とりあえず今回のお話は〜…
【荒野というDIAMOND】
【絶望の未来!残された超戦士 清霜!】
…の、2本勃て、あちらを勃てればこちらが勃たず♣︎
【荒野というDIAMOND】
かつて、戦争があった…
人類VS深海棲艦の互いの生き残りをかけた戦い、人類、そして深海棲艦の上層部はかねてよりこの戦いの裏で糸を引く黒幕の存在を疑っていたが、ついにその姿を現した神々の軍団!
この星に生きる全ての生命を終わらせると非情の宣告した神々を前に、人類と深海棲艦は互いに手を取り合い神々とのアツき戦いを繰り広げ、そして………人類と深海棲艦、2つの力が1つになった奇跡のパワーはついに神々をも退けたのだった…
ーーー
長かった戦いの日々は終わり、解体されてゆく世界各国の軍隊、軍縮の波に乗って俺も無事に軍をクビになり社会と言う名の四角いジャングルへと放り出されたものの、落ちぶれても元提督、人生これから!切り替えて行こう!と人生前向きに考えていた矢先、アイオワの野郎からギブ●ンがMAJORで待っていると聞き、居ても立ってもいられず渡米した俺は、右も左もわからぬ米国の大地で、速吸クンと再会したのだった…
「テイトク…?ハハ…誰と間違えているんだい?僕はハンサムでもテイトクでもないよ…」
「や、どう見てもテイトクじゃないですか、どうしたんですか?こんなトコで?」
かつての俺の部下、速吸クン…
給油艦と言うワケのわからん艦種で普段は大した仕事もなく、かと言って大規模作戦でも数えるほどしか活躍の機会が無かった不遇の艦娘だが、彼女の真の価値はそんなチャチなモノではなかった…
彼女の真の価値、それは……運動部の女マネとして冷たいスポーツドリンクを提供してくれるコトではなく、部活後の誰もいなくなった部室で汗ダクックスしてくれるコトでもない………彼女の真の輝きは、その、黄金の肩にあったッッッ!!
基地ヤキュウリーグに次々に現れるMAJORの怪物、アイオワ、サラトガ、イントレピッド……そんな怪物達から真っ向勝負で三振の山を積み上げる姿はまさにジャパン・ドリーム
欧米列強の強者達をきりきり舞いに仕留めるそのピッチングにどれほど俺達ジャパニーズが勇気を貰ったコトか…
そんなジャパン生まれの怪物、速吸クンとトライアウトの会場で再会した俺は唐突に理解した、神は俺に速吸クンと言う光り輝くダイヤモンドをサポートする為にこの地に俺を呼んだのだと…
「頼む……頼む、速吸クン、プロに、そして………リカ●ンズを、優勝させてくれ…っ!」
「ちょ!ちょ…!テイトク!恥ずかしい!恥ずかしいですって、ほ…ほら!なんかみんな見てるし…!」
俺はその場で跪き速吸クンの右手を握り、いつまでも、いつまでも離しはしなかった…
ーーー
速吸クンとの再会から早3ヶ月…
『デター!HAYASUIだァー!』
『今日もperfect pitchingを見せてくれーッ!』
『GO!GO!HAYASUI!GO!HAYASUI!』
デトロイトに存在する旧タ●ガー・スタジアム…
今日も熱狂するこのスタジアムに、大歓声を浴びながらマウンドに上がるのはジャパンから来たスーパーマグナム、HAYASUI!
デビューしたての頃は、まるでブカツドーの女子managerだな!オレのpen●sをsupportしてくれよHAHAHAと小粋な野次が飛んでいたが、今や速吸クンに対しそんな汚い野次などない…
「チッ………ズイブン人気モノになったものね」
「いやぁ〜…そうですかね?」
「チッ、ムカつく……ま、いいケド、今日もシマっていくよ」
「ハイ!了解です!」
バッテリーを組むアトランタと小粋なジョークを交わし合う速吸クンの目に迷いはない、今日も勝つんだ、今日も自分が投げて、チームの誰かが打ってくれる、そう信じる純粋な目…
本当に、いや、純粋にヤキュウが好きな女の子の目だ…
そんな速吸クンの姿をスタンドから眺めていた俺に、見知ったキンパツ美女が声をかけてきた
「Hi、Admiral!久しブーリネー!」
「Admiral…?今の私はノースリーブ・サングラスだ、それ以上でも以下でもない」
「HAHAHA!相変わらずAdmiralはjokeがスキネー!」
俺の背中をバシバシ叩くキンパツ美女……かつての俺の部下、アイオワ
戦いが終わり、MAJORの舞台へと戻ったコイツは今やstatesでは知らぬ者はいない有名人、こんな下部リーグの試合なんか見に来るハズはないのだが…
「やはりここまでキタわネ、Admiral」
「No、ここまで来たのは俺じゃあない、速吸クンさ」
「…言い方が悪かったわネ、アナタ達が2人が、ネ」
アイオワは陽気なアメリカン特有のオーバーに肩をすくめてテヘッ♪と笑ってみせた
「俺達はすぐにオマエのいるところに行くぞ」
「Oォ〜…Kェ〜……I'm looking forward to a confrontation with you」
「Wait a moment at the stage in MAJOR」
「Good!楽しみにシテるワー」
楽しみにしている、そう言ってアイオワはゲームを観るワケでもなくヒラヒラと手を振りながら去って行った…
正直、久々に会ったのだから一発ぐらいヤらせて欲しかったが提督は紳士なので欲望はグッと飲み込ん…
「オイ、アイオワ!」
「…?ナニ〜?」
「せっかくここまで来たんだ、メシぐらい付き合わないか?」
「フフッ…食事だけで済むのカシラ〜?ま、ミーはゼンゼンOKだケド?」
「え?マジ、じゃHotelいこーぜ」
「HAHAHA!Admiralはホントクソヤローネ!ま、そーゆートコもスキだケド!」
まぁ正直、速吸クンは速吸クンで好きなんだが、やはり提督も男、金髪巨乳が好きなんだ…
チャンスは最大限に活かす、それが提督の主義だ
「言っとくが俺はあのままの立ち止まらない速吸クンが好きなんだからな、俺と生涯バッテリーを組んで欲しいと告ったのは速吸クンだけだからな」
「OKOK、クソAdmiral!」
俺と速吸クン、MAJORへの挑戦はまだ、始まったばかりだ!!
