【登場人物】
提督(羅刹)
巨乳モノ読んでいるとサミーの目が冷たい、読んでなくても冷たい
陸奥(修羅)
敵は強い方が燃えるタイプ、敵の本気を引き出し、さらにその上を行くのがエンメイリュウ的思考
Atlanta(ボス仕様)
高さでは秋月姉妹をも凌駕するMAJORの本格派、口は悪い
『うぉー!キター!連続ポイントー!』
『マイカゼ一歩も動けず!あのドライブどうなってるんだー!』
『アイツら以前までのチームとはまるで別物だー!』
アツい青春の汗を垂れ流した夏の後にくるスポーツの秋、グラウンドではナイスガッツ長良主将率いる陸上部がアツいナイスガッツの汗を流し釣瓶落としの夕日に向かって走るこの季節、明石の店でタバコと菓子パンを購入し、談話室でテレビでも見ながらゴロゴロするかと考えていた俺は体育館からバカみてぇな歓声が聞こえてきたので覗いて見ると…
「クッソ!コイツ、なんっープレッシャー!まるで壁だぜ!」
「アラシ!ヘイ!アラシ!」
「ッ!」
コート上で青春のアツい汗を撒き散らすアホガキども…
今日のゲームは最高にハクいスケと名高いオンナ監督瑞穂率いるチーム瑞穂と体格がモノを言うバスケットにはあまりにも不向きな小兵ばかりを集めたガングート率いるチーム革命軍のゲーム…
「あら?テイトクじゃない?暇なの?」
「よぉ、どっちが勝ってるんだ?あと俺は暇じゃない」
観覧席のベンチに座っていた陸奥の隣に自然な流れで着席した俺は缶コーヒーの蓋を開け、とりあえず一口飲んでみる…
「今、押してるのは革命軍の方よ」
「ふ〜ん、強いのか?」
「前とは別物ね」
陸奥曰く、以前はやはり小兵ばかりだったせいか、スピードとパス回しでガンガン攻め込むスタイルだったが、大型センターのタスケくんの加入によりインサイドが強化されたらしく、インサイドの強化はリバウンドの強化、それ故に外からもガンガン打ってくるようになり、今やアウトサイドも脅威と言っていいレベルらしい
「特にあのメガネの子、相当なシューターよ」
「メガネ…?いたか?そんなのが…?」
革命軍は特にメンバーが多いからな、ガングートの野郎、海防艦のキッズにはやたら人気があるらしく、今や海防艦と言うだけで革命軍じゃないかと疑いたくなる…
「そしてあのセンター、スペックだけならキセキの世代にもたぶん負けないかも…」
「なるほど」
駆逐艦離れした超肉体を持つキセキの世代のセンター、村雨にも劣らないであろうガタイを持つタスケくんか…
たしかに、あのパワーにスピードはハンパではないだろう、今、ふっとばされた萩風クンも決して小さくはないがタスケくんはその上を行っている…ッ!
「松輪」
「ハイ!択捉ちゃん!」
そして革命軍のエース択捉、その択捉は松輪から見事パスを受けとると天使のようなドリブルで 相手のゴールめがけて天使のように突き進み、フリースローラインから跳び……
「レーンアップだと…?ざけんなァァァァァ!!」
「ウ、ウソだろコイツ…!いつまで飛んでんだよ!なんで後から跳んだ私の方が先に落ちて…!」
ズダァン!!!(ワンハンドダンク)
悪魔のようなワンハンドダンクで舞風と野分の頭上からぶっ飛ばした!!
