不健全鎮守府   作:犬魚

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イベント中でも季節感は大事にする提督の鑑

【登場人物】

提督(メガネ男子)
好きなタイプは巨乳、好みのタイプはデカパイ


提督とギンギラギララ・クリスマス‐共通‐

「えー…皆さん、今年は年始から色々とありましたがなんやかんやで皆さんと共にまた、この時期を迎えるコトができました、えー…まだシーズンは終わっておらず、未だ、我々も作戦海域半ばではありますが、それはそれとして!皆さんも今日の細やかな祝宴を楽しんで頂ければと思います、えー…」

 

今年もやって来たクリスマスと言う名の忘年会を兼ねた宴…

まずは提督様から挨拶でもと壇上から挨拶したものの、たぶん誰も聞いてないだろう、まぁ、いつものコトだから俺も大して気にはしない

 

酒、料理、女、そして積み立て型福利厚生費…

今年も駆逐艦以下のクソガキどもには提督様がわざわざ選んでやったプレゼントを配り、提督様の偉大さをアピールする大事な行事である…

 

「やったぁ!!ベ●ブレードだぁ!対馬!オマエの飼ってるハムスターと対戦させよーぜ!」

 

「え…?イ、イヤだよ…可哀想だよ」

 

「なんだとォー!!佐渡さまはな!ハムスターの苦しむ顔を見るのが好きなんだ!」

 

バシッっ!!(尻キック)

 

「ぎゃん!!い、痛いよ…ぉ」

 

姉妹の尻に対し、容赦なく蹴りを放つドSぶり…

まったく、末恐ろしい新世代サディスティック艦娘よ、これからのドS界はあの若きドSが導いてくれるだろう…

 

そんな素敵な確信を感じつつ、とりあえず俺も宴らしくパーリー料理でも食うかと小皿を片手に料理の並んだテーブルを物色していると………

 

「うほっ、イイ尻だな、元気なやや子が産めそうじゃないの?」

 

「は?殺されたいんですか?」

 

「ハッハッハ、小粋なテイトクジョークなのだよ」

 

テーブルに出来たて新鮮、アツアツな料理を提供していた間宮の尻を褒めた俺はゴミを見るような目と心の底からの軽蔑を含んだ冷たい言葉で迎え討たれた…

まったく、このアマ……ちょっとおっぱいデカいからってイイ気になりおって、いつかそのケツ乱暴にファックして家畜のようにヒィヒィ鳴かせてやるわい

 

「しかしまぁ、大した量だな、準備するにも大変だろう?」

 

「そこはまぁ、私もプロですから」

 

「なるほど」

 

さすがは超A級グルメ給糧艦と名高い間宮だ、高いプロ意識を持つだけでなく、それに伴う実力もある、そしてパイオツもデカいしケツもデカい……並みの男児ならばこの間宮の魅力を前に無様にアヘ顔晒して失禁するだろう

 

「褒美として撫でてやろう、尻を出しなさい」

 

「結構です」

 

「では肩でも揉んでやろう、着ているものを脱いで上半身を楽にしなさい」

 

「パンチとキック、どっちがいいですか?」

 

この圧力ッッ!!!フッ、さすがは最強グルメ死刑囚と名高いだけはある、この俺を僅かでも後退りさせるとは…

あと3mmでも前に居たら俺も無事では済まなかっただろう…

 

「ジョークなのだよ、小粋なテイトクジョーク」

 

「前々から思っていましたが、提督はジョークのセンスありませんよ」

 

「失敬な!」

 

◆◆◆

 

マミーヤと小粋なやり取りをした後、とりあえずビールサーバーからビール的なものをセルフプレイで注いだ俺は油もの的なオカズを何点か選び、会場の端っこにあるベンチに座っていた…

 

途中、ジョンくんやら白露ねーちゃんに声をかけられそうになったが持ち前の“絶”を発揮し、気配を消した俺を誰も捉えるコトはできず、今はただ、静かに酒とツマミを味わっているワケだが…

 

「またこんな端っこに、イイ歳コイてコミュ障ですか?」

 

「コミュ障じゃない、提督だ」

 

完璧である俺の“絶”を無視し、声をかけてきたのはケーキを小皿に載せたサミー子…

 

「何の用だ?金か?」

 

「別に用はないですけど、ただ、なんか提督がまたギラついた目で変な妄想でもしてるなぁ…と思いまして、犯行に及ぶ前にと」

 

「ギラついてないし犯行にも及ばない、キサマ、俺を誰だと思っている?そもそも卿は私のなんだ?」

 

「…部下?ですかね」

 

「そうだ!オマエは俺の部下であり共に銀河を手に入れようと誓った唯一無二にして莫逆の友!」

 

「銀河ならもう3つぐらいあるじゃないですか…」

 

こやつめ、A言えばFor youかッ!なんたる生イキ!なんたる不遜…!

だが、全て許そう………何故なら俺は完璧なのだから

 

「それで?またクリスマスフラグとか何かしょーもないコト考えてたんですか?」

 

「しょーもないとか言うな」

 

「今年も浜風ちゃん好感度爆上げ間違いなし、今夜はパ●ズリ待ったなしだなガハハハハ………で、だいたい合ってますか?」

 

「合ってるよ!!気味が悪いぐらいに……アレか?やはりお前は心を読む能力でも持ってるのか?」

 

「そんな能力あるなら軍で真面目にコツコツ働いてませんよ」

 

「そうか、そりゃそうだな!ガハハハハ!」

 

グゥゥゥム、そうは言ったもののこやつめ、やはりESP的なチカラでもあるのか?いかんいかん、コイツの前でエロいコト考えるとダダ漏れになるのはいかん

 

「まぁいい、そーゆーワケだ、俺は今からこのクリスマスと言う大事な大事な天王山にイベントを起こしに行く」

 

「はぁ?」

 

「いいか?絶対付いて来んなよ!いいか?こっから先はR18、子供には見せられない展開になるんだから、駆逐艦以下の乳臭いガキは早く歯ぁ磨いて寝ろ、いいな?」

 

「別に邪魔する気もないし、興味もないです、ケーキ食べますか?餞別に」

 

「頂こう!」

 

こうして、俺はサミーからブッシュ…ブッシュ・ド・なにがしを1切れ頂き、アツいコーヒーを飲み干して力強く歩き出した…ッ!!

 

数多のギャルゲー、そしてエロゲーによる綿密なシミュレーションをこなしてきた俺だからこそワカる!

イベントが開始されるのは俺がこの会場から出て1人になったその時、フラグは回収されるのだ…ッ!!

 

そして今、最も好感度の高いヒロイン………そう、メイン・ヒロインが現れる…ッ!!

 

力強く、そして自信と確信を持って会場の外へと出た俺!そして………

 

『『『テイトク!』』』

 

振り向いたその先に居たのは…!?





振り向いた先に居た人物は…!マルをつけてね

①浜風ちゃん
②浜風ちゃん
③浜風ちゃん
④浜風ちゃん
⑤浜風ちゃん……じゃない、現実は非情である


個別ルートは24、25の予定ですって、たぶん

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