不健全鎮守府   作:犬魚

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DANDAN心を惹かれる世代推奨

【登場人物】

提督(テイトク強度1000万パワー)
完璧である故に、艦娘を下等と見なす完璧提督

夕張(天災)
科学にできないコトは100億パーセントないです


提督と夕張と野望の全宇宙ツ●ル人化計画

暑さも寒さもない秋の陽気な執務室…

 

「新しい装備を開発しました、ハッキリ言って自信作です」

 

「ほぉ…」

 

芸術とは何か?真の美とは何か?そんな高尚な事を考えつつサザ●ーズのオークションカタログを眺めていると、芸術だの美しいものにはまるで縁が遠い存在であろうヘソチラ軽巡がヘラヘラ笑いながら執務室にやって来た…

 

俺の芸術に対する真摯な時間にわざわざやって来て何故コイツはそんなにヘラヘラしているのか?その、あまりにステキな衝動に駆られた俺の身体は自然と動き、夕張の背後にスピーディーに回り込んで身体を上下反転させ逆さまにした状態で両腕を抑え、尻から床に勢い良く落下する裁きの技を叩きつけた!!

 

「ハワーッ!!」

 

ガガァン!!(ジャッ●メントアヴァランチャー)

 

「ウッギャアー!!!」

 

裁きの技で両腕を破壊された夕張はウギャギャギャアーッ!だの叫びつつ床を転げ回り壁に激突した

 

「どうせロクでもねーモンだろ、オラ、見せてみろ、そのくだらねー新アイテムってヤツを」

 

「クッ……さすがは提督、挨拶にも容赦がない」

 

裁きの技で両腕を破壊したにもかかわらず、夕張はゆらりと起き上がるとまるで殺人技を受けてなお相手の実力を愉しんでいる時の陸奥のようにニィ…と笑って立ち上がった

 

「今回はロクなモンですよ、えぇ、自信作ですから!きっと提督も気に入ってくれます!」

 

「マジか、性欲処理機能搭載の金髪巨乳御奉仕メイドロボか?それとも褐色巨乳でエルフ耳の愛玩隷奴人形か?」

 

「いえ、どちらでもないです」

 

「んだよ、チッ!期待させやがって……じゃダメだな、見るまでもない、廃棄処分だ、廃棄処分」

 

「ちょ!待ってくださいよ!せめて一目!一目だけでも見てやってくださいよぉ!」

 

「ならんならん!興味が失せた、えぇい!離せ!離さんか下郎め!貧乳如きが今迄生かしておいてやった恩を忘れおったか!この、カテゴリーFめ!」

 

俺は頼みますよぉと縋る夕張の腕を振りほどき、ついでに両腕を極めスピンダブルアームでミスミス廻してダブルアームスープレックスを叩きつけて両肩を破壊した

 

ガガァン!!(ス●ンダブルアームソルト)

 

「ウッギャアーッ!!」

 

「わかったら消えろ、命がある内にな」

 

「…たとえ提督の命令と言えど……その命令、聞けません」ユラァ…

 

「コ、コイツ…!」

 

まだ小●宙(コ●モ)を燃やし立ち上がると言うのか!?たかが軽巡のボウヤと侮っていたが……どうやらその身体をバラバラにしない限りは立ち上がってくるらしいな!いいだろう!ならば望み通りに二度と立ち上がるコトができないようにしてくれる…っ!

 

「そもそも提督、御奉仕メイドロボとか欲しいんですか?」

 

「フッ、紳士ならば当たり前だろう?そりゃ男なら誰だって欲しいさ」

 

もし仮に、御奉仕メイドロボが欲しくないと言う男がいるならば、そいつは男じゃねぇ……男ってのはいつだって夢と浪漫を求める生き物なのさ(※個人の意見です)

 

「まぁ、そんなに欲しいなら今度作ってみますよ」

 

「マジかオマエ!!絶対だぞ!マジの絶対だぞ!約束したからな!マジで絶対約束だぞ!!」

 

マジかコイツ!!マジで作れるのかオイ!俺は夕張をアツく抱きしめてアリガトウ!夢を諦めないでアリガトウ!とアツい涙を流した

 

「わかった!わかりました!わかりましたから!ちょ!離してくださいよ!今汗臭いんで…」

 

「汗臭いがなんだ!フ●ブリーズか!」

 

「や、そこはせめてシーブ●ーズでお願いします」

 

ーーー

 

………-そんなワケで、前置きの前置きは非常に長くなったが今回のハッキリ言って自信作シリーズ、狂気のスーパーサイエンスマッド軽巡夕張はハッキリ言って自信作とやらが入ったシートをベリベリっと剥がした…

 

「今回開発しましたのはかつてサ●ヤ人に絶滅させられたツ●ル人の遺伝子を組み込んだネオ・マシンミュータント、ベビー様です」

 