◆◇◆◇◆◇◆◇
【絶望の未来!残された超戦士 清霜!】
かつて、戦争があった…
人類と深海棲艦との戦いは終わり、世界には平穏が訪れた………が!その平穏も長くは続かなかった、深海棲艦との戦争中、狂気の天才がシコシコ作り上げていた究極の殺戮マシーン“人造艦娘”が制作者である狂気の天才Dr.モロ(ハワイ在住)をSATSUGAIし暴走、戦える艦娘達は人造艦娘に挑むものの、その圧倒的な力の前に一人、また一人と倒されていった…
「うわー!ダダダダダダッ!!」
「よしっ!いいぞエイナス!いいパンチだ!」
人造艦娘による絶望の未来…
あの強くてデカい背中で深海棲艦達を蹴散らした戦艦のアネキ達はもういない…
誰も彼もが希望を未来に繋げるべく人造艦娘の前に散って行った…
そんな絶望の未来に残された最後の戦士、夕雲型最後の駆逐艦清霜はかつての同僚、夕張の娘に闘いの稽古をつけていた…
「ハー…ハー……ハァハァ、もー…もぉムリ、清霜さん、ちょっと休憩させて、キューケー」
「だらしないなぁ、まぁ…しゃーなしか」
「ってか清霜さん、全然疲れてないの…?」
「このくらい、どってことないよ」
人造艦娘の出現時、戦える艦娘はほぼ全て人造艦娘に挑み、そして敗れ去った…
当時まだ若く、少女の域を出なかった清霜も戦いに行くつもりだったが、戦艦や空母のアネキ達からまだオマエには早いと止められ、続いて重巡、軽巡と戦える艦が挑んでは敗れ去り同じ駆逐艦でも改二勢のパワーを持つ仲間達も散り、姉妹の中でも最も年若い清霜だけが最後に残った…
「お疲れー、エイナス、清霜ちゃんもお腹空いたでしょー?」
「母さん!」
「夕張さん…スイマセン、いつもいつも」
戦いの稽古を終え、無事に家へと帰ってきたエイナスと清霜を迎えたのは元夕張型軽巡、夕張…
人造艦娘の出現より前、彼女は艦娘として戦う力を失い第一線から身を退いた故に人造艦娘と戦う事ができず、清霜を除けば唯一あの時代から生き残っている艦娘であった…
しかし、夕張自身は戦う力を失ったが、その力は、たしかに次の世代へ引き継がれた…
「今日の晩御飯なに?」
「蒸したイモよ、好きでしょ?」
「イモかよ…っ」
蒸したイモに露骨にがっかりするエイナスに大して気にした様子もなくケラケラ笑う夕張…
そんな何気ない日常こそが、何もかも失った清霜に残された最後の希望であり、守るべき未来…
エイナスが夕張と父親から受け継いだ力と才能にはめざましいものがある、それはきっと必ず開花し、自分を超えるだろう…
そしていつの日か、あの人造艦娘を倒す、清霜にはその確信があった
「もぉー!清霜さんから言ってやってくださいよ!いつもいつもイモばっか食わせやがって!あの村の住人かっーのって!」
「ハハハ、そう文句ばっか言うなエイナス、夕張さんはこう見えて昔はすごく強かったんだよ」
「母さんがぁ…?」
「昔は唯一無二の4スロット軽巡ってテイトクやみんなから重宝された時期もあって…」
「…フッ、清霜ちゃん、昔のハナシよ」
「ま、母さんの昔話とかロクな話じゃないし」
いつの日か必ず、必ず希望の未来は勝ち取れる…
自分の役目はその希望の火を絶やさないコトだ、清霜は決意を新たに、この何気ない日常を守ることを決めた……
そしてそれから5年後、人造艦娘との最後の決戦に挑んだ清霜はその命を散らした…
しかし、清霜が命をかけて護った最後の希望は、絶望の未来を変えるべく、遥か彼方、過去へと飛び立つコトになるッッッ!!!
次回はたぶんイベント終了回からの〜…新人面接回
ifエンド回の続きは少し間を挟む焦らしプレイってトコかな♠︎