【登場人物】
提督(快男児)
露天風呂付き部屋最高ですの
迅鯨(洗脳された迅鯨)
また洗脳されたの!?
ソーシャルなディスタンスが叫ばれる昨今、当基地でも今年は残酷・残忍・残虐、いわゆる“残密”はいかがなものかと物議を醸し出す今日この頃…
あれもNO!これもNO!じゃTSUMARANA-E、そんな意見もあり、今年は例年より規模を縮小し、地域密着型イベントである秋の基地開放祭を実行したワケだが…
「どうかね?売れ行きは?」
「完売ですね、当日も」
今年の基地開放祭のメインイベント、撲●愚
金剛姉妹の四女であり姉妹一の知性を誇るファイティング・コンピューター霧島VSスラムから駆け上がり、アメリカンドリームをその手に掴んだネオアメリカきってのスーパースター、サウスダコタの日米因縁のデスマッチ…!
こいつぁ嫁を質に入れてでも見に行かにゃならんですよ!の前評判に偽りなしと言うコトか…
「ガハハハハ、そいつは結構!ガハハハハ!グッドだ」
「あ、そうそう、さっき浦風さんからお好み焼きの人手が足りないから人をよこせと…」
「甘えるなと伝えておけ」
「はぁ」
あのブタ乳女が、ちょっとデカいパイオツしてるからとチョーシに乗りおって……どうやらあのデカパイには主従関係を、SとMの関係をわからせる必要があるらしいな、上の口からコンデンスミルクをガブ飲みさせてやろう…
「サミルコス、私は巡回に出る、ここは任せる」
「はぁ、別に構いませんが……あと、五月雨です」
「カッカッカ、こやつめ!カッカッカ!こやつめ!」
◆◆◆
運営指揮所をサミー子に任せ、絶賛開催中の基地開放祭の中へとやって来たワケだが…
例年、基地ところせましと繰り広げられる狂気と根性の祭典!会場には趣向を凝らしたほったて小屋……パビリオンでは娑婆ではめったに見られぬショーが目白押しとなかなかの好評である
「テーマパークにきたみたいだぜ、テンションあがるなぁ〜」
さて、とりあえず何かしら問題がないか見て回るかと考えつつ歩いていると…
「テイトク……ウフフ……テイトク…」
背後から謎のプレッシャーを感じる…っ!まさか、私にプレッシャーを与える事ができるだと!?
戦慄と共に後ろを振り返ると………浴衣姿で巨乳のお姉ちゃんが立っていた…ッ!!
「キミは……え〜……なんだっけ?」
「迅鯨ですよ、テイトク」
「あぁ、そうそう迅鯨クンだったな、迅鯨クン」
そうそう迅鯨クンだ、最近ウチに来た潜水母艦とかなんとかの……
初対面でいきなり告ってきて、いきなり刺してきた極端な愛と憎しみが同居する美女、たしか神州丸クンからプロの手口で洗脳され、現在は比較的マトモになったはずでありますとのコトだが…
「テイトクはお祭りの視察中ですか?」
「あぁ、ご覧の通り、視察中なのだよ」
「へぇ〜…あの、よければ御一緒しても?」
「あ、あぁ…」
いや、御一緒して大事なのか?この娘、プロの手口で洗脳されたとは言え、俺を滅多刺そうとした女…
ぶっちゃけ、顔も愛嬌があり小顔で可愛いし、服の上からでもわかる身体もスケベ確定でまっことオレ好みの超美女だ、ハッキリ言って、挿入しないのは無作法と言っていいだろう…
だが俺はハンサムな提督だ、ここは1つ慎重に選択肢を選ぶ必要がある…
①モチロンOKさ
②いや、オレ他に約束が…
③刺された、現実は非情である
…………普通に考えば①だ、①しかない、そもそも③は選んだ瞬間バッドエンド直行じゃねーか、誰が選ぶか…っ!そんなもの…っ!