「…足があるな」

 

「えぇ、足なんか飾りです」

 

いつもの様式美を交わし、改めてベビー様とやらを見てみたが………ネオ・マシンミュータントとかワケのわからん生物だなオイ、っーかなんかキモいなコイツ

 

「ちなみにこのベビー様、自分の身体をゲル状にして敵の体内に侵入して対象を支配するコトができます」

 

「見た目通りにキモい能力だなオイ」

 

「しかも寄生された相手の体内に卵を植え付け、脳を支配しベビー様に絶対の忠誠を誓うようにできます」

 

「地味に厄介な能力だな」

 

だいたいナニがベビー様だっーの、ベビーのくせに様付けとか舐めてんのかコイツは?ウチの子大好き過ぎバカ親かっーの

 

「そしてベビー様は今こそ“全宇宙ツ●ル人化計画”を果たすべくまずは地球人どもをツ●ル人にし、故郷である惑星プラントに移住させ全宇宙の王に…」

 

「オイ夕張、オマエナニ言ってんだオイ!」

 

「ベビー様こそ全宇宙の王に…」

 

コ…コイツ!!既にベビー様に支配されているのか!?マズいぜコイツぁ…今!この場に居るのはヤバい!

そう感じた俺が席を立とうとすると、執務室の扉を開き新たなる侵入者達が現れたッッ!!

 

「ハッハッハー!この基地は既にベビー様のものだぁー!」

 

「オマエもベビー様にしてやろうかー!」

 

「清霜!リベッチオ…!オマエ達まで…ッ!!」

 

クッ!既に全宇宙ツ●ル人化計画は始まっていたと言うのか…!!クソッ!おそらくこの基地で無事なのは俺、そして朝から俺と共に居た秘書艦サミー!

 

「サミー!ここは一旦退くぞ………って!!いねーし!?」

 

あの野郎!!いつの間に逃げやがったァァァァァ!!クソッ!なんてヤツだ!

 

俺はとりあえず窓から外に向かってダイヴし、外へと飛び出したッッッ!!!

 

「とうっ!!そして美しき、着地!」

 

「あら?Mon amiralじゃない?ナニしてるの?こんなところで?」

 

「オマエは……リシュリュー!!」

 

窓の外に飛び出したそこに、たまたまだろうか?マミー屋の高級ソフトクリームを手にしたリシュリューが通りがかった!

 

「気をつけろリシュリュー!ベビーだ!」

 

「ハァ…?baby…?」

 

クソッ!ヤツめ、支配して洗脳だと?地味とか言って悪かった、かなり厄介な能力じゃねーの、俺はリシュリューに夕張が作り出した恐怖のネオ・マシンミュータントについてざっと説明した…

 

「なるほど………それ、ニホンのアニメでなんか似たようなの見たコトあるわ、アキラ・ト●ヤマのやつよね!」

 

「そう!たぶんそれ!」

 

「フッ、Mon amiral…このRichelieuに任せなさい、そんな他人に寄生しないとナニもできないクソヤロー、ギタギタにしてあげるわ!」

 

すげぇなコイツ、ギタギタにするとか今日日ジャイ●ンでも言わないんじゃねぇのか?

 

ギタギタにしてやる、そう言ってリシュリューはブッ殺してやるぞクソッタレ野郎がー!と叫びながら執務棟の方へ走って行き………

 

『『フッフッフ、これが戦艦か…なかなかのパワーを感じるぞ!最強と自称するだけはあるなー!』』

 

思いっきり乗っ取られ、リシュリュー・ベビーになって帰って来た…

 

『『フッフッフ!死ね!ビ●グバン・アタック!』』

 

どう見てもファイナルフ●ッシュのポーズでビ●グバンアタックと言ってるあたり、たぶん寄生主も寄生先も頭が悪いのだろう…

 

「クソッタレェ!!最悪だぜ!」

 

ブルルルルル…ブルルルル…(携帯電話)

 

「ハイもしもし?五月雨か?ハンサムな提督は今取り込み中ですけどー?」

 

『あ、もしもし?提督、まだ生きてます?今そっちに武蔵さん行ったので、バーン!とやっちゃってくださいって言ってますから』

 

「あ?オイ、もしもし?もしもーし?アイツ切りやが…」

 

 

この後、絶体絶命のピンチにかけつけた武蔵と夕張の作ったブ●ーツ波増幅装置でなんかデカくなったリシュリューとの激しい闘いの末、武蔵のあまりの強さに、こりゃいかん!とリシュリューから分離したベビーは武蔵の51㎝砲の直撃を受けて太陽までブッ飛ばされて行った…

 

ちなみに、ベビーに洗脳されていた夕張、清霜、リベッチオは自販機で買った超炭酸水をBUKKAKEたら元に戻った


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