない、何故なら俺は由良さんと違ってパイオツの大きな娘と朝までファックするからだ」
「あー………なるほど」
納得したように可愛いく手を叩いた由良さんは強烈な足刀を俺の腹めがけて放つが、俺は持ち前の危機回避力でその足刀をギリギリ回避した
「チッ、なんで避けたの?ね?」
「そりゃ避けるだろ」
あの蹴り、マトモに喰らっていたら肋と内臓を致命的に損傷していただろう…
「さっきの由良の聞き間違いかな?由良の胸が絶壁って…?」ユラァ~
「言ってない、キミと俺では心の広さが違い過ぎる」
「あ、そう」
その後、俺と由良さんはクリスマスだと言うのにアツく殴り合い、由良さんから内臓を突き刺された俺は、由良とデートしろ!由良とデートすると言え!と執拗に迫られたが鋼のタフネスとアツい心でこれを退け、この長い夜を乗りきった…
次回はその②