【登場人物】
提督(A型)
本棚の本はたまに揃える
三日月(睦月型)
すげぇやつ
後半の海、ソロモン諸島…
かつて死闘を演じたライバル達だけでなく、まだ見ぬ豪傑達がウヨウヨするこの海で、新しい冒険が幕を開ける!
「ミカァ!………やってくれるか?」
その後半最初の海、出撃するチームのメンバーを考えるべくマミー屋で間宮のケツを眺めつつコーヒーを飲んでいると、丁度小腹が空いたからとマミー屋にやって来た三日月と秋月に会い、小粋なテイトクジョークを交えつつ次の海域の話をしていたら三日月の目が気になった…
三日月の目はいつだって真っ直ぐで、
だからこそあの目は裏切れねぇ、あの目に映る俺は、いつだって最高にイキがって格好いい提督じゃなきゃいけねえんだ…
ーーー
「まったく、すげえよミカは……可愛いくて、キュートで愛嬌もある、初めてのWG42も使いこなすし、今度は大発まで……」
「はぁ?」
新たなる死闘の幕開け第五ステージ前半戦、新たな力を手に入れ帰ってきたマスク・ド・神通こと軽巡棲姫Ⅱと、強い夜戦、勝つ夜戦を提唱し修羅のごときバトルスタイルで全ての夜戦ファイターを戦慄させた二代目メイジン・カワウチこと神通の一流ファイター同士が繰り広げる異次元のバトル
その戦いはもはやトラ●ザムVS質量を持った残像といった超高速戦闘となり、最終的にはやはりメイジンが一枚上手だったか、勝負は二代目メイジンに軍配が上がった…
そして現在、その熱戦冷めやらぬまま第五ステージ後半戦…
「あー…コレ、ボディにいいの刺さりましたね」
「やっぱりすげぇよミカは…」
執務室のテレビで現場の中継を見ていた俺と五月雨は現場から流れてくるアツい戦いを見つつキンキンに冷えた麦茶を飲んでいた…
「コレだれでしたっけ?ネ級でしたっけ?」
「あぁ、たしかそんな名前だったな」
たぶんそこらの姫級や鬼級よりよっぽど厄介な重巡、ネ級改
最近タートルネックをやめて自分に自信をつけたらしく、厄介さに更に磨きがかかっており、さらには今回は水着まで披露してくる始末、もしかしたら変なオトコに引っかかったのではないだろうかと心配になるのだよ
「あ、立った、なかなかタフですね」
「たしかにタフだな」
神通のマグナム殺人ボディに身体をくの字に曲げて悶絶し、光る吐瀉物を吐いていたネ級改だったが、まだやれるまだやれると果敢にファイティングポーズを構えていると、背後から鈍器のようなもので後頭部をフルスイングされて再び倒れた
「三日月さんですね」
「すげぇよミカは、何の躊躇いもなく背後からアタマとかなかなかできねぇ」
さらに滅多打ち、滅多打ち、滅多打ち、手にしている魚雷みたいな鈍器で何度も何度も執拗にネ級改を打ちのめす三日月の姿は、深海の人から見たらまさに“悪魔”以外の何者でもないだろう…
◆◆◆
『ヤメロォ!!』
『ソコマデヤルコトハナイダロォ!!』
『オマエ楽シンデルダロ!深海棲艦殺シヲヨォー!』
ナ級、ハ級、ツ級…深海任務部隊ツルプ急襲部隊の仲間達がこれ以上はやめてくれと一斉に声をあげる、しかし…
「…?まぁ、いいか、コイツは死んでいいやつですよね」
やめない!!三日月の執拗な殴打は止まらない!既にネ級改の意識はなく、殴られた際の衝撃で身体がビクンビクンと反応しているだけで、もう戦う意思も力もない…
誰の目にも明らかな完全なオーバーキル!
「………よし、と」
パンパンパンパン!(銃声)
ついでに、スカートから取り出した小型主砲で念入りにトドメを刺した三日月はようやく止まり、今回、一緒のチームで来ていた秋月になんかない?と尋ねると、お弁当にと持ってきていたおこわを貰った
「……コレ、硬いですね」
「そうですか?ウチのおこわってこんな感じですよ?」
「ふ〜ん」