「モチロン構わんよ」
「ホントですかぁ!嬉しいです!」
ハジける笑顔で俺の腕をとる迅鯨クン、アレ…?もしかしてこの娘、実はスゲーかわいいんじゃないか?浴衣だし、コレもしかしたらどっかその辺の物陰でア●カンしてもOKな流れじゃね?浴衣だし、花火の音に合わせてパンパンしても許される流れだよね?
「ウフフ…」
そもそもそうだ、なんか知らないがこの娘は俺に対してやたらと好感度が高いんだし、巨乳だし、言うコトないじゃん?巨乳だし、もうパ●ズリしてくださいって誘ってるようなもんでしょ?
よし、もうもうギンギンだ、調査捕鯨しよう
「とりあえず色々見て回るか…」
「はいっ♪」
だが、まだまだ……焦ってはいけない、多少はデートムーヴで会場内を歩き、お楽しみはそれからだろう
その、ステキな予感に期待と股間を膨らませつつ歩いていると、歩く先にある屋台からゾロゾロと集団が現れた…ッ!!
「あ、テイトクだ〜」
「マジマジ、ホントホント!って、テイトクと〜……ジンゲーちゃん」
現れたのは実力派エリート集団、潜水艦のクズどもだった…
「ヒィ、み、みなさん…」
迅鯨クンはビクッと反応し、俺の腕を掴む力を強めた
「おー、おー、ハクいネーちゃん連れてるのねー」
「へぇー、ジンゲーちゃん浴衣着てるー、いいね!ちょっとこっち、こっち来て!ウチらと一緒に飲もうや!」
潜水艦ズ(一部の)は酒臭い息を吐きつつ迅鯨クンにヒューッ!ゲロマブー!だの、言いつつ太腿をピタピタ触る
「ヒィ……い、いえ、今日は私、みなさんの相手ではなくテイトクとデー…」
「ハァー?ジンゲーちゃーん!ジーンーゲーちゃーんー!ま、いいから!まずは一杯いこ!一杯!」
「い、イヤ……がぼぉ!?」
イヨティンはビール瓶を迅鯨クンの上の口に豪快に突っ込んでその中身を強引に流し込む!なるほど、これが強制イマラと言うやつか……
「ハイ一輝!一輝!一輝!」
「ハイハイハイ!ジンゲーちゃんの、もっとイイトコ見てみたい、26、ビールよこすのね」
「押忍、ビールです!」
流れるような飲み会ムーヴ……そう言えば迅鯨クン、潜水母艦だったな、以前、ゲイ子が潜水艦からパシられていた事がまるでつい昨日のコトのように思うのだよ
「カヒュー……カヒュー……うえっぷ」
「イイ飲みっぷりですって!」
「ユーは……ちょっとかわいそうと思う」
「迅鯨サーン…大変そー」
「よぉーし、テンション上がってきたでち、オマエら!女王様ゲームすっぞ!女王様ゲーム!」
『『『イェイェーイ!』』』
こうして、迅鯨クンはテンション上がってきた潜水艦どもに拉致されどこかへと連行されて行った…
拉致される際、迅鯨クンはテイトクゥ〜…テイトクぅ〜……と助けを求めていたが、危うきに近寄れない絶対護身体質の俺はそんな迅鯨クンに対し、自然と敬礼していた…
特に意識したワケじゃない、身体が勝手に動いたのだった…
◆◆◆
「帰ったぞ」
「ヤったんですか?」
「ヤってない、っーかなんで知ってんだ」
「そりゃカメラに映ってましたから」
サミー子は基地内の至るところにカメラがありますしと机のモニターをトントンと叩いた
「迅鯨クンは拉致られた後どうしたんだ?」
「ちょっとモニターで映せない感じですね、アトで録画消しときます」
「消す前に俺にも見せなさい」
「ダメです、プライバシー、大事」
「カッカッカ!こやつめ!カッカッカ!こやつめ!」