「っし!」
「やったぁ!!択捉ちゃん択捉ちゃん択捉ちゃん!やっぱり択捉ちゃんは最高です!嗚呼、やっぱり択捉ちゃんこそ私の光…っ!ハァ…ハァ…私の、私だけの!」
「うるさい、松輪、離れて、あとキモい」
やはりハンパではない、革命軍のエース…
あのガングートが気に入っているだけはあるまさしく革命の申し子にしてマジの
ーーー
「よーし!よしよしよしよし!よくやった同志!本当によくやった!」
「当たり前っしゅ!シムがあんなチ●カスどもに負けるワケねーっす!」
「いや、姉さん今日ベンチだったし…」
終わってみれば81対80、白露型キセキの世代はいないにしてもチーム瑞穂は決して弱くはなく、なんやかんやで接戦になり最終的に、あの生っ白いメガネの子がブザービーターのスリーでトドメを刺して試合終了…
「ハッハッハ、なかなかイイゲームだったじゃないかね?んん?」
「そうねぇ」
同じ試合を見ていたとは言え、陸奥の頭にはもう次のゲームの、そして今後の対策で頭がいっぱいなのだろう
「あのセンターをなんとかするのはウチの子達にはなかなかホネね」
陸奥率いる睦月型のバカガキどもは革命軍と同じく小兵揃いで、ダブルエースの睦月如月を中心に、空中戦の高さをジャンプでカバーする皐月や、すげぇヤツのミカと言った戦力はあるがやはり体格だけはどうしようもない
かつて、浜風ちゃん、浦風、潮など基地バスケ屈指の大型選手が揃いさらに白露型キセキの世代村雨まで擁するチームRJに2対78のスコアで負けた事もある…
「ま、いいわ、勝てないぐらいちょうどいいってね」
そう言ってベンチから立ち上がった陸奥は、またねとウィンクして去って行った…
そんな最高にイイオンナである陸奥の尻を見つつ、どう頼めばヤらせてくれるか?を考えていると、背後から蹴りを喰らった
「ウゲェ!!」
「あ、ゴメン、いたの?」
「キミは………Atlantaクン?」
「そうだけど…?ナニ?その無駄にイイ発音」
右手にコーク、左手にバーガー、まさしく完璧なアメリカンスタイルと言っていいスタイルで立っていたのは高い防空力、いや、世界最高峰の高さとデカさを持つMAJORの怪物、アトランタくん…
ってかマジでデカいなコイツ、ナニ食ったらそんなやらしい身体になるんだよ、とんでもないロケットおっぱいなのだよ
「キミも観戦にでも来てたのかね?」
「観戦…?冗談、あんなサルの遊び見てナニが楽しいの?」
…口悪いなコイツ、もしアトランタくんのパイオツがパイオツでなければビンタしてるぞ
「ただの暇潰しよ、ま、暇潰しにもならなかったケド…」
「オイオイオイ、アトランタくんよ、あんまジャパニーズを舐めてくれるんじゃないぜ、ウチにもいるんだぜ?もっとスゲーのが」
「へぇ、興味ないけど…」
クッ!せめて今日の試合が白露型キセキの世代が出てるゲームだったら!!アイツらなら!アイツならジョンくんとも対等に戦えるハズ…!
「まぁいいわ、テイトク、今サイフ持ってる?ってかいくら持ってる?」
「今?3万ちょいだが?それが何かね?」
「頂戴、バーガーとコーク買ったらおサイフ空になっちゃった」
「暴君かッ!!」
女を殴りたいと思ったのは生まれて初めて………いや、そうでもないか、結構頻繁に殴りたいと思ってるな、うん
特に、ナマイキな女を屈服させて苦痛と快楽で支配するのは胸の空く気分になる
「と言うか、テイトク相手にカツアゲとはズイブンじゃあないかね?んん?これは少しわからせが必要かな?」
「モチロン、タダとは言わないよ、ん」
ん、と俺にズイっと差し出してきたのは食いかけのハンバーガーと飲みかけのコーク…?
「それあげる、もういらない、マズいし」
「オイオイオイ、コイツはとんだ暴君ですよ」
クッ!なんてナマイキなパイオツだ、まるでナマイキが服を着ているのか服を着たナマイキなのか……とにかくスゲーパイオツなのは間違いない、しかしだ、俺もこの基地を預かる提督であり誇り高きキュウシュウ男児だ、たかが美人のパイオツ一つに屈するなどありはしない、決してね
「舐めたコト言ってるんじゃないよこの娘は、コロちゃんの腋ペロになら3万出してもいいが、アトランタくんの飲みかけ食いかけに金を出すほど落ちぶれちゃいないよ」
「フ〜ッ〜……メンドくさい、わかったよ、じゃ、パンツ見せるから、それでいい?」
「自分を安売りするんじゃないよこの娘は!」
この後、俺はアトランタくんにもっと自分を大事にしなさい、自分を好きになってあげなさいと30分程アツく説教をかまし、もうこんな事はやめなさいとサイフから1万円を取り出しアトランタくんの手に握らせた
まったく、良いコトをした後は気分が良いものだ